モブウマ娘の憂鬱   作:(TADA)

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サブタイトルを見ていかがわしい想像をした読者


残念ながらウマ娘の背後には怖い大人がいっぱいいるから想像した二次創作はみれないぞ!!


ビワハヤヒデのHACHIMITUレッスン

放課後の教室、モブ娘(モントブリリアント)は窓にもたれかかりながら外を遠い眼をしながら眺めている。

彼女がこうしているのは単純

 「サークル、行きたくないなぁ」

そう、登部拒否である。

何せ入れられ方が詐欺である。

睡眠薬で眠らされたと思ったら入部届を書かされていた。

訴えたら間違いなく勝てる方法である。

このことを学園側に訴えようとしたが、何故かモブ娘のマル秘情報をクリークに握られていたために訴えることができなかった。

モブ娘も『入ってしまったなら仕方ない』と思って入部した翌日にわくわくしながらサークルに行った。

その結果、ゴールドシップに拉致されてトレーナーの所有クルーザーでロシア領海に無断で入ってロシア警備艇に拿捕されるという経験をした。

ロシア側も二人のトレーナーがトレーナーだということを知ると国賓として扱われたことにモブ娘は深く考えることをやめた。

結果的に一か月ほどロシアにとどめ置かれてゴールドシップに文句を言ったところ、ゴールドシップが『スネイク!! タイムパラドックスだ!!』と叫んだら時空が歪んでロシアに行く直前に時間が戻った。

サムズアップしたゴールドシップの手に『トレーナー専用時空戻り目覚まし時計』という代物があるのをモブ娘は見なかったことにした。

 「おぉい!! モブ娘!! どこだぁ!!」

そのゴールドシップの声が聞こえたモブ娘の行動は早かった。自分のカバンを持って教室後ろにある掃除道具の中に入る。そのスピードは友人の爆進娘の加速にも負けない速度であった。

 (あとはこの中で嵐が過ぎ去るのを待つ……!!)

 「はぁい、モブ娘」

 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」

乙女的悲鳴でなくガチ悲鳴を出すのも仕方ない。なにせ掃除道具の中のはずなのに背後にゴールドシップが立っていたのだ。

転げだすように掃除道具が出るモブ娘に続いてゴールドシップもやれやれと言わんばかりに出てくる。

 「おいおい、いくらゴルシ様でも声かけただけでそんな歓声をあげられたらシャイニングウィザードしか出せるもんはないぜ?」

 「な、な、な、な、な」

 「なんだ私のことをペニーワイズみたいにみやがって」

正直なところ現れ方はペニーワイズとどっこいだと思ったが、モブ娘は振り絞って口を開く。

 「さっきまで廊下に……」

その言葉にゴールドシップは不思議そうに首を傾げる。

 「質量を持った残像に決まってるだろ? ウマ娘なら必須技能だろ?」

そんな万国びっくりショーに出れるような必須技能は知らない、とモブ娘は言えなかった。

何せゴールドシップにまた担がれている。

 「よっしゃ!! 行くぜアマ公!! 部室までひとっとびでい!!」

その日、モブ娘は風になった。

 

 

 

 「10秒フラット!! このゴルシ様としたことが、また時間を縮めてしまったぜ。お? どうしたモブ娘。顔色がペニーワイズになってるぞ?」

ペニーワイズはお前だという突っ込みもモブ娘はできなかった。なにせウマ娘でも出せない速度で走られて気持ち悪くなっている。

反応がないモブ娘の頭をはたきつつ、ゴールドシップは部室に入る。

 「おっす、ご注文のお品を持ってきたわよ!!」

 「ああ、遅かったなゴールドシップ」

部屋の中から聞こえた声にモブ娘は超反応。だってその声も殿堂入りウマ娘の声だったからだ。

部室にいた眼鏡をかけた白髪長髪のウマ娘はモブ娘を視線があうとにこりと笑った。

 「君が新人君だね。ゴールドシップやルドルフ、クリークから話は聞いている。私は「ビワハヤヒデさん!! ファンです!! サインくださ……ちょっとゴールドシップさん!! いつまで私を担いでいるんですか!! 私はビワハヤヒデさんからサインをもらわなきゃいけないんです!!」うむ!! 聞いていた通りの逸材だな!!」

 「だろ!! 私達にこの態度をとれる根性はすげぇと思うぜ!!」

何やらゴールドシップとビワハヤヒデが不穏な会話をしているがモブ娘には気にならない。持っていたサイン色紙にビワハヤヒデにサインを書いてもらって恍惚としている。

簡潔にいうとビワハヤヒデもルドルフやゴールドシップと同じく殿堂入りウマ娘だ。『勝つのが当然』『勝ち方が当たり前すぎる』『勝つのが普通すぎて一周回って面白くない』とディスリに近い褒め言葉をされるのがビワハヤヒデというウマ娘だ。

とりあえず一通り騒いだ後にモブ娘は椅子に座ると、ビワハヤヒデはホワイトボードの前に立つ。

ゴールドシップ? トランプタワーを作り始めたよ。

ゴールドシップを無視してビワハヤヒデは口を開く。

 「さて、今日は我がチーム・アースにおける初回トレーニング……その座学をやる」

 「はい!!」

 「はい、モブ娘くん」

 「トレーナーはどうしたんですか?」

 「ああ、トレーナーくんなら政治家を接待……げふんげふん、国の偉い人と会食でね。時間がとれない」

モブ娘は深く考えることをやめた。なにせ危険な香りしかしない。

 「さて、チーム・アースの頭脳であるこの私……ビワハヤヒデのレースについてを語ろう」

その言葉に思わずモブ娘は背筋が伸びる。相手は殿堂入りしたウマ娘だ。その経験から基づく座学なら聞きたいと思うのは当然のことだ。

そしてゆっくりとビワハヤヒデは口を開く

 「レースとは数学だ」

その言葉に部室内にピンとした空気が流れる。ご丁寧にゴールドシップがドライアイスを取り出して雰囲気を作っている。

 「バ場、天気、自分、相手……それら全てを計算し、導き出された答え」

そしてビワハヤヒデは眼鏡をあげながら自信満々に口を開く。

 「即ち、筋肉」

 「……んん?」

そして紡ぎだされた言葉にモブ娘は思わず疑問の声を出してしまう。

そんなモブ娘を無視した状態でビワハヤヒデは上機嫌に説明を続ける。

 「レースにおける風向き、バ場、天気、自分のコンディション、レース相手の戦術……共通した対抗策とは何か? そう、筋肉だ」

そしてビワハヤヒデはホワイトボードにでかでかと書き出し、ばんと力強く叩く。

 「わかるかね? レースとは数学(筋肉)なのだよ……!!」

とりあえずモブ娘は目頭を揉んでからホワイトボードを見直す。そこには『レース=数学』と書かれていた。

 「レースって数学なんですよね?」

 「その通りだ」

 「……筋肉じゃないですよね?」

 「君は何を言っているんだ?」

本気で怪訝な表情をされたのでモブ娘は自分がおかしなことを言ったことを自覚した。

 「そ、そうですよね。見るからに理論派なビワハヤヒデさんからおかしな単語が出た気がして……」

 「まったくおかしなことを言う娘だ。レース、即ち筋肉に決まっているだろう」

 「ダウトォォォォォォぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

思わず叫んでしまったモブ娘。

 「なんですかそれ!! 超理論的なレース論がきけると思ったら脳筋発想じゃないですか!!」

その叫びに思わずビワハヤヒデとゴールドシップは顔を見合わせて笑いあう。

 「君は面白いな。これほどまでに理論的なレース論はないだろう」

 「まったくだぜ!! レース=数学(筋肉)!! この理論で私達は殿堂入りしたんだぜ!!」

 「超脳筋思考……!!」

モブ娘の言葉にビワハヤヒデはやれやれと言った雰囲気で首をふる。

 「モブ娘くんもブライアンのようなことを言うのだな。いいだろう、私の数学で君の理論を覆すとしよう」

そしてビワハヤヒデは指をたてる。

 「いいかねモブ娘くん。レースにおいて重要なのは何かね?」

 「……速さですかね」

モブ娘の言葉に頷くビワハヤヒデ。

 「その通り。相手を弾くパワーや長距離ならスタミナといった意見もあるだろうが、レースにおいて重要なのは速さだ。そして速さを生み出すのに必要なもの、即ち!!」

そしてビワハヤヒデは速さの上にでかでかと文字を書く。

 「筋肉だ!!」

 「その発想はおかしい」

 「そして相手を弾くのには当然のように筋肉が必要だし、スタミナを鍛えるのにも筋肉は重要だ。つまり!! レース=筋肉なのだよ!!」

 「その発想はおかしい」

モブ娘の発言に本気で呆れた様子を見せるビワハヤヒデ。

 「やれやれ、ここまで説明しても理解できないとは……ブライアンはここまで説明したら『いや、もう姉貴の好きにしたらいいだろ』と言って納得したというのに」

 「それ呆れられてます……てぇ!?」

思わずモブ娘は叫んでしまう。当然だろう。なにせビワハヤヒデが服を脱ぎ始めた。

 「あぁぁぁぁぁぁ!!! いけません!! いけませんビワハヤヒデさん!! 今はスマホのカメラしかないんです!! ちょっと部屋から超高級一眼レフカメラ持ってくるんでその恰好でちょっと待っていてください!!!!」

 「君は何を言っているんだ。いいから私の体をみてみたまえ」

ビワハヤヒデの言葉にモブ娘は覆っていた手を顔から話す。そして絶句した。

走るためだけに鍛え上げられた肉体!! ビワハヤヒデの肉体はそれを体現していた!!

絶句しているモブ娘を見てビワハヤヒデは不適に笑う。

 「ふ、やはり私の肉体は言葉より雄弁のようだな」

 「よ!! 筋肉が春満開!! 鍛え抜かれた脚力!! ダートから化石が掘れそうだ!! ウマッスル娘、筋肉ダービー!!」

 「ははは、掛け声ありがとうゴールドシップ。今日は特に大腿四頭筋の仕上がりがいいんだ。みてくれこの盛り上がり。素晴らしいだろう」

何やら盛り上がっているビワハヤヒデとゴールドシップ。モブ娘は頭がくらくらしてくる。

そしてビワハヤヒデはキシリトールいらずの真っ白なな歯をみせて笑う。

 「さぁ!! モブ娘くんもレッツ数学(筋肉)!!!」

 「絶対にノウ」




モブ娘
憧れの殿堂入りウマ娘にあったら脳筋だった時の悲しみプライスレス

ビワハヤヒデ
レースとは数学。即ち筋肉である

ゴールドシップ
パワーだけながらビワハヤヒデをこえるパワーSS

トレーナー
関わるな危険

はぁい、モブ娘
ハァイ、ジョージぃー



そんな感じで続きです。ネタがあったから投げたとも言います。

そして理論派から筋肉派になったビワハヤヒデお姉ちゃん。でもSRサポートカードイベントを見て作者の中ではビワハヤヒデ=筋肉になりました。
勘違いしないで欲しいのは作者はビワハヤヒデ好きです。高身長白髪巨乳眼鏡姉属性とか属性盛りすぎなビワハヤヒデお姉ちゃん。育成失敗してごめんよ

独自設定ですが殿堂入りウマ娘とは強すぎてレースから出禁になったウマ娘をさします。

つまりアプリでストーリーをクリアしたウマ娘のことです。
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