【完結】ステラのまほう/百武照攻略実況   作:兼六園

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STAGE 8-3

 メインヒロインがようやく動き出すゲームの実況プレイはーじまーるよー。

 

 前回は池谷乃々の株を全て売り払ったところで終わりましたね。今回は自宅から再開です。

 ──なんと、今回からは、たまちゃんと百武照が犬井家にお泊まりし始めます。

 

 これは原作で発生するたまちゃんの照宅に泊まり込むイベントが、オリ主くんへの好感度で色々とズレたのが原因ですね。

 ここからようやく照さんの攻略が進み始めるので、気合い入れてイキましょう。

 

 燎原くんが起きてくると、料理当番らしいたまちゃんが台所で制服の上にエプロンを着てお料理していますね。はぇ~すっごい幼妻。

 

 死体みたいにぴくりとも動かない照さんはそのうち起きるので放っておいて、起きてきた燎原くんにたまちゃんズキッチンの手伝いをさせましょう。ちなみに部長たち先輩組にも部屋を借りられないか聞いたけど、断られたとか。

 

 母子家庭で長居は迷惑、兄弟と相部屋でプライバシー皆無、気が乗らない、とのこと。*1

 

 たまちゃんの家は電車を使ってこちらに来てからようやく通学路に出るくらい遠いので、学校が近い犬井家を使えるのはありがたいでしょうね。などと言っていると、居間の方で喋る虚無こと百武照が再起動して起きてきましたね。

 

 たまちゃんはともかくなんでこいつまで燎原くんの家に転がり込んできているのか、という当然の疑問は、『なんとなく』の一言で切り捨てられております。なぁに最終的にここで暮らすんだから予行練習とでも思っておけばよいのだ。

 

 

 

 それでは登校の時間なので、皿洗いなどは照さんに任せて学校に向かいましょう。

 よそのお宅の父親が家にいるのは普通に気まずそうですが、まあなんとかなるやろ。

 

 

 ──んだらば帰宅までカット。今日は部活はありませぇぇぇぇぇん!!(アマミヤ先生)*2

 

 夕方に家に帰ってくると、どうやら夕飯の調理をしていてくれたらしい照さんが台所から顔を覗かせてきます。やるやん……と思っていたのですが、高校卒業からずっと一人暮らしとはいえ、彼女の料理スキルは大雑把なので、カレーかシチューか鍋しか作れないんですね。

 

 まあカレーは旨いからいいか……(甘々判定)

 

 ……と、カレーを父の書斎に投げ込んでおくと、なにやらたまちゃんがお悩みなご様子。

 まあ理由は分かりきっていますがね。前回と前々回の乃々のアレが原因です。

 

 後輩を叱ったはいいけど、受験生の先輩とゲームを作りたいのもまた事実。色々と自分勝手だったのではとモヤモヤしている……と。

 

 ──だから、何でも出来る照さんから力を吸収して負担を減らしたいのだーっ! とかなんとか。照さんの腕をもごうとするんじゃないよ。あと照さんは何でも出来るわけではない(無慈悲)

 

 

 なんだかんだあのあと乃々に謝られはしたが、たまちゃん自身の気持ちの整理がつかない……とのこと。そのモヤモヤを解消するには理解してあげればよいのだ~と、まるで部のOGのような冷静で的確な判断をしてくれました。*3

 

 そのためにはまず乃々の気持ちを理解するところから始めよう! ということで、照さんはスケブに描いた簡単配信枠で生配信ごっこを始めました。人の心とかないんか? 

 

 それはそれとして早速お悩み相談開始。

 乃々のたまちゃんへの自分勝手という反論は正しいが、あくまでも楽しい部活をしたいのであって、乃々が配信での人気ばかりを気にするのはどうかと思うと。

 

 照さんはその言葉に、めちゃくちゃ適当に『うんうん』『かわいい』『たまきさんは悪くないよ』『絶対向こうがわるいよね!』とよくある肯定コメントを再現。

 

 たまちゃんは、『生配信で赤の他人から無条件で褒められることが意外と気持ちよく、それゆえに危険な遊びである』という理解を得ました。現実と同じですね(諸行無常)

 

 

 しかし、上手いことたまちゃんも納得出来る方向に向かえたのか、たまちゃんは乃々を許す方面で考えを改めてくれるのでしたとさ。

 

 などといったところで今回はここまで。次回、池谷乃々炎上編ラスト。お楽しみに。

 

 

 

 

 

 ──照さんの飼い猫・みたらしを膝に乗せて寸劇(はいしん)を眺めてしばらく。

 やはり流石はOGと言うべきか、照さんはたまの悩みを解決まで導いていた。

 

「配信おつかれさま~、これはトレンド入り間違いなしの大人気ライバーだねぇ!」

「……もう、からかわんといてください」

 

 慣れないことをして顔を赤くするたまを横目に、みたらしの喉を撫でてゴロゴロと鳴らす。

 それから少しして、居間の隅に置いている自身の荷物を弄る照さんは、背中越しにこちらへと言葉を投げ掛けてきた。

 

「ねえ、たまたまちゃん、りょーげんくん」

「はい」

「なんですか?」

「みんなは、……。……部活、楽しそう?」

 

 その言葉を飛ばしてきた照さんの背中は、先程までの頼り甲斐のある先輩の背中ではなかった。やはりと言うべきか、照さんは、部活に対する罪悪感に近しい感情を抱いているのだろう。

 

「部長さんは、いいプログラムが書けたときは見たことない笑顔をしますし、私が絵を完成させるとすごく褒めてくれます」

「関さんも文章を考えているときは楽しそうな顔をしますね。書けないとかいいながらも、話が浮かんできたりするみたいですよ」

「歌夜先輩は……どうなんだろう、部室にはよく顔を出しますし、ゲームの曲を書くのも楽しいんじゃないかな~とは思います」

 

 たまと俺が交互にそう言うと、背中越しに照さんは小さく笑った。

 

「まあ、追い込みの時は、いっつも……しんどいんですけど……」

「……ふふ、だよね~~~。じゃあ、たまたまちゃんはどう思ってる?」

「すっごく楽しいです! 描いた絵が動いたり、ドラマチックに活動したり、音や声がついたりで、どの活動もやりがいがありますっ」

 

 朗らかに笑って、たまはあれが楽しいこれが面白いと、照さんとの間で話に花を咲かす。

 それから時間も過ぎ、気がつけばうつらうつらと船を漕ぎ始めたたまを、俺はそっと抱き上げて居間の布団に転がした。

 

「ん~~……りょーくん、一緒にねよぉ」

「はいはい、さっさと寝ろ」

 

 わしわしと頭を撫でると、たまはそのまま眠りにつく。いつまで経っても甘えたがりだなと考えていると、その横に敷いた布団に座る照さんが、隣の寝室に戻ろうとした俺に言う。

 

「楽しいと思えなくなっても、無理にやる必要はないから……自分の『やりたい』を大事にね」

「……そのつもりですよ」

 

 俺はそう返して、ふすまを半端に閉めて寝転がる。半端に開けているのは、みたらしが入りたがってふすまを爪で引っ掻くからだ。

 

 

 

「……もしかしたら君たちは、本当のまほうつかい、なのかもねぇ」

 

 ──という照さんの言葉を、俺は、聞かなかったことにした。

 

 

 

 

 

 ──後日、部室で改めて謝罪の意を示した池谷が、こんなことを言い出した。

 

「──鶴瀬さんへの謝罪と、炎上の収束を同時に行えるアイデアを思い付いたんです」

「ほう」

「そう──同人ゲームを作ればいい!!」

「……なんだって?」

 

 反射的に聞き返した俺の行動は、間違っていないと思いたい。……ともあれ、このあと更に一悶着起きるのは、言うまでもないだろう。

*1
うーん誰が誰だかわかりやすい

*2
なんだとぉ……

*3
部のOGだよ

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