「あ、本当に、つ、疲れたぁ」
その少女は眼の下に隈を作り、言葉通り疲れ果てた顔をしていた。
しかし、その疲れ果てた顔でもその可愛らしい顔は崩れることはない。
黒いリボンでポニーテールを纏めている。
その少女の手にはペンタブレットが握られており、彼女の趣味が一目でわかる。
彼女の名は『秋雲』。
俺がスカートめくりのたーげってに定めた少女である。
「先輩、大丈夫っすか?」
後輩の本気で心配する目が俺の背中に突き刺さる。
実際本気で疲れ果てており、机に突っ伏してりゃそりゃ心配されるだろう。
営業の取引先相手がそれなりに無理難題を出してきた。
その無理難題をクリアすれば一発で取引を成立させてくれるという、足元を盛大に見られた。
無理難題をクリアするためにここ最近は徹夜で趣味に走ることもなくプレゼン用の資料や化粧品のサンプルをかき集めたり、それらを取引先に披露するためのモデルも社内で色々な女性社員に頼み込んだ。
取引先のお偉いさんの性癖に突き刺さる女性が綺麗な化粧姿を披露したことで気に入っていただき、取引は成立しお得意さんが増えた。
当然仕事が成功したことは喜ばしいが、その喜ばしさを感じるまでに蓄積した疲れが一気に今来たというわけだ。
「本当にお疲れ様。せっかくだし美味しい物飲み食いしに行く? 私がおごるわよ」
「自分もお付き合いさせていただくっす」
そんな自分の惨状を見て流石に見かねたのか、女上司とアイドル好きの後輩が優しく声をかけてくれる。
「……お願いします」
実際疲れ果てて今すぐ寝たい気持ちはある。
だが、その仕事を終わらせるために食事も簡易的なもので済ませていたためか、美味しい物と聞いた瞬間食欲中枢も促されたというわけだ。
「よーし、じゃ行くわよー!」
「お付き合いするっすよー!」
女上司とアイドル好きの後輩が声を張り上げる。
その若干高いテンションと今の自分の状態と釣りあってないけども、気遣ってくれるのは嬉しいのでその行為に甘えることにした。
「ふぃ~」
その後、居酒屋へと出向き、大量の焼き鳥や焼き魚、サラダや炊き込みご飯などとにかく食欲の赴くままにいっぱい食べた。
そしてビールや梅酒なども普段以上に嗜み、食欲を完全に満足させた。
酔っぱらう+蓄積された疲れが足元が若干ふらついたりもしたが、なんとかアパートにたどり着きそのままベッドへと直行した。
シャワーは明日の朝入ればいいや。
それに明日は……いや、今はもう深夜1時だから今日は土曜日。
会社は休みだし……
そんなことを考えた瞬間、意識はぷっつりと途絶えた。
「ふわぁ……」
目覚めて時計を見たとき、時計は11時を指していた。
うわ、朝早起きするどころか昼近くまで爆睡してたのか。
会社が休みじゃなければ盛大な遅刻コース確定だった。
とりあえず、スーツを脱いでシャワーを浴びてこよ……
ふぅ、さっぱりした。
さて、さっぱりしたところで次に何をするか……
昼ご飯を食べようとも思うが、少し中途半端な時間だ。
よし、じゃ趣味で時間を潰すとするか。
出向く先は……お?
艦隊の仕事以外にも、絵描きとしての仕事をしてる女の子?
本業の仕事でヘロヘロになってるのが自分だというのに、さらに自分を追い込む女の子がいるのか?
よし、ターゲットは決まった。
そして本能の赴くままに漫画の世界へと飛び込んでいった。
ここに来るのは2回目か。
しかし元々艦の種類自体が多いせいか、少し歩くだけで色々な女の子が目に入ってくる。
可愛い子や奇抜な服装をした子など本当に十人十色だが、どの子にも共通してるのは目に戦いで培われたであろう、強い意志を宿しているということだった。
より取り見取りでまた今度この世界へやってきた時にどの子のスカートをめくり辱めようかという下見もしつつ、ターゲットである少女がいるであろう場所へと向かっていく。
そして少し建物の中を歩いていると、目的地近くの扉が開かれ、ターゲットである秋雲さんが部屋から出てきたのが見えた。
どうやら部屋にこもり、手にしたペンタブで絵を描いていたのだろう。
もっとも、自分は絵描きに関してはよくわからないからあのペンタブで絵を描いて他の媒体にデータを移してるのか、ペンタブの中にデータがあるのかはよくわからない。
だが、その秋雲さんは眼の下に隈を作り、今まで相当頑張ってたのはよく分かる。
彼女は何とか姿勢を正し、廊下を歩く。
おそらく眠気覚ましにコーヒーでも買いに行くのだろうか。
だが、若干意識が朦朧としてるのはチャンスでもある。
スマホを起動させ、秋雲さんに近づいていく。
「こんにちはー」
「……ん?」
声をかけてきた俺に対して秋雲さんは怪訝そうな目で見る。
一応整備士の格好はしてるけども見たことがない男の人がいるのは疑問に思うだろう。
だがまぁ服装のおかげで知らない間に入った新入りだと解釈したのか、特に何も追及はしてこなかった。
「なんか眠そうだね。これ飲む? うっかり2本買っちゃって」
「え、いいの!?」
俺は手にしていた缶コーヒーを秋雲さんに手渡し、秋雲さんが嬉しそうに受け取る。
その缶コーヒーはこれから見せてもらう絶景の閲覧料と俺は考えているが、当然秋雲さんはそんなことを知る由もない。
「でも、コーヒーよりも眼が覚める方法、俺知ってるよ」
「え、本当!? ちょっと原稿が進んでなくてね、あはは」
秋雲さんは少しばかりバツが悪そうに笑う。
どうやら原稿が上手く進んでないことを恥ずかしがってるのだろうか。
まぁそれ以上に今から恥ずかしい目に遭ってもらうわけだが。
「じゃ、早速実践していいかな?」
「うん、いいよ」
眠気で警戒心も薄れてるのか、あっさりと了承してくれる。
まぁその方がありがたいけど。
「じゃ……そーれっ!」
ガバッ!
屈みこみ、秋雲さんのスカートの裾を前も後ろもつかみ、盛大にめくりあげる。
前からも後ろからもパンティが丸見えとなる状態となる。
さて……ほう、フリルが付いた薄緑色のパンティ。
漫画で紺色のパンティが見えたときはあったけど、毎回そのパンティというわけではないか。
「……え、ちょちょっ!?」
やはり若干意識が怪しかったのか一瞬間があったが、すぐに何をされたか気づき顔を赤くし反射的にスカートを抑えた。
「秋雲さんに何するの~!?」
「何ってスカートめくり。恥ずかしさで目覚めたでしょ?」
「確かに覚めたけど!」
「俺もいいもの見れて眼福だったし、ウィンウィンでしょ?」
「どこがよー! こら、待ちなさーい!」
顔を赤くして追いかけてくる秋雲さんから逃げ切り、俺は元の世界へと戻ってきた。
スマホを再生し、無防備な態勢でスカートをめくられ薄緑色のフリル付きパンティが露になる瞬間を見る。
秋雲さんの若干わくわくした表情から少し間が空き、みるみる顔が赤くなっていき恥ずかしがる様子もたまらない。
昼飯前になかなかいい物が撮影できた。
さてと、昼ご飯はせっかくだし外食して、終わったらいつもの行為に励むことにするか。
そう決めて、俺は財布をポケットに入れてアパートから出ていくのであった。