STAGE 2-1
新たなメインキャラが登場するゲームの実況プレイはーじまーるよー。
前回は無事(無事?)ゲームを制作してイベントに出せたところで終わりましたね。今回からはChapter2、単行本2巻編となります。
時間は夕方辺り、打ち上げを終えた帰りにスケッチブックを買い足すたまちゃんの買い物に付き合っているところさんですね。イベントが発生すると突然たまちゃんが何者かに引っ張られて消えるので、行き先の公園に向かいましょう。
たまちゃんを誘拐した犯人は気の強そうな少女、入部希望だったがちょうどゲーム制作の追い込みをしていて突っぱねられた時の子です。
彼女は飯野
あのときの雪辱を云々と言って絡んでいるのでこちらも絡みにいきましょう。アイテム欄から鶏マスクをパイルダーオンして……ヨシ!*1
オラオラオラァ! てめっどこ中だコラァ! と鶏マスクで威圧しながら接近。
どうやら文芸部の季刊にある、とあるお話のキャラクターをモデルにしたイラスト対決をしようとしているらしく、富田林田舎煽りまでされたそうです。へ、ヘイトスピーチ……!
そんなわけでたまちゃんと水葉ことはーちゃんの対決ですが、くだんの季刊にあるはーちゃんイチオシの作品というのが……その……†星屑のインテンツィオーネ(前編)†なんですよね。
やめろアーク! どうして分かってくれないんだ! 他人の厨二小説は殺戮兵器なんだよ!
はーちゃんがフルボイスで読み上げてるシーンは見てるだけで口の中に鉄錆の味が広がるので、RTAではないにしても連打で飛ばします。
ヒロインと彼氏の二人をデザインする対決なのですが、たまちゃんはもう完全に著者の関あやめが脳裏を掠めてヒロイン像がそちらに引っ張られていますね。でも怪人と戦う正体を隠したヒロイン『
……失礼、続けます。*2
地味な眼鏡と遠回しにあやめをディスるはーちゃんは、次いでヒロイン・アヤの彼氏こと張田のデザインをみてたまげます。何故ならたまちゃんはもう趣味全振りの初老の男性を描いているからですね。その熱意に(なんか勝手に)敗北宣言したはーちゃんは逃げますが、躓いて転びます。
助け起こした燎原くんとたまちゃんは、折角だからと制作したゲームを渡します。名前を明かされ、改めてお別れして翌日。返しそびれた季刊を読み歩くたまちゃんがまるでエロ本読書を親に見られた息子のように走り去る様子を見つつ、部室まで倍速した辺りで今回はここまで。
最後にはーちゃんがまた襲来しますが、こちらは次のイベントに続きます。ではまた。
──気づけばスケッチブックを買い足していた筈のたまが消えており、探してから数分。公園で何者かに絡まれている所を見付けて、俺は威嚇にとマスクを被り接近した。
「……おい、何をしてる」
「あ゛ー!? 誰ようるさいわね!!」
がなり立てる少女は俺に一喝して顔を戻すが、一秒も待たずに二度見する。
「──ほんとに誰!?」
「うちの子に絡む悪い子は誰だ」
「あんたこそ誰よ!?」
「あっ、りょーくんっ」
「
なにか違うニュアンスで聞き返す少女だが、こうも焦るなら悪い奴ではないのか。
マスクを脱いで顔を晒すと、スケッチブックを盾にしていた少女はまたも騒ぎ出した。
「って、あの部室にいたヤツじゃない! あの時はよくもコケにしてくれたわね!」
「あああ話がループしちゃう……」
「…………なるほど、だいたい察しはついた。大方、部室での追い込みの時にでも来て……その時に邪険にされたんだろう?」
「……あんたエスパーかなんか?」
たまの言葉と少女の言葉を組み合わせれば誰でも思い付く。それから二人の会話をもう一度してもらい、イラスト対決することになったのだと理解した。それは別に構わないのだが──
「なんだその邪悪な書物は」
「私の愛読書よ。あんたも星屑のインテンツィオーネ(前編)を100回読むことね!」
「恐らく死ぬから無理だ」
「は────っ!!??」
どこか聞き覚えのある──というか十中八九著者が関さんなのだろうそれは、タイトルを耳にするだけでどうしてか体が強張る。
何故か審判に選ばれて二人の間に挟まれながらも、その拷問染みた少女の朗読をなんとか脳に認識させないように般若心境を唱えておく。
たまも関さんにイメージが引っ張られていて、ヒロインが地味な眼鏡──断じて関さんが地味と言っているわけではない──の平凡な少女のデザインになっている。
ただ、作品のジャンルは魔法少女モノであり戦争モノ……なのか、それなら正体を隠して地味な見た目をしているのも間違いでは無い。
そして今度は彼氏側のデザインとなるのだが、ここでたまの癖が出る。どういうわけか初老の男性を描いているが、異様な情熱から少女も指摘できていないようだった。
「──覚えてなさいよ本田たま……ぎゃん!」
「……大丈夫か?」
もはや絵描きとしての情熱勝負になっていたようで、自己解決した少女は負けを認めて逃げ去ろうとして……転んだ。
俺は少女の脇に手を差し込んで猫のように持ち上げ立たせ、土埃を払ってやる。
「くっ……助けなんかいらないわよ」
「そう言うな。たま、アレを渡してやれ」
「うん、はいこれ」
「……なにそれ」
「このあいだ作ったゲームだよっ」
「…………ふーん」
布教用にと渡されていたディスクを一つ渡すと、遊んでやらんこともないと言いたげな表情を作り、少女は名乗ってからその場を去った。
「みなは……水葉、か?」
「あ……この本返しそびれちゃった」
「それはたまが持っていてくれ」
「ん、わかった」
恐らく俺が持っていたら大変なことになるからな……。打ち上げ直後にこれでは些か疲れる。それから俺は、たまを駅まで送ってから家に帰り、泥のように眠るのだった。
「なんであそこでバグるのよ──ッ!!」
──後日、部室に現れた水葉が一悶着持ち込んで来るのは、また別の話。