雲一つない快晴の空の下。
私は街の外に広がる広大な草原地帯にきていた。
クエストの依頼を達成するためだ。
『ジャイアント・トード5匹の討伐』
その名の通りでかいカエルだ。
しっかりと装備を整えた、そこそこの冒険者なら余裕の相手とのこと。
だが…
「カエルというよりもはや別の何かじゃないかな…」
ヤギを丸呑みするカエル…と事前に聞いてはいた。
が、話を聞くのと直接目にするのには大きな違いがある。
巨大なカエルが草原を跳ね回る凄まじい光景を見て、思わずため息をついた。
とはいえこれに怖気づいてるようでは、この世界で生きていくことは不可能。受け入れるしかあるまい。
「『ライト・オブ・セイバー』!」
数匹のカエルに向かって早速習得した上級魔法の1つを使う。
右手から発した光の剣がカエルを捉える。
魔法により切り裂かれたカエルは一瞬膨張した後、風船のように弾け飛んだ。
…なかなかにえげつない。
上級魔法は威力が高いが消費魔力が大きい、考えなしに連発しようものなら魔力切れを引き起こしてしまうとのこと。使い所を考える必要がなければ。
魔法の音と衝撃で目覚めたのか、地中からカエルが姿を現す。
…ああして乾燥から身を守っているのか。
図体こそ大きいが、生体自体は私の知っているカエルとあまり変わらないようだ。
「その大きさが一番の問題なんだがねっ!」
こちらに飛びかかってくるカエルの、長い舌に当たらないよう飛び退く。その巨体のせいか動きは鈍いようだ。
なるほど確かに。これならある程度の実力があれば苦戦はしないだろうね。
「それじゃあせっかくだ。実験体になってもらおうか!」
一気にカエルとの距離を詰め、攻撃を仕掛ける。
間合いに入ったカエルに対し、右手に握る剣を力任せに薙ぎ払う。もちろん動きの鈍いカエルにその攻撃を避けることは出来ず、勢いの乗った刃によりその体が両断される。
…これが私が初めて戦闘をする上で、最もやってみたかった事だ。
魔法もいいが…やっぱりマーリンといえばその一流の剣術も魅力の一つだろう。
…力任せに剣を振り回すことを剣術と呼べるかは謎だが、そこは追々
ちなみに剣に関してだが、スキル欄にあった『幻術』なるスキルで某騎士王の聖剣を模して作ったものだ。
マーリンの幻術は世界を欺けるほどのものらしい、魔力を使いそれで剣を一時的に実態化させたのだ。
分かりきっていたがこの体相当スペック高いぞ。
私では持て余すレベルで。
「はい確かに、ジャイアント・トード5匹討伐。クエストの完了を確認しました。ご苦労様でした」
無事クエストを完了した私は、冒険者ギルドの受付に報告に来ていた。
実はあの後もいろいろ実験をしていたため、気づけば討伐したカエルの数は12匹にも上っていた。
クエストの達成報酬で10万エリス、討伐したカエルが輸送費込みで1匹5000エリスでの買取。
占めて16万エリス…少なくともこれで宿や食事などには困らないだろう。
時間も時間だし、冒険者ギルドに併設された酒場で食事をとることにした。
カエルの唐揚げが普通に美味しいのは意外だった。食用ガエルというものは日本にもあったがふつうそんなものを食べる機会はそうそうない。
食後は宿で休むつもりだったのだが、なんと驚くことにこの街には大衆浴場があるとのこと。
風呂好き日本人としてはありがたい限りなのでそこへ向かう。
よくあるTSものではここで何か起こるものだが
…自分の体に対して特に何も思うことなく、平然としていたことは考えないようにする。
気にしたら負けだ。負けなのだ…
風呂でさっぱりしたはずなのになんとなく憂鬱な気分になりながらも、適当な宿で部屋を借りた私は無事異世界生活初日を乗り切ったのだった…
一応主人公のステータスはマーリン参考にしています。
プロトマーリンというより女体化マーリンなイメージ
練習程度に書いたけど戦闘描写って難しいね
続くといいね
1話2000文字前後で投稿中ですが、くっつけられそうな話はくっつけるべきか
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このまま現状維持
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合わせて長めにする