この素晴らしい世界の話をするとしよう   作:基地が五つ

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超九極初投稿です


スキルを覚えよう

「たまったポイントでスキルを習得できるんだよな。

聞きたいんだが、スキルの習得ってどうやるんだ」

 

無事パーティー加入を果たした翌日のこと。

昼近くになってようやく酒場に来たカズマにスキルについてを尋ねられた。

 

「スキルかい?それならカードにある習得可能なスキルを選べば…」

「待ってくださいトワ。

カズマは冒険者ですから私たちとは違い、誰かにスキルの使い方を教えてもらう必要があるのです。するとカードに項目が現れるので、ポイントを使ってそれを選べば習得可能なのです」

 

口の周りに食べかすを付けためぐみんが、定食を食べつつ説明をする。

なるほど、冒険者はあらゆるスキルを使えると聞いたがそういう原理なのか。

普通に冒険者も悪くなさそうに思える。

 

「つまりめぐみんに教えてもらえば、俺でも爆裂魔法が使えるようになるってことか」

 

待てカズマ、そんなこと言ったら…

 

「その通りです!」

「うおっ!」

 

カズマの何気ない一言に、かなりの食いつきを見せるめぐみん。

昨日の一件で、彼女の爆裂魔法に対する思い入れは分かっていたので予想はしていたが。

 

「その通りですよカズマ!

爆裂魔法を覚えたいのなら、幾らでも教えてあげましょう!

もちろんトワあなたにもです。トワほどの魔法の使い手ならば素晴らしい爆裂魔法を期待できます!」

 

おっとまさか私にまで矛先を向けてくるとは思わなかった。

どうしたものかな。

 

「というかそれ以外に覚える価値のあるスキルなんてありますか?

いいえありませんとも!さあ、私と一緒に爆裂道を歩もうじゃないですか!」

「か、考えておくよ…」

 

圧がすごい…一体何が彼女をあそこまで駆り立てるんだ。

 

因みに爆裂魔法だが、凄まじく非効率なうえに習得に必要なポイントまで高いときた。

流石にあれを取るのはちょっとね…

 

「カズマはどうですか!私と一緒に浪漫を追い求めようじゃないですか!」

「ちょ、おち、落ち着けロリッ子!

つーか今3ポイントしかないんだ…が…」

「ロ、ロリッ子…!?」

 

同じようにカズマに迫るめぐみんだったが、彼の言葉に相当なショックを受けたらしい。

 

「ふ…、この我がロリッ子…」

 

しょんぼりとしながらモソモソと食事を再開した。

いや、どう見てもロリ枠だと思うけど。

そんなめぐみんの様子を見て、ため息をつくカズマ。

 

「何かお手軽なスキルってないかなぁ…

習得にあまりポイントを使わないで、お得な感じの」

 

なんとなく気まずそうにしながら、ぽつりとつぶやく。

そんな都合のいいスキルがあるのかねぇ…

 

「探したぞ」

 

突然声をかけられ振り向くと、そこにいたのは女騎士だった。

頑丈そうな金属鎧に身を包む、クールな印象を感じさせる金髪碧眼の美人さんだ。

女性にしてはかなりの高身長だ。

カズマより大きいとは…170くらいかな?

 

「昨日は飲みすぎたと言って、すぐに帰ってしまったが」

「お、お気遣いなく…」

 

そう言いながらカズマの隣の席に腰を下ろす。

カズマと面識があるようなので、彼女が声の主で間違いなさそうだ。

 

女性との接点など殆どなさそうなカズマと面識があるということは…

 

「ならば、昨日の話の続きをさせてもらおう。私をあなたのパーティーに入れ」

「お断りします」

「んんっ…くっ…。即断…だと…!?」

 

やはり彼女が昨日面接に来たという人で間違いないようだ。

なぜ断るんだ、話くらい聞いてもいい気が…

というかなんか反応おかしくなかったか?気のせいだよね?

 

「あっはっは!ダメだよダクネス。そんな強引に迫っちゃさ」

「えーと、あなたは?」

「あたしはクリス、見ての通り盗賊だよ。この子とは友達…かな」

 

ダクネスというらしい女騎士をクリスなる女の子が止める。

頬に小さな傷があり、盗賊らしく身軽な格好をした銀髪の美少女だ。

なんかアレな気配がする騎士とは違い、比較的まともそうな子だ。

 

「キミ、役に立つスキルが欲しいみたいだね。

盗賊系のスキルなんてどうかな?」

「えっ?」

「習得にかかるポイントも少ないし、お得だよ。

何かと便利だしね。

どうだい?今ならシュワシュワ1杯でいいよ」

「安いな。よしお願いします!

すいませーんこっちの人にキンキンに冷えたの1つ!」

 

その後、交渉を終えたらしいカズマたちは連れ立ってギルドから出て行った。

ギルド裏手の広場でスキルを実践してみせるらしい。

私も盗賊のスキルに興味はあるが、どうせカズマが覚えてくるんだ。

わざわざついていく必要もないので私はここで待つことにした。

 

 

 

「そういえばトワ、カズマとアクアはどこに行ったのですか?」

 

カズマたちがギルドを出て少し経った時。

ずっと項垂れていためぐみんが、ようやく気を持ち直したようでそんなことを聞いてくる。

 

横にいたはずなのに聞いていなかったとは…

ロリッ子呼ばわりされたのがよほどショックだったようだ。

 

…今度ロリッ子関連でいじってみようかな

 

「アクアならあっち…」

「私がどうかしたの?というかカズマはどこ行ったのよ、私の華麗な芸も見ないで」

 

気が付いたら宴会芸を披露し、冒険者たちに囲まれていたはずのアクアが横にいた。いつの間に来たんだ。

 

「カズマならさっき出会った子に盗賊のスキルを教えてもらいに行ったよ。

アクアはその華麗な芸はもういいのかい?

なんか相当リクエスト貰ってたみたいだけど」

「いい、芸ってのはね?

請われたからって何度もやる物じゃないの!

良いジョークは1度きりに限るって、偉い人が言ってたわ」

 

言われたらノリノリでやると思っていたのに意外だな。

一応アクアにも信条というものはあるらしい。

 

あと偉い人って誰だよ、教えてエロい人!

 

「そういうものなのですか?」

「そういうものなのよ!」

 

めぐみんが聞くと、誇らしげにそう返すアクア。

まあじゃあそういうものなんだろうな。

 

「ともかく、あまり時間のかかるような事でもないだろうし待っていればいいと思うよ」

「大丈夫ですかねカズマ、何か嫌な予感がするのですが…」

「カズマに限ってそんなことは無いだろうし、大丈夫だと思うよ」

 

…大丈夫だよね?信じてるからね?




このファンのcmからの情報ですが、めぐみんって148らしいですね
思った以上に小さい可愛い
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