Assault Lily〜御使いの妹   作:ラッファ

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第16話

戦闘終了後、海漓を筆頭とした負傷者はガーデンの治療室で検査と治療を行っていた

 

検査の結果、以上は何も無かったが経過観察も兼ねて数日はこの部屋で過ごしてもらうと教導官より伝えられる

 

ちなみに他のメンバーだが

一年生3名はこことは別室で検査と治療の後、部屋で療養

高嶺は海漓と同じく治療室で数日の療養

叶星は事後処理とガーデン主催の反省会に出席することも伝えられた

 

部屋に一人でいてもやる事が特にないため、携帯端末で情勢を把握する

 

そして目に入るのは一つの記事

 

「アールヴヘイム、新潟外征決定!…ねぇ…」

 

自身の姉が主将を務める世界最強とも名高いレギオン、アールヴヘイム

その外征が決まったというのだ

行き先は昨今、世界7大アルトラの内の一体であるファブーニルがネストを構えた結果、ヒュージの襲来が激しく陥落間近とも言われている新潟

紆余曲折が有りながらも外征が決まり、現在は任務に向けての調整を行っているという

 

構成員全員が世界トップクラスの実力を誇り今回の作戦のためには全員にユニークCHARMが用意されるという事からも作戦の難易度の高さが伺える

 

海漓にとって見れば百合ヶ丘など文字通り住んでいる世界もリリィとしての出来も違うため例え身内がいようとも他人事である

あのガーデンでは叶星と高嶺の上級生が通用するというレベルである

まぁ、敢えて言うなら命を落とせば多分悲しむし、生還すれば安心するかもというレベル

出来損ないである自身にはもう連絡などしてくる必要など無いが、せめて両親には連絡の一つでもしている事を祈る

 

世間は比較するが姉は姉、自分は自分

今の自分は神庭のリリィなのだからそのように振る舞う

それだけである

 

 

それを考慮しても今日の戦闘に関しては反省する事が多い

 

イレギュラーな事が続いたとは言え、やはり例のヒュージを仕留め切れなかったことが最大の失敗である

あの中ではボスの様な立ち位置であることは明確であり仕留めきればヒュージを押し返す事が出来たかもしれない

 

自身の見通しみの甘さを痛感する

とはいえマイナス要素だけではない

途中テスタメント持ちである紅巴の力を借りたユーバーザインの応用

 

ぶっつけ本番にしては中々上手く行ったと思うが欠点も多くあるため使えるかどうかは今後次第になるとはいえユーバーザインの使い方の一つになるかもしれない

そんな手応えを感じれたのは大きな収穫

 

 

今日の戦闘を反省して知る中で、教導官が部屋に入ってくる

 

「天野さん、伝え忘れてた事がありました」

 

「なんですか?」

 

そう聞くと教導官は

 

「貴方のCHARMなんですけど、メーカーからの要請でアップデートに出す事になってしまいまして…」

 

困ったようにそう告げる

アップデート自体はよくある事なのだが、問題は彼女が使用するCHARM

教導官曰く神庭には予備のトリグラフが配備されていないという

 

「あー、つまり他の機体を使う事になるってことですね…ヒヒイロカネ繋がりだと…アステリオン有ります?」

 

「アステリオンですか?それなら配備されてますけど、トリグラフを使う貴方の戦闘スタイルと合わないのでは?」

 

「あー、それは、問題ないです。

トリグラフの前はアステリオン使ってたんで」

 

「分かりました。ではそのように申請を通しておきますね。」

 

 

そう答えると教導官は部屋を出る

数日以内には代機を渡す事ができるという事もその時に告げられる

 

海漓にしてみれば数年ぶりのアステリオンの使用

懐かしさもある

 

とは言え気になるのはアップデートの内容

定期的にアップデートは行っているがこうも早いタイミングなのは予想外

 

「まぁ、使えないアップデートをする訳が無いからそこは心配してないけど…どんな風に仕上がってくるのか」

 

自身の愛機がどのような仕上がりになるか、期待と不安を抱えこの日は眠りにつく

 

ちなみに海漓は数日後にガーデンに復帰

高嶺もその後無事に復帰出来た事を付け加えておく

 

 

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