魔女想う、剣士の旅々 作:蛇廻
「な・・・こ、これは・・・」
表に出てきたイレイナが目にしたのは想像を絶するような光景だった。男が男を、女が女を、犬が猫をーーーーその他にも色々とあるが、誰かが誰かを追いかけるという異様な光景が広がっていたのだ。
「これはクレイジーですね・・・・・・多分、いえ、間違いなく私が箱を開けた所為でしょうけど・・・・・ん?」
そんなことを呟いていると、イレイナの耳にある声が聞こえてくる。とても聞き覚えのある、自分自身の声がーーーーーーー。
「やっぱり可愛い〜!どこから見ても超可愛い〜!」
イレイナは見つける。今自分が立っている場所からそう遠くない位置にある喫茶店の目の前で、ガラスに映っている自分を見ながら体をクネクネとさせている
「あ・・・あの姿・・・・どう見ても私です・・・」
見るに耐えない自分の姿に歩み寄ろうとして、そして気づく。窓ガラスに映った自分の姿が
「さ、サヤさん・・・!?」
「へ?」
それと共に振り返るイレイナ(の体)。彼女もまた、後ろに来ていたイレイナ(中身)の姿を見て、一言零した。
「僕・・?」
これで分かっただろう。今現在イレイナはサヤの体に、サヤはイレイナの体になっている。厳密には、2人の体が入れ替わっているということだ。
さて、そんなことに気づいていなかった2人は自分の体を前にしてどうなるのかというとーーーーーーーー。
「「えぇえええええええええ!!!!?」」
叫ばずにはいられなかったとさ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「どういうことですか!?何がなんだか意味が分かりません!!説明してください、サヤさん!!」
「僕に言われても分かりませんよ!!気がついたら僕、こんな可愛いイレイナさんの姿に!!」
肩を掴み、体を揺らして問うイレイナ(中身)。体の入れ替わりには何かしらの理由があるはずだが、はっきり言って自分にはその原因であろうものは思い当たらない。だからこそサヤが何か知っていると考え問い詰めたのだが、残念ながら期待していた答えは返ってこなかった。
「そ、それに、街がこんなになっている理由も、全然僕には分かりません!」
「あ、それは別にいいです。理由は分かります」
「はぁ!?」
びっくり仰天目が飛び出る勢いで驚くサヤ。まさか街がこうなった原因がイレイナにあるとは思ってもいないだろう。
「ところで、私たちが入れ替わった理由ですけど・・・・」
「いや、街がこうなった理由が分かるってどういうことですか?」
「・・・・・・・それはひとまず、置いときましょう」
目の前の物を横に置き直すジェスチャーをするイレイナ。周りの騒音やサヤとは対照的に、かなり落ち着いているイレイナだが、原因を知っているからこその落ち着きだろう。
「・・・・・僕、箱を持っていたはずですけど・・・・あれ、どうしました?絶対に開けちゃいけないヤバい代物らしいんですけど・・・・」
「・・・・・・」
再び同じジェスチャーをするイレイナ。しかし、その動きが全ての答えを物語っていた。
「・・・・もしかして、開けたんですか!?」
「・・まぁ、ちょっとだけ?」
「ちょっと!何してるんですか!!も〜!!あんなの開けたらロクなこと無いに決まってるじゃ無いですか〜!!妹が止めなかったんですか〜!?」
「い、妹?」
「いませんでしたか?黒髪で妙に色っぽい女の子」
「あぁ〜・・・・・」
イレイナの脳裏によぎるのはあの少女。かなりヤバい雰囲気を醸し出しながら自分(サヤ)に迫っていた彼女だ。先ほどの彼女の雰囲気と、イレイナが知るサヤの雰囲気を比べ、イレイナは一つの結論を出す。
「あなた達姉妹って、その、似てますね」
「え〜、そうですかぁ!?そんなこと無いですよぉ!!えへへ♪」
普段のイレイナならば絶対に見られないような顔で笑うサヤ。流石に本人からしたらそれは頂けない。
「私の顔でその表情をするの辞めてもらっていいですか?」
「どんな表情?・・・・・・あ、好き〜!」
その表情が気になったのか再び窓ガラスに近づき、そして映った顔を見て窓ガラスに顔を擦り付ける。その行動にイレイナは引かざるおえない。
「・・・窓から離れてください・・」
「いやです〜!僕はもう一生イレイナさんから離れません〜!」
「今私たちが最優先ですべきことは街を元通りにすることでしょうね〜。いえ、”私たちが”というよりは、”私が”すべきことなんでしょうけど・・・・原因は私が作ったわけですし・・・」
「じゃあ、今の僕はイレイナさんですから、実質僕もするっていう方向でいいですね!」
「ありがたいですが窓から離れてください」
「でも、あの箱の中身はなんだったんでしょうね?」
「魔法というよりは呪いですね。惚れ薬みたいな物でしょうか」
「僕たちを入れ替えて、イレイナさんに箱を開けさせた・・・とか?」
「そんな雑な計画ありますか?」
「そうですよね〜、流石に雑過ぎますよね〜」
まぁ、実をいうとその考えはイレイナも真っ先に考えた。しかし、本当にそうだとしたらまんまと敵の計画通りに行動してしまったことになる。流石にそれは許せない、個人的に。
と、2人で敵の目的を考えようとしたところで、1人の男がイレイナ達に話しかけてきた。
「こんなところにいたのか、イレイナ」
「ゆ、ユーリさん!?」
「ん?この人誰ですか、イレイナさん?」
別行動をとっていたユーリである。イレイナのことを探していたのか、彼女の姿を見つけるや否や駆け寄ってきて、一瞬立ち止まる。イレイナとサヤの2人を見比べ、サヤ(体)の方へ顔を向ける。
「・・・こっちか。また随分と珍しい事態になっているな」
「え、もしかして中身が入れ替わってくれてることに気づいているんですか?」
「そのぐらい見れば分かる。・・・・・・っと、今はそれどころじゃなかったな」
「いえ、こっちもかなり重要なことなのですが」
「さっき煙がこの街を覆っただろう?あれのすぐ後にガスマスクをつけた人間がかなりの数、この街を襲い始めた」
「襲い始めた?それが私たちを入れ替えた奴らの目的、ということでしょうか・・・?」
「あぁ、そういえば奴らの1人が、”箱を持ってきた馬鹿な魔女と間抜けそうな女を入れ替えて箱を開けさせた”とかなんとか言ってたぞ」
「・・・・・・・」
知りたかった、そして望んでいなかった答えをあっさりと入手してしまい、イレイナの動きが固まる。もちろん、答えを知ったからではない。内容が全くの不本意な内容だったからだ。
「あ、あの〜・・イレイナさん?」
「どうした?」
「あの・・・ユーリさん、その人たちは今どこに?」
「ん?あぁ、あいつらなら大した奴らじゃなかったからな」
ひとまず捕縛しておいた。その言葉通りに、ガスマスクをつけた怪しい連中は確認できる限りでは全員がロープで纏めて縛り付けられていた。全くの無傷な状態のユーリに対し、連中は所々汚れていて、完全に戦意喪失しているらしい。中にはユーリの姿を見て少し怯える人物もいる。
「あの〜その・・・・調子に乗って、すんません・・・」
「こいつらは先ほど”骨董堂”と名乗っていた。つまり、どこかにこいつらを束ねている存在がいるはず」
「なるほどなるほど・・・・それじゃああなた達のボスの場所を教えてくれますか?」
笑っていない笑みを浮かべながら杖先から電撃魔法が迸る。連中には一切の拒否権がないことは明白だ。
こうしてイレイナ達は、とても親切な男達から骨董堂のボスの居場所を入手することに成功し、早速その場所へと向かうことにしたのだった。
・・・・・・・・・・・・
ユーリは念の為、他の骨董堂の連中が暴れている可能性を考慮し、1人別れて街へと繰り出した。そのため実際に骨董堂のボスのところへと向かったのはイレイナとサヤの2人だけになってしまったのだが・・・・・・。
「ふぇぇ・・・完璧な計画じゃったはずなのに・・・・」
大した苦労もなく簡単に捕まえることに成功したのだった。骨董堂のボス、と言われれば聞こえはいいが、結局はただの人間。魔法も使えなければ以前と違って特別な道具ももはや数少ない。さらには年を重ねてしまった今、2人の魔女に勝てる道理などなかった。
「いや結構雑な計画でしたよ」
「でもイレイナさん、まんまとひっかかりましたよね?」
「・・・・それにしても、まさかニケの冒険譚にある骨董堂のボスを、私も捕まえることができるなんて・・!」
「ちっ・・・・・」
ひとまず都合の悪いことは一切無視し、1人興奮の気持ちへと浸るイレイナ。
「あっそうそう、私たちの体を元に戻して欲しいんですけど」
「別に僕はこのままでもいいんですけどね!」
「元に戻して欲しいんですけど!?」
「そそそそそれは無理じゃ・・・・」
「あぁん!?」
「えぇ、えぇっと、1日ぐらいで元に戻るじゃろう!!」
「間違いありませんね!!?」
圧がすごい。ボスの威厳など微塵もなくなるほどに、イレイナは圧倒的なまでに圧をかける。
「うぅ・・・・じゃが、これで勝ったと思うなよ!我らの仲間は大勢居る!お前達が捉えたその何十倍もな!!」
「「なっ!?」」
「今頃街の混乱に乗じて、盗めるだけ盗んでトンズラしておる頃じゃろう・・・・ぶぁはっはっはっは!!残念じゃったな!我らの勝ちじゃ!!」
さっきまでの威勢の無さはどこへ行ったのやら、一気に調子に乗り始めるボス。あたかも勝ち誇った顔を浮かべる。
「ど、どうしますか、イレイナさん?」
「外にはユーリさんがいますが、相手が何人いるのか分からない以上任せっきりにするわけにも・・・・探すしかないでしょう、手分けしてーーーーー」
「いや、その必要はねぇ」
突如、この場にはいなかったはずの人物の声が割り込んでくる。驚き入り口の方を見てみると、そこにはいつの間に来たのか2人の師匠ーーーーーーフランとシーラの姿が。
「せ、先生!?」
「師匠!?」
「え、師匠?シーラさんが?」
イレイナにとっては初めて知った情報だが、まぁここでは割愛させてもらう。
驚く弟子達は尻目に、2人の師匠はボスへと話しかける。
「お久しぶりですね、八重歯のボスさん」
「お前はあの時の魔女見習いか・・!」
「え?あの時?」
「あら、今はもう八重歯が・・・・ごめんなさいね」
「え?え?」
「外で暴れてた骨董堂の連中なら心配すんな。私たちが全部処理してきた。・・・残念だったな、またお前の負けだ」
「また・・?」
「さて、街の人たちを元に戻すにはどうすればいいのかしら?」
「う・・・うぅぅ・・・・・」
これもまた絶望というのだろう。一気に窮地へと追いやられたボスはもはや涙目状態であり、4人の魔女を前にしてなすすべなくこの街の魔法統括協会へと送られることとなった。
無事に街の人たちを元に戻す方法を聞いたイレイナたちは、再びあの路地裏へ。そこでは未だにサヤの妹のミナが壁に寄りかかって気絶している。
「・・・何で気絶してるんです?」
「えぇっと・・あ、あった」
イレイナ達の目的は、あの時イレイナが開けて放り投げてしまったあの箱だ。ボス曰く、煙は箱を開ければ勝手に吸収されるらしく、それで人々の元に戻るとのことだ。あの状況で嘘を吐いたとは思えないため、それを信じてイレイナ達は箱をおいてきてしまったこの場所へと戻ってきたのだ。
箱はそのまま地面に転がっており、それを拾ったイレイナは箱を開ける。すると街中に広がっていたピンク色の煙が一気に箱の中へと収束されていき、やがて全ての煙が収束されると自動的に箱が閉ざされた。
「これで街の人たちは元通り、実に簡単なことでしたね」
「・・・・何で、気絶してるんです?」
「・・・・・・・・」
それには答えないイレイナ。おそらく、
・・・・・・・・・・・・・・・
翌朝、例の喫茶店へと足を運んだ彼女達は、箱についての話をしていた。
「イレイナ、帽子はどうしたのですか?」
「あぁ・・・・それが、ある一件で失くしてしまって・・・・・・もう替えもありませんので、今はこのままで」
「なるほど、そういうことですか・・・・・・・それで、あの箱についてですが・・・」
「はるか水平線の向こうにある島から持ち運ばれた物ですか?」
1日経ち、無事に元の体へと戻ったイレイナがフランの言葉を引き継ぐ。半ば予想しただけの内容だったのがあっていたらしく、フランは頷く。
「その通りよ」
「さっすがイレイナさん!よく分かりましたね!」
「・・・・」
(私たちが入れ替わったのも、その島の道具の所為というわけですか・・・)
「そこそこ好きな人を前にするとまともでいられなくなり、まじで好きな人を前にするとどうーしようなくなるって呪いがかけられている煙だそうだ」
「な〜るほど!」
こうして聞くとなかなかしょうもない呪いな気がしなくもないが、昨日の惨状を見るにその効果は絶大だったのだろう。いったい誰が何の目的でそんなものを作ったのか。それを知る由はどこにもない。
「どーでもいいわ」
「はは・・・」
「うっ・・・」
涼しい顔で済まそうとするミナだが、残念だが昨日の状態を知っているイレイナの苦笑いに気づき、言葉をつまらせる。
「・・・ごほん!イレイナさん!」
「なんでしょう?」
「姉さんから話を聞いています。私が姉さんを置いていった後、魔法を教えたとか、どこぞの国で再開しただとか、それはも〜嬉しそうに語ってくれました・・!」
「ああの・・・どうして魔法使いの国でサヤさんを置いていったんですか・・?かなり凹んでましたよ?」
「あぁ〜、それはだな、すぐに魔女になるための修行を始めさせたかったから、強引の故郷まで帰らせたんだよ、私が」
「シーラさんが?」
「私はミナの師匠でもあるからな。知らなかったか?」
「「初耳です」」
「サヤは人に依存する傾向があるからな、妹といつまでも一緒にいても互いのためにならなそうだったんでな」
「なるほど・・・・私はてっきり愛想を尽かしてミナさんがサヤさんを置いて帰ったのだと・・」
「実際帰ってきたミナに散々罵られたぜ?”どうして姉さんと離れ離れにさせたんだ”とか、”絶対に許さない”だとか、”一生呪ってやる”だとか」
「へぇ〜・・ミナが・・・」
「まぁ意外ーーーーーーーーーーいえ、昨日のあれからすれば意外でもなんでもないんですけど」
「あれ?」
「これじゃあ、依存してたのがどっちか分かんねぇな!」
「も、もうそのくらいにしてください・・・!!」
思ってもなくいろんな人からいじられまくり、とうとう目元に涙が浮かぶぐらい恥ずかしい思いをしてしまうミナ。なんとかその羞恥心に耐えながらいるところへ、他のみんなは笑みを浮かべる。
「さてと・・・・そろそろもう一つの議題に移ろうか」
「もう一つの議題・・ですか?」
「何ですか、師匠?」
「ふー・・・・・・闇の剣士・カリバー、並びにその変身者であるユウマのことだ」
その言葉に、イレイナは目を見開く。
「私たちが今この街にいるのも、もともとは彼を探すために動いていたところだったんです。その道中で箱のことに気づいたシーラを追ってこの街に降り立ったところ、骨董堂の連中が暴れていたのですよ」
「急いでこっちに来たから途中で聞き込みすらできなかった・・・・つーわけで、サヤ!お前が持ってる情報が実質最後の目撃情報だ。もう一度詳しく話してくれ」
「サヤさん、ユウマに会ったんですか!?いつ、どこで!?」
「うぇぇ!?」
「イレイナ、落ち着いてください」
いつになく慌てふためくイレイナに驚くサヤ。フランが戒めるが、それでもなおイレイナが落ち着く様子はない。
「ですが、先生!!」
「ここで慌てても仕方ないですよ。ひとまずここは落ち着いて、話を聞くべきです」
「っ・・・・・はい・・・」
「えぇっと・・・・あまり話が見えてこないんですけど・・・・イレイナさん、ユウマさんを知っているんですか?」
「2人は幼馴染の関係なんだよ。ほらサヤ、話してくれ」
「え、そうだったんですか!?あ、でもそれならあの時の匂いも説明が・・・・」
「お前何言ってんの?」
「いえなんでも〜!それで、ユウマさんと会った時の話でしたよね?とは言っても、僕もあまり詳しいことは分かりませんよ?あの時会ったのも本当に偶然でしたし・・・」
「それでもいい。どこで会って、あいつは何をしていた?」
サヤはあの森での一件を語り始める。行方不明の老人を探すために森へと赴き、そこでユウマと遭遇したこと。彼に協力してもらって洋館へと足を踏み入れたこと。そこで森の持つ特有の魔力によって意思を持った道具に出会ったこと、道具との戦いになりカリバーが現れてどこかへと消えたこと。あの起こった出来事を、余すことなく全て語った。
「僕がユウマさんと会った時の話は以上ですね。あまり手がかりになりそうなことは無いと思うんですが・・・・」
サヤの話を聞き終わり、シーラは思わず頭を抱える。サヤの話から何かしらユウマの目的を探ることができれば、彼の向かった先も検討がつくかとも考えたのだが、サヤの話からはその目的が全く見えない。
と、そこで恐る恐るといった様子で、イレイナが手をあげる。
「あの、ユウマの目的だったら、多分分かりますよ」
「何?」
「それは本当ですか、イレイナ?」
「はい、とは言っても、ユウマ自身から聞いた事と人から聞いた話を合わせた私の推測に過ぎないですけど・・・・」
イレイナがそう口にした時だった。外からまるで何かが爆発したような大きな音が響き、その直後に多くの人の悲鳴が聞こえてくる。シーラを始め、サヤやミナといった魔法統括協会に所属している3人はすぐさま立ち上がり、それに続くようにイレイナとフランも外を確かめる。
「なんだ、今の音?」
「まるで何かが爆発ーーーーーというよりも崩れた?」
「あ、あそこ!!」
サヤがある一点を指さす。その先ではまるで全身に炎を纏ったかのような巨大な鳥が上空を旋回している様子が見えた。
「な、何よあれ!?」
「こりゃ明らかに普通の事件じゃないな・・・・・・お前達はここにいろ!私が状況をーーーーーーーって、おいイレイナ!!」
シーラの静止の声も聞かず、イレイナはすぐさま喫茶店から飛び出した。先程サヤが上空を指さした際、他の皆は巨大な鳥にばかり視線が集中してしまっていたが、その鳥を追いかけるように空中を飛んでいる絨毯とそれに乗る一つの人影を、イレイナは見逃さなかった。
実際にそうしているところを見たことはない。しかし、それでもイレイナは確かに確信していた。それがユウマであると。