セイバーとアニガサキの原作を見ながら書いていたので遅くなりました。
次回も少し遅くなるかもです。
とある一軒家の一室で一人の少年が机の上に置かれている紙を見て顔を顰めさせていた。
「ん〜・・・次の新作はどうしようかな〜」
彼の名は
「まだやってないジャンル、と言いたいところだけどほとんどやっちゃってるんだよな・・・」
彼は小学五年生の頃から漫画を描いており、子供ながらも作品一つ一つの構成力や世界観などが凄く、いくつかは賞を貰ったりメディア化を果たすほどの人気を出しているものもある。
「前回は熱さが売りのヒーロー物だったから、今回は学園や日常物にするのは決まってるんだけどな・・・仕方ない、またアイツのトキメキに力を・・・〔ピンポーン〕ん?」
悠紀が携帯に手を伸ばそうとした時、彼の部屋にインターホンが響いた。
『悠紀〜!いる〜!』
『侑ちゃん、ご近所に迷惑だよ!』
そして外から二人の少女の声が聞こえた。
「おっ、ナイスタイミングだな」
悠紀は家の扉を開けて、二人の少女を出迎えた。
「おはよう、歩夢、侑」
「おはよう!」
「おはよう、ごめんね悠紀君、いきなり来ちゃって」
この二人の少女、一人は
そしてもう一人は
「気にしなくていいよ、俺も丁度侑を呼ぼうと思ってたんだ」
「ふぅん、そっか侑ちゃん
「ん?なんか言ったか、歩夢」
「ううん、何でもないよ」
玄関ではなんだと言うことで、悠紀は二人をリビングに招き入れた、ここは悠紀の漫画家としての作業部屋でもあり、作業用の机の上にはいくつもの資料や道具などが置かれていた。
「もう、悠紀君またこんなのばかり食べてる、冷蔵庫の中身も空っぽ!」
歩夢はリビングに入るや否や、キッチンへと足を運び、ゴミ箱に捨てられてある栄養補給食のゼリーやスナックに目をやり冷蔵庫の中身を確認した。
「しょ、しょうがないだろ、締切とかで手を放せないし、それの方が手早く食えて栄養も有るんだからさ・・・」
「もう!そんなんじゃいつか体壊しちゃうよ!この際コンビニのお弁当でもいいから、ちゃんと食べないとダメ!」
(歩夢も悠紀も相変わらずだな〜)
その後、二人を来客用の机に座らせて話をしていた。
「ところで、さっき私を呼ぼうとしてたって言ってたけど、もしかして新作の相談?」
「ああ、来月に発売される新刊で今作が終わるから、新しい作品のヒントにお前ご自慢のトキメキに聞いてみようかなって」
「悠紀君、ちょっとはお休みしたら?作品を終わったらまたすぐ新しいのを作ってるし、一回くらい休んでも誰も文句は言わないと思うよ?」
歩夢の言葉に侑も頷く、悠紀はすでに漫画好きなら知らぬ者はいないと言われる程の作家であり、作品の数もすでに二十作品を超えているのである。
「心配しなくても今回はそのつもりだよ、担当さんにもストップかけられたしね、ただ次回作のテーマだけでも固めておきたくてさ」
「なるほどね、んで次回作はどんな感じにするの?」
「学園か日常にする予定なんだけど、テーマが決まらなくてさ・・・あっ、そう言えばお前らは何で家に来たんだ?遊びに来たって感じじゃなさそうだけど」
悠紀がそう言うと、侑は何かを思い出したように立ち上がった。
「そうだった!ねえ悠紀、悠紀は優木せつ菜ちゃんって知らない!」
「?」
悠紀は誰だそれと言いたげな表情をしていた。
「やっぱり悠紀君も知らないんだ」
「うん、てか誰?有名人か?」
「ウチの学校の、スクールアイドル同好会っていう部に所属してたんだけど・・・」
「だけどって、もう居ないみたいな言い草だな」
悠紀の言葉に侑は表情を暗くさせた、それを心配しながら見ていた歩夢が代わりに口を開いた。
「同好会、辞めちゃったみたいなの」
「そうか・・・ん?じゃあ何で俺のとこに来たの?そのせつ菜って子とは接点が無いけど?」
「前に悠紀君の友達に、アイドルに詳しい人がいるって言ってたでしょ?その人なら何か詳しい事を知ってるんじゃないかなって」
「なるほどそう言うことか、分かった、ちょっと待ってろ」
悠紀は携帯を手に取ると立ち上がり、少し離れて通話を始めた。
「・・・あぁもしもし、今平気か?いや、お前に少し聞きたい事があってさ」
悠紀はしばらく通話している相手に用件を伝えると、数回相槌を返した後、通話を終え二人に向き合った。
「どうだった?」
近寄って来た歩夢の問いかけに悠紀か残念そうに首を横に振った。
「何で辞めちゃったのか自分も分からないって言ってた、知り合いの何人かにも話を聞いたみたいなんだけど、未だ理由が分からないそうだ」
「そうなんだ・・・」
二人は侑の様子を伺うと、未だに暗い顔をしていた。
「ところで侑の奴、さっきから何であんなに落ち込んでるんだ?」
「実はね・・・」
一昨日の休日に、歩夢は侑と二人で遊んでいたところに偶然、街中でライブをしていたせつ菜を見かけ、それをきっかけに侑が彼女のファンになり、三人が通う虹ヶ咲学園のスクールアイドル同好会に所属している事を知り、その翌日、つまり昨日に会いに行ったそうなのだが、部室を見つけて直ぐに生徒会長が現れ、せつ菜の退部と同好会そのものの廃部を告げると、そのまま去って行ったそうだ。
「だから、ショックを受けてるみたいなの」
「成る程ね・・・よし、それじゃあ明日生徒会長に詳しい話聞きに行こ」
「いいの?」
「幼馴染が困ってるんだ、放っては置けないよ」
「ありがとう、悠紀君」
その後、侑にも詳しい話をして明日、生徒会へ行く事にして今日はそのまま二人は帰っていった。
翌日
放課後になり、悠紀は歩夢と侑が在籍している教室に来ていた。
「ごめん、遅くなった!」
「大丈夫、全然待ってないよ」
「そう?じゃあ生徒会長が帰っちゃう前に急いで「お〜い、悠紀!」ん?」
三人が生徒会室に向かおうとすると、悠紀を呼び止めようと一人の少年が走って来た。
「どうしたんだ樹?」
「友達?」
「昨日電話した奴だよ、樹、この二人は幼馴染の歩夢と従妹の侑だ」
歩夢と侑は悠紀の紹介で樹と呼ばれた少年に会釈をした。
「ジブンは
「仲違いで辞めたって事か?」
「いや確証はないけど、可能性はあると思う」
「そうか、とりあえずこれから生徒会長に詳しい話を聞きに行く所なんだ」
「なるほど、だったらジブンも行こう、最推しのアイドルが辞めた理由は知りたい」
その言葉を聞き、侑は目を輝かせ樹に詰め寄った。
「もしかして君もせつ菜ちゃんのファンなの!?」
「あっおい侑!」
「良くぞ聞いてくれた!」
樹は何処から取り出したのか、背中にせつ菜の顔がプリントされた法被を羽織り、赤色に光るペンライトと額に『せつ菜ちゃんLOVE』と書かれた鉢巻を巻き付けた。
「ジブンはせつ菜ちゃんをデビュー当時から応援している!ライブの情報は細かくチェックを入れ、毎回欠かさず参加!アキバにあるとあるスクールアイドル専門店にも赴き、せつ菜ちゃんのグッズは惜しみなく購入している!もちろんファンレターも毎回ライブの感想を簡潔にまとめ・・・」
語りだした樹に悠紀は顔に手を当てた。
「こいつスイッチが入るとこうなるんだ、こうなると長くなる」
「そうなんだ・・・あんなにキラキラした目をしてる侑ちゃん、初めて見たよ・・・」
歩夢は未だ語り続ける樹に苦笑いを浮かべていた、侑に至っては樹と意気投合したのかお互いに語り合っていた。
「・・・よし、二人はこのままにしといて俺らで聞きに行こう」
「えっ、止めなくていいの?」
「いやだって、面ど・・・悪いしさ」
「今面倒って言おうとしたよね!?」
そして二人は侑と樹を置いて生徒会室へと向かった。
とある洋館のような建物の中で三人の男が机に座っていた、その机の上には手の平サイズの本のような物が置かれていた。
「時は来た、新たな世界への始めのページ、俺から開かせてもらうぞ」
「どうぞご自由に」
「ヘマすんじゃねぇぞ」
一人の男が立ち上がり、机に置かれていた本を一つ手に取った。
「分かっている」
男が持つその本には[GANSEKIOU GOLEM]と書かれていた。
長くなりそうなので一旦ここまでです。
一話あたりの長さはこれで充分ですか?
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長い
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丁度いい
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増やしていいかも
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短い