「──────『闇より出でて闇より黒く、その汚れを禊ぎ祓え』」
「帳……」
「大丈夫だよ。僕たちに任せて。招加は大船に乗った気持ちで居てよ」
約束の3日後。龍已が現実世界にやって来て1ヶ月目。この日の午前0時に強制的に帰還することになる。この時、呪術廻戦のキャラクターの誰かと文創が触れ合っていた場合、文創は現実世界から呪術廻戦の世界へと渡ることになる。
それをさせないため、世界の改変が目的の龍已に文創を渡さないためにも皆がこうして対峙することになっていた。主力メンバーが勢揃いと言っても過言ではない。それを前にして、『闇夜ノ黒衣』を身に纏った黒い死神スタイルの龍已は、被ったフードの中で舌打ちをした。
帳が降ろされ、港は非術師には中が認識できなくなった。どんな破壊行動があったとしても、警察を呼ばれることはない。思う存分戦いに至れる訳だ。しかしそれを文創は嫌だと思った。いくら別世界の自分が書いたキャラで、実際には自分の書いたキャラではないにしろ、原作キャラと龍已で争って欲しくない。しかし状況的にそうも言ってられない。
文創は肩に手を置いて傍で警護してくれている、眼帯を外した五条を見上げて話し合いでどうにかならないのか訊ねるが、流石にそれは無いなと無下にも返されてしまった。そう、争うしかないのだ。文創を呪術廻戦の世界に引き摺り込み、殺しさえすればスマホが世界に対するマスターキーとなり、世界改変が行えるようになるのだから。
「これが最後の警告だ。お前達、考えを改め招加を解放しろ。やっている事が間違っていることくらい分かっているだろう」
「何のことかな。招加、センパイの言葉に耳を貸しちゃダメだよ」
「招加。頼む。俺はお前を俺達の世界に引き摺り込む為に来たんじゃない。五条達からお前を守る為に来たんだ」
「……でも──────」
「縛りを結んだっていい。嘘なんて吐いていない。騙しているのは五条達だ」
「ヒドいなぁ。僕たちこそ本当のことを言ってるのに」
五条と龍已が言い争う。文創にはどちらが本当のことを言っているのか判らない。立場的には五条達の方に居るが、心のどこかでは龍已の言葉を信じようとしている自分が居た。自身が考えた最高の主人公だ。最も思い入れがあると言えるし、一緒に過ごした時間は掛け替えのないものだった。楽しかったのも事実。こんな生活が続けば良いのにとすら思っていた。
何だか、色々と考えすぎて頭が痛くなってくるし気持ちが悪くなってくる。どうすれば良いのか分からなくなって、この状況が苦しい。どちらかが嘘をついていて、どちらかが本当のことを言っている。歴とした証拠……龍已が別世界の自分を殺した動画を見たというのに、何故自分は龍已を信じようとしているのか。それすらもあやふやだった。
そのあやふやな感情、考えを少しずつ砕くように、龍已は優しく語りかける。ただ信じて欲しいからという気持ちが籠もった、優しくも思いやりに溢れた熱い言葉だ。
「いいか、招加。良く考えろ。五条達がお前を守る為に来たのならば、この場に居ること自体がおかしいはずだ」
「……あ」
「文創招加を狙っている俺が居るこの場に、何故招加本人を連れて来る?何故そのリスクを負う?……答えは単純だ。
「違うよ招加。誰か1人を付けても、僕達を無視してセンパイが向かって追いついたら1人でセンパイを相手にしないといけないでしょ?そうなると勝つのは絶望的だから、こうしてこの場に来てもらっただけだから」
「他にもある。俺が招加を殺した動画を見せられたと言ったが、
「……っ」
あの日、恵に見せてもらった証拠の動画が脳内にフラッシュバックする。別世界とはいえ自分が殺される映像だ、ショックが大きすぎて頭に焼き付いている。その時の映像の中では、絶望的な表情をしている自分が座り込み、龍已に見下ろされている。向けられるのは『黒龍』で、弾丸が放たれると戦車の装甲にも穴を開ける高威力の弾丸により頭が完全に消し飛ぶ。
そう、
術式を使って光線状にした呪いで消し飛ばしたのなら説明がつくが、龍已は人の頭を撃つときは呪力弾を基本的に使い、内部から爆発させて即死させる。光線状に撃つと無駄に呪いを使用するためだ。いくら余りあると言っても無駄なことはしない性格なのは自分が1番よく知っている。そこを別世界の自分が変えているとは思えない。何より、一緒に生活していて性格の違いは見受けられなかった。
跡形もなく消し飛んだ頭。『黒龍』の弾丸でもそうはならない。術式を使っても同じ。呪いの光線は使わない。なら、龍已ではなくあそこに立って実際に殺したのが五条ならば?術式順転『蒼』は集束する力。『赫』は『蒼』の2倍の威力があるので後ろにも被害が出てすぐ解る。なら残るは……『茈』。仮想の質量を押し出す無下限呪術の奥義。『茈』ならば、跡形もなく頭を消し飛ばすことが可能。事実、原作では甚爾の肉体や、その奥の壁が消し飛んでいた。
そして、何と言っても動画から音声が聞こえてこなかった。ただ、映像
何だか、嫌な予感がしてきた。肩に置かれた大きな五条の手がより重く、より冷たく感じる。震える手を合わせて恐る恐る見上げる。眼帯を外した五条の空色の瞳と目線が合うが、ひゅっ……と息を呑んだ。彼は笑っていなかった。無表情で、瞳に理性的な光りを宿していなかった。冷たく、暗く、どす黒いナニカを孕んでいた。
「あーあ──────
「な、にを……?」
「んー?事実を♪」
「ぇ……」
「招加。伝えず隠していたが、俺達の世界では五条の親友だった夏油はもちろんのこと……──────虎杖悠仁も死んでいる」
「……え?」
「五条達に何と説明されたかは知らないが、両面宿儺の指を全て取り込ませた後、上層部の独断で処刑された」
「そんな……そんな物語なんて私は……っ!!」
「……厳密にはこの世界の招加じゃない。別世界の招加だ。物語はお前の考えたものとは違う」
愕然とする。聞いたこともない虎杖悠仁の死。彼は渋谷事変の後、上層部を誤魔化すために乙骨に一瞬だが殺された。その前にも1度死んでいるが、結局は生き返っている。しかし龍已の世界の虎杖は、本当の死を迎えている。死体も焼却されてしまい、灰は適当なところにばら撒かれて回収すらできない。彼の肉体は残ってすらいないのだ。
嘘だと、信じたくない一心から否定する言葉を吐くのは簡単だが、それを確かめる方法が無い。招加は反射的に五条や周りに居る甚爾に目をやり、最後に同期であり1番仲が良かった釘崎と恵を見た。そして悟った。事実なのだと。釘崎と恵の2人は、憎しみの心だけで人が殺せるのではと思えるくらい、憎悪に染まった表情で地面を見下ろし、手から血が出るほど強く握り締めていた。
「その場に居る者達は、大切な者……それこそ誰かを犠牲にしてでも誰かを生き返らせたいと考えている奴等だ。乙骨ならば祈本里香を。釘崎と恵ならば虎杖を。七海は灰原を。甚爾は妻と津美紀を。真希ならば真依を。脹相ならば弟の呪霊達を。五条ならば夏油を。……だから、招加を俺達の世界に引き摺り込み、殺し、世界を改変して生き返らせるつもりだ」
「うそ……でしょ……」
「3日前。五条が俺に不利益は無いと言った意味が分かるか?俺はこの世界に虎徹の呪具で渡る前、邪魔される事を予感した五条達と戦いになった。しかし呪具の発動には時間が掛かり、渡り倦ねていたところを助けてもらったんだ。親友の虎徹にな」
「まさか……」
「……虎徹は俺がこっちに行くまでの時間と、五条達がこっちに来るまでの時間を稼いでくれた。分かるだろう?五条達がこの世界に来ているという意味を」
「天切虎徹は……殺されている?」
「──────ごめんねセンパイ。ちょっと粘られちゃったけど、
「軽いもクソもあるか。ふざけるのも大概にしろ。虎徹ならば何度も説得した筈だ。それを聞き入れず殺し、あまつさえ失敗したからという理由で今度はパラレルワールドの、何の関係もなく罪も無い招加を連れ去り殺そうとしている。お前達は狂っている」
「狂っているのは世界の方で、腐ってるのが呪術界や上層部。クソなのは僕達のこれまで。それを変えようとするのは悪いこと?違うよね。今はマイナスでも最後は全てプラスに変えるんだから、僕達の行動や考えは間違っていない。過程は重要じゃない。結果だよ」
「結果的に招加は死んだままだ。思い、考え、行おうとしている全てが狂い間違っている。それを阻み、招加を救うために俺はこの世界にやって来た。お前達に殺された親友
『黒龍』をレッグホルスターから抜いた龍已が駆け出した。目的は文創だが、彼女を奪い返すには周りに居る五条達が邪魔になる。このメンバーの中でも厄介なのは、強制的に弱点を作り出せる七海。無限を纏う五条。天逆鉾を持って超人的な動きをする呪いの無い甚爾。そして遠距離から直接攻撃を可能にする釘崎だろう。
フードを被り直してから、体を縦回転させて踵落としを地面に叩き込む。コンクリートの地面が発泡スチロールのように砕けて一部が捲れる。畳返しのようになって龍已の姿を一瞬隠した。その瞬間から『闇夜ノ黒衣』の術式が発動する。姿を完全に認識されない限りは使用者の残穢を除く全てを完全隠蔽する。
夜の暗闇。港につけられた外灯以外に光りは無く、その暗闇の中に龍已は居る。見失ったことで誰も彼に気がつけない。1番狙われる可能性がある文創は五条が守っているため殆ど心配ないだろう。問題はそれ以外の者達だ。彼等に龍已の一撃を受けて無事で済むだけの呪力強化は期待できない。
どこから来るのか。どこから来てもおかしくない。音も風の揺らぎも分からない。完全隠蔽の術式の脅威と、彼の一撃は五条以外にとって即死級という恐怖。しかし何故か、あの黒圓龍已が相手だというのに、みんなの表情には恐怖は無かった。やせ我慢か。それとも本当に恐くないのか。恐くないのだとしたら、何故か。それに気づいた文創には不思議だった。
最初に動き出したのは恵だった。生得術式の十種影法術で『脱兎』を大量に呼び出す。前方にだけでなく左右真後ろにも、自身を取り囲むように呼んで外に向けさせる。次に動いたのは乙骨だった。背後から式神のリカが顕現し、何かを乙骨に手渡した。それは、釘崎が持っているのと同じ藁人形。加えてトンカチと釘。彼は懐から小さな瓶を取り出して藁人形に注ぐ。赤黒い液体は血液だった。誰の者か、なんて今更言う必要もないだろう。
「──────『共鳴り』」
「……2時の方向。定食屋の屋根上」
「──────
「──────ッ……ッ!!ごほッ……」
暗闇の中に姿を隠していた龍已は、少し離れた定食屋の屋根上で『黒龍』を構えていた。乙骨が血を浴びせた藁人形に向かって五寸釘をトンカチで打ち込んだ。術者の体の一部をリカに取り込ませることにより、術式をコピーする力がある乙骨。その威力は呪力量と実力差から、釘崎のそれよりも威力が高かった。
魂に響く直接攻撃に、龍已の肉体へダメージが入った。初手からかなりのダメージを受けてしまい、血を吐き出しながら屋根上で片膝を付く。そこへ、脹相の赤血操術が迫った。彼は特級呪物の受肉体であり、正体は呪胎九相図。その長男である。彼は人間と呪霊のハーフであり特殊体質の持ち主。その特殊性は、呪力を血液に変換できるというもの。つまり戦闘中、呪力が尽きない限り血液不足に陥ることがない。
百斂で高密度に圧縮させた血を、一点から撃ち出す赤血操術最大火力にして凄まじい貫通力を持つ大技。脹相のそれは同じ術式の京都校の加茂よりも強力であり、正面から受け止めきれる者はそう居ない。だが文創にはそれが龍已に効くとは思えなかった。何故なら、龍已に遠距離は効かないからだ。完全無効化の術式反転がある。しかしその思いとは別に、龍已は『黒龍』で『
「何で
「あぁ、招加は知らないよね。センパイね、今めちゃくちゃ弱体化してんの」
「弱体化……?何で?どうやってそんなこと……」
「んーとね、パラレルワールドの招加にスマホ使ってもらってセンパイの設定を弄ってもらったの。今のセンパイは、呪力総量が憂太よりちょっと多いくらいだし、反転術式が使えない。だから術式反転も使えないし、領域展開もできない。呪力による肉体強化効率なんて、本来の1割以下。あ、身体能力は元の2割くらいかな?なのにあの銃持てるとかウケるよね~」
「そんなことができるの……?でも、私が会った時に龍已に傷は……」
「それはね、天切虎徹がセンパイに渡した使い切りタイプの呪具の所為だよ。3本は渡されてたし、その内の2本は僕達の世界で使わせたから、あと1本かな。だから、センパイは僕達に勝てない。憂太、恵、僕には特にね。領域展開できるから、抗う術が無いの」
「そ、そんな……っ!」
脹相の『
彼が持つ『黒龍』は、重量が120㎏もある超特殊金属製の姉妹銃だ。本来持ちうる腕力だからこそ軽々と振っているものの、今の彼には少し重さを感じてしまっていた。それを悟らせないためのブラフとして敢えて使っているのだが、それが仇になってしまったかも知れない。
痺れてしまった手では、碌な攻撃ができない。『共鳴り』の副次的効果で乙骨には龍已の正確な居場所はバレているし、『脱兎』で視界を増やした恵により全員が彼の姿を視界に収め、『闇夜ノ黒衣』の術式を解いた。
見つけた瞬間、彼の元へ凄まじい速度で向かう2つの影。正体は甚爾と真希だった。真希は双子の妹の真依を失うことで甚爾と同じ超人的な肉体を持っている。この2人は、龍已の身体能力を現在超えている。
「『無窮ノ──────くッ……ッ!」
「させねェよ。撃っても
「領域展開がねぇからな。龍已さんには安心して突っ込める」
「甚爾と真希……でも近接なら黒圓無躰流が……ッ!」
「あれって確かに近接戦マジで強いけどさ、今のセンパイの身体能力じゃ扱えなくなってる技も多いんじゃない?あと単純な威力不足だし、そんな状態でオッサンと真希の鋼の肉体の相手はキツいでしょ」
「あぁあぁぁ……わ、私が気づいて……龍已を信じていれば……ッ!」
「そんな事言ってももう遅いよ。ごめんね。僕達のために唯一の犠牲になって?じゃ、おやすみ」
「いやっ……──────」
五条に抗える筈もなく、文創は気絶させられてしまった。最後に見た光景は、近接戦で龍已が甚爾と真希に追いつめられながら、乙骨と釘崎から『共鳴り』を受けて血を吐き出しているところだった。このままでは、彼が死んでしまう。そんな思いを抱きながら瞼が落ちてきてしまい、意識は真っ暗な暗闇の中へ落ちていった。
気絶して倒れていく文創の体を抱き抱えて、傍に寝かせた五条は澄み渡る青空よりも美しい六眼で龍已の事を見る。呪力を原子レベルで視認することができる彼の目には、龍已の肉体を強化する呪力が弱々しいものであることを見抜いていた。
文創には言っていないが、龍已は超精密な術式の操作技術すらも奪われていた。大雑把にも使える『呪心定位』などは問題ないが、呪力弾を自身の回りに飛ばして旋回させておいたり等といったことは、今はできない。だから彼の行える技は、『無窮ノ晄』や『天ノ晄』、あとは純粋な狙撃の腕くらいなものだ。
無限にすら思わせる呪力があるからこそ、埒外の攻撃力、呪力放出を可能としていたが、その分莫大な呪いを消費する。つまり、いくら乙骨よりも少し多いくらいの呪力を内包していようと、気軽に『無窮ノ晄』や『黑ノ神』を使えば、呪いが尽きてしまう。しかし呪い無くして五条達には勝てない。更には、領域展開ができないので領域展開ができる者達の傍には近寄れない。
かなり絶望的な戦いである。過去にこれ以上酷い状況での戦いはなかった。それを理解しているから、首に巻き付いているクロが心配そうにしている。甚爾と真希。遅れてやって来た七海が近接戦で龍已を肉薄し、中距離から血液に強力な毒を持つ脹相の赤血操術が飛んできて、遠距離で乙骨と釘崎から芻霊呪法の『共鳴り』が打ち込まれる。
「大丈夫~?センパイ。諦めるなら今だよ。無駄に死にかけたくないでしょ?」
「はぁ……はぁ……げほッ……」
「あーあ。もう息切れ?早いねー。いつもなら絶対そんなことないのに。七海の術式は受けられないし、術式は天逆鉾で解除されるし、遠距離は無効化できないしでヒドいもんだよね。それでも、この人数を相手にできてるんだから、相変わらず強いね。でも、招加は渡さない。大丈夫。死んでもあとで生き返らせてあげるから」
「招加を……返せ」
「まだ言うんだ。てか言えるんだ。こんな状況で、既にボロボロのクセに」
「彼女は……呪いに触れる必要がない一般人だ……はぁ……俺達が触れていい……者ではない……殺すのは……間違っている……彼女は……自由に生きる権利がある……」
「承諾しかねるね。僕達の世界のためだもん。悪いけど、改変が終わるまでセンパイには死んでいてもらうよ。安心して。生き返らせるし、僕達が殺しちゃった親友の人達も生き返らせてあげるから。あ、あと学生の時に死んじゃった親友の人達もね」
「ふざ……けるな……ッ。そんなことは……させん。招加の死によって与えられた偶像的平和には……何の意味も無い……ッ!」
「はいはい。分かった分かった。でも僕達は止まらないからさ。少しの間だけ、バイバイ……センパイ?」
近中遠距離から常に攻められている龍已は文創の傍まで行くことができない。それどころか黒圓無躰流を使っていても攻撃を躱しきれず、少しずつ彼の体に傷が刻まれていく。到底無視できない『共鳴り』のダメージが蓄積していき、落ちた身体能力の所為で息が上がる。呪力による肉体強化が弱々しく、攻撃を受け止めるのも儘ならない。
攻め込んでくる甚爾達をどうにか退けても、文創の傍には恵と五条が居る。領域展開ができる2人。五条に関しては今の龍已に無限を破る方法が無く、彼の領域に引き摺り込まれたら最後、勝ち確領域故に詰む。この状況を龍已はひっくり返すことができるのか。だが世界はそう甘くなく、呪いが関係するとより厳しいものになる。
血塗れになりながら、龍已は文創を目指して前進する。弱体化していようとやることは変わらない。敵に背は向けず、やるべき事をやるだけ。死ぬならば、役目を終えてから死ぬ。それが彼の覚悟だった。
文創招加
世界で1番要らない私のために争わないで!を現在進行形で体験している人。龍已が弱体化していることを知らなかった。それに察することもできなかった。そんな素振りが無かったので気づかなくても仕方がない。
五条悟
親友の夏油を生き返らせるために手段を選ばなくなっている。世界を改変するために、文創には犠牲になってもらうことに決めた。何を言われようと目的のために猛進するのみで、龍已や虎徹の呼び掛けに一切答えない。
パラレルワールドの文創招加を殺した張本人であり、動画は適当な補助監督に記念に撮らせた。画面が揺れていたのは、呪術廻戦の世界の呪術界は狂気でおかしくなってしまっており、撮影者の補助監督が文創が殺されるところを嗤っていたため。
パラレルワールドの文創とは恋人だった。しかしそれは、世界改変をスムーズに行うための本気ではない恋人関係であり、殺す寸前で愛の欠片もなかったことを曝露している。恋人関係なんじゃ……と感想欄で言っていた方々……半分正解です(笑)
ケン・カン・キョウ
龍已を説得するために五条が見つけ出して人質にされた龍已の親友達。が、自分達が居ると龍已の決心が揺らぐと察し、隙を見て全員で自殺した。
天切虎徹
呪術廻戦の世界で、龍已を現実世界へ渡らせるために時間稼ぎをしつつ、五条達を現実世界へ行かせないために1人で3週間近く食い止めていた。膨大な数の呪具を使って戦ったが、最後は抑えきれず殺されてしまった。
最後に龍已へ使い切りタイプの反転術式効果のある呪具を渡すことに成功した。
五条達に止まるよう、考え直すよう呼び掛け続けたが、考えを変えさせることができなかった。
黒圓龍已(弱体中)
パラレルワールドの文創に設定を弄られて極度に弱体化している状態。
呪力総量が乙骨より少し多い程度。反転術式が一切使えない。それにより術式反転も使えない。勝ち確領域とまで言われた領域展開もできない。呪力による肉体強化効率は本来の1割以下。身体能力は元の2割程度。
『黒龍』はどうにか持てているが、重さを感じている。敢えて使っているが、長時間使うことはできない。術式の操作技術も奪われているため、大雑把な技しか使えない。それに加え、基本高火力故に莫大な呪いを消費する技ばかりなので、使いどころを間違えるとすぐさま呪いが尽きる。
黒圓無躰流は問題ないが、鍛え抜かれた超人的肉体があってこそのものなので、今の彼に扱える技は少ない。
作者より
現在『カクヨム』にて、この小説に出てくる黒圓龍已と巌斎妃伽がメインとして出張る一時創作……『死神の銃声に喝采を。その御手から撲滅を』を連載中です。URLを貼っておくので、是非御覧ください。
注意としまして、呪いの無い世界なので術式とかはありませんし、2人の関係も変わっていますので、この小説のような関係じゃないと嫌だ!という人は見ないことをオススメします。
https://kakuyomu.jp/works/16816700429611264317
それと、ここ『ハーメルン』でも投稿し始めたので、良ければ感想や評価をいただけると嬉しいです。
『カクヨム』でも感想や評価をお待ちしてます(小声)