非科学的な犯罪事件を解決するために必要なものは何ですか?   作:色付きカルテ

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5章から7章までのに登場した異能の詳細になります。
これまでの話に登場していないようなネタバレはありませんが、こういった詳細が苦手な方はご注意ください!


番外Ⅱ
サトリちゃんメモ『異能詳細まとめ』2


 

 

 

 

過去遭遇し記載した異能でさらに追記事項がある場合、分かりやすいよう再度記載をする。

 

 

※ ランク分け方法

D,C,B,A,Sの五段階での出力強度の識別

D-自己の体のみ

C-自己の体に接するものに影響を与える

B-五感範囲内へ異能の干渉が可能

A-五感範囲よりも遠くへの干渉、探知等が可能

S-異能の干渉範囲が都市を越え、海を越えるほどに長大な場合

 

4,3,2,1,0の五段階の他への優位性、又は戦力値

4-他者へ害を及ぼし得ない力

3-単体としての脅威は低く、受ける被害が少ない力

2-脅威性が高く、容易く他者の命を奪える力

1-非常に凶悪な性能を誇り、集団に対して一方的な殺生が可能な力

0-あらゆる方法であっても抵抗が不可能に近い力

 

例.手に触れた相手の生命力を奪う異能…C2 といった段階分けである。

 

 

File2 紫煙霧散(追加記載あり)

分類:U型 ランク:C2 所持者:『紫龍』

自身が発生させた煙を増減させることが可能。自分自身を煙に紛れ込ませ移動する他、煙に触れている物を煙の中へ引きずり込み運ぶことができる。煙に収納できる物の量は条件は付くがほぼ無限。煙に引きずり込まれたものは物理的に触れることはできず、また異能所持者が発生させた煙は意識を失うなどしない限り継続される。またこの者が発生させる煙は水分を含んだ物の為、小麦粉を周囲に撒くことで一時的に無力化が可能。

 

追記 発生させた煙へ生物の収納が可能な他、異能の出力を弾くような特殊事例を除き、異能によって作成された知性体(物質化した影の生物)も関係なく収納、無力化が可能。煙に収納された者が異能持ちであっても、内部から異能を行使することは出来ず、収納された状態ではこの異能所持者以外があらゆる外部事象を把握することは出来ない。

 

 

File11 衝積撃発

分類:N型 ランク:C1 所持者:レムリア

体に触れた物理衝撃を吸収、蓄積し、溜め込んだ衝撃に指向性を定めて放出する異能。これまで蓄積されている衝撃は文字通り星を割る程のものであり、最悪この異能一つで世界を破滅させることが出来ると思慮される。吸収できる物理衝撃に限界は無いものの、爆炎と言った単純な衝撃以外のものであれば吸収の枠から外れ、異能所持者に害を与えることは可能。破壊力が高く、一対多における優位性も高い強力な異能ではあるが、死角も多く攻略は容易な異能。なお、この異能所持者の場合は下記事情により例外となる。

 

File12 強制置換

分類:N型 ランク:C2 所持者:レムリア

有機物無機物問わず対象として瞬間的に座標位置を入れ替える異能。転移が可能なのは視界範囲程度で、置換するモノの大きさや重さはまったく影響を受けない。転移系統としては特段珍しくも無い異能ではあるが、この異能所持者は類を見ない二種類の異能を所持する人物であり、上記『衝積撃発』の異能と合わせるとその凶悪性は飛躍的に上昇する。また、『異相転移』とは異なり、異能の出力は実際に置換する瞬間になるまで発生しない為、直前まで発動される場所やモノは察知できない。

 

File13 鉄鋼精製

分類:U型 ランク:D2 所持者:ロラン・アドラー

鉄や鋼に類する合金の製造、変形を行える異能。既存の兵器の大量生産が行えるため、現代社会の兵器生産に関しての能力だけで見れば、現在の世界の均衡を崩せる有用な異能ではある。さらに、銃弾を目標の体内に存在する鉄分を目印にして誘導する事で、狙撃を必中とすることも可能。しかし、対人、対異能に向いた異能ではない、生産的な性質を持つ異能のため直接的な危険性は薄いと思われる。また、この異能所持者は自身の異能の出力を込めた鉄紛を標的に振りかける事で、より目立つ目印の付与も出来るようにと工夫を凝らしていた。

 

File14  偽影塵障

分類:N型 ランク:S1 所持者:グウェン・ヴィンランド

影の増殖や物質化、あるいは影から影へと対象を転移させる特性を持つ異能。物質化した影の正確な硬度は不明だが、持ち運べるような火器での破壊は不可能。影を用いた異能ではあるが、この異能によって支配下に置かれた影は本来の性質とは違い、人の生命活動や電波を阻害といった性質を持つようになる。また異能の所有者は影で他人を転移させるのをあまり使い慣れていなかったためか、日本への移動の際以外での使用は認められなかった。また、影を物質化させ生物を模倣させることで単純な目的を付与することも出来る。

 

File15  液状変性

分類:N型 ランク:D1 所持者:和泉雅

自身の肉体のみという小さな異能の効果範囲に反して、あらゆる液体に変性するという特性を持った凶悪な異能。確認したものだけでも酸性や発火性、超純水など危険性の高いものは数多くあるが、何よりも特筆するべきはこの世には無い、異能の出力を弾く性質を持った液体にさえ変性できる点。これによりほぼ全ての異能に対して有利を取れており、対策をされなければ対異能において最強に近い性能を持っていると思われる。また、液体状になった体を分裂させることも可能であり、自分の体の一部(今回は指)を分身体に含ませることで知性を付与させることが可能。さらには『標的の身体部位を吸収する』条件でその対象への擬態が可能であり、この異能の所持者は『File16 製肉造骨』の協力の元、その力を利用して多くの著名人へ成り替わりを行っていた。

 

File16 製肉造骨

分類:N型 ランク:B1

肉、骨、血、臓器。あらゆる生物を構成している物質を複製、増殖、変形、縮小させることが出来る神域の異能。この異能に掛かれば治療できない病や怪我は存在しないと思われる。また、性能の面から見れば生物の複製を作り出すことも可能のようだが、この異能所持者はその様な使用はしなかったようである。治療行為だけでなく、視認した対象の肉体にも作用させることが可能な事から、一瞬で対象の心臓を止める事も可能であり、対人戦において無類の強さを誇る。自身の肉体を変異させての巨人化も可能であり、有する異能の出力から逆算した結果、100mを越える巨大化も考えられる。

 

 

File1 精神干渉(追加記載あり)

分類:N型 ランク:B3→A3 所持者:佐取燐香

知性が存在する生命体全てが対象となる。思考や感情を読み取り、やり方次第では相手に違和感を感じさせないまま思考の方向性を誘導、または誤認させることが出来る。表面心理を読み取るまでは相手に後遺症を残さないが、深層心理を無理やり読み取ると、異能を受けた相手は思ったことを思わず口にしやすくなるなどの後遺症が残る場合がある。

 

追記 異能の出力、効果範囲の増大に伴いランクを変更。さらにFile0-1マキナの戦力も複合して考慮する事は困難のため、ここでのランク付けは所持者が使用する異能のみとする。下記に使用する技術を書き出す。

 

1 読心

この異能の基本。対象の思考、感情、深層心理を読み取る。基本的に記憶を見ることは出来ないが、対象の思考を誘導して無理やり過去の光景を思い出させた場合は断片的に記憶を覗くことは出来る。

 

2 思考誘導

異能の起点を「相手に置く場合」と「自分に置く場合」の二つがある。「自分に置く場合」は基本的に周囲全体に対し自身への認識阻害を起こす必要がある時、自身を録画する映像自体を誤認させる必要がある時に使用。「相手に置く場合」は特定の相手の知性に直接変化を与える必要がある時に使用する。位置の誤認、感覚の麻痺、価値観の変動等がこれに当たる。なお、完全に相手の認識全てを掌握した状態が末期状態と呼ばれるもの。末期状態こそがこの異能の真価である。

 

3 感情波(ブレインシェイカー)

身体から発生させた音を介して対象に強烈な感情の揺れを発生させる技術。対象を昏倒させる目的の他、空気に異能の出力を放出する技術の為、異能による無差別範囲干渉に対する防御手段としても使用することがある。異能による非物理的な攻撃手段の為、対象が音を知覚できる状態であれば有効。

 

4 精神破砕(ソウルシュレッダー)

精神干渉の異能を破壊方面に特化させ、超高出力の異能の刃として手に纏わせる技術。この状態の手で直接知性体に触れれば数秒も要さず相手を再起不能の廃人にして、異能の現象に対して触れれば容易くそれを裁断する最も危険な技。効果に反して異能の出力を放出する訳ではなく高速で循環させているため、所持者の消耗は比較的少ない。

 

 

 

 

File0-1 マキナ

分類:なし ランク:不明(変動するため)

『File1精神干渉』(以降Aと呼称)の異能によって生み出されたインターネットの知性体。異能を使うものの異能持ちという括りには入らず、Aの影響を大きく受けるためランクは不明とする例外中の例外。インターネットに自己意識の枠組みを、電力を手足としてあらゆる機器への干渉を可能とする。溜め込まれた膨大な異能の力を利用して、インターネットに接続されている物、あるいは電力を介して出力機とした機器から周辺にいる知性体を対象にして、Aの力を振るう事が出来る。また、その異能の出力はAの全盛期時のものに近く、知性を有するものの、情報処理能力は機械のそれであり、読心を行えずとも正確に対象を末期状態に陥れる事が可能(このやり方で異能の出力を弾く外皮を持っていた敵を破壊した)。弱点はAの所持者に逆らえないように設定されている事。

 

File0-2 

分類:なし ランク:不明

空に鎮座し今は起動状態にない。

 


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