メインヒロインの影も形もないゲームの実況プレイはーじまーるよー。
前回は部長とたまちゃんが仲を深めたところで終わりましたね。今回は学校から再開です。
廊下を歩いていると、部長と乃々を発見します。会話を盗み聞きすると……『村先輩って私の事嫌いなんですか!?』とかなんとか。
まあ陰キャと陽キャは水と油なので……この関係はいわゆる嫌いじゃないけど好きじゃないよってやつですね。とはいえ部長自体は別に乃々の事が苦手なだけで嫌いなわけではありません。
ですがここが廊下なのを忘れているようで、そんな会話を大声で言ってたら変な誤解をされてしまいます。だから、遠巻きに眺める必要があったんですね(メガトン会話イベント)
「村上さんが1年に告白されてる……」「物静かな人だと思ってたけど……」「意外と……」とひそひそされていますね。気になるから3つめ言えよ! 意外となに!?*1
──なるほど、きらファンの衣装を見ればわかるけどこの人確かに巨乳でしたね。
ともあれ、部長に避けられている気がする乃々はそう質問していました。
部長も『そりゃ性格から正反対ですし……』と返していますが、でも同じように性格が真逆なアイリス先輩とは仲良いじゃないですかー!(中川)と乃々は言います。
幼馴染とぽっと出の後輩じゃあ扱いも全然違いますよー! もっと人間関係をよく見ろ!
……と、グイグイ踏み込む乃々。そろそろ燎原くんに介入させるかと考えていると、乃々の背後から現れた歌夜が窘めていました。
なお三角関係かと野次馬の邪推も進む模様。修羅場じゃ!(ガラフ)
──そこから時間が進んで放課後、食堂付近の休憩室の自販機で複数のジュースを買って混ぜる悪癖を遺憾なく発揮している部長を見つけたので相席しましょう。
ちなみに部長が混ぜているのは、画像をアップして……抹茶オレと微糖コーヒーですね。編集しながら実際に混ぜてみたので飲んでみます。*2
いや死なへん死なへうぼろ
……はい。私は新型です。
もう二度と飲まんわ。部長はなんか普通に飲めているので、おそらく味覚がちょっと変わっているのかもしれませんね。
そんな部長ですが、どうやら絵を
ここはいっちょメンタルをセラピってやるかと会話を切り出そうとしたところ、かなり昔に作られていたIri§仮面を着けた乃々が部長を探してやってきていました。もしもしポリスメン?
今日はなんでそんなにグイグイ来るのかと当然の疑問を向ける部長に、乃々はたまちゃんから頼まれたのだと説明します。
要するに『部長が乃々をモデルにキャラを描くのだから、当人同士で仲良くなるべき』ということですね。まあ正論でしょうか。
といったところで短いですが今回はここまで。Chapter9後半は今後もこんな感じで度々短くなりそうですが、これも本格的♂百武照の好感度稼ぎの下準備のため……卑怯とは言うまいな。
──そもそも私は、なんで絵を描こうとしたんだっけ。ペンタブレットを買ってもらって、イラスト部にも行ってみて。
いつかにあやが
あやがアニメとか漫画が好きだから、そのことでお話ができたらいいなっ、て。
ペンタブを買ったら絵が描けるかなとか、イラスト部に入ったら絵が描けるかなとか、どれもダメだった。当たり前か。
絵を描くことは難しい。人体も、デッサンも、模写も、色塗りも、構図も。少し勉強しただけで、ハードルの高さを理解してしまった。
結局私は自分の絵をろくに見せないまま絵を描くことを辞めた。そんなことをしなくたって、あやとは友達でいられるから。
私は、珠輝さんや犬井さんや照先輩にはなれないし、ならなくてもいいんだ。
──これ以上は駄目だな。俺が静かに悟るのと、部長が意識を切り換えるのは同時だった。
「む、村先輩……?」
「私は、珠輝さんや照先輩のように新しいことに挑戦して、壁を乗り越える努力が出来るような人間ではないんです」
ノートを閉じながら、部長は言う。
「たまたま仲良くなれたプログラミングにしがみついて、自分にはこれしかないと意地を張って。私にはたまたま自分の技術を求められたから居場所がギリギリあっただけで、新しい素敵なものを産み出せたりする人間じゃない」
そんなことはない、と、言おうとして、きっと逆効果にすぎないのだろうと冷静な頭が考えてしまって──呼び止めようとした頃には、彼女は既に席を立っていた。
「部長」
「ごめんなさい、失礼します……っ」
パタパタと駆けていった足音が曲がり角で一度止まり、その後更に慌てたように駆けて行く。足を止めた原因──たまが、気まずそうにこちらへと歩いてくる。
「聞いていたのか?」
「ご、ごめん……」
「今日は謝られてばかりだな」
「うう……やっぱり私嫌われてるのかも……」
「お前もお前で気にしすぎだ」
しょげている乃々にそう言った俺に続いて、たまが一拍置いて口を開く。
「ううん、悪いのは私かも。部長さんにはいっぱいプレッシャーかけちゃったと思う。……私がプログラミングを学べたら、また部長さんと一緒に何かを作れるかもって」
「『自分も頑張るから皆も頑張れ』か。それは確かに、たまのワガママになるな」
こくりと頷くたまの頭を軽く撫で、俺は飲んでいたコーヒー缶を捨てに席を立つ。
「すぐ戻る」
「うん……」
二人から離れて、遠くの自販機近くのゴミ箱に向かい、俺はおもむろに考える。
もし、逃げるように立ち去った部長を止めていたら、何か変わったのだろうか。
親譲りの観察眼で見抜いて、都合のいい、耳障りのいい言葉を投げ掛けていたら、部長は考えを改めて絵を描いてくれたのだろうか。
「……戻るか」
投げ込んだ箱の中でカランと空き缶がぶつかり合う。それから踵を返してたまと乃々の元に戻ろうとして──乃々たちの会話を聞いた。
「こういう無茶な期待ばっかりして先輩を振り回すから、『攻め』なんて言われるのかな」
「そ、そんなことないです! 私は頑張ってるたまき先輩たちに勇気付けられましたし、そういうところはカッコいいと思います! 私はたまき先輩とりょー先輩のこと大好きですからっ!」
……この小娘は、学ばないな。
人の聞こえるところでたまと俺に告白をかました乃々が、爆弾発言でまたもや野次馬を形成する光景を見て、俺は『リアルでも炎上するんだな』と、げんなりしながらそう考えていた。