呪術廻戦───黒い死神───   作:キャラメル太郎

48 / 81


最高評価をしてくださった、戀海恋 F1ppInoX Sui-1027 隼型一等水雷艇 隼 (°д°) ロードランナー 鮭ご飯が食べたい はるぱす イデア過激派同担歓迎 さん。

高評価をしてくださった、ツァラトゥストラ AXEL0329 ベルハーゲン カキた むらさき君 ニーター さん、ありがとうございます。





第四十八話  京都校

 

 

 

 

「──────痛っ!?いってぇ……五条先生マジで強ぇ……」

 

「あはは。だって僕、最強だもん」

 

 

 

 火山頭の特級呪霊漏瑚に襲われた五条は、呪術界でも最強と謳われる力を存分に発揮して撃退。その際には、高専で匿っている虎杖を連れて行き、領域展開について教えた。教えられた虎杖からしてみれば何が何だかサッパリだったのだが、取り敢えずそこら辺チョー適当だということは解っただろう。

 

 そして今は、その高専内にある訓練場で五条と虎杖が稽古をしていた。虎杖は覚えたばかりの呪力を使った攻撃を仕掛けるが、五条には掠りもしなかった。拳に呪いを込めて放つ。それだけでも、元が一般人だった虎杖にとっては難しいもので、それ故に変則的な打撃が成立した。

 

 逕庭拳という打撃方法で、拳が相手に到達した際に、纏わせていた呪力が後から遅れてやってくることで生み出される、一度に2度のインパクト。本来は遅れることがないからこそ、相手の意表を突ける技と言って良いだろう。今はそれを確実に出せるように特訓しつつ、近接戦を鍛えている訳だ。

 

 まあ、身体能力が常人よりも並外れている虎杖でも、五条が相手となると途端に連敗記録を更新するだけなのだが。これが最強かと思いつつ、虎杖は尻餅をついた尻を撫でながら起き上がって拳を構える。それに対するは、ラフな格好をしてサングラスを掛けつつ、ポケットに手を突っ込んだままの五条である。

 

 

 

「そういえば悠仁。1つ言い忘れていた事があるんだけど」

 

「先生、交流会のことも俺に教えるの忘れてたよね?」

 

「まーまー。その辺は置いておいてぇ……マジな話、宿儺を出して上の連中に呪詛師として認定を食らうのだけは避けようね」

 

「呪詛師って、あれだろ?一般人傷つける~みたいな」

 

「そうそう。けどね、問題は呪術規定に違反して犯罪者に仕立て上げられる事ではなくて、呪詛師になっちゃった事にあるんだよ」

 

「んー?どういうこと?」

 

「呪術界にはある人──────黒い死神っていうのが居るんだ」

 

「なにそれ、都市伝説的な?」

 

「都市伝説なら良かったんだけどねー!」

 

 

 

 拳を構えて戦闘態勢に入っていた虎杖は、五条から出された話題を聞くために構えを解いた。そして話されるのは、呪術界きっての超大物である黒い死神。今のように秘匿死刑になるだけならば、五条の力でいくらでも執行猶予を付けることができる。しかし、呪詛師となったらそうもいかない。

 

 上の腐ったミカンと交渉する事もできず、黒い死神は呪詛師を狙って必ず動く。あの五条ですら1度も目にしたことが無い程、誰かの前に姿を現すことが無い伝説の人物。六眼に無下限呪術の抱き合わせに加えて才能の塊という五条悟以上に、呪詛師に対して抑制力として働いている存在だ。

 

 

 

「黒い死神っていうのはね、呪詛師だけを狙って殺す呪詛師殺しなんだよ。しかもスゴいのは、その呪詛師抹殺達成率100%だということ。逃がしたことが無いらしいんだ。この僕でも見たことがないんだよ」

 

「つーことは、めっちゃ強いんだ」

 

「強いんだろうねぇ。生憎、黒い死神について知られていることは殆ど無いんだ。臆測ってレベルだね。でも、確かなのは呪詛師に対して異常な執着を持っているってこと。そしてどんな呪詛師も必ず殺しているってこと。悠仁は被呪者として秘匿死刑になっているけど、これが呪詛師となったらどうなるか解らない。対話なんてできないからね。いきなりやって来て殺していくかもしれない。だから、呪詛師認定だけは避けようね」

 

「分かった!」

 

 

 

 そんなにヤバイ奴が居るならば、死ぬわけにはいかないのだから呪詛師という認定を食らう訳にはいかない。あの五条先生が真剣に言うのだから間違いはないのだと、虎杖はしっかりと頭に叩き込んだ。

 

 2人が話している傍らで、クツクツという笑い声が聞こえてくる。今は閉じている虎杖の両眼の下、痣のようになった目が1つ開き、その下に口が現れる。宿儺が部分的に表面に出て来たのだ。体を乗っ取ることができない代わりに、こうして口を作り出して煽りを入れてくる事がある。

 

 恐らく今回もそれだろう。何を言い出すか解らないので、虎杖は自身の頬を掌で叩いた。が、口は寸前で消えて、今度は手の甲に現れる。そしてケタケタと嗤い出すのだ。

 

 

 

「つまらん事をやっていないで、あの男に会わせろ」

 

「……あの男って誰のことかな」

 

(おん)の一族の末裔だ」

 

「いや誰だよ。初めて聞いたわ怨の一族なんて」

 

「お前達が会っていた“黒圓龍已”という男のことだ」

 

「何でセンパイが怨の一族なの?彼は黒圓一族の生き残りだよ」

 

「ふむ……ケヒッ。ケヒヒッ。愉快愉快ッ!まさかあれだけ親しげにしていながら知らんのか、あの鬼才の一族の事をッ!」

 

 

 

 呪いの王、両面宿儺は愉しそうに嗤う。虎杖は宿儺が何を言っているのか解っておらず、知ってるか同意を求めるつもりで五条の顔を見る。黒いサングラスを掛けていて目元は解らないが、それでもいつも浮かべている笑みは消えて真剣な表情を作っていた。心なしか、彼から発せられる気配も濃密になったような気がする。

 

 龍已は苗字の通り黒圓一族の者であり、そして最後の生き残りだ。宿儺の言う怨の一族なんてことは1度たりとも聞いたことがない。誰かと間違えているのかと思ったが、どうやらその線は無いようだ。明らかに五条達が知らないことを知っている様子の宿儺は、ケタケタと嗤って煽っている。

 

 それに宿儺を頭ごなしに否定できない理由は他にもある。千年以上前に実在した呪詛師、両面宿儺は呪術全盛の時代の術師が総力を挙げて挑み敗北した相手。つまり、それを実現させるだけの力と知恵を持っているということだ。それに、黒圓一族といえば、同じく千年以上の古い歴史を持つ家系。宿儺が何か知っていてもおかしくないのだ。

 

 

 

「奴等は傑物だ。呪術師ですらなく、()()()宿()()()身でありながら幾百幾千もの呪術師共を殺していた。無謀にも俺に挑んできたが……奴等だけだ、俺の腕を3本も千切ったのは」

 

「……ふーん」

 

「戦場に落ちた武器を手当たり次第手脚の如く使い、背も見せん戦い方には俺ですら思うものがあった。だが……所詮は怨の一族だ。()()()()()()だったのだろう。この時代の怨の一族の奴を除いてな。奴ならば俺に魅せてくれるだろう。鬼才共の全てを以てッ!」

 

 

 

 興奮した様子を見せる宿儺を、サングラスの向こうで目を細めて見つめる。全てを話すつもりがないようで、態とぼかされたところがある。結局黒圓一族が何故怨の一族と変わって呼ばれているのか知らないし、それに加えて両面宿儺と殺し合ったという話も初耳だ。記録にはそんなもの無かった。

 

 御三家である五条家も、昔に黒圓一族へ技術提供を呼び掛けたが拒否されたという事が記されたものが残っていた。それ以降のことは無いので、きっと全く教えてもらえず諦めたのだろう。超閉鎖的で一子相伝という条件を元に継承される黒圓無躰流。まだ知らない、知らされていない事が多々あるようだ。

 

 龍已が呪詛師に両親を殺されているということは知っている。だからあまり深い話を聞こうとしなかったし、踏み込もうとしたことはなかった。だが、あの呪いの王が興味を持っていることを、何も知らないままで終わらせられる訳がない。センパイが帰ってきたら一応聞いてみるか。そう思いながら、引っ込んでしまった虎杖の手の甲を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────百鬼夜行以来ですね、歌姫先輩」

 

「待ってたわ龍已!ごめんね、こんな遠くまで」

 

「いえ、公平さを求めるならば必然的にこうなると思っていましたので。それに、彼奴(甚爾)をこっちには行かせられませんから」

 

 

 

 龍已は今、京都の高専にやって来ていた。何故か?姉妹校交流会に向けての体術や一般教養及び呪術を教える教師としてである。教師は京都校にももちろん居るし、しっかりと知識を持っているので教えられる立場にある。しかし、呪術について教えることについてはやはり東京と京都では格差が生まれる。

 

 理由としては、東京の高専に集中している特級呪術師の存在。言わずとも知れた五条悟と黒圓龍已である。立場が特級なだけでなく、呪術師としても最高峰なだけに彼等から得られるものは多い。なのに東京にだけ居るのは不公平だろう。体術に関しても、最強のフィジカルギフテッドを持つ甚爾が居て、今までに得た経験などから臨時講師として対応しているので、これも得られるものは多い。

 

 言っては何だが、京都校に甚爾や五条と同じようにものを教えられる教師は居ない。どうしても見劣りしてしまうのだ。そこで、呪術も体術も一般教養でさえも教えられる特級呪術師の龍已が、特別講師として京都校で教鞭を振るおうというのだ。

 

 ちなみに、甚爾に体術を教えるために京都校に行くよう言うと、絶対に寄り道をしてしまうので、彼が京都に行くのは却下。五条は虎杖の修行がある上に、歌姫が龍已の方が良い!と言って猛反発したので、必然的に龍已が訪れることになった。

 

 新幹線に乗って移動して、駅から徒歩でやって来た龍已は、持っていた紙袋を歌姫に渡した。中には一升瓶で高級な酒とビール。それと酒に合う肴である。家入と同じく酒を飲む歌姫は、紙袋の中身を見て目を輝かせた。

 

 

 

「一升瓶は俺から。ビールは硝子からです。あとの肴は歌姫先輩が好きそうなものを買ってきました」

 

「わぁ……っ!ありがとう!ふふっ、今日の楽しみができたわね!龍已はこっちに居る間何処に泊まるの?」

 

「そうですね……京都校の寮でもいいのですが、学生達の事もありますし、近くのホテルにでも泊まろうかと考えています」

 

「それなら私の家にいらっしゃい!泊めてあげるわよ!夜はぱーっと飲みましょ!ぱーっと!」

 

「歌姫先輩が構わないなら、お願いします」

 

「もちろん良いわよ!じゃあ今日は、少し豪勢なご飯にしましょっか」

 

 

 

 女の家に彼女持ちの男が泊まりに行く。それだけ聞くならば色々とアウトなのだろうが、歌姫と龍已は勝手知ったる仲なのでそういったことは気にしない。というより、家入も混ざって普通に歌姫の家に2人で泊まりに行くし、逆に龍已と家入の家に歌姫が泊まりに来る事もあるので今更だ。

 

 龍已ならばそういった間違いを起こさないし、起こすような性格もしていないという信頼と信用である。歌姫は家に帰ったら何を作って酒と一緒に食べようか考えて笑みを浮かべている。実に楽しそうだ。喜んでもらえたようで何よりだと、龍已は思いつつ何度も訪れた京都校の中へ入っていった。

 

 歌姫に渡した紙袋の他にももう一つ紙袋を持っている。向かった先は京都校の学長室だ。ノックして中に入ると、学長室の机に肘を置いて静かに座っている老人が居た。彼は楽巌寺(がくがんじ)学長である。訪れた事を報告するのと、お土産を渡すためにやって来たのだ。

 

 

 

「お久しぶりです、楽巌寺学長」

 

「おぉ、黒圓か。良く来たな。今日は儂のところの生徒達のことを頼むぞ」

 

「了解しました。これは楽巌寺学長への贈り物です。羊羹とお茶ですので、よろしければ召し上がりください」

 

「態々すまんの。後でいただくとしよう」

 

「ありがとうございます。では、早速授業の方を始めますので失礼します」

 

「うむ。頼んだ」

 

 

 

 70年以上生きている呪術師だが、まだまだ戦える楽巌寺。彼は龍已から貰った羊羹とお茶を机の端に並べて、生徒達を頼むと言った。それに対して頭を下げて部屋を後にする。授業は到着したその日の内から始められる。交流会まで日にちが迫っているためだ。

 

 学長への挨拶をそこそこに留めて学長室から出て行った龍已は、京都校のグラウンドに向かう。この日の予定は予め歌姫と確認しあっているので、今頃交流会に出る生徒は全員グラウンドに集合していることだろう。

 

 急ぎ足で校舎から出て行くと、既にグラウンドには生徒達と歌姫が集まっていた。服装もジャージになっていて、やる気は見られる。数は1人足りないようだが、恐らく交流会に出ないから任務にでも行っているのだろう。

 

 

 

「待たせてすまない。歌姫先輩、ありがとうございました。見学はされていかれますか?」

 

「そうねぇ。折角だし見ていこうかしら。それと、新田って1年生は交流会に出ないから、今は任務よ」

 

「了解しました」

 

「……黒圓特級呪術師。今日はよろしくお願いします」

 

「加茂か。よろしく頼む」

 

 

 

 京都校のメンバーは、3年東堂葵。3年加茂憲紀。3年西宮桃。2年禪院真依。2年三輪霞。2年究極メカ丸(与幸吉)。1年新田新。この7名である。今回の特訓については、新田が1年生で交流会には出ないので参加していない。その代わりに別で任務に当たっている。

 

 話し掛けてきたのは、呪術界御三家の1つである加茂家の嫡男であり相伝の術式を持つ生徒だ。京都校の生徒を纏める為にリーダー的存在をしている(東堂葵を除く)

 

 生徒達は、皆が少なからず緊張している(東堂葵を除く)。3年である加茂や西宮などは何度も龍已と会っているのだ。東京校からこうして京都校にやって来て授業をしてくれるのは、実は初めてではない。数少ない特級呪術師が東京校に集まるのは不公平なので、定期的に龍已が赴いている。

 

 緊張している理由としては、今から始まる特訓が実にキツいことを知っているからだ。約1名、強い相手と戦えることに好戦的な笑みを浮かべている者が居るが(東堂葵)、皆が日頃お世話になっている歌姫とは一線を画す内容になってくる。まあ言ってしまえば、龍已が担当する限り消毒液と湿布の匂いがオトモダチということだ。

 

 

 

「さて、早速始めよう。今回は俺に()()()()()使()()()()()()?何でも良いぞ」

 

「あ、はい!じゃあ刀をお願いします!私も刀を使うんですが、黒圓先生の戦い方から学んでいきたいです!」

 

「三輪、良い心がけだ。ならば今回、俺は刀を使う。もちろん刃は潰してあるので斬れはしないが、痛いからそれだけは気をつけておくように。では、始──────」

 

「──────よォしッ!先ずは俺だなッ!」

 

「先ずはではなく、全員だぞ。東堂」

 

 

 

 首に巻き付くクロから鞘が黒い刀を1本受け取り左手に持つ。1人1人見ていくのではなく、最初から全員を相手にすることは、龍已が良くやる手だ。その後に連携や動きを見て直すべき箇所を伝えて改善させる。今回もその方法を取ろうとして開始の合図をしようとしたのだが、その途中で真っ先に突っ込んでくるのが、東堂だった。

 

 筋骨隆々な肉体を晒すように、上に着ていた服をすかさず脱ぎ散らかして突進してくる。この中でも実力がトップな上に、素手による戦いを好む。そして何と言ってもフィジカルと呪力操作、そして戦い方が上手い。実力に関しては既に1級呪術師を有しており、去年起きた百鬼夜行では、1級呪霊等を術式無しで祓ったという。術式を使ったのは特級を祓うときだけだったとのこと。

 

 つまり化け物であるということだ。なのに、それだけの力を持っていて冷静な判断力も持ち合わせているというのに、絶妙に話が通じずワンマンで行動することが多い。龍已は連携の部分も見たいのだが、他を置いて真っ先に向かってきた東堂に、相変わらずだなと苦笑い……の雰囲気だ。

 

 

 

「Mr.黒圓ッ!今日こそアンタの女の好みを聞かせてもらうッ!そして明日は高田ちゃんの握手会があるッ!共に行って応援しようじゃないかッ!」

 

「アイドルだろう……?あまり興味が無いんだがな。いつも通り、俺に良い一撃を入れられたら行っても良い」

 

「重畳ッ!!」

 

 

 

「赤血操術──────『苅祓(かりばらい)』ッ!」

 

「あーもうっ!勝手な人なんだからっ!」

 

 

 

 向かってきた東堂の右ストレートを右手で受け止める。パシッといい音が鳴って、笑みを深くする。攻撃の構えを取り、龍已からの攻撃を警戒しながら殴打のラッシュを加える。それらを全て右手1本で受け止めていた。左手は常に刀を握っており、刀を抜刀して攻撃する様子は見られない。

 

 そこへ、加茂の相伝術式である赤血操術が飛来する。赤血操術というのは、自身の血を使って体外や体内で操り、身体能力の向上や血を固めた事で使用できる一時的な武器による攻撃を可能とする。遠近どちらにも使えることでオールラウンドな戦法が取れる。龍已に投げ付けたのは、外側に刃を付けた血の輪だ。鋭く、そして高速で回転しているので切れ味が良い。

 

 もう1人加茂とほぼ同時に攻撃したのは真依だ。禪院の苗字を持っていることで察すると思うが、御三家の1つである禪院家の生まれであり、東京校に居る真希の双子の妹である。彼女は真希と違って術式を持っているが、負担が大きいので使うときは見極めが肝心だ。故に彼女はリボルバー式の銃に呪力を込めて使うのだ。

 

 血の輪と銃弾が龍已に襲い掛かる。東堂は半歩だけ後ろに下がっているので、被弾はしないだろう。そして狙われた龍已はというと、逃げも避けもせず、左手に持つ刀を向けた。鞘の方で血の輪を受け止めて弾き、銃弾は柄の部分で弾き飛ばした。2つの攻撃を1度に防いだ。

 

 

 

「俺とMr.黒圓の一騎討ちを邪魔すんなやッ!殺すぞッ!」

 

「これは私達と黒圓特級呪術師との特訓だ。東堂、お前だけの特訓じゃない」

 

「あなたが勝手に前に出ると、こっちは撃ちづらいのよ!」

 

 

 

「──────内輪揉めは時と場所を選べ」

 

 

 

「ンぐ……ッ!」

 

 

 

 体勢を低くして回し蹴りの要領で東堂に足払いをした。後ろから倒れようと崩れた体勢に追い打ちとして、低い体勢から戻りながらの蹴りがすかさず入れられる。両腕で防御しても、骨にまで響く重い一撃に、体格や筋力もあって体重がある東堂がボールのように蹴り飛ばされた。

 

 近くにフレンドリーファイアしそうな東堂が居なくなったことで、真依が2発銃弾を撃った。胸元と腹を狙った銃弾を見てから、龍已は刀を振りかぶる。そして鞘の部分で2発を同時にフルスイングで弾き飛ばした。飛ばしたのは加茂の方向。術式を使って散布した血を固め、もう一度苅祓を投げようとしたところで、弾かれた銃弾が2発、固まりかけていた血の塊を撃ち抜いた。

 

 相手の攻撃を利用して、溜のある攻撃を無効化した。そして蹴り飛ばした東堂が体勢を立て直して向かってくるよりも前に、その場で脚を叩き付けて砂塵を巻き上げた。姿が見えず、呪力の気配が極限まで消されている。何処に居るか解らない。そこで加茂は、耳に付けたイヤホンから、上を飛んでいる西宮に龍已の位置を問い掛けた。

 

 西宮は箒を使って飛ぶことができる。付喪操術という術式を使っているのだ。彼女は主に空からの索敵などを担当しており、上からの視点でグラウンド全体を見ていた。そして、砂塵の中から龍已が出て来て、三輪の方へ向かったことを告げる。

 

 

 

「こ、こっち来たーっ!!」

 

「構えろ三輪。刀を使った戦い方が見たいのだろう?」

 

「見たいのであって体験したい訳じゃ……きゃっ!」

 

 

 

 左手に持った刀を、納刀したままで振りかぶり、横殴りで向けてきた。正眼の構えから受け止めようとした三輪は、圧倒的膂力の差で後退せざるを得ない。足が引き摺られて勝手にからだが後ろへ下がってしまう。握る刀が受けた衝撃で震動して震えている。全力で受け止めようとしていれば、中々の値段だったこの刀は折れていたことだろう。

 

 家が貧乏で弟が2人居る三輪にとって、刀は大金で買った大切なもの。武器は消耗品であるということは自覚しているが、授業で真っ二つにしてしまったなんて事になったら目も当てられない。それだけは絶対に嫌だと思いながら龍已に刀の鋒を向ける。

 

 攻めないと、龍已は攻めてくる。そうなれば押しやられるのは自分。だから三輪は敢えて龍已に向かっていった。刀を上から斜め下に振り下ろす袈裟斬り。横一文字の払い。鋒を使った突き。しかしそれらを全て納刀した刀で防ぐ。何故使わないのかと思うがハッとする。龍已は刀を使っているのだ。ただ、攻撃には使っていないだけで。

 

 あくまで刀は遠距離から向けられる攻撃を弾いたり、近距離の攻撃を受け止めるのに使うためのもの。つまり、攻撃は空いている右手から繰り出される。三輪が気づいた時、彼は手を抉り込む掌底の形にして腕を引いていた。来る。そう直感して、左手を峰に添えて防御する構えを取った。だが、やって来たのは掌底ではなく、刀の柄頭だった。

 

 

 

「かは……ッ!?」

 

「惜しい。防御だけに刀を使うとは言っていないぞ」

 

「ぁ……刀が……っ!?」

 

 

 

「え゙……っ。ちょっと待……っ!?」

 

 

 

 右の掌底が三輪の刀に触れる寸前で止まり、代わりに左手に握る刀の柄頭が三輪の鳩尾に捻じ込まれた。吐き気と内臓に広がる衝撃で膝から崩れ落ちる。その際に、刀を握る手から力が抜けてしまった。龍已は三輪の刀の柄頭を強く蹴り上げた。すると手から簡単に離れ、上空に向かって恐ろしい速度で飛んでいく。

 

 先には空から全体を見ていた西宮。まさかそんな方法で攻撃が来るとは思わなかったこともあって、避けるのが遅れて乗っている箒に三輪の刀が突き刺さった。箒が揺れてバランスを崩し、刀が突き刺さっていることで術式が解けて落下を開始してしまった。

 

 

 

「真依は西宮のカバー。私は仕掛ける」

 

「あー、もう。はいはい。分かったわよ!」

 

「頼んだぞ。──────『赤鱗躍動』ッ!」

 

 

 

 脈拍や血液中の赤血球量を自在に操れる赤血操術には、身体能力を上げる赤鱗躍動という技がある。外眼筋にも力を集中させれば動体視力を上げることもできてしまう。加茂の目元に赤い刺青のような紋様が浮かび上がり、俗な言い方だとドーピングが完了する。跪いて必死に息を吸おうとしている三輪のところに居る龍已へ、地を強く蹴って向かった。

 

 時同じくして、東堂も龍已の元へ向かっている。2対1の図になるかと思えば、向かう2人よりも速く移動するのがメカ丸だった。メカ丸とは、見た目はロボットなのだが、術者である与幸吉が別の場所から傀儡操術で操っているのだ。痛々しい姿になってしまうという天与呪縛で広大な術式範囲を持つ彼だからこそできる芸当で、操っているメカ丸は肘の部分から呪力を出して飛行している。

 

 

 

刀源解放(ソードオプション)推力加算(ブーストオン)……『絶技抉剔(ウルトラスピン)』ッ!!」

 

 

 

「どいつもこいつも邪魔しやがってッ!」

 

「お前だけで勝てる相手じゃないだろうッ!それと術式を使えッ!」

 

「指図すんなやッ!」

 

 

 

 右腕に刃を生み出し、手首を高速回転させながらジェット加速しつつ貫手を入れんとする。刀で受けると壊されてしまう可能性があるので、龍已はメカ丸の攻撃を避けた。高速回転するドリルのような手は地面を削り取っていき、避けた先に加茂と東堂が現れる。

 

 赤鱗躍動で身体能力が格段に上がっている加茂と、素の力で加茂を上回る東堂の2人。東堂の拳と加茂の掌底が同時に来たので、足の裏でそれぞれ受けて後方へ意図的に飛んでいった。攻撃を入れようと躍起になっていた部分もあるので、龍已の体は想像よりも飛んでいった。

 

 距離を取られた事で攻め込む必要があったが、東堂と加茂は各々横に避けた。2人の体に隠れていたメカ丸が大きな溜をしていて、限界まで呪力を溜めていたからだ。彼のために時間稼ぎをしていた訳ではないが、準備ができて撃てる状況ならば撃たせるべきと、東堂は道を開けたのだ。

 

 メカ丸の口の部分が開いて、中から縮めていた砲身が伸びた。両手を構えて3箇所に膨大な呪力を流し込む。メカ丸を操る与幸吉は広大な術式範囲に加えて、実力以上の呪力出力を天与呪縛によって与えられている。呪力量も多いので、溜が長いことが欠点ではあるが、大きな一撃は相当な破壊力を秘めている。

 

 

 

砲呪強化形態(モード・アルバトロス)──────『三重大祓砲(アルティメットキャノン)』ッ!」

 

 

 

「すぅ……シィィィィ………──────」

 

 

 

 ──────メカ丸の呪力出力上限まで使ったアルティメットキャノン。本来ならば当たれば相応のダメージを受けるはず。しかしMr.黒圓に効くかどうかは解らん。本気ならば術式反転で遠距離そのものを無効化する筈だが、構えからして出るのは迎撃。殺し合いでないからこそ、次の標的が誰か思考が読めない。俺の術式を解禁したところで、恐らく即座に対応してくるだろう。ならばッ!メカ丸のアルティメットキャノンが終わり次第突撃するッ!敢えてなッ!

 

 

 

 ──────メカ丸の一撃で黒圓特級呪術師が怯むとは思えない。構えからして居合か?まさか斬り捨てるつもりか……ッ!?いや、有り得るな。私の考えで判断してはいけない。恐らく凌ぐ。ならば私はどうするべきか……東堂は確実に突っ込むだろう。メカ丸の砲撃に合わせて距離を取ったのは奇跡に近い。2人で近接に持ち込んでもいいが、それだと連携のれの字も無くなるだろう。となると私がやるべきは遠距離からの攻撃。これだけの時間があれば百歛(びゃくれん)も間に合う。

 

 

 

 ──────うぅ……私って今回役立たず……?一瞬でやられちゃったし、刀は西宮先輩の箒に刺さっちゃって真依が抜こうとして抜けてないし、ていうか黒圓先生強すぎ!あんな刀の使い方できないよ!

 

 

 

「黒圓無躰流──────『(ひら)き』」

 

 

 

 溜の大きい技であるメカ丸の一撃に対し、半身になって居合の構えを取った。ここに来て初めての構え。アルティメットキャノンの呪力出力は京都の学生全員が知っている。故に真面に受ければダメージは必須と思うからこそ、龍已には通用しないだろうと考える。特に東堂は、この一撃では体勢を崩すことすら叶わないと確信していた。

 

 しかも本来ならば術式を使うので、術式反転で遠距離そのものが無効化されて効かないことも知っている。今回は特訓故に術式は使わない。遠距離を無効化すると、加茂や真依の戦いの選択が減ってしまうからだ。それでは正確に皆の実力を測れないし、連携なども見れない。

 

 莫大な呪力を刀に流し込む。強く呪いを込めすぎると、物の方が耐えきれずに壊れてしまう事があるのだが、龍已が持っている武器は全て天切虎徹製であり、生半可な呪力では壊れない。全力でやれば砕けるかも知れないが、今の呪いの量ならば許容範囲である。そして、準備が刹那で整った彼に向けて、手加減が一切無いアルティメットキャノンが放たれた。

 

 呪いの奔流が向かって来るのを目視で確認し、居合の間合いに入った瞬間に一閃。鞘の中を刃が走り、音を置き去りにする抜刀が為された。アルティメットキャノンの呪力量を超える、刀に込められた呪力。拮抗すら見せず、刃が潰してある筈の刀は呪いの光線を真っ向から縦に両断した。そして恐るべきことに、刹那に降られた刀によって空気の斬撃が生み出された。

 

 呪力を纏う空気の斬撃。鎌鼬にも似た現象に、アルティメットキャノンが割られた竹のように左右へ斬り裂かれていき、メカ丸の右腕を肩から斬り落とした。3箇所からの呪力放出によって放たれる光線は、右腕を失った事で一気に威力が減衰し、龍已はその場から消えた。

 

 

 

「──────ッ!?いつの間に私のところへッ!?」

 

「少し痛いから気をつけろ、加茂」

 

「くッ……百歛『穿血(せんけつ)』……っ!?」

 

「本命はこっちじゃない」

 

 

 

 現れたのは、加茂の目前だった。溜が終わって放つのみとなった百斂からの穿血。百斂とは、血を限界まで加圧することで圧縮し、穿血は百斂で圧縮した血を両手で挟んで矢のようにし飛ばす技である。その威力は、貫通力に特化していることもあり、溜があるので苅祓のそれを大きく上回る。速度も技の中で最速である。

 

 しかしそれを、超至近距離から避けた。恐ろしい程の反応速度に、つい加茂が後ろに1歩下がってしまって隙を晒した。そこへ向かってくる刀の刃。顔目掛けて差し迫るので、赤鱗躍動で強化した肉体と動体視力でどうにか腕を挟み込み防いだ。しかし威力に負けて腕が弾かれる。そこへやって来たのが、左手に持った鞘だった。

 

 美しいくらいに、鞘は加茂の顎を擦っていった。痛いから気をつけろと言っていたが、全く痛くない。全く痛くないのに、体から力が抜けて膝を付くものだから自分の肉体のことながら心底驚いた。理由はすぐに察した。脳が揺らされたのだ。本命は刀の刃の方ではなく、まさかの鞘による打撃。それをまんまと食らった自身は、もう動けそうになかった。そして龍已の背後から、東堂が殴り掛かった。

 

 

 

「──────ふんッ!!」

 

「おぉっと……」

 

「ははッ!気配を消していたが、やはりバレたかッ!」

 

「東堂。お前は少しダメージを与えた程度では戦闘続行しようとするから、ある程度のことは覚悟してもらうぞ」

 

「望むところッ!」

 

 

 

 好戦的な笑みを浮かべて呪力を練り上げる東堂だったが、龍已の4連撃を真面に食らってしまった。潰している刃を態々反対にして峰側を向ける。そして、迅速の4連撃。その技は昔、龍已の同期が生きていた頃によくやっていた技だった。名前こそ無いが、それが絶技であることに変わりは無い。

 

 両肩、両腰に峰を打ち付けて、関節を外す絶技。本当に久し振りに使った技で、龍已は懐かしい気分になった。一方で東堂は、股関節と両肩の関節を外された事で立っていることすら出来なくなり、その場に座り込む。不思議そうに自身の体を見下ろして、今起きていることを理解してからなるほど……と納得したようだ。

 

 西宮と真依は箒に突き刺さった刀を抜くのに躍起になっていて、加茂は戦闘不能。東堂も四肢が動かせないので安静にしている。メカ丸は右腕が斬り飛ばされただけで戦闘続行できるが、戦闘態勢を解除した龍已を見てここまでかと察したようで、狙撃しようとした左手を引っ込めた。三輪は腹を押さえて具合を悪そうにしている。

 

 

 

「取り敢えずここまでにしておこう。東堂は今から関節を戻してやるから動くな。メカ丸は……替えが有るなら変えてきてくれ。三輪と加茂は念の為に医務室へ。西宮は箒を持ってこい。刀を抜いてやる」

 

「どんな力で蹴ればこんなに抜けないのよこれ……」

 

「私の箒がぁ……」

 

「クックック……関節をここまで綺麗に外されるとはな。次は出し惜しみせず、術式を解禁しよう」

 

 

 

 まだ動けるかも知れないが、大体把握したのでここまでにして休憩になった。龍已は刀を鞘に納刀してクロに呑み込ませる。刀がぶっ刺さった箒を持ってくる西宮から預かると、一瞬で刀を引き抜き返却し、抜き取った刀は三輪に返して歌姫の先導の元医務室へ連れて行ってもらった。

 

 加茂は脳震盪が治まって立ち上がり、歩けるようになったので自力で医務室へ向かってもらった。メカ丸も、念の為にと替えのパーツを用意していたようなので腕を交換してきてもらう。昼休憩を挟んだら、今度は軽く1人1人相手していこうとスケジュールを決めていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────ぷはぁっ!やっぱりビールは美味しいわねぇ!」

 

「お疲れ様です、歌姫先輩」

 

「何言ってんのよ、龍已の方がお疲れ様でしょう?それでどうだったの?ウチの生徒達は」

 

「そうですね……」

 

 

 

 時間は経って夜。龍已は歌姫に招待されて家の方へ泊まりに来ていた。メールで家入に報告しておいたら、今度は私も行くとだけ帰ってきた。それを教えれば、歌姫はとても嬉しそうにしていた。彼等は互いに風呂も済ませ、ラフな格好になってテーブルで酒を飲み交わしていた。

 

 お疲れ様ということで乾杯をし、歌姫と龍已がそれぞれ作った肴をつまんで酒を飲んでいる。一度目の慣らし特訓が終わった後、昼休憩を挟んで次は1人1人の相手をしていった。それぞれの戦闘スタイルに合わせた戦い方を龍已がしていき、直すべき箇所などはその都度教えていった。

 

 西宮は今まで索敵に回っていたので攻撃の手段があまりなく、攻撃しても脅威には成り得ない。特に近接には力を入れていなかったようで、近接戦をすると体力切れが目立つ。真依も同じく、銃撃に頼っていて近接戦は苦手だろうというイメージで、2人には近接戦を主に教えることになった。近づかれた時用の備えである。

 

 三輪もシン・陰流を扱うが、術式を持っていないので主に刀を使った近接戦になる。素手による攻防は苦手らしく、こちらも西宮と同じく鍛えてやった方が良いだろう。メカ丸は大きい攻撃をすぐに撃とうとする癖を直し、タイミングを見計らうようにさせれば虚を突けるだろう。近接に関しては問題無かった。

 

 加茂は正直、血を操る事から血液パックを持ち歩き、必要になれば投げて血を操作して扱うというのが主な手段だが、持ち歩くにしても重さと嵩張りやすさの関係で多くは持っていけないだろう。体内の血を使った身体能力向上からの近接戦は良いが、もっと術式の精度が欲しい。百斂の溜が更に早くできるようになればその分脅威になるはずだ。

 

 東堂に関してはあまり言うことは無かった。彼の持つ撹乱に向いた術式の使い方は慣れていて、戦い方も見た目に似合わず頭脳派だった。ただ欠点と言うならば、他の者達と連携をしないで自分1人で突っ走ろうとするところだろうか。好戦的なのはいいが、今は連携を取って欲しいという思いだった。

 

 

 

「こんなところでしょうか」

 

「西宮、真依は遠距離タイプだからねぇ。三輪も基本刀を使っているし、加茂は真面目だから龍已が指摘したところは直そうとするわね。東堂がなぁ……連携……しないわよねぇ」

 

「東堂は頭抜けて優秀です。流石は特級を祓うだけのことはある。しかしやはり、気性の荒さと団体行動に向かない性格が目立ちますね。まあ、ウチにも実力があって周りに合わせない生徒が居ますが……」

 

「反承司ね」

 

「…………………。」

 

「あの子も強いわよね。1級と特級を祓ってるところ見ていたもの。それに百鬼夜行を一切の無傷。東堂と同じ1級呪術師。けど、周りに合わせないっていう欠点がね……」

 

「注意はしているのですが、どうもそこだけは聞き分けが無く……」

 

 

 

 東京校の3年、反承司零奈。東堂と同じく1級呪術師でありながら、そこまで同じにならなくて良いのに単独行動が目立つ生徒。なまじ実力を持っている所為で足手纏いは要らないという思考に辿り着きやすい。というか、基本的にその所為で連携が取れない。龍已とならば連携するのだが、それ以外だと……うん。って感じになる。

 

 生徒の悩みが生まれるのは、教師をやっている者の定め。歌姫も龍已も、それぞれ酒を片手に溜め息を吐いた。しかし強く賢い呪術師を育てるためならば、このくらいのことは当然として受け入れなくてはならない。

 

 

 

 

 

 お互いにこれからも頑張りましょう。そう言ってビールの缶を突き出す歌姫に応え、酒の入ったグラスをぶつけて乾杯した。その日2人は、仲良く色々なことでお喋りをした。交流会まで、あと約1ヶ月。

 

 

 

 

 

 

 






楽巌寺嘉伸(がくがんじよしのぶ)

呪術高専京都校学長をしている、70代の老人。しかしまだ足腰は弱っておらず、杖を使っているが呪術師として活動できる。呪術界の保守派筆頭であり、虎杖悠仁の執行猶予を良く思っていない。




加茂憲紀(かものりとし)

準1級呪術師をしている京都校3年。糸目が特徴で、加茂家の相伝である赤血操術の術式を持っている。元々加茂家当主の愛人の子だったが、正妻に相伝の子が産まれなかったので、表向きは嫡流として引き取られ、母親とは小さい頃に別れさせられている。




東堂葵(とうどうあおい)

恐らく皆が好きなキャラ。今回ちょっと雑に書いてしまったことを申し訳なく思っている。京都校3年で1級呪術師。トリッキーな術式を使う。元々一般の家の出。

京都校の生徒、東京校の生徒からも嫌われている。真依曰く、しっかりしているように見えて、しっかりイカレてる。

初めて会った龍已に女のタイプを聞いたがはぐらかされ、一本取ったら教えると言われて3年経つ。高身長アイドル高田ちゃんの握手券をくじ引きで当てた龍已から譲って貰った瞬間、なんかフレンドリーになった。




西宮桃(にしみやもも)

京都校3年。2級呪術師。魔女っぽい服装で箒に跨がり空を飛ぶので、割と魔女。魔女の宅〇便の先輩魔女っぽさが出てる。ストレスを感じるのは東堂が居る時。真依と三輪と仲が良い。




禪院真依(ぜんいんまい)

京都校2年。3級呪術師。東京校の禪院真希の双子の妹。禪院家から出て京都校に入学した。相伝は継げず、構築術式という、呪力で物を創造する術式を使うが、反動が大きく呪力が保たないので1日弾丸1発しか創れない。

主にリボルバー式の銃を使う。近接戦が苦手なので、龍已に力を入れられてボコボコにされた。龍已には、根っからの男女平等主義者という認識を持っている。




三輪霞(みわかすみ)

2級呪術師の京都校2年。呪術師の中でとても平凡普通といった感じだが、呪術界に身を置いていて普通なので、普通にイカレている。術式は無く、シン・陰流を使った刀術をメインに戦う。

龍已の刀の使い方を見て学ぼうとしたら鳩尾に痛いの食らった。午後からも真依と一緒にボコボコにされた。あんな戦い方できません!と正直に話したら、普通に武器術を教えてくれたのでホッとした。

家が貧乏で外食はあまりせず、呪霊を祓った報酬は実家に仕送りしている。弟が2人もいるから。なので、京都校全員に昼ご飯を奢った龍已に好印象。けど五条悟のファン。




与幸吉(むたこうきち)

京都校2年。準1級呪術師。ロボの究極メカ丸の本体。生まれつきの天与呪縛により、膝から下が無く、腰から下の感覚が無い。肌は月明かりでも焼けてしまい、全身を常に針で刺されたように痛む。それ故に龍已をも超える広大な術式範囲と呪力出力、呪力を得た。傀儡操術という術式を持つ。

自身の包帯塗れの肉体が嫌で仕方なく、呪力を差し出して健康な体を手に入れられるならば喜んで差し出すと公言するほど。




新田新(にったあらた)

京都校1年。東京校の補助監督に姉がいる。1年生なので交流会には出ず、任務を熟しているので合流していない。




黒圓龍已

特級呪術師が東京校に集中しているからという理由で、定期的に京都校へ赴いて授業を担当している。甚爾に行かせると怠けるか、ギャンブルに金使って帰って来れなくなるので、体術を教えて欲しいと言われても龍已が行く。

五条が最初行こうとしたが、それを歌姫が全力で拒否したので必然的に龍已が行くことになった。そろそろお土産のレパートリーが無くなってきたのが悩み。だから京都校の生徒には昼ご飯を奢った。

適当なホテルに泊まるつもりだったが、お世話になっている歌姫の家に泊まることになった。間違いは絶対に起こさない人。酔ってほぼ裸になってしまった歌姫を介抱したが、翌日覚えていないようなので黙っている。

根っからの男女平等主義者故に、相手が女子生徒でもマジでボコボコにする。西宮辺りから女に傷は~と言われたが、歌姫先生の前でそれ言って来いと言って黙らせた。




庵歌姫

割とマジで五条悟のことが嫌いなので、京都校に教えに来ようか?と言われた時は超抗議した。何だったら学長にすら頼み込んだ。結果的に龍已が来ることになって、来訪時は楽しみにしている。

間違いを起こさないという信頼と信用から、龍已を家に泊めることに抵抗が無い。つい可愛い後輩が来たことに酒が進んでしまい、ほぼ裸に近いくらいまで脱いで寝た。介抱されてベッドに移されたことを覚えていないし知らない。

龍已の授業は男女平等に厳しく、けど得られるものは多大にあるのでもっと高頻度で来てもらいたいと思っている。一般教養の授業は後ろから見て、教師として自分も勉強している。

家入がその内遊びに来ると聞いてめちゃくちゃ楽しみにしている。何だったらもう既に予定を立てた。龍已と家入を連れてショッピングするのが本当に幸せ。




家入硝子

歌姫の家に龍已が泊まると聞いても、そうかで終わらせられる彼女。間違いを起こさないということを知っているから。近い内に歌姫の家へ泊まりに行こうと思っている。

龍已をゲットした時みたいに、趣を変えて睡〇しようとしてこっそり酒に薬ぶち込んだが、全く効かなかったことに首を傾げている。龍已が京都校の方へ行く3日前のこと。

さては薬を飲んで耐性つけてるな……と察して薬をオリジナルで調合している。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。