ゲーム制作に追い込みを掛けるゲームの実況プレイはーじまーるよー。
前回はIri§先生がまた犠牲になられたところで終わりましたね。今回はたまちゃん宅で絵を描いているところから再開です。
ゲーム制作を続けたきゃテストで高得点取りな! と試練を課せられたはーちゃんは普通に凡ミスをやらかしたため、現在はたまちゃんと燎原くん相手に通話しながら復習しています。
ちなみに燎原くんは追い込みを掛けるためにお泊まりする予定です。たまちゃん相手に間違い? いやあ起きない起きない。
スパロボでいう命中率90%くらいの信用度があるからへーきへーき。
絵を描き続けているたまちゃんと勉強漬けのはーちゃんは息抜きと称してサボったりしていますが、作業効率は燎原くんのお陰で進んではいるので問題ありません。
とはいえ絵を描いてばかりでは【イラスト】のスキルレベルばかりが上がって偏ってしまうので、曲を聴いたり小説を読んだりで【サウンド】と【シナリオ】の熟練度も上げておきましょう。
前に言ったか言ってないか覚えてないので説明しておくと、【プログラミング】と【ボイス】のスキルレベルを上げるチャートじゃないのは、単純に【サウンド】と【シナリオ】の熟練度が【イラスト】の次に上げやすいからです。
百武照攻略のために均等に上げないといけない以上、この3つで攻めるのが適当なんですね。Chapter2で【イラスト】のスキルレベルも上がりますし、Chapter3以降は【サウンド】と【シナリオ】の熟練度上げも積極的にやりましょう。
等と言っていると、たまちゃんは連日の作業と前回はーちゃんの姉・飯野夏に言われた『同人制作ってやる意味ある?(意訳)』が胸に引っ掛かっているようで、気分転換に散歩に出掛けます。着いていくと野生の百武照と出くわすため、後の好感度の為にも一緒にいきます。
そうして外を歩いてしばらく、突如として現れた照を交えて近場の公園で……お話しします(変態糞土方)。まあ燎原くんはその辺をぶらつきますが。幼馴染が居ては胸の内を吐露しづらいだろう……走者ワゴンはクールに去るぜ。
──ではアイテム欄から鶏マスクを取り出して……蒸・着ッ!*1
たまちゃんが『テルえも~ん絵を描いても気乗りしないよ~!』と相談している裏で、彼女に作業を急がせてしまったかもしれないと負い目を感じてやってきたはーちゃんを捕獲します。
はーちゃんの匂いがするよぉ~(校長)。
──ここだァーッ!! と草むらに顔を突っ込んで……あ、居ましたね。なんで隠れる必要があるんですか! 失礼ですよ!*2
はーちゃんを小脇に抱えて戻る頃にはちょうどお話も終わっているので、照と別れて三人でたまちゃん宅に戻りますが……ところではーちゃんはここが富田林程ではないにしろ田舎ということを理解しているのでしょうか。
……もう電車来ないよ(無慈悲)。
この指摘に、ちょっと作業してから帰ろうとした彼女は固まりますが、こうなりゃヤケじゃいとばかりに開き直りました。それからたまちゃん宅に同じく帰りの電車が無い照が参戦(スマブラ)したところで今回はここまで。
次回、夏コミ。お楽しみに。
──昨日の今日でやらかした水葉を迎えに来た飯野が乗るいつぞやの高級車を見送った俺は、何故か隠れている照さんに視線を向けた。
「何故隠れるんですか」
「い、いやあ……なんか気まずくて」
「何故……」
玄関を閉め、たまが居るだろう彼女の自室に戻る俺の後ろを着いてくる照さんだが、文字通りの勝手知ったる本田家を堂々と歩いている俺に疑問を飛ばしてきた。
「りょーげんくんって、たまたまちゃんの幼馴染なんだっけ?」
「そうですよ。水葉と同じ部員の一人ともそうですが……それが?」
「仲良いな~と思って」
「なんだかんだ長い付き合いですから」
恐らく互いのほくろの位置も把握しているだろう程度には長い。俺の言葉に「ふ~ん」と返した照さんは、一拍置いて続ける。
「りょーげんくんたちは、どうしてSNS部を選んだの? それこそ、さっきの子と同じイラスト部でも問題なかったよね?」
「──SNS部に入られたら困ることでも」
「そういうんじゃないけど……」
どこか違和感のある問いかけ。振り返った先にある彼女の顔は、どことなく後悔と言うよりは全く別の表情をしていて──
「……負い目?」
「────」
びくりと肩を震わせた。どうやら図星らしいが──SNS部創設者である照さんは、何故か、自分の行いに負い目を感じている。
「聞かれたくないなら、聞きませんが」
「──うん、今はちょっと、聞かれたくない」
「わかりました。では部屋に戻りましょう」
あっけらかんとした俺の態度にキョトンとしている照さんだが、俺は問い詰めたい訳ではない。確かに照さんの事は知りたいとは思っているが……今はその時ではないだろう。
──そんな事を考えながらたまの部屋に戻った俺たちが目にしたのは、机に突っ伏して気絶するように眠っているたまの姿だった。
「あらら……たまたまちゃん寝てる?」
「絵が趣味から義務になって、気張り過ぎたのでしょう。今日はここまでですね」
座りながら寝ているたまを抱き上げてベッドに乗せ、布団を掛けてやる。服がシワになるからパジャマに着替えさせてやりたいところだが、流石に照さんが居るときにやるわけにはいかない。
「照さんも泊まっていかれては。たまのお婆様には俺から言っておきますし、どうせ朝一で始発に乗って帰るのでしょう?」
「えっ、ああ、うん。そうしようかな」
俺の提案に頷いた照さんを連れてたまの部屋を出ると、二人で居間に戻る。
いつぞやの部員全員とのお泊まり会と同じ場所に訪れ、居間に敷布団を引っ張り出して、照さんの分として隅に敷く。
そして俺はいったんその場を離れ、たまのお婆様に照さんも泊まることを告げ、了承を得て戻り──のそのそと押入れの中に入って行く。
下の段を寝室代わりにして、そっと襖を閉めると、焦る彼女の声が聞こえた。
「──そこで寝るんだ!?」
「ええまあ、照さんも居ますし」
「な、なんかごめん……」
「いえ。仮に俺の家だったら親父の車を出せましたし、そちらも気にせず寝てください」
「無理がある……!」
とは言うが、ものの数分で換気で僅かに開けた襖の隙間から照さんの寝息が聞こえてくる。
小さい頃にも押入れを秘密基地のように扱っていたなと、そんな事を思い出しながら──俺も静かにまぶたを閉じた。