IS インフィニット・ストラトス~アスヘノツバサ~   作:蔵陸奥

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いろいろとオリジナルで設定を加えております。

2次創作で、俺TUEEEはなるべく避けたいところだけども、こうして独自設定を加えて混沌を作り出すのも面白いと思いませんか?

設定とかも追々説明していくかと思います。



第1話 始まり 

 

 …あれから少し、月日がたった。

 

 

 

 僕、宮野 空は無事に生還を果たした。それは生命が残っていたという意味であっておおよそ人として生還したわけではなかった。

 

 まずはなぜ僕はあのような場所に居たのか?というところだろうか。僕には腐れ縁があった。そいつには姉がいて、偶々ISの国家代表になった。…本人は正直嫌いではある。だけど姉…あの人は別であり、尊敬できる人だった。その人が国際大会に出場した際、腐れ縁が強引に僕も誘った結果。そいつと間違われて拉致、監禁。

 それ以後は生き地獄を味わったというわけで…簡単にではあるがこのような経緯があった。あまり思い出したくもない。

 

 奴の身代わりになったということで、陰性感情がふつふつと湧いてくるのは否定しないが…過ぎたことだ。感謝している部分もあるわけで、助けられたのは極寒の永久凍土が大半を占めるロシア。自国近隣に物騒な施設があり、欧州が問答無用で広域殲滅を行う前に特殊部隊で調査をしてくれたそうだ。そうした経緯もあり、僕はこの国に恩義を感じているわけではある。感謝はミクロン単位ではあるが。

 

 救出された後はロシアにて過ごしている。親類はこの地にはいない。父がこちらに来ている。ARK(アーク)という複合企業に研究員として勤めており、その支社、というより本格的な研究施設がここにあるのだ。

 

 世界は一人の子供によって塗り替えられた。篠ノ之束、彼女によって作り出されたインフィニット・ストラトス(IS)エネルギーフィールドによる防護膜(シールドバリアー)パッシブイナーシャルキャンセラー(PIC)などの技術もあり、人類に新たな可能性を生み出した。画期的なパワードスーツが開発されたと言っていい。某アメリカンコミックの天才が開発した鉄のハイテクスーツよろしく、ちっぽけな個人に有り余る力を与えた。多くの人間は馬鹿なことと考えていた。宇宙開発で少し騒がせた程度でほとんどが『子供の世迷言』と相手にしていなかった。

 

 それがいけなかったのだろうか。突如、世界が滅亡の危機に瀕した。世界中にある核兵器が起動された。中止しようにも操作を受け付けない。そんな混沌を救ったのがISだった。これが後に『白騎士事件』と呼ばれるようになる。世界を巻き込んだ『宣伝ショー』だ。

 

 もしあれが多数配備できたら。そういった願望が世界を席巻した。それを許さなかったのも篠ノ之束だ。まずISのメインともいえるコアユニット、これの数を限定し、製法は秘匿としたのだ。次に…これが厄介で、搭乗者はほぼ女性のみとなってしまったのだ。なぜか起動できない。反応しない。事実上の欠陥兵器が各国で誕生してしまったのである。

 

 しかし、こうした欠陥を直すのも人類の良くも悪いところであり、疑似的に再現できてしまうコアユニットを作成してしまったのだ。ただし、PICもバリアもない。ただ、パワードスーツが動かせるといった程度で、男でも使えるのだが、欠陥品の劣化版である。各々で察してほしい。

 

 篠ノ之束の作成したコアユニットは『(シノノノ)コア』『プロトコア』と呼ばれ、劣化版であるそれが『コア』として認知されるようになった。

 

 大体察してくれただろうか?僕は運悪く、Sコアを動かせてしまう稀な存在であり、大国ですら、喉から手が出るほど欲しいデータだ。その価値は図り切れない。だからやつらは僕を生かしつつ、データを取り続けた。そう考えている。ただ、僕も欠陥があったようで、Sコアの1/3しか性能を発揮できていなかった。いつバラされてもおかしくなかったのだ。

 

 

 

 

 

「ニエーバ、もう朝だ。いい加減起きてください。」

 

 

 

 声が聞こえる。助けられた僕はその部隊にいた人物の宿舎に居候している。家族ようとのことなので最初は居心地の悪さがあったが今はそうでもない。

 

 

「ニエーバ、またダメなのか…指導する」

 

 

 声をかけたのは少女だ。僕と同い年である。プラチナブロンドのショートカットで、ロシア系の容貌も相まって妖精のように見える。だが見た目だけだ。その少女は徐に腕をつかむととても慣れた手つきでサブミッションを決める。いわゆる腕拉ぎ十字固めだ。

 

「痛い、痛いです。リューシャ起きるのでやめてください」

 

 観念したとわかったのか拘束をのはリューシャ・ヴィコフ。お世話になっている家族の一人娘だ。彼女はこれまた慣れた手つきで毛布を乱さず布団からすり抜ける。こういったところで妙な気遣いを見せてくるのだが…

 

「リューシャ、何度も言うが…女性であるならしっかりと服を着てください」

「なにを言うかと思えば、ニエーバ。私は服を着ています。あなたの目は“節穴”ですか?」

 

 

 

「お前が着ているのはショーツとキャミソールのみだ。加えてこんなクソ寒い中でのその薄着だ。体調を崩すだろうが!!」

「細かいことを気にしすぎですニエーバ。」

 

 違うそういう意味ではない。そう言う意味ではないのだよ。リューシャ。

 

 

「パーパも言ってください。ニエーバは軟弱です!」

 

 いつの間にか隣に立っていた大男の服の裾を引っ張りながら言い放つリューシャ。ああ、俺の命運はすでに決まっていたか。

 

「…ニエーバ。君は私の娘と、いわゆるプロレスごっこでもしていたのかね?」

 

吊るされた男(ハングドマン)、さらし者としての処刑か。

 

 

 

 

 

「はっはっは!すまんなニエーバ。…多少手加減したからそれで勘弁してくれ」

「…これが手加減でふ(す)か」

 

 

 

 

 彼女、リューシャの父親からの勘違いによる折檻が終わり、一家団欒での食事が始まる。父は研究員として、主任としてかなり忙しい。だからこそ僕の身を案じてここに預けた。そう思っている。

 

 

「……」

「……」

 

食事中、穏やかで賑やかな断章は尽きない。だが、そんな団欒は一つのニュースとコール音で止められた。

 

「ニエーバ、ニエーバのパーパから電話です」

 

 

 

「空、突然ですまない。すぐに日本へ来てくれ。事情は分かるな」

「…わかってる。必要になったんでしょ。欠陥とはいえ、Sコアを扱える人材がさ」

 

 父はそんなこと言うなといい、要件を続けているが僕の意識はニュース画面に向けられていた。

 

「なんと日本に、Sコアの適合者が見つかりました。なんと男性であり、しかもあの、“ブリュンヒルデ”の家族でもあるのです」

 

 …なんと平和ボケというか、どれだけ重要な人財かわかっていないのだろうか?日本のマスコミ、もといこういった関係は数が稼げればいいのだろう。

 

「彼の名前は織斑 一夏」

 

 

 

 

 …腐れ縁がいると、話したと思う。その腐れ縁とは時の人となった織斑一夏であり、僕は彼が、嫌いで仕方なかった。




何とかいろいろ説明しつつ、話が続けられたらいいなと思います。

織斑ハーレムで批判的な立場をとる、というかライバル的な立場が取れて、彼の成長につながる立ち位置が取れるようにするつもりです。

少しは珍しい設定かな?
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