単行本1巻のストーリーが危険な領域に突入するゲームの実況プレイはーじまーるよー。
前回は来た! メインヒロイン来た! これで勝つる! なところで終わりましたね。
今回はたまちゃんのアナログ絵をパソコンに取り込むスキャナを買うイベントから再開です。
関あやめの家がある方向に走る電車にたまちゃんと歌夜と共に乗り込み、あやめと椎名の二人が来るのを待ちます。合流したら、一旦腹ごしらえにファストフード店に入りつつ会話。
部費でスキャナを買おうと提案しますが、もう使ったので無いと言われます。
別に燎原くんが出しても良いのですが、後輩に出費させたとあっては先輩組が気にするので、ヤツを攻略する条件の1つである『先輩組のうち1人の好感度を上げておく』という部分を考えて傍観に徹しましょう。どうせヤツが前回の出会いを面白がって資金を寄贈してくれますからね。ヤツ……いったい何武照なんだ……。
そんなわけで、電器店にやってきたのだ。早速とスキャナを購入するべくレジに並びますが、ここでたまちゃんが確定で荷物を先程のお店に忘れたと言って店を出ていきます。そして購入が終わった辺りで戻ってきますが……外は大雨。
たまちゃんは荷物を死守したようですが、その代わりにびしょ濡れになってしまいました。
それからは雨宿りも兼ねてあやめ宅に避難することになり、家にお邪魔する事になります。
ここで出会うのが、あやめの二人の弟である下の信人くんと上の春馬くんですね。
特に春馬くんのことは覚えておきましょう、彼はのちに藤川歌夜に性癖を破壊されてヘソフェチに目覚める哀れな少年です。
そんな春馬くんはたまちゃんを見てトゥンク……していますね。(恋に)堕ちたな。
ではびしょ濡れのたまちゃんをお風呂に突っ込んでるあいだ、あやめと春馬くんの姉弟喧嘩を見つつ、スキャナのセッティングを済ませておきましょう。上がってきたたまちゃんは絵の上手い春馬くんにアナログ絵のノウハウを教わりますが、初恋の相手に辛辣になってしまうアレでコミュニケーションに失敗します。
面白がっているあやめと歌夜共々画面越しにニヤニヤしながら会話を進め、早速とスキャナでパソコンに絵を取り込むこととなります。
よろしくお願いしまあああああす! と勢いよく、それでいて壊さないように慎重にエンターをッターンして出来映えを確認しましょう。
ふん、おもしれー出来。と相変わらず辛辣な春馬くんですが、たまちゃん……少年にボディタッチは刺激が強すぎるからやめるんだ。
その後はたまちゃんの方で迎えの連絡をしていますが、からかう為かおもむろに歌夜が好きな異性が居るのかと問いかけました。
春馬くんは燎原くんを親の仇のように睨んできますが、たまちゃんはパパ大好きっ子だし、今の彼女が言う「りょーくん? 好きだよ?」は「パパ大好き!」とヒエラルキーが同じです。
といったところで、春馬くんがその日の内に初恋と悲恋のRTAをしたので今回はここまで。次回、たまちゃん、風邪を引く。お楽しみに。
──突然の大雨に濡れたたまを風呂に入れるべく関さんの家にお邪魔した俺は、手持ち無沙汰で壁際に寄り掛かっていると、彼女の弟の一人・春馬に見上げられていた。
どうやらたまに惚れたらしいことは容易に想像がつくが、この少年はあいつが如何に魔性かを理解していないのだろう。苦労するな。
「あの、お兄さんとあの人って、姉貴たちの部に参加してるんですよね」
「そうだな。それがなにか?」
「いや、お兄さんとか特にしっかりしてそうなのに参加してるのが違和感あって。なんか弱味でも握られてんのかなって」
「──握っとらんわ!!」
浴室から出てきた関さんが春馬に突っ込む。どうだか、と小さく呟いた少年に絵を教わるたまが成長できるのか、果たして。
メインキャラの作画を任せているたまとは別に、背景や服のデザインをしていると、暇そうにしている春馬が横から覗き込んできた。
「結構上手いっすね」
「こら春馬! 目上だぞ?」
関さんの声にふんと鼻を鳴らして反抗の意を示すのは、思春期特有のものだろう。
「ああ、お気になさらず。春馬、俺はともかく、君から見てたまの絵はどうだった?」
「……えーっと……まあ、普通? ブランクがあるのかなって感じだし、これからどんどん上手くなるんじゃないかな? たぶん」
わりと的を射た感想に、なるほどと感心する。部屋で見かける春馬の絵らしいモノを見ていれば、知識と腕が備わっていることがわかった。
「ふっ、それは本人に言ってやれ。絵なんて、少し調子に乗って描く位でちょうど良い」
「──いや、お兄さんが言えば良いじゃん。彼氏なんでしょ?」
「全く違うが」
「えっ……」
春馬少年は面白いくらいに表情を明るくする。横目で部屋の奥を見れば、歌夜さんと関さんがニヤついていた。何が面白いんだか。
「……ほんとに付き合ってないの?」
「ああ。それに今は、そんな余裕も無い」
「──りょーくーんっ、髪乾かして~」
関さんの私服を借りて風呂を上がったたまが、ドライヤーとタオルを手に戻ってくる。
春馬は俺を見て、たまを見て、それからもう一度俺を見ると言った。
「この距離感で?」
「そうだな」
呑気な顔をするたまを見ながら、俺は少年にそう返した。本当に、俺自身謎である。
──たまの絵を早速とスキャナでパソコンに取り込み、出来映えを確認すると、クオリティに指摘をする春馬にたまがムッとしながらも手を握りながら絵のご教授を願っていた。
「魔性よな」
「いやあ我が弟ながら面白いなあ」
「本田ちゃんって誰にでもああなの?」
「あんな感じです」
雨が酷くなる前にと家族に電話をし始めたたまを見て、俺は関さんと歌夜さんに言う。
先程から姿が見えない部長は、おそらく料理をしているのか。
それから電話を終えたたまを見る歌夜さんが、にやりと口角を歪めて口を開いた。
「本田ちゃんってさぁ~好きな人とかいるの? やっぱ犬井くん?」
「へ? ……はいっ、りょーくんもパパも大好きですよ?」
「ウグゥ──ッ!?」
たまの無邪気な返答が、無慈悲にも春馬少年にとどめを刺す。本田家のご両親が迎えに来るまで、俺は、彼の背中をさすっていた。
「春馬……あいつは昔からあんな感じだ、お前と同じように玉砕した奴を何人も知っている」
「それフォローじゃないっす……」