呪術廻戦───黒い死神───   作:キャラメル太郎

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最高評価をしてくださった、チーフなっちゃん OMx2 未確認知的生命体 黒鉄 零 オットマン 錬金術師 影鰐 さん。

高評価をしてくださった、yuma2017 カヤン 夕張の渡り鳥 Tera_18 かっつ の皆さん、ありがとうございます。



呪術廻戦0見てきました。ミゲルの声山ちゃんなんですね。いやー、しっくりくる笑笑

思った以上に戦闘シーンが熱かったので、おーっ!となりました。そして里香ちゃんの声が思ったよりも里香ちゃんでおぉ……となりました(語彙力)

見ていない方は是非!




第四十九話  生徒達の交流会

 

 

 

 

「──────あー弱ェ弱ェ。これ授業になってンのか?なってねーと龍已に文句言われんの俺なんだぞ」

 

 

 

「あんのゴリラ……はぁ……なんで息切れ……はぁ……しないのよっ!」

 

「クッソ……あのクソ親父……」

 

「しゃ、しゃけ……」

 

「毎回思うが、アイツ強すぎないかー?てか、パンダ相手に容赦なさ過ぎ!」

 

「チキショウ……っ!何でこんな勝てねーんだ!」

 

「オマエ等が弱いからだっつーの」

 

 

 

 東京の高専、そのグラウンドにて。1年生及び2年生は全員、肩で息をして地べたに倒れ込んでいた。対して、伏黒甚爾はあくびをしながら、持っている長い棒を適当にクルクルと体の周りで回してつまらなそうにしている。

 

 姉妹校交流会が近々まで迫っている現状、日々の特訓が欠かせない。そこで、近接戦ならば最強格である臨時講師の甚爾が全員を相手にしていた。結果は御覧の有様。呪力を使用しても良い近接戦で、呪力を一切持たない甚爾に手も足も出ない。何だったら姿を追うこともできなかった。

 

 持っている武器は単なる長いだけの棒。呪具ですらない。しかしそれを巧みに使って1年生や2年生をダウンしていった。もちろん、素手ならば素手で相手を捻じ伏せてくるので、どちらにせよ勝てない。全く相手にしていないのは、噛み殺そうとしていないあくびを見れば一目瞭然だろう。

 

 

 

「ふわぁ……あー眠ィ。取り敢えず、あー釘崎、オマエは体力がねーな。あと受け身下手くそ。そんなんじゃ無駄に体力使うわ変な怪我負うわで良いことねーから、次からオマエはぶん投げるわ。適当に受け身とれよ」

 

「適当って何よ!教えるなら最後まで教えなさいよ!」

 

「めんどくせーから自分で考えろ。で、恵はあれだ。無駄な動き多いな。つか何で定期的にジャンプして空中で攻撃しようとしてんだ。別にアクロバティックにしたから相手ぶっ飛ばせる訳じゃねーンだぞ。格好つけて死んだらそっちの方がダセーから微妙な空中戦仕掛けんのやめろ。厨二はもう卒業していいだろ」

 

「殺すぞクソ親父」

 

「ケッ。ンでパンダ。あー、オマエは良く考えて動けるからいいや。ただゴリラモードの呪力消費を抑えてもう少し長時間使えるようにしとけよ。呪力については知らねーから俺に聞くな。専門外だ」

 

「呪力消費は確かに課題だが、俺のゴリラモードより力強いお前は何なんだよ……」

 

「うるせー。次は狗巻だな。オマエは筋肉が足りねー。攻撃が弱くて仕方ねーから筋トレとかやってろ。脚が速えーのは良いとして、それだけだからな。それと呪言は格上相手に効きづらいンだろ?なら『止まれ』ぐらいなら使ってきても良いぜ。即行ぶっちぎってやるよ」

 

「明太子……」

 

「最後に真希。オマエ人間相手なら呪具無しで拳でもイケんだろ。なら、もうちっと近接戦鍛えてもいいかもな。あぁ、相手の武器奪う系の技あっから教えてやるよ。あとはそうだな、呪具手放すな。ちょっと弾かれただけで呪具手放すとか、オマエ呪霊の餌志望か?ご苦労なこった」

 

「お前の力が強すぎんだよ!本当に同じフィジカルギフテッドかよ」

 

「あー?同じなわけねーだろ。オマエは俺の下位互換だ」

 

「知ってるっつーの!」

 

 

 

 ちょっと適当が入りながらダメ出しをしていく甚爾。臨時とはいえ講師らしいことをしないと、後で龍已に叱られるのは自分なので最低限の仕事はしているつもりだ。メインは、授業を受けた生徒を取り敢えずボコボコにすることなので、ストレスは溜まらなくて良い仕事だと思ってる。例え相手が息子と同じか1つ上くらいだとしても、呪術師ボコって悔しそうに見上げてくるのは見ていて楽しい。

 

 つまらなそうにあくびをしていると、目を閉じていても空気を切り裂く音と呪いの気配で薙刀の呪具がこちらに投擲されたことを察知する。目を閉じたまま、迫り来る薙刀を掴み取ってしまう甚爾。どこからかチッ……と舌打ちが聞こえて、背後を取ったと思っている釘崎に振り向き様に回し蹴りを入れた。

 

 防御は間に合ったようだが、掬い上げるような角度で入れられた回し蹴りと、甚爾の超人的な膂力によって地上から2メートルは浮いた。背中から落ちて咳き込む釘崎の脇から、パンダと真希が近接を仕掛ける。迎撃しようとすると、彼等と反対側に移った狗巻がジャージの襟のファスナーを降ろし、『止まれ』と口にした。

 

 言葉に呪いを込める術式は、発した言葉の通りに相手の動きを強制する。つまり甚爾の体は命令されて強制的に止まるのだ。しかし止まったのは本当に一瞬で、刹那と言い換えても良い。ニヤリとあくどい笑みを浮かべた甚爾は、動きが止まるものと思って先に突っ込んで来たパンダに頭突きを入れてノックバックさせ、膝蹴りを腹に入れて弾き飛ばした。

 

 後からやって来た真希には、彼女が投げつけてきた薙刀を投擲してやった。軽く投げる動作から放たれたのは新幹線にも間違う速度で飛来する薙刀。間一髪のところを、頭を傾けることで真横を通して避けた。しかし、過ぎ去った薙刀を()()()()()()()()手に取って、布に包まれた刃の部分で真希の脇腹を横薙ぎに叩き付けた。

 

 横に向かって飛んで行き、数度地面でバウンドした真希は、打ち付けられた脇腹を押さえて痛みに悶えている。要らなくなった薙刀は適当に放り捨てて自身が使っていた長い棒を構えると、トンファーで殴り掛かってくる恵の相手をし始める。跳躍して襲い掛かってくるのを堪えて、駆けて近づいてきた息子に嫌な笑みを浮かべ、脚を踏み付ける。

 

 甚爾が繰り出す猛攻に耐えきれず後ろに下がっていたところでやられた足踏みに、体勢が後ろへ崩れた。爪先を使って支えにしている足を後ろから引っ掛けてやる。すると簡単に恵が転ぶので、倒れきる前に両手のトンファーを棒で弾き飛ばし、背中を付いて倒れたところを、上から棒の先端を叩き付けた。顔のすぐ横。50センチは埋まっただろう棒の先端に冷や汗を流しながら、恵は悔しそうに舌打ちをした。

 

 

 

「何も言わず仕掛けてくんのはいいが、弱いな。そんなモンじゃ龍已が教えてる京都校にボコボコにされんぞ。アイツ、教え方が上手い癖に徹底的に教えるからな──────俺と違って」

 

「自覚してんなら教えろよ。クソ親父」

 

「最低限は教えてンだろ」

 

「甚爾はなんで、棘の呪言が効かなかったんだ?効くと思って突っ込んだら頭突きと膝蹴り食らったんだが」

 

「効いてるぜ。一瞬だけどな。言っただろ、ぶっちぎるって」

 

「ヅナ゙マ゙ヨ゙……」

 

「1回で喉ガラガラかよ」

 

「私、防御したのにすんごい上に飛んだんだけど。背中いてーし」

 

「受け身下手くそ、そのまんまじゃねーか。これからもぶっ飛ばしてやっから、ありがたくぶっ飛べよ」

 

「なんで軽く投げたようにしか見えなくて、あんな訳解らねー速度が出るんだよ。てか、投げた後に追いついて背後取ったろ」

 

「あんな速度で走ンのは楽勝だな。てか、投げるのはあれだ、軽く投げるつもりで最後に手首のスナップ効かせんだよ。そしたらいい感じに速度出る」

 

「身体能力マジでバケモンだろ」

 

 

 

 呆れているのか、手加減はしていてもあまりに痛い攻撃に睨み付けているのか、それともそのどちらともか、皆からの視線を受けて甚爾は意地悪く笑う。弱いと。呪力が無いのに強い、ではなく。呪力が無いから強い、という甚爾に、呪術師のみんなは全く歯が立たない。歯牙にも掛けられていない。

 

 これだけの思いをしているのに、このままでは京都校に負けると言う。鍛えている近接戦だけでは決して呪術師同士による勝負に決定打を出せない。やはり呪術師らしく術式の精度の話も出てくる。でも、それを踏まえた上で京都校に負けると言う。何故か。質も量も多い龍已の教えを、京都校が今頃必死になって受けているからだ。

 

 龍已と長い付き合いのある甚爾だから、教えるならばしっかり徹底的に教え込むだろうことは手に取るように解る。自身は術式どころか呪力も無いので近接戦しか見れない。だからと言って、東京校はこれまでに何度も龍已や五条に戦い方を教えられている。頻度で言えば京都校の方が圧倒的に少ないのだ。

 

 ずっと龍已に教えてもらえる。その事にズルいと言う資格は無い。これまで自分達が受けていたことを、今度はあちらが受けているだけなのだから。このままなら負けるな、オマエ等。それを言われてそうですか……で終わらせられる程心が弱くない東京校の生徒達。負けず嫌いな彼、彼女達は眉間に皺を寄せて立ち上がり、それぞれの獲物を構えた。

 

 

 

「はッ。やる気出たってか?良いぜ来いよ。遊びながら適度にボコしてやるよ」

 

 

 

「「「──────泣かすッ!!!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────ツギハギだらけの人型特級呪霊?」

 

『そーらしいんだよねー。七海も悠仁と一緒に交戦したらしいんだけど、素手で触れると魂の形をどうにかこうにかーみたいな術式持ってるってさ』

 

「2人は無事なのか?」

 

『無事だよ。2人とも傷負ったけど、硝子に治してもらったから心配しなくていいよ。ちょっと捲き込まれちゃった人も居て、悠仁に違う意味で重い任務やらせちゃった』

 

「……呪術師をしていれば、いつかは必ず向き合うことになる。遅いか早いかの違いでしかない」

 

『そうなんだけどさー。ちょっと早すぎだよね』

 

 

 

 京都に居る龍已の携帯に電話が掛かってきた。発信者は五条悟。何の用なのかと思って出てみれば、内容は重要性の高いものだった。流暢な人語を使う、ツギハギの人型特級呪霊。掌で触れた者の魂に干渉し、姿形を無理矢理変えるそうだ。脳も弄って一般人を呪霊のように変貌させて襲わせてくるということも聞いた。

 

 呪術師に出戻った七海が、そのツギハギ呪霊と交戦して術式を受けたらしいが、体の変化は起きなかった。どうやら実力が有れば有るほど、無意識の内に魂を呪力で護っているようだ。なので一般人のように一度触れられても形を変えられるということは無さそうだ。それでも、触れるのは厳禁なことに変わりないが。

 

 映画館で変死体に変えられた高校生数名。それを目撃した同じ学校の生徒。後にその生徒はツギハギ呪霊の手に掛かっており、呪術界に於ける誤情報を与えられて操られていたことが判明した。虎杖はその生徒、吉野順平を助けるために奮闘するが、努力虚しく彼はツギハギ呪霊の手によって形を変えられて死亡した。

 

 同じ高専に通えたかも知れない相手を殺されたことで激昂した虎杖と、合流した七海の共闘によって祓除寸前まで持ち込めたらしいが、土壇場の領域展開に邪魔をされ、攪乱を受けて逃がしてしまったとのこと。

 

 

 

『ツギハギ呪霊の術式は、触れた者の魂を変化させるもの。領域展開で必中を受けるとまさに必殺だから、センパイも気をつけてね。ま、心配要らないだろうけど』

 

「最近になって領域展開を修得した呪霊なんぞに、領域の引き合いで負けるつもりは毛頭無い。それよりも、俺はどうする。そっちに戻るか?」

 

『いや、こっちは大丈夫だから引き続き京都側を頼むよ。火山頭に枝のやつとか獣頭、ツギハギ呪霊の仲間がそっちに居ないとは限らないからね。歌姫弱いから、会ったら死んじゃうし』

 

「それを歌姫先輩に言うんじゃないぞ。では、引き続き京都で生徒達を見ている。交流会の時にまた」

 

『うん。バイバーイ。お疲れサマンサー!』

 

 

 

 割と重要性の高い話だったので、頭の中で整理しておく。時同じくして人語を介する特級呪霊に襲われたことから、火山頭と目から枝が生えた奴、3つの獣頭は徒党を組んでいると思って間違いない。更に現れたツギハギ呪霊。高度な知能を持っていることが窺える。持っている術式も相当に凶悪故に、生徒達に当てる訳にはいかない。

 

 生徒達を危険に晒す訳にはいかないので、龍已はこれからできるだけ自身を中心とした半径約4キロ圏内に、生徒達を入れて観測していることにする。クロから『黑ノ神』を吐き出させて術式を使いながら6方向に向けて呪力の音波を放ち続ける。日々の鍛錬で観測できる精度は上がり、一般人、呪霊、その大まかな等級、呪力量、肉体的強さを測ることができる。

 

 4キロ圏内の術式範囲に入り込みさえすれば、龍已は観測することができる。特級呪霊ともなれば、内に宿す呪いの強さも強くすぐに解る。常に『黑ノ神』を操作して呪力を使っていると、消費量が途轍もない事になるのだが、埒外の呪力を持つ龍已からしてみれば何て事のない消費だ。

 

 

 

「どうかしたの?龍已」

 

「いえ、何でもないです……今は。後で話しますので、続きをしましょう」

 

「って言っても、みんな体力切れでダウン中だけどね。東堂を除いて……」

 

「いえ、むしろ体力が切れている今だからこそやります。今の俺は呪霊という立場。明らかに弱っている人間に回復の隙は与えません。ほら、お前達も立て。東京校ならこの程度では疲れをおくびにも出さないぞ(嘘)」

 

 

 

「くッ……私は……加茂家嫡流として……負けられんのだッ!」

 

「真希と……あの1年(釘崎)は私がやるのよ……っ!」

 

「もう……疲れたけど……やらないとだよね……っ!」

 

「刀を握る力が……無くなってるけど……頑張りますっ!」

 

「呪力が底を尽きそうだガ、まだ動かせル。持ち堪えロ、メカ丸」

 

「フッ……Mr.黒圓の手解きをこれだけ受けられるのは実に充実している。ここ最近の退屈が頗る解消され、俺は今絶好調だ。これで交流会に乙骨や反承司が出れば完璧だな。さぁ、楽しい鍛練を再開しようかッ!」

 

「東堂。お前は他との連携を覚えろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────約1ヶ月後。京都姉妹校交流会当日。

 

 

 

「はいっ!京都校の皆にはとある部族の御守り!あ、歌姫のは無いよー」

 

「要らねーよっ!!」

 

「で、東京校の皆さんにはこちらっ!──────故人の虎杖悠仁君でーすっ!!♡」

 

「──────はいっ!おっぱっぴーっ!」

 

 

 

「「「「────────────。」」」」

 

 

 

「えっ……えぇーっ!?全然っ!嬉しそうじゃないっ!?」

 

 

 

 京都姉妹校交流会当日。京都校が東京校と合流した時に、五条は大きな箱を荷車に積んで持ってきた。海外に出張していた彼は、出張先で買った良くわからない御守りをお土産に京都校の者達全員(歌姫除く)に渡し、東京校の皆には死んだことになっていた虎杖のお披露目をした。

 

 結果は当然白ける。死んでいたと思っていた同期が生きていたことは喜ばしいのかも知れないが、既に死んだと言われて1ヶ月半は経っている。つまり生きていることを態々言わなかったと察せられるのだ。実力をつけさせるために敢えて伏せていたという理由があっても、恵と釘崎は悲しんだのだ。素直にやったーと喜べないだろう。

 

 死んだ者として安心していた京都校の学長である楽巌寺は、虎杖を見て驚きに固まっている。その後の五条からの煽りで、態と伏せていたことを知って強い怒りを露わにした。ちなみに、東京校の学長の夜蛾も普通にキレている。

 

 時間は流れ、それぞれの校が控え室に集められる。その間に引率の教師は別室で待機する。ちなみに、楽巌寺学長、夜蛾学長、歌姫、五条、龍已、そして交流会の映像をテレビに映す役割として冥冥が居る。しかし今は、歌姫と五条がまた違う部屋に居て話し合いをしていた。

 

 

 

「で、あの話は本当なわけ?」

 

「ん?なんでキレてんの?」

 

「ぐっ(怒)……別にキレてないけど」

 

「だよね?だって僕何もしてないし」

 

「──────っ!!(怒)」

 

「さて、じゃあ……高専に呪詛師、或いは呪霊と通じている奴が居る」

 

「……龍已から聞いたわ。アンタや龍已を襲ったっていう特級呪霊。人語を介す知恵を持っている……ね」

 

「だから、歌姫に京都側の調査を頼みたい」

 

「……龍已から聞いて思ったけど、私が内通者だったらどうするのよ」

 

「ナイナイ!歌姫弱いし。そんな度胸も無いでしょ」

 

「アンタねぇ……っ!私の!方が!先輩なんだよ!」

 

「オーこわっ。んまっ、それ以前にさ、歌姫がそんな呪詛師紛いなことをしてたら、近くに居たセンパイがもう歌姫のこと殺してるよ」

 

「……はぁ。そうよね。龍已は呪詛師を生け捕りにしないで、その場で殺しちゃうもの。しかも気配で察するから嘘がつけない」

 

 

 

 龍已と先輩であったり後輩であったりで接してきた、昔からの付き合いの者達の中で、彼の呪詛師嫌いは有名だ。任務先で呪詛師に会えば、言葉を掛けずまず撃ち殺し、呪詛師が目標の任務では生け捕りにすることはなく、仲間の情報を吐かせて必ず殺してしまうのだ。例外なのは五条が監視していて、今の乙骨と共に海外に居るミゲルという呪詛師くらいなものだ。

 

 事情は知っている。呪詛師に小さな頃両親を殺されたからだ。当時小学生だった龍已は、自覚したばかりの術式を使って、両親を殺した呪詛師を殺している。そしてそれからというもの、高専に入ってから見掛けた呪詛師は徹底的に殺していた。

 

 任務が一緒になり、偶然居合わせた呪詛師を無言で撃ち殺し、頭を柘榴のように吹き飛ばした場面を見掛けた歌姫は、その当時のことを良く覚えていた。まるで龍已が龍已じゃないような、不安を煽る気配と呪力の変化。恐ろしく冷たい、冷徹なそれだった。しかし次の瞬間には元の彼に戻るのだから尚のこと恐かった。

 

 だからこそ、そんな呪詛師絶対殺すマンの龍已が最近近くに居て、話題にも出されたのに歌姫が生きているということは、内通者ではないということだ。内通者という呪詛師紛いのことをしていれば、きっと彼は歌姫を殺していた。嘘をついても、気配で読み取り看破する。だから、五条は歌姫が内通者ではないと確信しているのだ。弱い云々は本音だとしても。

 

 そうして話し合いを終えた五条と歌姫は、龍已や夜蛾達が居る教師用控え室に戻った。その頃にはちょうど交流会団体戦の部の開始時刻近くだった。五条は無線のマイクを手に取り合図を始めた。が、歌姫は五条からアドリブの激励の言葉を贈るように仕向けられた。

 

 

 

「えっ……えーっと……あー……ある程度の怪我は仕方ないですが……そのぉ……時々は助け合い的なアレが……──────」

 

「はい時間でーす」

 

「ちょっ、五条アンタねぇ……っ!!」

 

「では次に龍已先生からの激励の言葉をいただきまーす。はいどうぞ♪」

 

「……?んんっ。一月強というこれまでの時間に、各々ができることをやり、今日を迎えたことだろう。3年は最後の交流会に悔いを残さないよう、2年は初めての交流会ながら活躍ができるよう、今回参加した1年は先輩の背中を見て、来年に向けた姿勢や心構えを決めて欲しい。日頃相手をしている呪霊ではなく、対人戦がメインとなるが、重大な事故や怪我が無いように、しかし全力で取り組み、お前達が手に入れた力や成長した勇姿を我々教師陣に見せてくれ。以上」

 

「はい。歌姫のなんか良く分からない激励より、ありがたぁい激励の言葉ありがとうございました。では交流会団体戦の部──────スタァァァァァァァァァァァトッ!!!!」

 

「くっ……ぐうの音も出ない激励の言葉……ッ!負けたっ!」

 

「歌姫のは勝ち負け以前の問題だよね?」

 

「うっさい!!」

 

 

 

 相変わらずの仲のようで、違う意味で安心する。歌姫から感じる気配で、割とマジで五条のことが嫌いなのが解るが、肝心の五条の方はそんなこと欠片も思っていないらしい。飄々とした笑みを浮かべている。それを見て、歌姫は尚のこと機嫌を急降下させた。

 

 キレ散らかす歌姫と、いつもの笑みを絶やさないでいつも通り煽る五条から視線を逸らすと、壁に取り付けられた複数の大型テレビに目を向けた。そこには、東京校と京都校の生徒達が映っており、視点は空からのものとなっている。彼等が移動しても、追尾しているのか途切れることはない。

 

 これは冥冥の黒烏術式によるものだ。烏の視線を共有することができ、更にはこうしてモニターに映すことができる。これで何かがあった場合には駆け付けることができるというわけだ。やっていることは試合観戦のようなものだが。団体戦のルールとして、エリア内に放たれた低級呪霊を多く祓った方の勝利。

 

 呪力によって壁に貼られた符が赤と青に別れて燃える。東京校が祓った場合は赤。京都校が祓った場合は青。記録されていない原因で祓われた場合は赤になる。これは真希が居て、呪力を感知できないからである。ちなみにだが、臨時講師の甚爾は面倒くさいからという理由で来ておらず、反承司はやる意味ないでしょという理由で参加していない。

 

 交流会で優秀な成績を残せれば、それだけ他の呪術師達にも伝わるので、結果的に呪術師の等級の昇級の話が舞い込んでくる。反承司は既に1級呪術師をしており、これ以上の昇級の話は出て来ない。特級は斜め上の位置付けであり、純粋な強さによるものではない。よって出ることにメリットはあまりない。

 

 ということに、反承司の中ではなっているらしい。同じ1級呪術師であり、好戦的な東堂は乙骨と反承司が居ないことに落胆していた。が、交流会が開始されると同時に即座に駆け出し、木々を薙ぎ倒して東京校の皆の元へと一直線に向かっていった。

 

 東京校の共通認識として、東堂は化け物という判定を受けている。その理由は、呪詛師夏油によるテロ、百鬼夜行にて、数々の呪霊を祓ったからだ。1級も特級も関係無く、術式に関しても特級にだけは使い、その他には一切使っていないという規格外っぷりである。事実、下見で東京校に先日来た東堂は、居合わせた恵を半殺し一歩手前まで追い込んでいる。

 

 初めて会った相手に女のタイプを聞くという、癖とも言えるルーティンが存在し、恵のその人に確かな人間性があれば構わないという理由につまらないと評して殴り掛かったのだ。そういう本人は、タッパ(身長)(ケツ)がデカい女がタイプらしい。龍已も過去に聞かれたが、授業へやる気を見せてもらう為に態とはぐらかし、自分に勝ったら教えると約束した。

 

 

 

 ──────……虎杖を映していた映像が途切れた。今まで映していた中で初めてでありながら最初。映しているのは守銭奴の冥冥さんだ。

 

 

 

「……………………。」

 

「……ん?どうかしたのかな、龍已君。私の顔に何か付いているかな?」

 

「いえ。何でもありません。不躾でした、申し訳ありません」

 

「いいさ。場合によってはお金を取るけど、君なら別さ」

 

「そうですか」

 

「フフッ。ツレないねぇ」

 

 

 

 ──────誰かの味方にはならない、常に中立。強いて言えば金の味方の冥冥さんを買収すれば、虎杖の映像を意図的に切ることは容易い。そんなことを態々するのは、虎杖に良い印象を持っていない者のみ。五条、俺、冥冥さん、歌姫先輩は除外される。夜蛾学長も違う。ならばもう、呪術界保守派筆頭の楽巌寺学長しか居ない訳だ。察するに交流会に乗じて虎杖を殺してしまおうとしているのだろう。呪霊に任せると他に被害が出る可能性がある。躾けてあるならば別だが、放たれたボスの2級呪霊では恐らく殺せない。となると、京都校の生徒達に殺すよう命じているはずだ。……『呪心定位』……やはりか。虎杖を京都校の生徒達が取り囲んでいる。東堂は命令されることを嫌う事から肯定も否定もしていないだろう。つまりその他全員の生徒達が虎杖を狙っているということか。それに、エリア内に1体だけ準1級呪霊が存在している。予定に無い呪霊だ。全く動くことなくその場に居るのを視るに、躾けられているな。手の込んだことを……。

 

 

 

 脚を組み、お茶の入ったコップを片手にいつも通りの様子をしながら事の詳細を1人分析している龍已は、楽巌寺学長が虎杖を殺そうとしていることに気がついた。念の為に建物の外に待機させている『黑ノ神』を起動させて『呪心定位』を使う。一瞬で半径4キロの範囲をスキャンした彼は、エリア内に居るはずの無い準1級呪霊が居ることにも気がついた。

 

 スキャンして調べた限り、躾けられている事も判る。無駄に手の込んだことをしていると呆れながら、『黑ノ神』の6つある内の1つを使い、呪力弾を放った。誰にも解らないように真上から狙った呪力弾は準1級呪霊の頭を貫き、体中を駆け巡って穴だらけにすると、最後は頭の中で爆発して祓った。

 

 近くに生徒は居らず、烏にも見られていない。つまり誰も気がついていない。差し向けただろう楽巌寺に関してもそうだ。龍已は人知れずはぁ……と、溜め息を溢してお茶を飲んだ。普通に生徒達の成長した姿を見たいのに、下らないことをしてくれるなという、呆れの気持ちが口から溢れそうになるのを、お茶と一緒に飲み込んだ。

 

 

 

「フフフ……禪院真希、面白い子じゃないか。さっさと2級にでも上げてやればいいのに」

 

「僕もそう思ってるんだけどさー。禪院家が邪魔してるくさいんだよねー。素直に手の平返して認めてやればいいのにさー」

 

「フフッ。金以外のしがらみは理解出来ないな」

 

「相変わらずの守銭奴ね。てかそれよりも、さっきからよく悠仁の周りの映像切れるけど?」

 

「動物は気まぐれだからね。視覚を共有するのは疲れるし」

 

「えー。本当かなー?ぶっちゃけ冥さんってどっち側?」

 

「どっち?私は金の味方だよ。金に換えられないモノに価値は無いからね。なにせ、金に換えられないんだから」

 

「あはは。()()()()()()()()()

 

「…………………。」

 

 

 

 五条が手にしているコップを人差し指でコツコツと叩いてヘラヘラと笑っている。龍已は我関せずの姿勢を見せているが、耳を澄ませていた。聞こえてくる音の種類を聞き分けている。すると、五条から伝えられる暗号が頭の中で解読されていく。今、どういう状況になっているのか……と。

 

 龍已も同じくして、コップを指先でコツコツと叩く。不自然が無いくらいの強さで。囲まれ、狙われていると簡潔に。五条は飄々とした軽い笑みを絶やすことも無く、音を聞いていた。しっかりと伝わっていることは確認しなくても解る。龍已は誰にも悟られることなく、何の反応もせずに椅子に座って自然体でいた。

 

 

 

 ──────センパイが居て良かった。冥さんに映像切られてもこっちはエリア内の情報が筒抜けにできる。流石の万能型。『囲まれて狙われている』か。生徒達を使うなんてヒドいジジィだよ。大方、悠仁は宿儺の器であって人間ではないとか何とか言ったんだろうけど、残念だったねおじいちゃん。もう簡単にどうこうできる悠仁じゃないんだよ。

 

 

 

 暗号を解読して虎杖が狙われていることを把握した五条は、それでも余裕を崩さなかった。死亡扱いにしたまま匿っていた虎杖に修行をつけていた五条は、ツギハギ呪霊との戦いで一段と強くなった彼のことを1番理解している。今更外野が何かを企んだところで、簡単にやられる彼ではないと確信していた。

 

 時は少し経ち、東堂が虎杖を女のタイプを聞いてから変に気に入り、囲っていた他の生徒達に邪魔をするなと散らした後、彼等は再び戦闘を開始した。西宮は上から状況を把握しようとしていたところで恵の式神『鵺』に落とされ、釘崎とパンダ班に邂逅。メカ丸もその場に合流し、西宮と釘崎。メカ丸とパンダで戦闘が開始された。

 

 恵はその後加茂と。真希は三輪との戦闘になったが、三輪は真希に武器を取られた。龍已に教わった近接を仕掛けるが、フィジカルギフテッドを持つ真希には身体能力の差で負けてしまう。勝った真希は真依との姉妹勝負に入り、見事真依を打ち破る。だがその数分後、龍已は勢い良く立ち上がった。飲んでいた湯呑みは手放して床に落ちて割れる。中身が溢れるがそんなことを気にした様子は無い。

 

 突然の龍已の行動に歌姫は驚いていた。冥冥は笑みを浮かべながら見つめ、五条は笑みを消して龍已へ振り返る。楽巌寺と夜蛾も彼のことを見つめた。龍已は感知したのだ。天元の結界により隠蔽されたこのエリア内に侵入者が入ったことを。

 

 

 

「──────夜蛾学長。侵入者です」

 

「何!?」

 

「五条が会ったという目から枝が生えた特級呪霊。スキンヘッドの男。今のところこの1体と1名が突然エリア内に入り込みました。特級呪霊は狗巻の近く。男は大きな釘のような物を持っています。呪いを内包していることから恐らく呪具です」

 

「悟ッ!龍已ッ!歌姫ッ!オマエ達は今すぐ向かえッ!悟は歌姫と楽巌寺学長と共に生徒の保護ッ!龍已は特級呪霊を祓い、男を捕縛しろッ!冥はこの場で観測して悟達に情報を伝えろッ!俺は天元様の元へ行くッ!」

 

 

 

 簡潔にやることを決めた夜蛾の言葉に従い、それぞれが動き出した。龍已はその間も観測をしていたが、狗巻が特級呪霊から逃げ出し、それを追い掛けようとしているのを視て、首に巻き付いているクロから『黒曜』を吐き出させた。

 

 部屋の中で取り出された大型狙撃銃。黒いその銃身から感じる異質な呪力と存在感に、歌姫が息を呑み、冥冥が笑みを深めた。エリア内の全てが龍已の術式範囲内。此処からでも狙撃して特級呪霊()()ならば撃ち殺す事が可能だ。急いでいるので、物を透過させる特殊弾の装填はせず、直線上に誰も居ない事を知っているからこそ、膨大な呪力を込めた。

 

 込めた膨大な呪力をそのままにして放つと、放つ呪力の光線そのものが太くなって近くの狗巻が巻き添えを食らってしまう。そこで呪力を込める事ができる薬莢を使い、縛りを用いて速度を底上げする。消耗品の物を使わないと、呪力の弾が撃てないという縛りだ。加えて、範囲を狭める代わりに貫通力を底上げする縛りを設ける。これにより、細い光線が放たれるのだ。

 

 引き金を引いて呪力が込められた薬莢を叩く。縛りによって細い呪いの光線が知覚外の速度を出して突き進む。しかし、その光線は霧散するように消えてしまう。原因不明の呪いの消失。近くに居た歌姫は、特級呪霊を祓えたかどうか解らず成功したかどうか問い掛けるが、龍已は静かに首を横に振った。

 

 驚愕して瞠目する歌姫。まさか龍已でも祓えないなんて……と思っているが、実際は呪いの光線は特級呪霊の元まで届いていない。途中で消されてしまったのだ。別に技を失敗した訳ではない。呪いが消失したのには理由があった。

 

 撃ったとほぼ同時に、狙った特級呪霊と龍已の間、射線上に別の者が入り込んできたのだ。そしてそれの気配は覚えている。無表情ながら、額にびきりと青筋を浮かべる龍已と、彼から醸し出される苛つきの怒気に歌姫が生唾を飲み込んで喉を慣らす。

 

 

 

「……チッ。やはり本体はあの黒山羊頭だったか」

 

「黒山羊頭って……もしかして龍已を襲ってきた特級呪霊……っ!?」

 

「そうです。頭が3つ。切り放して個体になり、それぞれが術式を使う。今回割り込んできた獅子頭の術式は、遠距離攻撃を互いに無効化させるというものです。狗巻の傍に居る特級呪霊を狙った呪力弾が消されました」

 

「じゃあ、先ずはその特級呪霊から祓わないとダメよね?」

 

「えぇ。ですが、歌姫先輩達は先に行ってください。獅子頭は俺がやります。近接戦ならば、俺に分がある」

 

「……五条は兎も角として、私達が居ても邪魔よね。遠距離攻撃主体が多いもの。……分かった。任せるわね」

 

「はい。歌姫先輩もお気をつけて」

 

 

 

 獅子頭と馬頭は確かに殺した。頭を握り潰し、踵落としで真っ二つにした。しかしまた現れたことから察するに、唯一取り逃がしてしまった黒山羊頭が本体であり、その頭を潰さないと他がまた生えてくると考えた方が良いだろう。面倒な呪霊だと舌打ちしながら、歌姫達と一緒に部屋を出て行く。

 

 五条、歌姫、楽巌寺、龍已の4人で走って生徒達の居る区画に向かうと、その途中に獅子頭が居た。仁王立ちをし、堂々と立っている。本当に遠距離がダメなのか、五条が出力を下げた『赫』を撃ち込むが、獅子頭へ到達する前に霧散して消えた。やはり獅子頭の所為で遠距離が意味を為さなかった。

 

 獅子頭の相手は龍已がするので、五条と歌姫、楽巌寺は横を通り過ぎていった。通してしまっているにも拘わらず、一歩もその場から動こうとしなかったのを見て、狙いは最初から龍已であることが解る。現に、『呪心定位』も『黑ノ神』も使えなくなっているのだ。

 

 

 

「──────よォ、また来たぜェッ!?」

 

「舐めた真似をしおって塵芥風情が。殴り殺してやるから覚悟しておけよ

 

「は、ははは……ッ!」

 

 

 

 獅子頭の向こうに、誰のか解らない『帳』が降ろされた。呪力の気配から五条でもなく歌姫や楽巌寺でもない。全く知らない呪力。明らかに敵側が降ろした『帳』に、更に額に浮かべる青筋を増やす。生徒を危険に晒した、徒党を組む特級呪霊。加え、本体が潰されないように、捨て駒のように獅子頭を寄越しておきながら、龍已の術式を完封している。

 

 2度目となる襲撃でありながら、舐めきったその作戦に怒りを発露した。通常は弱いと見せ掛け偽るために、自身の周りを薄い呪力で覆ってカモフラージュし、弱い呪力に見せ掛けるのだが、今回は相手が既にその事を知っている事と、単純に頭にキタのを合わせて、偽りのカモフラージュを解いた。

 

 特級呪術師、黒圓龍已の全身を強く大きく包み込み覆う底無しの呪力は、まるで恒星のようであった。人の体のどこにそんなものが在るのかと切実に問いたくなる、埒外で莫大な呪い。それを前にして、獅子頭は好戦的な笑みに大量の冷や汗を流す。これは化け物だと、心の中で愚痴る。

 

 

 

 

 

 やりたい放題の襲撃者である特級呪霊と、さっさと殺してしまいたい呪詛師を前に術式の一切を封じられた彼は、拳を握って構え、際限の無い呪いを身に纏うのだった。

 

 

 

 

 

 






東京校

臨時講師の甚爾に毎日毎日ボコボコにされていた。真希は甚爾の下位互換であることに歯噛みしつつ、絶対泣かしてやろうと思ったが、結局一撃入れることさえ無理だった。

教えることが上手い龍已が京都校の方へ行ったので、このままなら負けるという甚爾に大きく反応した。どいつもこいつも負けず嫌いで使いやすい……と思っている甚爾が居たとか居なかったとか。




京都校

取り敢えずから始まる龍已の扱き。戦いが終わったら各々の弱点克服に向けて個別メニューが用意される。体力が必要な真依や西宮は吐くほど走らされた。体術の技術向上がメインの加茂は湿布の匂いに鼻が慣れた。

マジで男女平等主義の龍已は、女生徒でも平気で拳や蹴りを入れてくるので死に物狂いで頑張った。その結果、原作よりももっと良い動きができるようになっている。

龍已の反省点は、最後まで東堂に連携プレーを覚えさせることができなかったこと。まあ予想の範疇を出ない。




伏黒甚爾

京都に行かせたら、帰りの金を使い果たして帰って来れなくなると判断して東京校で教えている。交流会つってもダメ出ししてボコしてればいいんだろ?精神。

狗巻の呪言をいとも容易くぶっちぎる。本当に生身なのか問いたい。ていうか、世界で唯一のガチの生身だった(今更)。

相手するときは、何となくで武器を使っている。呪具持たせたら生徒達がアウトになるので持たせられない。

・生身なのに強すぎて呪言が殆ど効いてない。

・ぶん投げた武器に追いついてキャッチする。

・ゴリラモードのパンダに腕力で正面から圧勝。

・扱えない武器が殆ど無い。

・耳と鼻が良すぎて目を瞑っても相手の動きが解るし、感覚も鋭いので聞こえなくても気配でイケる。

・本当は水の上走れるし、牙突できる。

・呪術師からしたら透明人間。



もうお前人間やめてるよ。




庵歌姫

五条と龍已を襲った特級呪霊については情報が開示されていて知っていたが、本当に遠距離を無効化するとは思っていなかった。明らかにキレてる龍已に内心ビクビクしている。だって滅多に怒らない子がキレてるの呪力やら気配からしてめっちゃ恐いから。頼りにはなるけど。




五条悟

試しに弱い『赫』をぶち込んだら、無効化されたことに面倒な術式持ってるな……と思ったので龍已に任せた。体術でも祓えるけど、体術で祓うのら龍已の方が早いと思ったから。




黒圓龍已

生徒を狙うは呪詛師が居るわ、敵が帳降ろすわ獅子頭だけしか寄越さないわで舐めてんなオマエ?となっている少しキレてる。殴り殺してやるから逃げんじゃねーぞの精神。

そんなにお望みなら拳で祓ってやるよという気持ちだが、本人的には拳の方が良い。だって元々近接戦専門だから。銃を受かっている方がおかしい。読者の方々から攻略無理じゃね?と言われている理不尽無理ゲー先生。

冥冥が交流会の映像を見せてくれるが、見なくても視えるので別に要らないと思ってた。だって冥冥と会うと矢鱈と絡んできて面倒くさいから。


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