「まずはレギオンの任命式を行います。
トップレギオンとしての誇りを持ち、リリィとしての使命を果たしながら、神庭女子藝術高校の生徒たちの良き手本となる事を期待しますよ。」
「そして、
去年以上にやることが多くなるとは思いますが、貴方達なら出来ると信じていますよ」
「はい。そのお言葉。しかと胸に刻みます。」
「かしこまりました。」
二人の少女にそう告げる
片方は先程の入学式で生徒代表挨拶を行っていた人物であり、優秀なリリィで有る事は予想できる
そしてもう一人も実力者で有る事は立ち振る舞いから相当な実力者で有る事は容易に想像できる。
「(なる程、これがトップレギオンの任命式ってやつか…二人とも只者じゃないオーラまとってるもんなぁ…)」
「貴重な光景だとは思うけど、これ、ひめか達が立ち会う必要無くない??私達、新入生よ?」
とは言え一年生達にとってみれば単にレギオンの任命式を見学している…としか見えないのも事実
希望者は見れる制度なのかもしれないが彼女達は今日入学したばかりで希望も何も無い。
むしろ先程の反応からするに全員教導官によって、ここに集められたのだ
むしろ入学式なら入学式の時に行えば新入生にとってこのガーデンのトップレギオンを紹介できる絶好の機会を逃してまでここでやる意味を理解できずにいると
「それは、貴方達もグラン・エプレのメンバーになるからよ。」
「…え??」
「やった♪今日から僕も叶星先輩達と同じレギオンだ☆」
「嘘でしょ??」
「え、本当に?」
一年生が全員、個性的なリアクションをしていると
「嘘ではないわ。…ですよね?校長先生」
「はい。その通りです。
貴方達4名をグラン・エプレのメンバーとして正式に任命します。」
「これからよろしくね。海漓ちゃん、姫歌ちゃん、灯莉ちゃん、紅巴ちゃん。」
彼女が一年生達に笑みを浮かべながら告げる
仮にもガーデンのトップレギオン
普通ならば上級生をメインとしたガーデン最高峰の実力者で固めるのがセオリーである集団に実績の無い一年生を4名入れる。
トップレギオンの常識とはかけ離れていると思われがちだが先の上級生の反応を見る限りこのガーデンに至っては普通なのであろう。
「あーちゃん。あーちゃん」
「ん?私?」
「うん。天野だからあーちゃん。僕丹羽灯莉。これからよろしくね♪」
「あーちゃん…うん。かわいいあだ名をありがと☆こっちこそよろしくー」
そう言い二人でハイタッチを交わす
メンバーが指名された瞬間は周りが騒がしかったが、
「とりあえず私から最後に1つの言葉を皆さんに授けます。
リリィの戦いは今日が最期かもしれず命を賭すに値するかはリリィ自身が決めるべき
我が神庭女子藝術高校の理想と理念を表す言葉です。
どのような状況でも、この言葉を忘れずに日々の生活とリリィとしての務めを果たしなさい。」
「(結構難しい事要求してるわね…自分で判断って中々に難しいわよ)」
彼女は言葉を聞き、難しいことだと思う。
リリィとしての在り方だけでなく、何事にも当てはまると思うが言われた事、命令された事をやるのは比較的楽である。勿論リリィとしての技量は求められるが言われたことをただこなせれば良い。
それとは逆に自身で判断するという事はどんな結果であれ言い訳は一切通用しないのだ。
その分、周りに流されず自分の考えで行動できるというメリットもあるのだが
その後レギオンメンバー全員で誓いを立て、その後は全員がそれぞれ教室に戻るだけなのだが、
「「ちょっと待って(下さい)!!」」
「ん?私?」
「あっ、先に姫歌ちゃんから…」
「そう?それじゃぁ、貴方アイドルリリィを目指さない?っていうか貴方のルックスを最大限に活かすためにも私達のアイドルリリィ部に入ってトップアイドルを目指すわよ!」
「アイドルリリィ?何するか良く分からないけど良いわよ。何か面白そうだし」
「あーちゃん、ゲット☆良かったね定盛!」
「えぇ、っていうか定盛じゃなくてひめひめよ!」
そう言いながら姫歌と灯莉が彼女に話かけてくる
どうやら彼女はレギオンの他に部活動を作成したいらしくそのためにレギオンメンバーに声をかけているといった所だろうと予想する
まさか同じレギオンメンバーとの最初の第一声が部活勧誘になるとは思いもしなかったというのが本音だったりする
アイドルリリィが何をするのかよく分かっていないが、何となく面白そうだと直感したため了承する
何よりレギオンの仲間の頼みだし余程の無理難題でない限り断る理由が彼女には無い
「本当に?ありがとう♪詳しい事は後日話し合いましょ。」
「それで、紅巴ちゃんは?」
「あっ、はい。勘違いならごめんなさい。天野って…あの百合ヶ丘にいる
「あぁ、うん。一応妹なの私。一応、ね。」
彼女の姉である天野天葉
リリィをやっている人間ならば誰もが聞いたことがあるであろうビッグネーム
実力を考えれば世界最高峰のリリィと呼ばれるのにふさわしい人物だ
その人物の妹に当たる人間が目の前にいる
なんの下心もない紅巴にしてみればとてつもない出来事であろう
現に息が荒い
「あぁ!やっぱり!…あれ?でもそんな話今まで…」
「まぁ、ここ数年大きい戦いばっかだったじゃない?戦果を出してたならともかく大した戦果も出してない妹の事まで話題にはならなくて当然よ。しかも私、百合ヶ丘の中等部にいた訳じゃないから
向こうで他のガーデンの中等部に所属してたとはいえまだまだ未熟な1年生リリィよ。だからそんなビビらないで?同級生、同じレギオンなんだし」
嘘は言わずに対応する
ここ数年、大きな話題となるような戦闘が相次いで発生しているのだ
そしてそのたびに彼女の姉は結果を出し続けてきた
これで彼女も中等部から姉同様に結果を出してきたのならば名も知られているのだろうが生憎とそこまでの事をなし得てはいない。
「そうだったんですね。これからよろしくお願いします。」
「皆、そろそろ教室に戻った方がいいわよ。クラスメイトが待ってるわ」
その話を打ち切るように叶星が1年生に声をかける
この場に呼び出されレギオンに任命された彼女達以外は普通に式を終え今はホームルームを行っているはずだ
クラスメイトとの顔合わせの時間を考えるとこの辺で切り上げたほうが良いと判断したのであろう
その言葉と共に一年生はそれぞれの教室へと向かう
○月△日 天野海漓の手帳より
神庭入学早々にトップレギオンに任命!
まさか地元でハズレ扱いされた私がこっちで早々にトップレギオンに任命されるなんて、まさかの展開!
レギオンの皆もクラスの皆も良い人ばっかり、変な比較もハズレ扱いもされないだけで大当り
あの人と違って出来る事も限られてるけどレギオンの皆の力になれるように頑張らなきゃ
5/5日
公式twitter解説を考慮し一部訂正
ガーデン予備校上がり→中等部所属、高校から神庭へ