Assault Lily〜御使いの妹   作:ラッファ

87 / 107
第87話

 

暴言騒動があろうとも海漓達のやる事は変わらない。

ヒュージが出現すれば対応を行う。違う点が有るとすればレギオン内で複数の班を作り出撃、訓練、休暇をローテーションで回す体制を作った事だ

根性論重視の起用を避け万全な状態で出撃する事を目的としたやり方

 

しかし出撃選択制の神庭とは相性が悪い形なのだが、提案したのは神庭生え抜きである2年の結弦だ

 

「海外も含めて調べたら大所帯のレギオンだとやってる‥レギオン内でのローテーション制。私達もやってみない?」

 

「えっ、あぁ。はい。

やりますか。ローテーション制」

 

「あ、駄目だった?」

 

「いえ。そんな事は無いです。私も取り入れたいなって思ってました

ただ、その‥出撃選択制の神庭だとローテーション制は相性が悪いと思ってたので」

 

神庭の生え抜きから出てくるとは思わず、意表を突かれてしまう。相模女子では行っていたがそれは相模の校風が前提の話。自主制を謳う神庭では相性が悪く海漓はどのように提案し皆を納得させれば良いか迷っていた

 

「分からないから何となく周りに合わせて出る子も多いし指定してくれるなら割りかし言う事聞いてくれると思う」

 

「根性論運用が定着しつつありますし陣形同様に逆を付く運用をするべきだと思いましてよ?」

 

自主制と言っても考え方が分からなくては何の考えも持たずに適当に周りに合わせるしか無い。自分でメニューを作り、出撃のローテーションを決めれる人間は神庭でもごく僅か。指定してくれた方がありがたい面もある。

陣形同様にグランエプレと対になり選択肢を与えると言う意味においても決める所は決めて運用するべきという意見が出るのも当然だ

 

「ガーデン側から強制出撃が出たらそれは最優先にしますが基本的にはローテーション制での運用でいきましょう」

 

ガーデンから全員での強制出撃や非常時は例外として基本的にはローテーションで人員を回す事を決定。早速人員配置を‥と考えていたのだが

 

「襲撃が無いのは良い事なんだけど‥うーん‥」

 

この2日間はヒュージの襲撃が無かったのだ。襲撃が無いのは良い事ではあるが、嵐の前の静けさの可能性もある為油断は出来ない。

この日も授業と訓練で1日が終わり後は寮に戻るだけ、であったのだが

 

「秋日から呼び出しなんてなんだろうね?」

 

「(このタイミングで?)」

 

授業後に訓練と夕食を終え次第副隊長である祥枝と共に生徒会室に来るように秋日から事前に言われていた

時期も時期だ、情報共有を行うべきと言う判断をしたと海漓は思う

 

「あれ、私達だけ?」

 

「‥ん?」

 

生徒会室の中に入るとそこにいたのは生徒会の面々のみ。当たり前と言えば当たり前の光景ではある

 

「ごめんなさい。遅くに呼び出して」

 

「あー、いえ。お気になさらず」

 

挨拶も程々に秋日は口を開く

 

「叶星には先に伝えたのだけれど、

今日行われた都内各ガーデンの報告会

そこで貴方達をレギオンとして結成した事、グランエプレの再編成を正式に発表したわ」

 

遅くに呼び出したのは秋日が生徒会長の仕事として都内の会議に参加していたから。そこで自分達の事、グランエプレの再編成を正式に発表したのだ

 

「後は各ガーデンの状況

こちらに関しては何処も芳しくないわ」

 

ヒュージの危機にさらされているのは神庭だけではない。程度に差こそあれ何処も同じだ。その中でも特段危機にさらされているのは御台場、次点で萩窪だと言う

特に御台場では若洲方面でグンタイアリと言う個体が暴れているとの事だ

 

「(グンタイアリか。数で押してくる個体‥うーん‥アレ使えないかなぁ?)」

 

その個体の脅威が示されたのは昨年の御台場迎撃戦だろう。相模女子は居なかったが現れた個体やその特徴自体はデータとして入手し()()()()()()()が通用するかのテスト中等部と高等部で行なった。結果予想以上の手応えも感じてもいた

海漓達のレギオンは条件が整っており使えないかとふと思ってしまう

御台場とは距離が離れておらず、ヒュージには人間の定めた境界線という概念も持っておらず新宿事変以降、エリアディフェンスも不安定。現れないという確信も無く、万が一は必要だ

何より、昨年現れた個体が一年越しに再び現れたというのも気にはなるのだ

 

「それを踏まえて今後について打ち合わせをしたいから叶星と貴方達を呼んだのだけれど‥遅いわね」

 

そんな海漓の考えとは裏腹に秋日は各ガーデンの状況と神庭の現状を踏まえた上で今後どうするべきか、その為の話し合いの席を設けたのだ。しかし、叶星が未だに現れない

 

その時だった。叶星が生徒会室のドアを開け、海漓達に目もくれず秋日の元へ向かうと開口一番

 

「秋日、私と高嶺ちゃんをグンタイアリ討伐の為に御台場に遠征させて頂戴!!」

 

「‥今後についての打ち合わせをしたいって言わなかったかしら?」

 

「その為にも必要な事なの

今御台場で暴れているグンタイアリ。

あの個体を倒し過去を乗り越えない限り未来に向かって歩む事も、秋日の案を受け入れる事も出来ない」

 

「(いや、お願いって言うか脅迫‥)」

 

海漓達の知らぬ所ではあるが新編成に伴いグランエプレの改革案を秋日が提案、それに対し叶星と高嶺が抵抗したのだ。無論秋日も納得してもらう為に何度でも話し合いを重ねるという事を伝えている。

たが、彼女は生徒会長。自分達の事だけやれば良いという訳にはいかない。レギオンとは別に、神庭についても話し合う必要がある事は分かっており、その為に呼び出したのだ

 

所が叶星はそれらの事をやる為にも自分達は御台場に行く必要があり、そうしなければ行けないと伝える。

何があったか、どんな話し合いになっているのか海漓や祥枝は分からない

だが、これは一種の脅迫だと思ってしまう。要は『私の頼みを聞かないならお前の頼みなんて聞かないよと』告げた形

 

「(古巣の危機に駆けつけたい気持ちは分かるけど‥)」

 

脅迫は一先ず置いておくにしろ、古巣の危機に駆けつけたいと思う気持ち自体はあって当然。所属した事自体が苦い思い出や消し去りたい過去で満ち溢れて無い限りは誰でも思う事だ。海漓とてそれは同じ。否定する事はできない

 

今は静観、口を出さず様子を伺う。

祥枝だけでない、藤乃や悠夏、鈴夢も何も言わない

そんな時だ

 

「失礼します!!」

 

元気よく姫歌や灯莉、紅巴が生徒会室に駆け込み、彼女達もまた2人を御台場に行かせてほしいと秋日に頼み込む

話の内容を察するに高嶺から秘密を打ち明けられ、力になる為の方法を言われたのだろう

 

「何で海漓は教えてくれなかったのよ!?合宿前には知ってたんでしょう?」

 

「時期が来たら話すから黙ってろって言われたからね」

 

話の中で高嶺は海漓も知っていると聞いたことにより彼女にも矛先は向くがそんな物は知らんとばかりにやり過ごす

彼女は早々に築いていたが、レギオン同盟結成前にその件を追い詰められ話をする中で黙っていてと言われたから黙っただけだ。

 

「(にしても高嶺さん、ソレはやったら駄目でしょう‥)」

 

思う事は多くある。でも言う訳にはいかない。膝の上で拳を強く握りしめひたすら耐える。

そうしていると

 

「海漓ちゃん。何か言いたい事があるならはっきりと言って良いですよ。」

 

「藤乃さん?」

 

急に藤乃が海漓に対し声をかける

 

「抜けたかもしれませんけど貴方は元グランエプレであると同時に神庭の生徒です

何か言いたい事があるなら言っても良いですよ」

 

「いや‥でも‥」

 

「良くも悪くも皆賛成の意見しか言っていません。これはフェアではありません」

 

言いたい事は言っていいと、優しく諭すように告げる。確かに海漓はもうグランエプレでは無いが、再編成を行うまでは確かに所属していたのだ。言いたい事、思うことだってある。神庭の生徒して言っていいと

そして、この場には良くも悪くも2人に対し好意的な者しか居ないことも良くわかっている。それでは出る意見も賛成派の意見、後押しする言葉しか出ないのは当たり前。それでは秋日も公正な判断など出来るわけもない。彼女の性格も分かっているからこそ、この状況はフェアでは無いとはっきり告げる

 

「ふじのん先輩、どうしてあーちゃんの肩をもってそんな事言うの?僕達で頑張るって言ってるのに」

 

「この場に、グランエプレしかいなければこのまま賛成で良いんですけど

目的はどうあれ、違う立場の子達もいるんです。お話は聞かなきゃいけませんよ」

 

新たに結成したとは言え他のレギオンもいるのだ。意見は聞くべきというスタンスは譲らない

 

「‥そうね。正直な話、元グランエプレとしてはどうなのかしら?

率直な意見を聞きたいわ」

 

「良いんですか?そうですね‥なら遠慮なく」

 

生徒会長の秋日からもはっきり言えと言われてしまっては言うしかない。ここで嘘をついたり社交辞令を言ってしまえばそれはそれで彼女達に対し失礼に当たる

 

「正直に言って私達の設立目的を考えるならそう言う場合でも神庭を守る為の戦力なので‥ぶっちゃけどうでもいいです。まぁ今の神庭の状況を考えたら腹立ちますけど。古巣の危機に駆けつけたいって思いだけは分かるんで」

 

自分達は新たな防衛隊。グランエプレがいなくとも神庭のレギオンとして戦わなければいけない。2人の判断に腹は立つがどのみち自分達が戦う事に変わり無い為、どうでも良いというのが本音。

 

「ただ‥その‥2人共、頭を下げて頼みませんか?」

 

だが、頼む行為については言いたい事がかなりある。海漓としてはどうしても感化できないのだ。

 

「え?」

 

「御台場がどういう教育してるのか分かりませんけど‥秋日さんに対してずっと上から目線だわ、高嶺さんは頭下げないわで見てた私としては正直何様だよ感がすっごいあるんすよ」

 

「だから行かせて欲しいと頼んでるでしょう?」

 

2人が御台場でどういう教育をされてきたかは分からないが、以前の房総半島の際に槿の発言や椛に対する扱いを見るに恐らく教育そのものがされて無い事は想像出来る。

頼む時の上から目線、挙句の果てに頭を下げないという行為

2人は何が悪いのか本当に分かっていない、何いってんだコイツ?と言わんばかりの目で見てくる

 

「定盛ちゃん達に頭下げさせてね

この状況にも関わらず行きたいのは2人なんですよね?なら真っ先に貴方達が秋日さんに頭下げるべきじゃないんですか?

それともアレですか?自分達よりも大して力も実績もない弱い奴なら例え生徒会長であっても頭下げなくていいとかそんな理屈ですか?

仮に何か言ってきても力でねじ伏せられるから構わないと?」

 

脅して、慕う後輩に頭下げさせるのが人に頼み事をする態度なのかと

無理矢理行かせようとしているのでは無い。自分達の為に行きたいならば先ずは自分達が先に頭を下げるべきなのだ。勿論、力と自分達は優れているのだからそんな事したくない、する必要が無いという価値観を持っているなら話は別だ

 

「そ、そんな事‥!」

 

「グランエプレとして見るなら隊長である叶星さんが一番偉いです

でも神庭として見るなら一番偉いのは生徒会長である秋日さんです。上の立場である生徒会長に対する頼み方もそうですし、ガーデンの危機に隊長が隊を離れ、後始末諸々任せるならばそれ相応の頼み方ってのは必要だと思いますけどね、私は」

 

隊として偉いのは叶星だ。だが神庭と言う組織全体で見るならばリリィの中で一番偉いのは秋日だ。頼むならば相応の態度を見せろとなるのは当然の事

 

「相応の頼み方ふむ。‥俗に言う土下座でもさせますか?」

 

「そこまではしなくていいですよ。

普通の頼み方で構いません。ごく普通に『2人』が『秋日さん』に対して『頭下げて』お願いすればいいだけの話です」

 

藤乃が言うような特別な事などやる必要ない。普通に、人に頼む態度を取れば良いだけ。何も難しくなどない

 

「何よ、さっきから聞いてれば

御二人がどんな気持ちで今まで過ごしたか知らないくせに!!」

 

「そうですよ!!叶星様と高嶺様は今までずっと苦しんでいたんです。そんな事すら分からないんですか!?」

 

「話さないんだから知るわけ無いだろ、馬鹿じゃねーの!?

その後の事何も考えずに良く言えるな」

 

だが一年生にしてみればふざけるなとなる。2人の事を聞き苦しんでいた事など知らずにふざけた事を言うなと責めるが、話さないのだから知る訳もない。寧ろ頭だけ下げてこの後に起こる事を考えずに言うなどふざけるなというのが海漓の思いだ

 

「だからその穴は僕達が埋めるからって今言ったよ」

 

「そっちは分かったって。そうじゃなくて、危機にトップレギオンの主力2人を神庭を守るよりも御台場で過去の精算をさせる為にって判断をガーデンに黙って決定したとして誰がその事を報告しにいくの?

生徒会長の秋日さんだよね!?」

 

グランエプレの戦力面ならば内部で勝手にすれば良い。だが、この非常時にトップレギオンを派遣する事を生徒会が相談なく勝手に決めた事を報告するのは生徒会長の秋日だ。2人ではない

 

「暴言吐いた私がデカいこと言える立場じゃないけど、この件は暴言以上に秋日さんが詰められるって分かんないかなぁ?」

 

「あー、確かに生徒会やガーデンがトップレギオン再編成や私達を作ったりして改革したのに肝心の生徒会が非常時に主力を他所に派遣するって判断したらそりゃ秋日怒られるわ

改革の一角を担った人間が真逆の事してるんだし‥ましてや派遣するのがレギオンを率いる隊長なら尚更かー」

 

市民に暴言を吐いた彼女も人の事を言える立場ではない事は十分承知、だがこの派遣はそれ以上に問題となる

ここまで言えば祥枝もまた、状況の重大さ、秋日の身に降りかかることは想定出来る。

 

「媚売れとか服従しろとかそんな事は言いません。でも秋日さんは生徒会長です。何度でも言いますけど、大事な頼み事をするなら当事者がそれ相応の態度を示す必要があると思いますよ?

言いたい事は言いました、後の判断はお任せします。」

 

秋日に絶対服従、日頃から媚を売れ等という事を言ってはいない。だが頼み事をするならば相応の態度を見せろと言ったに過ぎないのだ

 

「うん。隊長、私達ここで抜けよう。

どう転ぶにしろ、これじゃあ呼び出された本来の目的は出来なさそうだしそんな時間も無いよ?」

 

「そうですね。明日以降、また呼んで下さい」

 

祥枝に促されるように2人は生徒会室を後にする。彼女もこの後は御台場派遣の方を詰める為に時間が使われ本来の目的は果たされない事を何となく悟ったのだ。海漓もそれは十分承知している為生徒会室を後にする。

 

「いやー、しっかしびっくりした

御台場出身に頭下げろなんて中々言える事じゃないって。ましてや船田予備隊だよ?」

 

「御台場だろうと何処だろうと、大事なお願いをする時に人に頭下げるのは当たり前じゃないです?

親しき仲にも礼儀ありですよ」

 

藤乃や秋日に促されたとは言え御三家の一角を担う御台場女学校、その中でも世代最強とも謳われた船田予備隊出身者に対し頭を下げろと言い切った事。少なくとも都内のリリィならば不可能な事。それも下級生が言ったことも驚きに拍車をかける

 

だが彼女としては当たり前の事をしろと言ったに過ぎない。そして、言った理由はもう一つ

 

「あれを許したら今後の私等もヤバそうなんで早めに手を打っただけです」

 

「今後?」

 

「現時点で生徒会でも何でもない叶星さんやグランエプレがその場の感情で生徒会を裏から操るなんてされたらたまったもんじゃないですし

秋日さんの指示がガーデンの意向なのかそうじゃないのか、分からなくなりますから」

 

業務の引き継ぎや作戦の展開次第でガーデンや生徒会の指示を受ける事も当然ある。その時にその指示が秋日やガーデンによって決定された事なのか、裏で叶星が決めたことなのかが分からないと不味い

前者ならば命令だが後者は叶星の私兵扱いになってしまう。別にレギオンに限った話ではない。このままでは秋日達は都合の良いお飾り会長兼泥被り役神庭の実権は叶星や高嶺を筆頭とした元のグランエプレが握る事になりかねない

 

「生徒会やガーデンの意向を元に行動する事も多くなるでしょうし‥秋日さん達にはしっかりしてもらわないと困りますから」

 

「随分と肩持つね?秋日がタイプなのかな〜?」

 

「グランエプレに選んでくれた事とか今回の機会とか‥機体とか世話になってますし暴言もそうですし迷惑かけることも多くなると思うんで。」

 

好みとかそう言う話ではない。単に日頃の恩返しと迷惑料代わりだ。無論本人の性格もあるだろう

 

「なーる程ね。ちなみにあの2人が頭下げてたら隊長どうしたの?」

 

「そこまでして頼み込んだの見ちゃったら可能な範囲内で協力するしかないですよ

短い期間に世話になった恩もありますから‥まぁ、ムカつきはしますけど」

 

無論、頭を下げて頼んだのであれば腹は立つが協力はしただろうし、文句も言わなかった

 

「あれ?以外と義理堅い?」

 

「性格ひん曲がってますけど恩を返そうっていう心は持ってますから。」

 

高潔な人間出ない事は彼女自身良く分かっている。性格もきっと良くはないのだ。だが世話になってる人に恩を返す位の心は持つ。叶星と高嶺に対し反対せず気持ちに理解を示したのも一種の恩返しだ。その後の態度が酷すぎた為あんな事を言ったが、本当に敵視していたら反対意見しか言わなかった

 

その後は各々自室へと戻る。

海漓も部屋に到着すると早々にベッドにダイブ

 

「‥どうした‥の?」

 

「疲れた‥明日からかなり忙しくなる‥」

 

「え‥?」

 

薫に先程の出来事を伝える。海漓自身疲れが押し寄せてきているため半ばボヤキと愚痴になってしまう

 

「‥仕方‥ない‥御台場上がりなら尚更‥」

 

「ホントさ‥マジで何食ったらあんな考え思いつくの‥あんなやり方を平然と出来るとかおかしいって‥」

 

食生活など関係ないのは十分承知。それでも言ってしまうのだ

 

「‥相模は‥無いの?」

 

「当事者に気付かれないように裏から手回すなら、あるよ。

でもさ、自分の目の前で慕ってる後輩盾にしてあんな事させないよー‥」

 

「‥確かに後輩を‥盾にするのは聞いてる私も‥おかしいって思った‥御台場だと‥やって‥る、の‥かな?」

 

大切な人の為、自分の意思で、当事者に気づかれないように働きかけるならば何処のガーデンでも良くある話。だが今回の高嶺のようなやり方は寧ろ脅しを疑われる行為だ。

 

「もー‥疲れた‥このまま寝る‥」

 

「駄目‥ちゃんと‥歯を磨いて‥お風呂‥も入る‥」

 

「あぁー‥そうだ‥その辺やってなかった‥」

 

放課後にあれだけ濃い事が起きれば疲れるのは必須、早々に寝たいが、そうはいかないのもまた事実なのだ

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。