段々1partが短くなってきてる気がするゲームの実況プレイはーじまーるよー。
短くなるなら更新頻度を上げれば良いのでは? とか言われそう。マジレスやめろ。
……はい。前回は生徒会書記にスカウトされたけど断ったところでおわりましたね。今回は歌夜の進路調査の回から再開です。
オリ主である燎原くんの出番が少ない回は飛ばしてしまうべきなんですが、原作準拠のゲーム版ステまは途中から過去編が多く入るようになって本編が短くなるので、飛ばしすぎると面白くないんですよね。過去編は丸々カットするので気になる人は原作買って、読め!(ドゲンジャーズ)
そんなわけでイベント。進路希望で悩んでいる歌夜は、無難な職に就くか音楽家として活動する道に向かうかで決めあぐねている様子。
投稿している曲もいつぞやに名前が挙がった絵師・テマワリ先生の絵のお陰と謙遜し、そんなテマワリ先生から新たな作品を作る相談を受けた歌夜は、可愛いとは……という悩みを抱きます。
放課後の部室でようやく合流するも、たまちゃんと纏めて可愛いね♡と初手からセクハラをしてくる始末。男に可愛いは殆どの場合で褒め言葉にはならないんだ。*1
今後の人生と可愛い要素を同時に考えている若干ポンコツ気味な歌夜は、姉にメールで音楽志望を先生に納得させる方法を問うも諦めて真面目に働けと言われましたとさ。マジレスやめろ。
その後は翌日の学校まで倍速。途中、自室で新曲に悩む歌夜が映りますが、彼女は元々ミュージシャンだった姉が音楽を辞めた事に反発して音楽を始めた過去を持つコンプレックスの塊なので、まずその辺りの確執を解消しないと恐らく真に音楽を楽しむというのは難しいんですよね。
なのでこうしてオリ主でメンタルケアをする。まるでセラピストみたいだぁ……*2
んだらば翌日。
なんだかんだ言って凄い音屋である歌夜に改めて感謝の意を示すたまちゃんは、どう感謝すれば良いのかわからないのでなんでも一つ言うこと聞きます! とのこと。*3……*4……*5……*6
……うるせえなコメントのホモ共。
沸き立つホモたちは置いといて、気軽になんでもするとか言ってるたまちゃんを軽く窘めつつ、趣味と将来に板挟みにされている歌夜からの早速の要求で頭を撫でておきます。
気安い撫でポは
とはいえ、実際に音楽を仕事にしていてそれを辞めた姉からの一家言には説得力があるので、歌夜も思うところはあるご様子。
彼女が捨てようとした丸めた進路希望の紙を拾ったたまちゃんと燎原くんは、歌夜にきっとプロになれる! とやや無責任な応援をしますが、なんだかんだと言ってクリエイターは褒めときゃどうにかなります。いや流石に
そんなこんなでたまちゃんの2度目の撫でポが炸裂したところで今回はここまで。短いpartが続くときはたぶん更新頻度が上がると思います。
次回、たまちゃんっておじさまのレパートリー少ないよね。お楽しみに。
──たまが先に帰ったのち、部室に残ったのは、何故か向かい合って座る俺と歌夜さんだけだった。彼女の悩みは今の俺には実感が薄いものだが、いずれ通る道であるため他人事ではない。
とはいえ……何が言えるのかとなると、選択肢に悩むのも事実だ。
ここまで音楽に拘る様子を見るに、これは最早、拘りではなく執着と言ってもいい。
──何を言うかよりも、誰が言うかが、重要なのかもしれないが。それでも俺は、目の前で悩んでいる女性に、何かを言いたかった。
「……俺が」
「うん?」
「俺が絵を描いているのは、両親とは違うことをやりたかったからです。
才能のある両親と同じ道を周りから望まれて、それが嫌で絵を描き始めました」
真面目な話だと察してくれたのか、たまとじゃれていた時とは打って変わって、歌夜さんは顔を引き締めて俺を見ていた。
「正直に言って、俺にはおおよそ将来の夢はありません。それでも、たまに──あの子に好きだと言ってくれた絵はやめません。
今続けている絵がそのまま仕事になるのか、普通の仕事をしながら絵を趣味にするのかは、まだ自分にもわかっていませんがね」
「それは……私もそうした方がいい、っていう助言ってことでいいの?」
頭を振って、それとなく否定しながら、俺は歌夜さんを見ながら続ける。
「歌夜さんが趣味をそのまま仕事にしたいのなら、応援するし、可能なら手伝ってあげたいとも思っています。でも──
「────」
「身内の誰か、或いは知り合いに、音楽家が居ますよね。貴女はその人と何か確執があって、反発するように音屋をしている。顔を見ればわかりますよ、だって……時々
親が元ミュージシャン……なら、こうも執着は強くない。であるならば、上か下に姉弟が居て、その人の背中を追っているのだろう。
図星を突かれたのか、歌夜さんは背凭れに体を預けて重いため息をついて聞いてきた。
「犬井くんさあ、エスパー?」
「いえ。親の才能もあってか、なんとなく相手の顔色を窺うのが得意なだけですよ」
「……ふぅ~ん」
歌夜さんの責めるようなじとっとした目付きが俺を射抜く。なるほど確かに、心情を読み取るような察し方は気味が悪いか。
「……まあ、その……何が言いたいかというとですね、結局のところ、俺たちは──人の夢を、無責任に応援し続けるということです」
「言い切ったね」
「そりゃあ、そうでしょう。なにせ、誰かの夢は応援するしかないですからね。
出来る出来ない、成れる成れないなんて、最後にはその人次第なんですから」
──そう。結局はその人次第。運やタイミングかあれど、俺たちが何を言おうが最後はその人が行動を起こせたかどうかでしかないのだ。
「先程も言いましたが、俺は……いや、俺たちは、貴女の将来を応援しますよ」
「……そう?」
「はい」
確かめるように呟いて、それから歌夜さんは一拍置いて俺に言う。
「さっきのなんでもするってやつ、犬井くんにも適用される?」
「されませんが、頼みなら聞きますよ」
「じゃあさ………………頭、撫でて」
「…………はあ」
おずおずと口を開いて、何を言うかと思えば、そんな要求。たまと裕美音は兎も角、普通の女性はおいそれと髪を触られたくないとは思うが──まあ、年下の男は脅威ではないのだろう。
「では、撫でますが」
「あっ。褒めながら撫でてくれる? あとはこう……かれ……気安く、親っぽく?」
「──? ああ、はい」
席を立ち、傍らに近づいて、ふんわりとしたツインテールに結ばれた髪に指を近付けてからそっと頭頂部に手のひらを置く。
「っ」
「──いいこ、いいこ」
ぎこちなく、しかし髪を巻き込まないように優しく、梳すように手を動かして。
「……歌夜はいいこだね。もっと気楽に決めてもいいのに、真剣に悩んでいる」
気安くしすぎているだろうか。
……でも、拒絶はされていない。
それから数分。
褒めながら撫で続けて、俺が解放されたのは、下校のチャイムが流れてからだった。
「……う~~~ん」
燎原が部室を出ていったあと、椅子に座ったままの姿勢で、歌夜は頭を抱えていた。
「……いや、不味くない? いくら雰囲気が歳上っぽいからって……犬井くんは歳下だよ? いや、やっぱり流石に不味いって」
自分で自分を叱る様子はおかしく見えるが、本人は気にしていないのか一人部室で悶えている。その顔は、
「──私って、チョロいのか」
本田珠輝に慰められ、犬井燎原に褒めちぎられ、その胸には暖かいものが灯っている。
──見回りの教師が部室を覗くまで、歌夜の脳裏には、優しげな燎原の顔と大きな手のひらの感触だけが残り続けていた。