『ウマ娘』。彼女たちは、走るために生まれてきた。
ときに数奇で、ときに輝かしい歴史を持つ別世界の名前と共に生まれ、
その魂を受け継いで走る。それが、彼女たちの運命。
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ここは『日本トレーニングセンター学園』通称『トレセン学園』。『トゥインクルシリーズ』を目指して走るウマ娘を育てるトレーニング施設の中でも最大規模で最新鋭なこの学園である。
コンコンコン
「失礼します。」
「感謝ッ!よく来てくれた!」
とある日『トレセン学園』の理事長である『秋川やよい』に呼ばれ、1人のトレーナーが入ってきた。
彼は長い黒髪を靡かせ、白スーツを着こなしており。どこか飄々とした雰囲気を漂わせてはいる。その男の名は『名瀬・タービン』。かつて『タービンズ』という木星の複合企業『テイワズ』の運送部門を担当する下部組織のリーダーで武闘派として名をはせていたがテイワズのナンバー2だったジャスレイの奸計により命を落としてしまった。しかし気がつくとこの世界であの時の記憶を持ったまま生を受け、さらに自分の最愛の女である『アミダ・アルカ』と奇跡の再会を果たした。最初はまた2人でタービンズを立ち上げようとしていたが、この世界特有の職業に対する好奇心とアミダのすすめでウマ娘のトレーナーを決意。担当ウマ娘とコーチの関係を超えた関係になってしまう所は玉に瑕だが第一線で活躍するウマ娘を数多く排出する名トレーナーとして名をはせている。
「それで俺を呼び出した理由は何なんですかい理事長?」
「愚問ッ!名瀬トレーナーならばすでにわかってることだろう。」
「新しいウマ娘の担当になってくれってことか…それで俺の今度の担当ウマ娘はいったいどんな子なんだ?」
「意外ッ!まさにウマ娘の常識を変えるウマムスだ!普通のトレーナーではあのウマムスを育てるのは困難と判断した。だから抜擢ッ!名瀬トレーナーに白羽の矢が立ったというわけだ!」
「ウマ娘の常識を変えるウマ娘ねぇ…まあ理事長の頼みとならばその依頼喜んで受けさせていただきますよ。それじゃあいつも通り明日俺のトレーナールームに来てもらうように言っておいてください。」
「感謝ッ!それではよろしく頼むぞ!」
次の日名瀬は今日顔合わせをする新しい担当ウマ娘に思いをはせながら作業をしていた。
「(今度の担当はどんな子なんだろうな…昨日理事長が急にウマ娘のことをウマムスって略したのが気になるが…ま、気にしたところでしょうがないか。)」
コンコンコン
「(お、来たか。)入ってくれ。」
ガチャ
「失礼します。」
入ってきた者の声を聞いて名瀬は違和感を感じた。それは今聞こえた声が自分がこの世界に生まれる前から聞いたことのある男の声であったのだ。まさかそんなことあるはずが…だがしかし自分やアミダという前例がいるんだからもしかしたら本当にあいつなのかもしれない。そんな事を考えながら驚きと期待が入り混じった顔を取り繕うこともできずに上げると。
目の前には見覚えのあるやつがいた。自分よりもさらに高い身長。浅黒い肌。前髪に特徴のある銀髪。まさにかつて義兄弟の盃を交わした男『オルガ・イツカ』そのものであった。しかし頭頂部には縦長の耳が2つ付いており、銀色の尻尾が付いていた。その特徴はまさしくウマ娘のそれであった。
「な、兄貴!?もしかして俺の担当トレーナーって兄貴だったんすか!?」
オルガの反応を見るに彼は自分の知ってるオルガ・イツカで間違いないのだろう。だがなぜウマ娘なのかその驚きと困惑で名瀬は声を発することもできずただ立ち尽くすのみだった。
これが義兄弟の再会でありこれからの物語の始まりである。
オルガと絡ませたいウマ娘がいたら感想等でリクエストしてください。