この素晴らしい世界の話をするとしよう   作:基地が五つ

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五等分の初投稿です


先は長いんだ気楽にいこう

カズマたちと出会ってから2週間が過ぎた。

現在カズマたちは街の外壁の拡張工事の作業員、ようは土方として働いているらしい。

 

いやなにしてんの?

 

異世界に来てまでなんで労働者やってんだ。

 

せっかく「花の祝福を」なんてかっこつけたのに…なんだかなぁ。

 

 

 

ぐったりとしながら歩いていた私だが、とある店の前で立ち止まる。

扉を開け店に入った私に店主が声をかけてくる。

 

「らっしゃい…おお、この間の姉ちゃんじゃねぇか」

「やあ、久しぶり。前来た時から結構時間たったし来たんだけど、私の杖そろそろできたかい?」

 

そう私が来たのは鍛冶屋だ、目的はもちろん杖。

 

杖がなくても魔法は使える。

だが杖は魔法の補助…使うことで威力の向上なんかの効果があるらしい。

 

あまり散財していなかったおかげか、結構金も溜まっていたので思い切って杖を購入することにしたのだ。

 

「結構難しい仕事だったが、納得いくもんはできたと思うぜ。おらよ」

 

店の奥から出てきた店主に杖を手渡される。

 

それは、先の曲がった長い杖が基本となっており。

円状に広がった棒の突き出た膨らみのある円柱を、うねるような形の木が囲んでいる。

それらが赤、青、黄の3色のリボンによって固定され独特な形を成している。

 

…そうマーリンの持っている杖だ。名前はない。

 

プロトの方でなくマーリンの杖の理由だが、これで敵をぶん殴ったりするつもりだからだ。戦闘スタイル的にプロトのは合わないだろう。

見た目的にもこっちの方がカッコイイし。

 

軽く振ってみるが、壊れるような素振りは一切ない。

ついでに杖の中央、鞘となっている部分から仕込み剣を抜く。

 

…パーフェクトだ、おっちゃん!!

 

思わずテンションが上がってしまった。

特注ということで高い買い物だったが、これは間違いなく買ってよかったと言えるだろう。

 

「満足してくれたようなら良かったぜ。今後ともうちをよろしくな」

「素晴らしい出来だよ、ありがとう。また何かあったら来させてもらうね」

 

 

 

念願の杖を手に入れた私は上機嫌で冒険者ギルドに入る。

杖の具合を試すためにも何か適当なクエストにでも行こうか…

 

「……なあ、ハードル下げようぜ。目的は魔王討伐だから仕方ないっちゃ仕方ないんだが…。

流石に上級職のみ募集してますってのは厳しいだろ」

「うう…だって、だって」

 

掲示板を見ているとそんな話し声が耳に入る。

おや、あれはカズマたちじゃないか。

作業員してるんじゃなかったっけ…聞いてみるか。

 

「やあ、カズマにアクア久しぶりだね。土木工事の仕事はいいのかい?」

「ん?ああトワさんじゃないか、久しぶり。実は色々あって、せっかく冒険者になったんだから討伐に行こうって話になったんだよ。ただ昨日行ってみて二人じゃ無理そうだから仲間を募集してたんだが…」

「うわああああーっ!どうしてよ!半日以上待ってるのになんで誰も来てくれないのよおおおお!

トワああああ!お願いだからあなた仲間になってよおおおお!」

 

突如アクアが立ち上がり、泣きながら掴みかかってきた。

おいやめろ、揺さぶるな泣きつくな。汚い、服が汚れる。

 

駄女神の手を振り払いながら、先程掲示板で見かけた募集を思い出す。

 

「募集ってもしかして掲示板にあった“アットホームで和気あいあいとしたパーティーです“ってやつかい?

上級職のみってぶっちゃけ難しいと思うよ」

 

女神としての無駄なプライドだろうか…

上級職というのは普通の人間ではそうそう就けない勇者候補みたいなものらしい。

そんな連中は大体既にパーティーを組んでいるものだ。

 

「それは俺もわかってるんだよ、ただこいつが全く話を聞いてくれないんだよ。

なあトワさん、仲間になってくれとは言わないからさ。今回のクエストだけでも手伝ってくれないか?」

「別にパーティー組んでもいいよ、私はソロだしね。

それに君たちについていけば面白そ…サポートは出来るだろう?」

 

冒険者を始めてからずっと私はパーティーというものを組んでいない。

臨時パーティーを組むことはあったが、基本的にはソロで活動をしてきた。

理由は特にない、なんとなく楽だからだ。

 

ただカズマたちと組むのは悪くないと思う。

今後彼らは何かをしでかすだろう、夢魔(マーリン)としての勘だ。

それをそばで見守るのは実に面白そうじゃないか。

 

「本当!?この際上級職かなんてどうでもいいわ。

歓迎するわよトワ!」

「おい待てアクア!助かるけど本当にいいのか、俺たちは駆け出しでろくな装備もないんだが…」

「煮え切らない返事だね。人の厚意は素直に受け取るべきだと思うよ」

 

悩むような表情をしていたカズマだが、私の言葉に納得したように頷く。

自分から誘っておいてこれとは…本当に仲間になってくれるとは思っていなかったんだろうな。

 

「では改めて私はトワ、職業はアークウィザード。君の旅路を見守り微笑むきれいなお姉さんさ。

これからよろしく頼むよ」




今更ながら映画このすば紅伝説見ました。
安楽少女のとことかカットされてたのは残念だったけど、オリジナル展開も面白かったです。

あと吐いてるエリス様かわいかった

続くといいね

1話2000文字前後で投稿中ですが、くっつけられそうな話はくっつけるべきか

  • このまま現状維持
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