「おう、龍歴院の!」
バルバレの雑多な街道を歩いていた、大柄な銃槍使い。
その大男に声を掛ける、白い髪を日に灼けた赤い帽子で覆う男。
「あん……?」
振り返った先に映るその初老の男性の風貌に、アルフレッドはどこかで見たようなと頭を捻り、より一層その姿形をじっと見るのだった。
帽子と同様に赤い、擦れて年季を滲ませた服。
白い髪と髭、そして大らかそうに笑う、にこやかな表情。
右肩には、白い鳥が乗っている。ペットか、はたまた伝令用か。
その風貌は、さながら風来坊のようでもあったが、やはりアルフレッドには見覚えがあった。
「お前さんは……」
「久しぶりだな! 前であったのは……ベルナ村か? もう五年は前になるな! いやもっとか? わっはっは!」
自問自答のように一人でそう連ねては、腕を組みながら高らかに笑う。
そんな彼の背後には、加工屋や食事処、雑貨屋──それも底に車輪を付けた、奇妙な店が立ち並んでいた。いや、車列を組んで動いている。先頭を歩くポポが、それらの店を引っ張っている。
「……"我らの団"の!」
「おう! なんだ、忘れてたのか? わっはっは!」
アルフレッドは思い出す。
かつてベルナ村に訪れていたキャラバンを。その団長を務めていた、目の前の男を。
我らの団。
このバルバレから、ココット村やドンドルマ、さらには遥か遠方のシナト村まで。新しい何かを求めて、各地を転々とするキャラバン隊である。
かつてドンドルマが、錆び付いた鋼龍の襲撃に遭って窮地に陥った時、この我らの団がドンドルマ復興のため尽力したという。その団長を務める目の前の男は、ギルドにとってもハンターにとっても、また商人連中にとっても有名人なのだ。
「俺たちも久しぶりにバルバレに戻ってきたんだが、いやはや、ここで龍歴院のハンターに会えるとはな! これも廻り合わせという奴か……」
「あぁ……龍歴院の、なんていうから余計こんがらがったよ」
困ったように肩を落とすアルフレッド。
その大きな肩の後ろから、ひょこっと小さな影が顔を出す。
「アルフって、龍歴院所属だったの?」
そう問い掛けるのは、銀色の髪が日の光をよく映す少女、セレス。
買い物を終えたらしい彼女は、両腕を大きな紙袋で満たしていた。
「おうセレス、買いたいものは買えたか?」
「うん、この前のウルクススの狩猟で、弾倉が傷んじゃったからね。あと、その他回復薬とかいろいろ買ってたらいっぱいになっちゃった」
先日二人が赴いた氷海で、狩猟し終えたウルクスス。
その出費は安いものではなく、ガンナーである彼女は、拠点に戻る度にこうして物資の調達に忙しいのだ。
紙袋から顔を出すのは、多種多様の金属器。ヘビィボウガンに用いられる、弾倉たち。
その他、回復薬や野菜等、狩りか食事か何に使うかぎ判別つかないものが多数あった。
「おぉ、その見た目は……君もハンターか!」
「は、はい。一応」
若いハンターを見て、団長は嬉しそうに頷く。
バルバレギルドを通し、かつてハンターを志す若者をキャラバン付きのハンターとして育て上げた彼にとって、若手のハンターというのは眩しく映るのだろう。
「えっと、我らの団の団長さん……ですよね?」
「おや、俺のことを知っているのかい?」
「はい。ギルドマスターさんが、早く戻って来んかといつもぼやいているので。バルバレでは有名人ですよ」
「う、まだフラフラしとるのかと怒られちゃうかなぁ、参ったな」
「根無し草の生活は、それはそれで気が楽だもんな。分かる気がするよ」
何気ない若手ハンターの一言に頭を掻く団長と、彼に同調して頷くアルフレッド。
その言葉に、セレスは思い出したように「そうそう」と先程の言葉の続きを紡ぐのだった。
「アルフって、龍歴院所属だったの? あたし、初めて聞いたんだけど」
「あー、前な。前の話だ。今は無所属で好きにやらせてもらってる」
「何? クビになったのか龍歴院を! そりゃ傑作だ!」
「く、クビじゃない。方向性の違いがあっただけだ」
「方向性の違い?」
「俺は研究や調査をするより、好きにモンスターと戦いたいんだよ」
取り繕うようにそう言う彼の言葉に、セレスは小さく、団長は大きく笑う。
「アルフらしいや」
「だな、お前らしい!」
困ったように頬を掻くアルフレッド。
どうも、自分について語ることは慣れてはいないようだった。
「団長さんって、アルフとは知り合いなんですか?」
「おう、龍歴院のが……ってもう、龍歴院じゃないんだったか。でもまァ、こいつが龍歴院所属の頃に少しな」
「ベルナ村に滞在してる時に団長と、あと……ソフィアだったか? あの大人しそうな受付嬢が来てな。少し依頼に応えたって感じだ」
「だな。懐かしいなァ……あの後か? 龍歴院を辞めたのは」
「大体、その後一年か二年、って感じだ。それからは拠点を転々として流れのハンターをやってるよ」
「そのあたりは、龍歴院所属の名残って感じだな。あそこのハンターたちはみんな身軽で、神出鬼没だ。アイツともよく似ているよ」
「ふーん……」
そう語る団長の言葉には、昔を懐かしむような吐息が乗っていた。『アイツ』と語るのは、おそらくは彼がかつて苦楽を共にしたキャラバン付きのハンターのことだろうか。
一方で、その語りにさして興味を示さないアルフレッド。そんな、生返事を漏らす彼に対し、団長は「そうだ」と手を叩く。
そして満面の笑みで、続けて彼の肩もポンッと叩くのだった。
「今無所属なら、どうだ! うちのキャラバンに──」
「絶対いやだ。護衛の仕事なんてごめんだね」
「む……ばっさりと断ってくれるなァ。若いっていうのは、やっぱり眩しいなァ」
「護衛も調査も、まどろっこしくて苦手なんだ」
「じゃあ何が得意なの?」
「狩猟。狩るか狩られるか。シンプルでいい。性に合ってるよ」
誘いをあっさり断られたものの、団長は豪快に笑った。
「わっはっは! 実にお前らしい! どうだ、うちのキッチンで一杯やってくか! オフクロが喜ぶぞ!」
「オフクロ?」
「団員の料理長をしてるアイルーだよ。曰く、全ハンターのお母ちゃんだそうだ」
「そ、それはまた懐の深そうな……」
「おーい料理長! アルフレッドがいるぞ! 酒を出してくれ!」
「何ニャルね団長……って、その赤髪は……!!」
団長に声を掛けられて、円柱状のキッチンの中から姿を現したアイルー。
どこか異国風の衣装に身を包むその姿は、キッチンアイルーとは違う雰囲気を醸し出しているが──アルフレッドの姿を確認するや否や、その細い尻尾の毛並みをぶわりと逆立させた。
「とうとう……」
「とうとう?」
「とうとう見つけたニャル!! ここで会ったが百年芽……違う、百年目ニャルよ!!」
目を爛々と光らせて近づいてくるその様子は、ただごとではない。
その恐ろしい形相を前に、セレスは小声でアルフレッドに問い掛けた。
「ね、ねぇ……一体何? アルフ、あの子に何したの?」
「いや……たぶん逆恨みか何かだと思うが」
「逆恨み!? いや違うニャルね! これは闘気! もはや闘気硬化ニャルからよろしくニャル!」
「言い回しがよく分からなくなってきたなァ。うちの料理長がああなるってことは大方……」
「俺が前、賭けで勝ったことを未だに根に持ってんだな」
「賭け……?」
思い当たるように団長が呟くと、アルフレッドはその答えを補完した。
セレスは予想外の答えに首を傾げるものの、思った以上に下らないことだったと少し安心するのだった。
「この前は負けたけど、私は強くなったニャルよ。毎晩寝る前に、サイコロ振る練習続けてきたニャルよ」
「もうションベンはしなくなったか?」
「舐めないでほしいニャルね! 今ならシゴロも夢じゃないニャル!」
「な、何の話なの」
「うちの料理長や、竜人の爺さんがよくやってる賭け事さ、嬢ちゃん。サイコロを三つ振って、出た目で勝ち負けを決めるっていうな」
「へ、へぇ……」
団長の解説を聞くセレスの目の前では、鼻息荒げる料理長がお椀をタルの上に置いて、仁王立ちする光景が繰り広げられている。
それはつまり、アルフレッドへの挑戦状。
挑戦状を、白昼堂々叩き付けられた彼はというと──。
「いいぜ。ツキは狩人の実力のうち。やってやるよ」
落ちている木箱を掴んでは、それを椅子代わりに座って、彼は迷うことなく挑戦を受けるのだった。
その姿を見て料理長は頷き、肉球からサイコロを三つ取り出す。小さな、ところどころ擦り切れた、年季の入ったサイコロだった。
「随分使い込んでるな」
「寝る間も惜しんでサイコロを振り、幾清掃……じゃなかった、星霜。私は、前までの私とは一味違うニャル」
「じゃ、料理長が親でいいよ」
「私が勝ったら、この前の取り分を頂くニャルよ……?」
「別にいいぜ。俺が勝ったらその分貰ってやる」
「良い度胸ニャル。さぁ、腕を振るうニャルよ!」
彼らが好むこの賭け事には、親と子という役割が当てられている。
最初にサイコロを振るのが親で、他の参加者は皆子。親は、文字通りゲームの流れを作るのである。
「さぁ、行くニャル! 我が魂、燃え盛らん!!」
力強く振った腕から、サイコロが三つ放たれる。
それが、お椀の中で乱回転して混ざり合い、それぞれの出目を示すのだった。
「これは……!」
「おお! まさか……!!」
三つのサイコロが示す目は。
一。
二。
そして、三。
「ヒフミだな」
「……これは、どうなるの?」
「料理長の負けだ」
「えっ?」
「一、二、三は最弱の出目だな。まさか、いきなり引くとはな……」
「ニャ、ニャ……そんな馬鹿ニャ……」
「やったじゃん料理長。練習した甲斐があったな」
がくりと項垂れる料理長。
一瞬でついた勝負に、アルフレッドは満足そうに笑い、腰を浮かそうとした。
その時だった。
「──面白いことやっとるな」
キャラバンの荷車から降りてきた、竜人商人。
小柄なその老人が、勝負の輪に入ってきたのだった。
「賭け事でワシを呼ばんとは、料理長。賭け事ならワシじゃがな」
「う、旦那が来ると勝負が分からなくなるニャル」
「それに、前の負けを取り返すなんて随分弱い姿勢じゃな。そんなんだから、出目はあんたさんに微笑んでくれんのじゃて」
「ニャ……?」
「どうじゃな、銃槍使いさん。ワシはこれを賭けよう」
「こ、これは……!!」
中身が剥き出しになったその物体は、多くのハンターが求めてやまない希少な素材。
迅竜、ナルガクルガを支える希少部位にして、多くの武具を至高の物に高める存在。『迅竜の延髄』の姿が、そこにあった。
「賭ける物が強い程、賭け事は強くなる。やる時はとことんやる。これが、勝利の秘訣わな」
「ニャ……ニャンと……」
商人の強気な姿勢に、料理長は何かを受け取った様子だった。
そのまま、慌てて厨房の中に入り込み、かと思えば彼の体躯を悠に超える巨大な魚を取り出してきた。
「う、うちで出せる最高の食材ニャルよ! モガ近海の神秘、大幻魚イッカク! 超貴重ニャル!」
「す、すげぇな……」
「さて、アルフレッドとやら。あんたさんについては……どうじゃな、ワシが発注した依頼を格安でこなしてくれるというのは」
「何だって?」
「ニャ、それだと私に何の利益が……!」
「料理長が勝ったなら、この前の取り分が戻るような資源を持ってきてもらうのがいいわな。何せ彼はハンター、貴重な素材も軽々と取ってこれる」
「……それって採取クエストしろってことか?」
「うむ、ワシはあまりあるほどのノヴァクリスタルを所望するわな。あれは高く売れるからな」
「なら私は、ダイミョウザザミの狩猟を頼むニャルよ! 極上ザザミソと蟹の身を集めて、新メニューのダイミョウチャーハンを完成させるニャル!」
「ま、言い換えればあんたさんを好きにできる権利ってとこじゃな」
「何だそれ……」
思わぬ条件を出され、頭を抱えるアルフレッドだったが、団長は「それはいい」と嬉しそうに笑った。
「要は、一時的に専属になってもらうということだな。そりゃあいい! ハンターさんが付いてくれるだけで、こちらの利益はあまりあるほどある!」
「おいおい、お前さんたち二人と勝負となると、俺の方があまりにも不利じゃないか。だったらこっちは、セレスにも加わってもらうぜ」
「あ、あたし?」
「流れが向こうに来てる。崩してくれる奴が必要だ」
「で、でもあたしそんな賭けられるのなんてないよ」
「なぁに、ハンターは多い方がいい。見たところ、嬢ちゃんも強そうだからな」
「え、え、でもあたしルールもよく分かんないし」
「とりあえずサイコロ振ればいいんだ。簡単だろ」
「え、えぇ……」
寄せられた木箱に座らされ、困惑するセレス。
この状況を打開すべく口を開けるものの、目を爛々と輝かせる大男と老人、アイルーを前にしては、それ以上何か言葉を出すことは難しいようだった。
「さぁ、やろうか……勝負は一回きり。親は、俺がやらせてもらうぜ」
「まぁ、いいじゃろ。ただしここで、我らの団ルールを適用させてもらうわな!」
「我らの団ルール?」
「欲こそ全ての力の源! 勝者総取りのルールニャルね!」
「総取りだと!?」
「親も子もほとんど意味はない、出目の強い者が全てを得るということだわな」
「ま、まさに強欲だね」
適用された恐るべきルールに、アルフレッドもセレスも困惑するが。
目の前の勝負からは逃げられない。今はただ、サイコロを振るのみ。
彼は静かに、サイコロを三つ、掌に収めるのだった。
「さ、さ、何を出すかな……?」
アルフレッドは、賽を投げる。
お椀の上で、三つのサイコロが暴れ回る。
止まった先の数字は、何でもないバラバラの数字だった。
「出目なし、二投目だ」
「何投までできるの?」
「三までニャルよ」
二投目も出目はない。
続く三投目は──。
「ん、五の目だな」
三の目が二つ、五の目が一つ。間に挟まれた五が、アルフレッドの出目となる。
「五……そこそこ強いニャルにゃ。でも私は、私は……!!」
料理長、出目なし。
「ニャ、ニャアアアァァ!! 馬鹿ニャアァ!」
「大物賭けても弱いな……」
「ま、そういうこともあるわな。さて、次はワシじゃな……」
竜人商人の目付きが変わった。
そう、それはまるで勝負師のよう。鋭い眼光に、アルフレッドは射抜かれるような威圧感を覚えるのだった。
「この感じ……爺さん、只者じゃないな」
「ワシは、一投三役。この一振りに全てを賭けるわな」
「何……ッ!」
「勝負に出たな、爺さん! わっはっは!」
戦慄する。
この覇気を前に、アルフレッドは戦慄する。
「一投……三って?」
「普通は出目が出るまで、三回は投げれるんだ。でもそれを一回に絞って、取り分を三倍にする。大技って奴だな。その分リスキーだけど」
「この場合の三倍って……」
「クエスト三回分ってことか……! 冗談じゃないぜ!」
「さぁ、いくとするわな……!」
老人が振り上げたその三閃は、お椀の中で激しく瞬いた。
暴風のように暴れ狂うサイコロが、次第にその風を鎮めていく。
嵐の去ったお椀の中には、四、五、六の出目だけが残っていた。
先ほど料理長が口にしていた、『シゴロ』である。取り分は二倍付け、強力な出目である。
「シゴロ……!!」
「凄いな爺さん! まさか、本当に出すとは!」
「え、えっとこれは……どうなるの?」
「シゴロは二倍付け、俺の出目より強い……!」
「アルフの五より、強い……?」
「三役の二倍付け、つまりクエスト六回分か! こりゃ大儲けだ、お手柄だぞ商人殿! わっはっは!」
このままでは、負けが確定する。
その事実にアルフレッドは唇を噛んだ。
「凄いニャル商人の旦那! これなら、これなら……!」
「さ、お嬢さん……最後の一投を、お願いするわな」
その微笑みは、勝利を確信した高まる思いと、しかし勝負は最後まで分からない老獪なる笑みを含んだ、独特の笑み──。
それに怖気づきながらも、セレスはサイコロを受け取る。
全ては、彼女の一投で決まる。アルフレッドは、両手を重ねた。ざわざわと、彼の心が静かに揺れる。
「頼む……!」
「えっと、これをお椀の中に投げればいいの?」
「そうだ、絶対に溢すなよ! 溢したら、ションベンだからな!」
「出目なし以前の問題ってことニャル。ヒフミよりは、マシだけどニャ……」
「う、うん……あたし、頑張るね!」
そう言って、セレスは賽を投げた。
宙を舞うサイコロが、お椀の中に吸い込まれる。
カラカラと音を立てて回り、思い思いに出目を示して。
現れたのは、三つの点だった。
一を示す目が、三つ。
「……ニャ……」
料理長が、消え入りそうなくらい小さな声を漏らす。
「……えっと」
その他の男性陣は、何も溢すことはない。
ただ、お椀の中で示された出目を見て、口を開けるばかりだった。
出た目が一体何か分からず、セレスだけがアルフレッドにこそっと問い掛けるものの、その返事がなされるには、もう少し時間が必要そうだ。
○◎●
「いやぁ、まさかなぁ……」
「ごめんねアルフ……重いよね?」
「全然、平気だ。それよりこれ、どうする?」
「うーん、あたし魚の捌き方は分かんないから、売ろうかなぁ……。いくらになるかな、イッカクって」
「これ相当希少価値のある魚だからな。かなり値がつくぞ」
「ほんと? やったぁ!」
「延髄はどうする?」
「うーん……これは武器や防具に使えそうだし、貰っとこうかな」
夕闇が掛かる路地を歩く、大小二つの影。
大きい影ことアルフレッドは、大きな荷物を抱えている。その中身は、先ほどの賭け事の戦利品である。
「いやしかし、まさかあそこでピンゾロを出すとはな」
「一が三つも揃うと、一番強いんだね。あたしもびっくりした」
「……案外、賭け事の才能あるかもな、お前さん」
「やだよ、そんな不安なお金稼ぎ。あたしは堅実にいきたい」
「狩りとどっちがリスキーか、考え物だな……」
「そりゃ、狩りの方が断然安心じゃない?」
小柄な影──セレスは、くるりとアルフレッドの方へを振り向いた。
夕焼けの色に染まった顔で、彼女は嬉しそうに笑う。
「だってアルフが一緒に狩りに行ってくれるんでしょ?」
賭けに勝ったのは、セレス。
アルフレッドは負け、賭けた分を彼女に明け渡すことになる。
「……へいへい。負けたからには、お前さんの狩りに付き合いますよっと」
アルフレッドもまた、笑う。
賭けた分は、思わぬ形で消費されることになった。それは、セレスとの狩りが、これからも続くことの兆し。
夕空が、柔らかな砂漠の風が、まるで背中を押すかのように、二人を優しく包むのだった。
ガンランスが一切出てこない!!
この作品ではガンランスと同時に、モンハン世界での生活感も描写したいなと思っていたんですが、それに焦点を当てた結果ただ賭け事だけしている回になってしまった。それに文字量もそこそこ嵩んでしまった。
我らの団にメンバーに登場してもらいました。ムービーでチンチロリンをやってるのを見て、ちょっと書いてみたいなと思ったのと、アルフレッドの裏設定を色々出したかった。酒と賭けが好きって屑そのものですね。そして、狩りには時として運が必要となり、その運の強さをどこかで出したいなと思うと、強運を見せる賭け事のシーンを伏線として出したいんですよね。そして書いてみると、これが結構楽しかったです。
ちょっとローカルルールみたいなものを入れてみました。よく仲間内で紙コップをベットしてやってたなぁ。総取りは、これはこれで白熱しますので楽しいですよ。邪道かもしれませんがね。
それでは閲覧ありがとうございました。