Assault Lily〜御使いの妹   作:ラッファ

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第2話

2日前

 

「(ここが今日から私が過ごすガーデンかぁ。私の知ってるガーデンとは雰囲気も何もかも全然違うなぁ。とは言えあの御台場と共闘してるだけあって所属リリィの能力は高いって評判だし。リリィは見かけによらないってやつかな)」

 

そんな事を考えながら、入学式が行われる講堂に向かっていると、正面からこのガーデンの教導官であろう女性が声をかけてくる

 

「ごきげんよう。貴方が天野さん…で良いかな?」

 

「ごきげんよう。私が天野です」

 

「良かった。入学式が終わったら貴方は教室に行く前に、この講堂に行ってほしいの。詳しい話はそこでするわ。」

 

「わかりました」

 

そんなやりとりをした後、彼女は講堂で入学式を迎える

校長先生を始めとした教員の挨拶と生徒代表者の挨拶、等々どこにでもあるような内容の入学式を終えた後、彼女は事前に指定された講堂に向かう

向かう途中、窓の外を見ると広がるのは広大な自然とそれにうまく溶け合っているガーデンの建物

 

「(あそこは見てるこっちの立場から言うなら生徒の質もあって、お嬢様がすごす箱庭ってイメージの作りだけどこっちは皆が楽しく過ごす場所って感じのイメージあるなー。)」

 

校舎の敷地内には花壇やベンチなども多数存在し、授業が本格的に始まれば多くの生徒がここで過ごす事になる事は想像できる

 

「(このガーデンなら上手くやれそう。校風とか考えても私はこっち向きだわ)」

 

そんな事を考えながら歩いていると指示された講堂に到着し、ドアを開けて中に入る

すると、一人の少女がすでに着席していた

 

「あ、どうも。貴方も呼びだされた感じ??」

 

「あっ、…はい。えっと貴方は?」

 

「あぁ、名乗って無かったわね。私は…」

 

自己紹介をしようとしたのも束の間、すぐにドアが力強く開かれる

 

「いっちばーん!…じゃない。ちぇー。」

 

「ちょっと、灯莉!ドアをそんな強く開けないの!…ってあら?貴方さっきの…もう一人は初めて見たけれど」

 

2つのお団子が特徴的な少女と髪を結んだ少女の二人が入室してくる

ここにいる3人は先程の入学式の際、話してはいないが見かけた感じがあるのでおそらく同学年で有る事は簡単に予想できる

しかも灯莉と呼ばれた少女に関しては座席を確認する際、クラスの名簿にもあった記憶があるため、自身と同じ学科で有る事も予想される。一方、あとの二人は近くにいなかったため違う学科で有る事が予想される。

 

「(同じ学年が四人…私と同じく東京都外出身者あつめての基本的な戦闘方法とかのレクチャーかな?。出身地によっちゃ戦闘方法や場所がめちゃくちゃ変わってくるし…でも少ないよね?いや、鎌倉のあそこら辺が出身地ごちゃまぜになってるだけで大体こんな感じ??)」

 

彼女の出身はここではなく横浜

東京都の戦い方というのも進学が決まった際に映像を交えて教えられただけで、直接見てはいない。

入学が決まった際に今一度レクチャーされる、というのも間違ってはいないと思うのだがそれにしては人数が少なすぎるとも思う。

このガーデン所属リリィの都内出身者の割合を把握しきれてはいないがガーデンの規模を考えても最低二桁人数はいてもおかしくは無いというのが彼女の予想だ

 

「(もしくは沢山いたけれど根こそぎ"あそこ"に刈り取られた…かな?勿論都内の他のガーデンにいった可能性もあるけど)」

 

そんな事を考えているといつの間にか上級生と思われる二人の生徒が入室し、直後に校長先生も入ってくる

 

「あの…私達ここにいると邪魔じゃないです??一旦退出させていただいて…」

 

「(私もそう思う。新入生レクチャーの場所ブッキングしてるじゃん。)」

 

今日が入学式という特別な日であるが特別なのは新入生だけではない

上級生にしてみても新入生の指導方針や今年度の打ち合わせ

レギオンメンバーの確認などやることがたくさんある

その中にはガーデン上層部との打ち合わせもあるし、講堂を使用することもあるであろう

ブッキング等も当然想定される出来事だ

 

所が目の前にいる人物は小さく笑みを浮かべると、彼女たちに向かって語りかける

 

「いえ、貴方達にはここにいてもらわないと困ります。

天野海漓(あまのかいり)さん、定盛姫歌(さだもりひめか)さん、丹羽灯莉(たんばあかり)さん、土岐紅巴(ときくれは)さん。」

 

ちなみに、彼女にしてみれば全員の名前を聞いたのはこれが初めてであったりする

 

 

「ひめか達を呼んだのは校長先生なの?」

 

「(ますます分からん。ってか土岐さんだっけ?あの子さっきから息荒くない!?!?…いや、私の名前聞いたらそうなるのもおかしくは無いけれど…)」

 

「(もしや、天野ってあの天野ですか!?いや、単に同姓の可能性も…はぅぅ!気になりますぅ…!!)」

 

三人がそれぞれ別々な事を考えていると、お構いなしとばかりに話が進んでいく

 

「(んー?定盛もとっきーもどうしたんだろう。あーちゃんの事知ってるのかな??あ、あーちゃん呼び気にいってくれるかなぁ。きっと気に入ってくれるよね?)」

 

 

…一人だけ良く分かって無い生徒も居たりしたのはここだけの話

 

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