近接専門の殺人武術。真髄は、常に相手に向かって前進して追いつめ、反撃の隙も与えないまま殺す。超近距離特化。一子相伝のため、扱えるのは黒怨一族しかおらず、特殊な筋肉配列をつけてから鍛練を行うため、見様見真似でやると肉体を破壊してしまう。
多対一を得意としており、落ちている武器を手に取って巧みに扱うので、戦場……特に戦争地帯だとその効力を最大限発揮する。逃げることは一切考えておらず、一族の全員の背中には傷一つ無いとされている。
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最速の速度で狙った箇所を最短距離で蹴る技。咄嗟に動かなくてはならない場合や、初手の攻撃等で使われやすい。黒怨無躰流の中でも初歩的なもの。人に向けて使うと骨を粉砕する威力がある。
龍已はこの技で厚さ20ミリの鉄板を斬ったことがある。一応言っておくが、蹴りである。歴代でも鉄を蹴り斬ることができたのは初代と龍已のみ。
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緩急をつけることで蛇のような動きをしているように錯覚させる殴打。回避しても回避先に向かって追い掛けながら飛んでくるように見えるので、咄嗟の回避では間に合わないと刷り込む。相手の意表を突く際に使われる。龍已はこの技で腕を鞭のように見せられる。
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上空から繰り出される踵落とし。縦に回転して遠心力を加えることで威力を底上げする。回転が多ければ多いほど強くなる。空を切るという名前が付けられているが、これは敵が上を見上げた時に技が入り、体が真っ二つにされて視界が裂け、空が切れているように見えることからつけられた。
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どんなに足場の悪い場所も、常に全速力を出して駆け抜ける技。壁を走ったり、天井を走ることも可能。龍已の場合、逆様になって天井を400メートル走ったという記録がある。
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相手の視線、筋肉の動き、気配、勘を全て使い、動きを見切って躱して躱して躱しまくる技。見聞色の覇気による回避みたいなもの。歴代でも相手を見ずに目を瞑って飛んでくる鉄砲玉を避けた者が居る。
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武器を両手で持った二刀流の状態で『
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全身の筋肉を高密度に固めて防御態勢に入る。歴代の継承者の中には撃ち込まれた弾丸を受け止めて砕いた事があるらしい。筋肉量が多ければ多いほど硬くなれるので、龍已が1番硬くなれる。完成体後は金剛を使用しながら動き回れることができる。
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腕を取り、背負い投げをしながら関節を決めた腕の骨を上腕から前腕に掛けて粉砕する技。空中へ投げるか、地面に叩き付けるかは投げた者次第であり、地面に叩きつける際は頭から落とすため頭蓋骨の首の骨をついでに砕く。
龍已の場合は、叩きつけた後に頭を踏み付けるので、頭が柘榴のように弾け飛ぶ。どうにか叩きつけられるのを回避しても、片腕を折られているので動きに制限を掛けられる。
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黒怨無躰流の中で修得難易度が高い技。
超一点集中で打ち込んだ拳の衝撃を突き抜けさせる、鎧通しの技。
防御は打ち込まれた時点で不可能。防御すれば防いだ腕を千切り飛ばし、突き抜けた衝撃が離れた体をも貫く。その後、貫き抜けた衝撃の余波が訪れ、二撃目が打ち込まれる。
馬鹿みたいに威力が高い、呪力無し版の逕庭拳みたいなもの。ただし、一撃目の時点で体に大穴が空いて、二撃目で周りの肉が消し飛ぶ。凌ぐためには避けるしか方法が無い。龍已は厚さ2メートルの鋼板に風穴を開けた。
修得して使い熟した者は、初代と龍已しかいない。
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長年積み重ねてきた経験と、研ぎ澄まされた感覚、戦闘の勘を全て総動員させ、反撃を考えず反射による全自動迎撃を行う、黒怨無躰流の中でもかなり高難度な技。唯一防御一徹の技でもある。
迎撃精度は、その者が積み重ねてきたものに比例する。代を重ねれば重ねるだけ技術も共に継承されるのでより精度が上がる。龍已のそれは29という若さで歴代でトップクラスだった。しかし、完成体となった龍已の『凶』の精度は最高最適のものと化した。
絶え間なく斬撃を浴びせる両面宿儺の領域展開を完璧に凌いだ。
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上空から武器を叩き付け、衝撃を辺り一面に流して広範囲の破壊を撒き散らす技。斬るよりも叩きつけることに重きを置いているため、刃物でも波状的に地面を破壊することができる。打面が広い武器でやると効果が上がる。
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刀を使った居合技であり、斬撃を飛ばすことができる。神速の居合技の筈だったが、龍已が行ったところ漫画の世界のように斬撃が生み出されたので中距離にも使える。一振りで家10棟を両断できる。
奥義『
次代へ継承されていく黒怨無躰流の中でも唯一の奥義。
生まれて間もなくから、特殊な筋肉の付けかたを行っている黒怨一族。その特殊な筋肉配列は、確かに素の身体能力向上もあるが、この奥義を使った際の伸び代を、より爆発的に上げる為の土台作りでしかない。
この技を使った際、初代は40%の力しか引き出せなかった。その他は10やそこらで、高くて20%と低い。しかし黒怨一族で最強最高の完成された完璧の肉体を持つ龍已は驚異の100%使い熟すことができた。歴代でも唯一の存在。
使われていない筋肉と、頭が使わないようにしている筋肉、そして肉体の持つ潜在能力を無理矢理表に引き摺り出す技。初代は30分で嘘か真か1万人を瞬く間に嬲り殺したとされている。
使用すると、酷使された特殊な筋肉配列をした筋肉や、皮膚などが黒く染まる。皮膚は頑丈を通り越して業物の刃物すら通さず、打撃も効かず衝撃も通さない。打撃の強さを跳ね上げながら、常に最硬の状態を保つ。
龍已はこの状態で東京ドーム7つ分の広さを持つ無人島を、踵落としで砕いた。
実は肉体を呪力で強化する際の上限が、この奥義を使った時だけ変動する。より上限が上がり、素の状態の時よりも更に強化できてしまうため、攻撃力と防御力が天井知らずに伸びる。
伏黒甚爾の『游雲』の打撃を微動だにせず顔で受け止めてノーダメージ。五条悟の全力『赫』を手で振り払う等という芸当を行った。持続できる時間の短さがたった1つの弱点だったが、弱点をそのままにしない龍已の几帳面と、『慣れ』により4日は状態を維持できる。
『慣れ』
怨の一族最高の戦闘能力と才能、完成した人類を超越する肉体により無意識下で受けた技や修得していない技術を分析し、肉体に刷り込んで即座に適応する能力。1度受けた技は適応し、その後は効かなくなる。
厳しい自然環境に於いてもこの適応は発揮され、極寒であったり灼熱であったとしても『慣れ』てしまい影響を受けない体になる。死後、地獄の業火で焼かれていたが、慣れてしまい焼けることがなくなったということがあった。
親友が死んだことで会得したと思っている領域展開だが、誰かの領域展開を受けるか、何でも良い小さな切っ掛けさえあれば会得できていた。
反転術式
マイナスのエネルギーである呪力と呪力を掛け合わせることでプラスのエネルギーを生み出し、肉体を治す技術。龍已は他人を治せないが、自身の傷ならば頭さえ無事であれば全快する。頭を潰さない限り殺すことができない。
他人を治せない部分は『慣れ』でも改善できない。その理由は怨の一族として、他者を治すという選択を取らないから。怨念が強すぎて『治してやる必要が無い』という意識が『治せない』に置き換わってしまった。
術式反転『
低コスト超高性能の遠距離無効化バリア。
反転術式のプラスエネルギーを術式に流し込むことにより、術式効果を反転させる技術。その効果により、龍已の体外で呪力を自由に出来るという効果が反転しつつ、天与呪縛によって捻じ曲げられ、体外から向けられる攻撃の自由を剥奪するものへと変貌した。
範囲は龍已を中心とした半径4.2195メートル。あくまで龍已に向けられた攻撃だけなので、この範囲内に居たとしても、彼を狙っていないならば攻撃は通ってしまう。
攻撃に例外は無く、物理でも術式でも術式効果でも、それこそ自然の脅威でも無効化される。毒などといったものも通さず、文字通り遠距離限定で黒怨龍已を害する全ての要因を無効化する結界。同時に術式を使い攻撃することも可能(慣れと鍛練の積み重ねによるもの)。
ただし、龍已に飛んでくる攻撃が強ければ強いほど意識を集中するため維持に力を使い、他の術式を使った攻撃ができなくなる。そして、呪力出力の2割以上を使うと、強制的に解除される。縛りとかではなく、単純に維持するだけの力を呪力出力に回してしまっているため。
『
込めた呪いをそのまま真下に向かって、極太の光線状にして墜とす。この技を使った龍已は大型病院を地中深くごと消し飛ばした。
威力は込めた呪いの量により比例する。やろうと思えば途中で進行方向を変えることもできる。
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空に向かい莫大な呪いを凝縮した呪力弾を放ち、上空で解放して空を覆い尽くす程の呪力を配置する。その後、呪力を細い光線状にして降り注がせる、天より墜ちる呪いの晄。
細い光線状なのは、『
決戦の時には1度に157万発の呪力弾を同時に操って見せたものの、最高操作弾数は更に上の354万発。これ以上になるとその場から動けず無防備を晒すことになる。敵が多い場合に先手必勝で使うことが多い。
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呪力を弾として撃つのではなく、誰にも感知されない程度の超音波状に飛ばすことにより、術式範囲内の全てのものをスキャンし、全貌を把握する技。害を与えないことを縛りに無機物などを通り抜ける性質を持ち、隠れていても見つけることができる。数少ない索敵用の技。
仮に気づいて呪力の超音波を弾いたとしても、その他全ての範囲がスキャンされているため、どちらにせよ居場所はバレる。凌ぐ方法は、龍已から少なくとも4.3キロ離れなければならない。
ちなみに、練度を上げたことによりスキャンした人間がどれだけ呪力を持っているのか、術式を持っているのか、人を殺した事があるのかさえ把握することができる。黒い死神として呪詛師を殺すときに1番使用していた。『黑ノ神』を動かしながら使用することもできるので、術式範囲内ならば常に把握できる。
『
無限にすら思える呪力総量と桁外れな呪力出力任せの超極太呪力光線。指向性を持たせた莫大な呪いの解放であり、威力はトップクラス。真横に撃つと町一つ掻き消えるため真横に撃つ機会は少なく、大体は斜め上か真上に向かって放つ。
想像を絶する威力を持つため、並の武器では絶対に耐えきれない。そのため虎徹が造った龍已専用特級呪具『黒龍』や『黒曜』でないと使えない。
領域展開『
純黒の世界になっており、他の者達のように心象風景が存在しない。度重なる歴代の継承者達の生得領域と、莫大な怨念により景色が黒く染まっていった。
殲滅して葬り去る、
龍已の遠隔呪力操術が必中になるだけの領域効果の筈が、相手が領域対策を持っていない時に限り解釈が天与呪縛によって捻じ曲がり、当たる場所ならば絶対当たるのだから何処からでも当てられるというものになっており、結果的に体内から撃つことができる。展開すれば勝ち確の代表領域。
領域対策をされていた場合、必中効果が消えて体内から撃つことができなくなるが、領域内が全て銃口のようなものになっているので、領域内ならば何処からでも呪力弾を撃つことができるという、どちらにせよ凶悪な能力を持つ。
膨大な呪力を消費するが、龍已にとっては大した消費にはならず、1日に50回以上展開することができ、完成体時最高で36時間50分も維持することができる。
両面宿儺の閉じ込めない領域を経験したことにより慣れ、閉じ込めない領域に昇華された。範囲は龍已を中心とした半径427メートル。この範囲内に入った者は射程圏内のため、内側から撃たれる。大体頭の中から呪力の光線を放つので即死。
極ノ番『
自由を持ち味にした術式に縛りを設けられた龍已の術式の奥の手。極ノ番と呼ばれている。その真髄は完全な自由化。詳しく言うならば、呪力出力上限の完全な破却。
上限が取り払われるため、無限に思える龍已の全呪力を1度に放出することができる。ただし、全呪力を使えば当然、その後暫くは呪いを使えない。
縛り弾と兼用することができるため、1週間に1発しか造れず、撃てないという呪力弾を使用していれば、全呪力を消費した呪力放出よりも威力が格段に上がっていた。足元に向かって撃った場合、大陸や地球に影響が出ていたかも知れない。それだけの威力がある。