編集する時間があまりにも足りていないゲームの実況プレイはーじまーるよー。
前回は裕美音と一緒にたまちゃんのスケブを部室に持って行くイベントで終わりましたね。
今回はゴールデンウィークとなったので合宿イベントから再開します。
全員の好感度が3以上だと合宿イベントを自宅で発生させられますが、たまちゃんがペンタブを譲り受けるイベントが発生しないので今回はキャンセルだ。そもそも好感度足りないしね。
そんなわけでたまちゃんの家にやって来たのだ。ちなみにGW編は前後編に別れているので、この実況でもそうなっています。
そもそもなんで合宿するんだよ、と疑問にお思いでしょうが、原因は4月〆切の筈のプロットが完成していないからです。
これ以上〆切を守らないようなら黒歴史を晒してやるぞ関あやめ!*1
余談ですが、『富田林田舎ちゃうもん』で有名なたまちゃんですが彼女の現在の家は富田林ではありません。アレは中学生時代に親の都合で関西に居た名残から出たセリフです。
──はい。たまちゃん宅に着くと何故か裕美音が居ますが、前回の件もあってたまちゃんが変なことされないか心配なのでしょう。
その後は居間に通され、抹茶を飲んだりしつつ、それから椎名の持ってきたペンタブの接続を手伝います。【イラスト】の熟練度上昇はアナログもデジタルもそう変わりませんが、ゲーム制作という都合上必須なので頑張って下さい。*2
一方その頃、あやめと歌夜は今頃プロットが湧かないシナリオ担当と発注が来ないサウンド担当という泥沼に陥り、シシオドシの音で遊んでいるのを祖母に見つかり捕まったら最後の鬼ごっこをしている頃でしょう。南無三。
場面は戻ってパソコン組。あやめと歌夜がリアル鬼ごっこしていることなど想定できるわけもなく、呑気にたまちゃんにペンタブの使い方を伝授しています。私用で裕美音が帰りますが、気にせずたまちゃんには絵を描いていて貰います。
少し時間が経過すると背後に椎奈が居る気まずさから、たまちゃんが部の名前の発祥を聞く会話が発生します。例の名前『死んだ魚の目日照不足シャトルラン部』というのは、前部長の百武照が部の申請書の提出を遅らせていたせいで適当にくじ引きをしたのがきっかけですね。
よりにもよって引いた3枚が椎奈の書いたネガティブワードだったのが原因という。
んにゃぴ……シャトルランって言うほどネガティブか? とは思いますが。*3
ともあれ、椎奈的にも何だかんだで部を気に入っているようなので、今後の為にもたまちゃんと燎原くんには絵を描いて貰いましょう。
しかし作画はたまちゃんの絵をメインとしていますが、デジタル初心者で線がガタガタの絵では話にならないので、アナログ絵をパソコンに取り込むスキャナを買うことも提案されます。
要するにクオリティとか言ってねーでまずは完成させろ! ということですね。グオオオオオオッ!!(思い当たる節があり悶絶する男)
……といった話になりつつ今回はここまで。次回、合宿後半戦。お楽しみに(瀕死)
──ゴールデンウィークの連休を利用した合宿をすることになり、当日にたまの家がある終点の駅で待ち合わせて数分。
「りょーくんっ」
「たま。先輩たちから連絡は?」
「あったよ。こっちに来る電車の中だって」
「そうか」
私服のたまがキップ売り場近くに居た俺の下に駆け寄ってくると、問いにそう答える。
荷物を一纏めにしていたキャリーケースのキャスターを固定して動かないようにして、取っ手を押し込んで平らにした所に座らせた。
「……本当に俺まで参加して良かったのか?」
「えっ、どうして?」
「たまだけならいざ知らず、先輩まで居るんだぞ? 部室ならともかく、泊まり込みの現場に男の俺までいるのは不味いんじゃないか」
「私は気にしないけど」
「寧ろ一番気にしてくれないか」
疑問符を浮かべて小首を傾げる幼馴染に、俺はため息をついた。高校生にもなって連休になれば泊まり込みで遊びに来るような警戒心の無さには、もはや今さらと言わざるを得ないのだが。
それから先輩方が駅に到着するのを待って、俺たちはたまの家──俺の家より大きい屋敷に訪れた。何回見ても慣れない大きさである。
「あんらぁ燎原くん、久しぶりやなあ」
「ええ、おばあ様もご息災のようで」
手土産のカステラを渡しつつ、他愛もない会話を挟み、荷物を居間の隅に置かせてもらう。たまが点てた抹茶を嗜みつつも、本題である関先輩のプロット考案を本人に任せ、たまと部長、何故か混ざっていた裕美音と共に書斎に訪れた。
「──想像してたより年季の入ったパソコンだったが、なんとかなったな」
「はい。私のお古ですが、ペンタブも特に問題なく稼働しますね」
「たまちゃんこういうの苦手だもんね~」
ペンを充電器に挿すと、珍しそうにたまが見慣れないだろうタブレットを指でつつく。
「すみません、わざわざセッティングまでしてもらっちゃって……」
「いえ、こういうのは実際に調整しながらでないと難しいかと思ったので」
「な、なるほど……」
たまの表情が、プレッシャーに圧されているような顔色になる。大方これからデジタルに慣れてどんどん絵を描けと言われているような気分になっているのだろう。
「あっ、もうこんな時間。ごめんねたまちゃん、そろそろ帰らないと」
「うん、ありがとう裕美音っ」
「詳しくはりょうくんに聞いてね」
「丸投げか。元よりそのつもりだが」
……えへっ、と言って、裕美音はウインクを一つに書斎から出ていった。
やれやれとかぶりを振ってから、俺はたまにペンタブの使い方を教える。
不慣れな機械に四苦八苦しながらも、メモを取りながら覚えようとするたまに最低限の知識を授けてから、俺は後ろでノートPCと自分のペンタブを取り出してゲームの背景を描き進める。
静かな作業に気まずさが勝ったのか、ふと、たまは部長に質問を投げ掛けた。
「そういえば、この部って、どうしてあんな名前になったんですか?」
「ああ……それはですね、前部長が申請書の提出を遅らせていたことがありまして、適当に紙にワードを書いて引いた言葉をそのまま部活の名前にしようということになりまして」
「……それであの妙な文章になっていたんですか。ちなみに誰が書いた言葉なんですか?」
「全部私です」
「えぇ…………」
流石のたまでも困惑を隠せず、そんな声が漏れていた。その後も描こうとはしているようだが、デジタル初挑戦のたまにはまだ難しいらしく、横目で画面を覗くも線がガタついている。
そして、苦戦している様子の横顔を、部長がカメラで撮っていた。
「ふぇっ? す、すみませ──」
「──元々」
「……へっ?」
「……元々、この部は前部長の照先輩という方が思い付きで立ち上がって、私はあやに連れられたんです。最初は面倒だな……とか思っていましたけど、なんだかんだで昨年の1年間は充実していて、この部が無くなったら、少し退屈するかなあと、思っているんですよ」
首から提げたカメラを手に、部長は続ける。
「この写真は私の日々の記録なので、生きている限り続けるかと」
「えっ、えー……それは少し恥ずかしい……」
「私はこれからも皆さんが退屈しないでいられる場所を作れたら──と考えているだけなので、質に関しては深く考えないでください。
今後のためにも、先ずは一本完成させることから始めましょう」
「……でも、今からデジタルに移行してもしっかりした絵が描けるかどうか……」
不安気に語るたまに、ではと、部長がスキャナの使用を提案をする。
「なんなら写真でもいいんですよ、先程のものを立ち絵に使っても──」
「それは絶対駄目です!」
「……ふ、ふ。そうですか」
そう言って部長は小さく笑う。本当に小さく、しかし、心から。
俺の視線に気づいたのかこちらを見て、部長はなにか? と問い掛けてきた。
「……いいえ、なんでも」
部長はネガティブで、後ろ向きで、内向的。だが──案外ロマンチストで、愉快な人なのだ。
きっと、『この人が部長で良かった』と、思える日が来る程度には。
──関先輩と歌夜さんがシシオドシでイタズラしていたと思われておばあ様に追いかけ回されていたと知るのは、もう少し先の話。