ガンダムビルドダイバーズ リレーションシップ   作:二葉ベス

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そういう企画対談配信な感じで


守次 奏様の「ガンダムビルドダイバーズ ブレイヴガールフラグメント」から「メグ」さんを、
アルキメです。様「お嬢様はピーキーがお好き」から「テトラ」ちゃんを、
許可を取った上でお借りしております。


EX4:ギャルトーーク!

 ギャルトーーク!

 それは今をときめくGBNのギャルたちに集まってもらったトーク企画。

 

「ってことで、3人のギャルに集まってもらっちゃったんだ!」

 

 サクラと言わんばかりにユーナちゃんやナツキちゃん、ユーカリちゃんが声援を上げていた。うーん、なんかテレビ番組って感じですごくいいかも。

 

「司会者はメグのMe:Goodちゃんねるのアタシ! メグだよ!」

『メグさん、頑張ってー!』

「ユーナちゃん、しーっ!」

 

 あはは。出番が来るまで静かにしてほしいと言われたが思わず声が出てしまった。反省反省。

 えっと、次の出番は確か……。

 

「ゲストはGBNのギャルと言えばこの子! テトラちゃん!」

「ちょりーっす☆ 七つ八つ九つテトラでーっす! オタクくんたち元気してたー?」

「正直、なんでオファー受けてくれたかわかんないんだよね」

 

 個人ランク4位の英雄とも評されるギャル。一時期は2位にまで上り詰めたのだが、結果としては敗北。それからは敗北を重ねてしまい4位に降格してしまった、と言う経緯はあるものの、強いことには変わりない。

 常軌を逸した行動。ビームサーベルの斬撃を予め進行方向に用意しておくことで有名な戦法『置き斬撃』など、アタシからしてもよく分かんないタイプの技術にびっくりを通り越して腰を抜かしてしまうレベルだ。

 

「アッハハハ! 面白そーな企画じゃん! って思ったら即OKーみたいな?」

「……すごい、これが本物なんだ」

「うい? 本物とかなくなーい?」

 

 一応ギャルではあるものの、ギャル力からしたら恐らくテトラちゃんが1番強い。

 少なくとも、圧倒できるぐらいには。アタシもよくやってるって思ってるんだけどなー。

 

「んじゃー、次! ギャルスナイパーと言ったらこの子! モミジちゃん!」

「ういー。春夏秋冬のアキ担当。モミジだよー」

 

 サクラから『キャー13kmスナイプしてー』とか『跳弾スナイプは犯罪ムーブー!』とか様々な声が聞こえる。うーん、この物騒で人外な感じ。

 確かに戦ってみたけど、モミジちゃんに関して言えば、明らかに常軌を逸したスナイプ能力を有している。この人も人外枠だ。

 

「つーか、あたしは元ギャルだけどいいの?」

「大丈夫、広義的にはギャルだし」

「そんなもんかー」

 

 さて、残りは。と言わんばかりにアタシに振ってくるわけで。ふっ、やってやろうじゃん! アタシG-Tuberじゃないけどー。

 

「最後はー、知ってる人も多いよね! フレンちゃん!」

「どもー、アタシはフレン! フレンドのフレンって感じで、覚えてってー」

 

 パチパチという拍手の音と、フレンちゃん好きーと言う声も聞こえてくる。

 いやー、なんでかアタシに優しい人間がちょくちょくいるけど、まー悪気はしないし、いっかなー。

 

「大人気だねー、フレンちゃん」

「フレンド冥利に尽きる感じだね。マジサンキュ!」

 

 軽くウインクしてみたら、どことなくアイドルっぽくなったから恥ずかしくなって辞めた。さすがのアタシも、これはやりたくないわ。うん……。

 

「ってことで、4人揃ったことで始めていこう、ギャルトーーク!」

 

 ◇

 

「ギャルって言ってもここにいる全員が得意なものが違う十人十色なギャルたち! ってことで、まずは自分の特技を紹介してもらうおうと思うよ!」

 

 おおー。ぱちぱちと手を叩きながら反応する。

 ちなみに今回はメグちゃんのチャンネルでのライブ配信となっていた。

 最近爆発的に名前が売れ始めた『ビルドフラグメンツ』が世界ランク4位のテトラちゃんとコラボする。なんて話があればすぐに話題になるのは必定。他にも春夏秋冬のモミジちゃんなど、それはもうそうそうたるメンツで、今もなお視聴者を増やしているのだとか。何もないアタシは肩身が狭いよ。

 とは言っても特技か。ELダイバーはそれぞれ何かに対する想いによって生まれた存在。であるならその想いこそが特技と言えるのではないだろうか。

 いやでも、恋愛事情を見守ることが特技です! とか言った日には性格悪いね。なんて言われかねない特技だ。せめてもっとらしいこと言いたいなぁ。

 

「まずはテトラちゃんから!」

「あーし? やっぱガンプラバトルっしょ!」

「あーやっぱり」

「これでも個ラン4位ってだし!」

 

 テトラちゃんはとにかくバトルが強い。そしてそのこだわりも。

 ギャンで昇りつめたGBNの中でも5本の指にも入る実力は、おおよそこの4人。いや、今この場でコメントしている人も含めて、全員が束になっても勝てるかどうか怪しいレベルだ。

 さすがにそれは言い過ぎかもしれないけど、少なくとも他のギャル3人がかりでも難しいだろう。

 

「バトルの反省会動画とかも配信してるよね。やっぱり戦いは研究ってこと?」

「それもあっけど、っぱ楽しいからね! ひりつく視線にバチバチぶつかり合うビームサーベル! あとはやっぱ駆け引きよな! 針の穴に糸を通す感じの緊張感マシマシなバトルでさー、こーパズルのピースがハマる触感がたまにあんのよ! それがもーサイコーでさ! バトルしてて一番滾るタイミングで熱いんよ!」

 

 語るなぁ。でもよく分かる気がする。

 バトルは情熱だけでは戦えない。緻密な計算と思考。戦略や戦術がすべて重なって、最後に奇跡的なタイミングで勝利を確信する瞬間がやってくる。

 アタシはもっぱら戦いは戦闘前からって感じで分析してセルを切り替えるから、その気持ちを多く理解することができた。

 

「あたしも分かるなー。こー、マップの開示や確実に仕留められる狙撃ポイントの洗い出し。あとは射角とかその他諸々が全部かみ合った時の破壊力よ! たまらんわ」

「モミジちゃんは狙撃だっけ?」

「ううん。あたしはもっぱら狙撃より索敵だから」

 

 一時的に会場に沈黙が駆け巡る。

 いや、言いたいことは分かる。だってモミジちゃん、アタシたちとバトったときも明らかに常軌を逸した狙撃テクニックで追いつめていたが記憶に新しい。むしろ何故狙撃ではなく索敵なのか問いただしたいレベルで。

 

「あーしも思ってたけど、モミジちゃんフッツーに考えてスナイパーじゃね?」

「それはアタシも。明らかにマッパーよりかはスナイパーだよ」

 

 2年前のELダイバー争奪戦。セッちゃんを取り戻すために戦いで奇跡の13kmの超超長距離ロングショットに成功させたギャルが、跳弾を駆使して相手のド頭を確実に狙いに行くあのギャルが、ケーキヴァイキングとの戦いで姿形が見えないアタシらに対して、炙り出しと評して首を取りに行っていたあのギャルが、マッパー……?

 

「あたしは元々マッパーだから」

「マッパーは平然と相手のコックピットを撃ち抜いたり、ピストルディスコしないから!」

「や、あれは索敵あってこそだし」

 

 前から感じていたけれど、今改めて思い返す。

 このギャルスナイパーは明らかに頭がおかしい。もちろんテトラちゃんとはまた別の頭のおかしさ。ナチュラルな狂人だ。

 

「あたしの話はいーじゃん。それよりあたしはメグっちの話を聞いてみたいなー」

「へ、アタシ?!」

 

 忍者系ギャルG-Tuberとして、今巷で注目を浴びているギャルと言えばこのメグちゃんだ。

 注目されるまでは鳴かず飛ばずで、少々の再生数と登録者はいたものの、今のようなスター街道には程遠い配信者であった。

 やはり彷彿とさせるのは小文字ダイバーズのカザミくん。あの子も一躍時の人となったのを覚えている。

 そんな彼女の特技だ。それはそれで気になってしまうのは当然のことだ。

 

「アタシかー。……声真似かな」

「マジ? ちょちょ、あーしの物まねやってみ?!」

 

 少し興奮気味のテトラちゃんと、やや照れながらもしょうがないなー、なんて言いながら、のどのチューニングをしていき。そして。

 

「あー、あー……。よし、『ちょりーっす☆ 七つ八つ九つテトラでーっす!』……みたいな?」

 

 静まり返る会場。ちらりとテトラちゃんを見たが、その答えは首ブンブン。自分は喋っていないという意味だった。

 

「えっ、すっご?! なんそれ、めっちゃ似てるじゃん!!」

「やばいじゃん。マジ瓜二つって感じ!」

「すごい、メグちゃんすごいよ!」

「やー……。あはは、なんか照れくさいな」

 

 本当に瓜二つの声で、実はテトラちゃんと示し合わせて喋っているんじゃないかと考えてしまうレベルだった。

 試しにアタシやモミジちゃんの物まねもお願いしてみたところ、やはりこちらも瓜二つ。

 これは戦場で姿を騙して通信したら、それこそ場を混乱させるには十分なリソースだと言ってもいい。

 何よりそんな物まねができる時点でG-Tuberとしての一芸ができるから、そういった強みもある。

 みんなバトル一辺倒で、テトラちゃんみたいに雑談配信したり、春夏秋冬みたいに旅動画を作ったりしないからね。

 

「ア、アタシのことはもういいでしょ! それより後はフレンちゃん!」

「うーん、アタシかー……」

 

 特技って言われても結局ぱっと出てくるようなものではない。

 先も言ったけど、恋愛相談を特技と言えるわけでもないし、かといって恋愛映画やアニメを見ることはどちらかと言えば趣味であり、特技ではない。

 となればやっぱり、これしかないのかなー。特技って言っていいか分からないけど。

 

「フレンド作ることかなー」

 

 漠然と考えながら、メニューウィンドウを表示させてフレンド欄を確認する。

 数えるのをやめたとは言っていたとしても、表示されるフレンドの数はウィンドウ内に記載されている。今はだいたい8000人ぐらいだ。

 

「8000?!」

「8000人ってマジ?!」

「草」

 

 最後のモミジちゃんの一言はさておき。今はだいたいそんな感じ。

 アクティブユーザーがだいたい2000万らしいので、まだまだこれっぽっちも届いていないと言うのが実情だ。もっとフレンド欲しいなぁ。

 

「ちな、フレンドのみんな覚えてんの?」

「もちろんだよ! アタシのここんところに全部入ってるよー」

 

 有名なダイバーはもちろんなことながら、ちょっと無名な子たちとか、あとは始めたばっかの子たちも覚えている。

 というか、覚えてないとかフレンド失格でしょ。アタシのモットーはフレンドの子たちは全員覚える、だ。

 

「名前は伏せるけど旅人の商人ちゃんとか、バイクのMSに乗ってる子とかー。あとはX2に乗ったダブル眼帯くんとかー、移動する酒場の店主とか。そりゃまーいろいろよ!」

「やば、半分も分からん」

「まるでマギーちゃんみたいじゃん!」

「元々の後見人はマギーちゃんだったからね!」

 

 マギーちゃんのフレンド、結局何人いるかは分からないけれど、それはもうすごい人数いることだろう。多分アタシの比にならないぐらいには。

 

「今のフレンちの後見人、おムスビだっけ」

「おムスビ……あー、ムスビちゃんか! そーそー、優しいよー」

 

 同じフォースのメンバーであり、アタシの愛しの相手。

 ちょくちょくムスビ・ランチに映り込んだりしているから、知っている人は知っている、みたいな感じではあるけれど。

 

「気になっちゃうよねー。ってことで次はアタシの相方ってテーマで―……」

 

 そんな感じで、4人のギャルたちによる姦しいガールズトークはいまだ始まったばかりなのであった。




この後の続きは皆さまの想像におまかせします。


◇メグ
(ガンダムビルドダイバーズ ブレイヴガールフラグメント:守次奏様作)
リアルは委員長気質な潜伏忍者系ギャルG-Tuber。
ELダイバーカグヤの後見人でもあり、一歩引いたところからフォースのみんなを見守っている。

◇テトラ
(お嬢様はピーキーがお好き:アルキメです。様作)
リアルはモデルもやってる本物のギャンギャルG-Tuber
恐らくギャルの中で一番強い。とある女性と交際しているという噂がある。

◇モミジ
(ガンダムビルドダイバーズ レンズインスカイ:二葉ベス作)
リアルは社畜の元ギャルG-Tuber
狙撃テクニックがイカれているが、自称はマッパー。
同じフォースの仲間であるELダイバーセツと仲がいい。
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