1話 プレゼントマイクのプレゼン
ヒーローが居るってのに
個性を持て余した人達はその個性を使って
悪事を働こうとする現代社会
故にヒーローは依然求められていて
世界の多くがヒーロー志望だと言われるほどに
ヒーローは人気だった
5年前の災害で両親を亡くした私。
10歳で家族を無くして一人で生きてきた
寂しい思いをする子供を減らしたい、
そのために私はヒーローになりたい
かっこいいヒーローに憧れもあるけど
人のために個性を使える権利が欲しい
誰も彼もが個性を使うと危ない世の中
その中で個性を使えるのは
『人のため』に『命をかけて』働くヒーローの特権のようなもの
プロヒーローになって
みんなを救いたい
まだまだ甘い考えの私は
立派なプロヒーロー=雄英
と考えてしまった
ちなみに私は雄英からスカウトされている
何故かって?
みんなが知ってるちいさきヒーローが私だから
あれ以来も、出会う事件を解決やら補助やらしてたらスカウトされてしまった
…と言ってもそれは断って
普通に試験を受けさせてもらうことになってるんだけど
今日は入試当日
『今日は俺のライヴに
ようこそー!!!
エヴィバディセイヘイ!!!』
「よーこそー!!」
会場は緊張感に包まれていた
だからと言って私も緊張するなんてことは無いんだけどね
いつも通りテンション高いプレゼントマイクの声掛けに返したのは
当たり前だが私一人だった
『サンキュー!そこの女子リスナー!!』
プレゼントマイクがこっちを指さす
いぇーいと手を上げると嬉しそうにしてた
…周りの人には睨まれたけど
『実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!
アーユーレディ!?』
「
『入試要項通り!
リスナーにはこの後!
10分間の「
モニターに画像が映される
『持ち込みは自由!
プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!!』
そう言われるとみんな自分の指定会場を確認する
『演習場には"
それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!!
各々なりの"個性"で"
ポイントを稼ぐのが君達の目的だ!!』
『もちろん他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』
三種って言う割には
四種載ってるんだよねぇ
「質問よろしいでしょうか!?」
如何にも真面目そうなメガネくんが手を上げ手立ち上がる
「プリントには
誤載であれば日本最高峰たる雄英に恥ずべき痴態!!
我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
あらら、言い過ぎじゃないですかね?
間違いだと決めつけて話進めるの、どうなんだろ?
「ついでにそこの縮毛の君!」
「?!」
ビクッとなった少年を見ると
気弱そうな緑色の髪の子だった
オタクしてそう…
「先程からボソボソと…
気が散る!!
「すみません…」
あらあら怒られちゃったのね…
「それとそちらの女子!!」
真面目くんが次はこちらを指さす
「?」
こちらにまで来るとは思わず
キョトンとする
「先程から緊張感のない行動!
ちいさきヒーローと呼ばれてるからと言って雄英を舐めているのであれば
直ぐに辞めることを勧める
生半可な気持ちでここにいられてはこちらも迷惑だ!!」
「先生すみません時間を割いてしまうことを承知で発言させてもらいます」
スっと立ち上がる
「まず、私はちいさきヒーローとしてここには来ておりません。
プライベートで過ごしているのにヒーロー名(そういう訳じゃないけど)を出すのは如何なものかと思います。
考えてみてください。私服で過ごすプライベートのプロヒーローに、大声でヒーロー名を言っているようなものですよ?
それと、私別に入学試験舐めてません。
本気できてます。生半可な気持ちで受けに来るわけないじゃないですか
緊張してないのは
緊張する必要が無いからです
当たり前のことを当たり前にして、それによって合否を決めてもらう気できてますから。
けじめはつけてます
そもそも、先生のノリに乗っちゃいけないならわざわざプレゼントマイクにやらせないでしょ…学校側も」
はぁ、と頭を抱える
彼は頭が硬そうだ
きっと色々壁にぶち当たるだろうな…
「私の行動が周りの方に迷惑をかけてしまったのであれば
申し訳ありませんでした
以上です。失礼致しました」
礼をし座る
真面目くんはなにか静かに考えているようだった