伊勢桑名の刀工な俺(女)、交差する世界で生きる   作:Glanz.S

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 「さーて、これより始まるは一つ目の分岐点への物語」

 「だから、正直”そこ”に至るまでのお話は
  私にとっては無駄なのでは?と思うのさ」

 「彼はいったい何を思って書き記してるのかはわからないけど」

 「多分意味はあるんじゃないかな?」

 「まぁ、無駄だと思っても視るんだけどね」

 「だから・・・”彼女”の選択を邪魔するのなら」





 「君たちの夢に出てきてあげるからね?」





 「あ、ちょっと冗談だから、冗談だから

  ちょっ・・・あーーーーーーー!!」






 

 すみません、長くなりました・・・それではどうぞ




第6話「黒髪黒目の普通の幼児」・・・日常

 

 さて、この保育園で俺がはずかしぬ出来事があってから

 早一か月、儂/俺はというと・・・

 

 

 「あ、あーう、あー」「あそぼっ」「あれ、あれあそぼ」

 「お、おねーちゃ」「姉御ォ!」「ねーちゃっ」

 

 

 ----一歳のはずなのになぜか皆の姉になってしまったわけで

 

 

 まぁなんでかっていう理由もあるにはある

 

 まず、この一か月の間に皆が仲良くなるために集団で

 遊ぶ行事などがおこなわれた・・・が

 儂/俺らみたいな一歳になってから入ってきた奴らは

 小さいながらによそ者感があったらしく

 喧嘩が起こることがあった

 

 儂/俺らからしたらかわいらしい争いではあったが

 当人たちはいたって真剣で、負けたら毎回泣きまくるし

 下手したら両者ともに怪我をする喧嘩もあった

 

 最初は儂/俺は当麻以外には興味ないと

 見て見ぬふりをしてしまっていたが、ある日----

 

 

        ・    ・    ・

 

 

 『それ、ほちい』

 

 『・・・・・』

 

 『ほちい!』

 

 『・・・・・やっ』

 

 (・・・・・まーたやってやがる)

 

 

 最近、あの無口すぎる童、絡まれ過ぎじゃね?

 と思うくらいにはほかの童たちと喧嘩したりしているのを見ていたのだが

 あの童が抵抗しているところをあまり見たことがない

 

 そのため、女児は本能的に関わらないようにしているし

 男児(ここでは0歳から保育園に通っている奴らのこと)どもは

 それに味を占めたのか、毎日童のところに行っては奴の持っているものを奪い取っていくのだ

 

 だが、今日は・・・って、あれ儂/俺がさっき遊ぶのやめた積み木じゃねえか

 

 

 『ほちぃ、それほちぃっ!』

 

 『っや、僕のっ!』

 

 

 う・・・ん、どんどん激しくなってきてるな

 ・・・うん、止めるか

 

 

 『ほちぃっ、ほちぃっ!!』

 

 『やぁ、これほ”く”の”!』

 

 『はーい、ほら喧嘩は―「ケンカッ、メッ!」だめ・・・あら?』

 

 

 ケッ、先生の言葉とかぶっちまった...まぁいい

 

 

 『ケンカっ、メッ!これ、みなの、ひとい、ないっ!みな、あそぶっ!』

 

 

 はー、はー・・・ど、どうだ秘技「みんなで」の力は・・・

 ってあら?なぜか先生から可愛いものを見るような視線は・・・

 二人ともこっちを見てるし、周りも俺/儂のほうを見てるし

 ・・・これは―――――

 

 

       ・   ・   ・

 

 

 あの後、なぜか皆がわらわら集まって積み木をしだし

 不細工だが、大きな城を作ったりする遊びをした・・・

 でそのあと、一昨日まで積み木ブームが到来していて

 

 どうも儂/俺はあの一件以来、B組のリーダー的存在になってしまっていて

 あっちに誘われ、こっちに誘われ・・・をしていた

 

 それまでならまだよかったのだが、あの後儂/俺の後ろをついてくるようになった

 名前を聞き忘れたので黒髪黒目の童と紹介しておくが

 この童があるときに儂/俺のことを『ねーちゃ』と

 言ってしまった日を境に、皆儂/俺のことを

 『ねーちゃ』か『おねーちゃ』と言うようになってしまった

 

 うーむ、心は男なので男としてはなんか・・・って感じなのだが

 その...慕われるっていうのも悪くはねぇな

 それはそれとして、『姉』呼びは当麻だけでも十分すぎるんだが

 で、今日もまた

 

 

 「ねーちゃ・・・つみき、あそぼ」

 

 

 うん、この童め・・・上目使いをマスターしやがって

 クッ、ダメだ・・・俺/儂の父性がっ!

 

 

 「んっ、いよ」

 

 

 負けてしまった・・・まぁいいか、童滅茶苦茶顔を輝かせて喜んでるし

 そのまま俺/儂は童に手を引かれ、大量の積み木がある場所に連れて行かれた

 

 うん、アルビノを怖がらないのは嬉しいし接するときも楽なんだが

 一つ言っていいか?・・・よく積み木飽きないのな?

 

 積み木ゾーン(儂命名)に着いたわけなんだが、俺/儂ってだいぶここじゃ有名になっていて

 主に年上の園児たちからいろんな視線を送られるんだよな

 好奇の目や怖いものを見るような目、純粋に気になっているような目

 などが主な視線なんだが、やっぱりアルビノって受け入れがたいんだなぁと

 知らず知らずに心にダメージを負っている俺/儂だが

 積み木を始めるとそんな考えは一気に消え去り、集中状態になった

 

 そして―――――

 

 

 

 ----20分後、童は小さな門を儂/俺は自分の身長が届く範囲までの高さの城を作った

 

 

 う~ん、ここはこうした方がよかったかも・・・と儂/俺一人で悩んでいると

 童が俺/儂の服の端を持って

 

 

 「ねーちゃ・・・・・・・しゅごっ!!」

 

 

 クソッ、どこからか銃声がっ!!(幻聴)

 

 これが『モエ』と言うやつなのか・・・素晴らしい文化だ

 

 

 そんなバカみたいなことを考えていたからなのか

 頬を緩ませながら童の頭を撫で繰り回していた俺/儂は気づいていなかった

 

 こちらを注視している二つの視線に・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~???~

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 薄暗いどこか荒れた小汚い部屋にコトッ、コトッという音が響き渡る

 

 

 「・・・・・」

 

 

 白い髪に赤い目、女か男かわからない顔立ちにいまにもぽきっと折れそうなほどに

 細い体と病的なほどに白い肌、ふてぶてしい態度とその目つきでかろうじて

 男?と区別できる”ソイツ”は部屋で一人、何かで遊んでいた

 

 

 「・・・」

 

 

 コトッ、コトッと音を立てて規則的に積み上げられるそれは

 静かな部屋の中で突如として鳴り響いた携帯の着信音に反応したソイツの手にあたりガラガラと音を立て、あっけなく崩れていく

 

 

 「チッ・・・いくカァ」

 

 

 携帯の画面を確認したソイツは立ち上がり、その部屋を後にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 周りの建物の光が差し込む

 

 

 ひどく現実的な部屋の中で

 

 

 ソイツの古い記憶を形にしていた

 

 

 ”それ”は

 

 

 机の上で崩れたまま放置され

 

 

 その様子がまるで

 

 

 崩れかけの城のようにも見え

 

 

 しかし

 

 

 色褪せることもなく

 

 

 ただ

 

 

 取り残されていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 

ようじつ×俺ガイル×オリ主は面白そうか

  • 面白いんとちゃう?
  • う~ん、ありきたりかな?
  • うむ、おもしろくない!
  • ちょっとみてみたいかも
  • 別にみたいとは思わない
  • 君(作者)に任せるよ
  • 君の実力じゃ・・・(なら書いてやるよ!)
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