伊勢桑名の刀工な俺(女)、交差する世界で生きる 作:Glanz.S
どうもぉ、なぜかテンションが上がり下がりしている者ドス
いや、お気に入りが二桁に入ったのって初めてなんで
嬉しいんすよ?嬉しいんすけど・・・
そんな日の天気が雨って・・・
いや、まぁめでたいし良いんすけどね?
全然いいんすけどね??(しつこい)
・・・ノイズが走る
まるで他人の体に無理矢理入れられているかのようで、体が動かない
――――――――――地獄を視た
武装した集団が倒れていた(死んでいた)
体のところどころには矢のようなものが刺さった跡があり不意を衝いて殺されたことが分かる
・・・・・この光景はなんだ?
『あ....ま...』
・・・ノイズが走る
無理矢理他人の記憶をみせられているようで、頭が割れるように痛い
―――――――地獄を見た
ある航空機の中で、大勢の人が倒れていた(死んでいた)
ナイフで切られたあとや、火器によって撃たれた跡のようなものも見える
と、突然自分(他人)の体がしゃがみこみ、倒れている人の手を取る
どうやら救えなかったようだ
・・・・・・この光景は?
『なん...く・・・まめ』
・・・・・ノイズが走る、
視たくもないのに無理に見せられて目が痛む
―――――地獄を視た
13の階段を上った台に立っていた
目の前には輪が作られたロープが吊るされている
台の周りには様々な人種の人々が立って、こちらに罵声を浴びせていた
『~』『~~』『~の、~~~ま~』『~』『な~~~』
ところどころ聞き取れるところはあるにはあったが、ほとんど聞き取れはしなかった
首にロープがかけられ、罵声が止まる
そして、次の瞬間
台の床の外れる音とともにある言葉が他人(じぶん)にかけられる
『この悪魔めっ!!』
・・・いったいなんなんだこの光景は?
―――ノイズが走る
耳元で大きな音が流されたように耳が痛む
―――――誰かの最初の地獄を見た
まるで『ガス爆発』が起きた後のように、建物は壊れ・崩れ、ほとんどの人が死んで(倒れて)いる中で、一人の少年が歩いていた
死んだ人を見て恐怖し、この場に一人ぼっちで生きている事実に絶望し
泣きながらも一歩一歩どこかに向かって歩き続ける少年、そんな彼に
「おい、その先は―――」
地獄だぞ、そう言おうとしてある存在が目に入り、止まる
・・・・し、しらない...こんな光景は
――ノイズが走る
誰かに斬りつけられたかのように、肌が痛む
―――見ることができなかった地獄を視た
江戸も変革が落ち着いた頃の城内である将軍が一人の侵入者に刀で斬られて倒れた(死んだ)
場面が変わり、将軍が死んで代替わりし慌ただしく動く中でまた、ある将軍が刀に斬られて死んだ(倒れた)
また場面が変わり、周りを厳重な警備で固めた厳かな空気感のある中である将軍が刀によって命を落とした・・・
これは地獄のようには見えないほどに、いささか程度が低かった
でも、この村正(男)には正真正銘の地獄に視えたのかもしれない
・・・こんなの、儂は知らない...儂が目指した刀(もの)はあんなものじゃ・・・
ノイズが走る
まるで体中を杭で打たれているかのように全身が痛い
―――――――――――そして、最初(はじまり)の地獄を体験し(み)た
・・・・・・・・・この体は―――――
◇ ◇ ◇
剣の打ち合う音が聞こえる
隣には鍛冶師の装いをした見知らぬ白髪の老人
剣の打ち合う音のほうへと目を向けると、そこに二人の人物がいた
一人は長身で肌黒く白髪で、もう一人は平均的な身長の日本人で髪色は赤茶、そしてどちらも男だった
白髪の男が立つ後ろの景色は一言でいうのなら色あせていた
土はあせ、空は曇天、機械のパーツのように動く歯車、そして無数に地面に突き刺さった剣の丘
赤茶の男は逆に土は色づき、空は晴れ、歯車はない
そして、こちらも無数の剣が存在した(あった)
ただし、俺らの立つ後ろの景色は全く違っていた
燃え盛る大地、無造作に積み重ねられた死骸の山とそれに突き刺さる『無元』の刀
そして、俺と老人の手には別々の、でもどこか似ている刀が握られていた
二人の男の戦いはついに決着した
白髪の男は満身創痍の赤茶の男を見てフッとニヒルに笑う
それを見届けた後、不意にある存在と目があった
『―――――――』
そのまま、俺の意識は光の中へ落ちていき・・・・
―――――――――きっと、鋼で
◇ ◇ ◇
「あぅ・・・ぅぅ」(まだ、ボーっとしやがる)
そう愚痴りながら体を起こす、本は開いたままで起き上がった近くには
「あいおう・・・」(上条・・・)
上条が泣き出しそうな顔をしながらこちらを心配そうにみていた。そんな俺/儂は上条を見ながら
(にしても、本当に俺と同じ年の幼児なのか?赤子のように感じるのがハイハイの時以外ないんだが…)
疑問に思っていたのだ、上条と出会ってから
まず、驚くほどに冷静なのだ。俺/儂のような例外は含めなくとも、明らかに異常だ
まるで生まれたころから『聖者』であれと言われているかのように
だからこそ、『周りの人間の不幸を自分に引き寄せる性質』を持ち合わせているのではないかと
「ね”-ぢゃ・・・お”ぎだぁ」
だけど、そんな考えも泣きじゃくる上条に抱き着かれたことで消え失せた
(でもまぁ、『そんなこと』でこいつが不幸になるっていうのも周りが望んでも俺/儂が許せないからなぁ)
てか、あの光景はなんだったのだろうか―――――無限の剣が広がる、あの景色は
「あらあらぁ?二人とも抱き合ったりしちゃって...あなたたちにはまだ早いわよ?」
・・・・・あ
あの後、上条が見つけて持ってきていた本は消え失せていて
儂/俺と上条・・・いや、儂/俺は母から父が帰るまでの間ずっとそれをネタに可愛がられて(いじられて)いた
―――――『崩壊』まで、後二か月と少し
今回のシリアス話はどうでしたでしょうか?
なにげに作者の考察も交えてみたり・・・
ま、だいたい出てくる設定について皆さんの見覚えのないものや原作では明かされていない情報への言及や考察などは作者のオリジナル設定や作者自身の考察であったりするので
苦手な方、いやそこは違うだろぉお!?って方
ごめんなさい
だって私も考察してみたいんだもん・・・
ま、そんな作者の事情はこの際どうでもよろしいので
できれば・・・感想や評価を頂ければとおもうわけで・・・
できればっ、できればでいいんで!!
長くなりましたが(←主にあんたの所為
次のお話でまた会いましょう・・・サラダッ!