20XX年 あの日、私の、いや私達の人生が大きく変わった。
車が潰れ信号機は倒れ、辺りには人々の悲鳴と建物の壊れる激しい音が鳴り響いていた。
その中で、私はパニックになり近くの家の倒壊した隙間でみかんの刺繍の入った手提げカバンで頭を守り小さくなっていた。
どのくらいこうしていたんだろうってくらい時間が過ぎた時、暗かった視界の一部が急に明るくなった。
助けが来たんだ!
そう思って光の方を向くとそこに居たのは
口の中に1つの目を持った未知の生物だった。
あまりの恐怖に頭が混乱し声も出せなかった私は、震えることしか出来なかった。
その間も徐々に近づく死への恐怖。
私はここで殺されてしまうのかな。ごめんね、曜ちゃん。と走馬灯のように色んな思い出が頭の中を駆け巡り始めたその時。
1つの目の未知の生物の足が私の体に触れる5cm程先で突如動きを止めた。
そして次の瞬間1つの目の未知の生物の体が縦に真っ二つされ緑色の光が吹き出した。
「やぁ 無事かい? みかん少女」
と真っ二つにされた未知の生物の体をどかして入ってきた1人のお姉さんがそう言った。
私は頷くことしか出来なかったが、お姉さんは「それならよし!」と言葉を発し、私を抱きかかえて直ぐにその場を後にした。
その後言葉を話せるようにまで回復した私はお姉さんと話をしながら避難所に向かっていた。その間もお姉さんは未知の生物を出合い頭に真っ二つにしていた。
その時に私は「ヒーローみたい……」と自然に呟いていた。
するとお姉さんは
「そうかな?でも千歌ちゃんがそう言ってくれたなら私は今からヒーローだね!!」
と凄く嬉しそうに答えてくれた。
そうして歩いていると一際大きな未知の生物がビルを破壊しながら現れた。
しかも口の中にある目からビームを出しながら。
抱きかかえられているのでお姉さんの顔を見るとさっきまでの笑顔が少し引き攣った笑顔に変わっていた。
「逃げないとっ」とお姉さんに言うとお姉さんは首を横に振り「あれは放っておけないヤツだから」といい私を地面に下ろしてくれた。
そして「ちょっと後ろに離れててね。大丈夫、私がいる限り何人たりとも傷つけさせやしないから」と私の目線に合わせて屈んでいた所から立ち上がり腰に帯刀していた剣を抜いた。
そこから先は私の目では追えないくらい早い動きだった。右の方から緑色の光が吹き出したと思ったら次の瞬間には左側からも同じような光が吹き出していた。
すごい……と思って私の気が少し緩んだのを察知したのか未知の生物は目を私の方に向け光を目に集めはじめた。
そして1秒もしない間に私に向かって光が飛んできた。
しかし、私にその光が届く事は無かった。
「言ったはずだよ?誰も死なせないって。」
私と未知の生物の間にはいつの間にかお姉さんが立っていてその前には大きな壁が作られていた。
その後、光がやむと同時にお姉さんは飛び出していき未知の生物の胴体を輪切りにし完全に動けなくしていった。
その後も色々と救助や戦闘をしながら私達は避難所に辿り着きその場にいた担当者さんに事情を話終わった所でお姉さんは「私はヒーローだからね!困っている人を助けに行かないと!!」と言い再び三門市の街に向かって走っていった。
その背中を見ながら私は、私も誰かを助けれる人になりたいって思ったんだよね。。