この胸を撃つ、追憶の雨は 作:ENDLICHERI
今回は歌詞入れてます。やっぱね、ウチの作品といえば各作品に1回は歌詞入れるヤツだからさ!・・・・・・前にガイドラインでどーこー言ってたのにねw
ちなみに、ちょっと暗い歌詞です・・・。
あれから、彼と何回も会いました。もちろん図書館だけで、ですが・・・・・・。その中でたまに彼が虐められている時にもありました。最初の方は、止めることのできない自分を悔んでいましたが、途中から違和感を感じ始めていました。彼は
4月に入り、白金さんと共に生徒会の一員となり、ようやく落ち着き始めた頃、今井さんから突然質問が来ました。
「ねぇ紗夜。たまに図書館で会うあの男の人って誰?」
「ぶふっ!?ちょっ、今井さん!?突然
「紗夜、大丈夫?」
「た、タオル・・・・・・!」
「あ、それあこも気になってたんです!」
練習中、水分補給をした瞬間に聞かれないだろうと思っていたことを聞かれた私は、口に含んでいたお茶を吹きこぼしてしまいました。湊さんと白金さんは心配してくれましたが、Roseliaのムードメーカーともいえる今井さんと宇田川さんは私の心配ではなく、彼の方に意識が向いていました。
「か、彼は関係ないです・・・・・・!」
「でも、よく図書館であってるじゃん。」
「あこも見ました~!たまにりんりんと図書館に行った時にいつもあの人といますよね?」
「それは・・・・・・その・・・・・・!」
「で?で?お二人はどういう関係なの~?」ニヤニヤ
「彼は・・・・・・その・・・・・・し、知り合いです・・・・・・!」
「ほんとかな~?」
苦し紛れに出た言葉は、今思い返しても無理があったと思います。図書館に行く度に会っている彼を『ただの知り合い』で済ませれるのはせいぜい湊さんだけでしょう。・・・・・・偏見で申し訳ないですけど。
強敵の今井さんは口をネコのようにしてこの話題に食いついてくるので、かなり勝算がない状態で今井さんに立ち向かわなければいけません。それに、食いつく側に宇田川さんまでいると、さらに勝算が下がってしまう・・・・・・。
「・・・・・・分かった。」
「っ!」
「今度その人と一緒にショッピングに行こう!」
「えぇ!?」
今井さんの『分かった』で安心してしまった自分が恥ずかしい。今井さんの策にまんまとハマってしまいました・・・・・・。
「今度の日曜、バンド練習もないから、彼を連れてきてね♪」
「いや、でも!彼だって事情が──」
「い・い・ね?」
「・・・・・・はい・・・。」
この圧はどこから来ているのでしょうか・・・・・・?
「というわけなので、今度の日曜日、今井さんの誘いに付き合っていただけないでしょうか・・・・・・?」
「話を聞く限り、見た目通りギャルじゃなさそうだからいいですけど・・・・・・もうちょっと抵抗できなかったんですか?」
「申し訳ありません・・・・・・。」
翌日、練習のない学校帰りに図書館に立ち寄ると、彼がいたので事情を説明して、ショッピングに来てくれないか聞いてみました。
「・・・・・・って、今井さんのことを知ってるのですか!?」
「あれ?たまに図書館に来ては僕たちの方を見ていたんですけど、気付きませんでした?」
「えぇ、全く・・・・・・。」
「そりゃ勝てませんね・・・・・・。」
宇田川さんと白金さんだけならまだしも、今井さんにまで見られていたとは・・・・・・!?言われた時は宇田川さんに聞いたのだろうと思っていたのですが・・・・・・どうやら考えが本当に甘かったようです・・・。
「日曜日は特に予定もないので、大丈夫ですけど・・・・・・。」
「けど?」
「どこに何時に集まって、誰が来て、どこに行くのか、分かりますか?」
「それは・・・・・・えっと・・・・・・。」
「はぁ・・・。日曜日の10時、ここにいるので来て下さい。」
「わ、分かりました・・・・・・。」
彼に呆れられながらも、今井さんのフォローまでしてくれました。
そして当日、今井さんに言われた待ち合わせ場所に行くために、待ち合わせ時間を11時にしてもらい、10時に図書館に行きました。行くともちろん、彼はいつもの場所に座っていました。でも、この時は本ではなくカードゲームに使うようなカードを広げていました。
「・・・・・・あ、ごめんね。すぐ片付けるから。」
「いえ、大丈夫です。・・・・・・カードゲーム、好きなんですか?」
「まぁ、そうですね。色々あったので。」
苦笑いしながら一瞬こっちに向けてくれた顔を見ると、嬉しく思いつつも辛い思いになりました。
「お待たせしました。それでは、行きましょうか?」
「はい、悠希さん。」
「あれ?」
「えっ?」
「僕、名前言いましたっけ?」
「い、いえ・・・。前にあの人たちがあなたの名前を言っていたので・・・・・・。」
「あ、そういえば。」
立ち上がりながら言う彼に、ちょっと抜けているのでは?と思いました。ですが、さらにその思いが強くなりました。
「そういえばついでにもう一つ。あなたの名前って・・・?」
「えっ?・・・・・・あぁ、そういえば言ってませんでしたね。氷川紗夜って言います。」
「紗夜さん・・・。改めて、僕は堂本悠希です。」
「悠希──じゃなく、堂本さんですね。」
「『悠希』でいいですよ。互いに敬語は消えそうになさそうですからね。」
「そう、ですね。」
彼のそのテンションが、今日のショッピングに対して緊張していた私の心を和らげていきました。
「それで・・・・・・なんでカラオケなんですか?」
「僕も紗夜さんに一票。」
「えぇ~?」
悠希さんと一緒に今井さんのいる待ち合わせ場所に向かい、今井さんについて行くと、カラオケにいました。
「だって~、仲良くなるならカラオケじゃない?」
「そんなの初めて聞きましたよ・・・・・・。」
「私もです・・・・・・。」
「それに紗夜。」
「はい?」
「ユウくんの歌声が聴けなくなるよ?」コソッ
「っ!?」///
「いや、僕の歌声なんてぜんぜん・・・。」
「そうですよ!!それになぜ私に小声で言うんですか!?」///
「えぇ~?だって、ユウくんの美声が聴きたくなってたんでしょ?」ニヤニヤ
「今井さん!!」///
今井さんのイタズラに踊らされながら、今井さんがまず歌い、悠希さんが歌うことになりました。っていうか、いつの間に今井さんは『ユウくん』と呼ぶようになっていたのでしょうか?
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「今井さんって歌上手なんですね。」
「いや~それほどでも~。」
「Roseliaはコーラスをする曲もありますから、そこで技術が身についたのでしょう。」
「そんなに褒めなくても・・・。それよりほら、ユウくんの番だよ!」
「はい。・・・・・・あの、暗くても文句言わないでくださいよ。」
「う、うん・・・?」
普段から暗い曲を聴いているという彼がどんな歌を歌うのか、少し興味があったので、この時
音楽が流れ始め、画面に『追憶の雨』というタイトルが出てきました。今井さんと顔を見合わせましたが、どうやら今井さんも知らない曲のようでした。
彼の歌声は、正直に上手とは言えませんでした。湊さんの歌声を聴いているせいもありますが・・・。
音程は取れている。ビブラート等のテクニックもある。だけど、腹から歌っているのではなく喉で歌っている。それが彼の歌声に感じたものでした。そして、曲調のせいか、切なさを漂わせる歌声とも感じました。
この胸を撃つ 追憶の雨は
私は、お世辞で『上手』といえる彼の歌声に聴き入ってしまいました。もちろんその後、今井さんにからかわれましたが・・・・・・。
今まで2000字以内で書いてたのに、今回は3000字越えです。だって、カラオケに行く前に2000字行ってたからね。ウチのおふざけ精神が出過ぎたかな?(笑)
今回出したのは2曲です。1曲目は
2曲目は本編内にもリンク付きで出しました、KinKi Kidsの堂本光一さんの曲『追憶の雨』です。まぁ・・・・・・悲しい曲です。(笑) でもね、歌詞までちゃんと見た人は分かると思うけど、この作品のタイトルはこの曲の歌詞からパクりました。
では、まっっっっったくこの後の展開が浮かばないけど次回をお楽しみに~。