あの子のスカートをめくりたい。   作:ヴィルティ

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不思議の国の少女のスカートをめくりたい。

うわ~。

 

高いところから落ちていき、腰を思いっきり打ち付ける。

降りてきた場所は、天井と床が前後逆になってる不思議な場所だった。

 

 

「さすがだな」

 

そもそもこの部屋の構造を見ているだけで、一般常識とはかけ離れた世界だというのがよくわかる。

 

「急いでいかなきゃ~!」

 

そして、そんな俺の傍を時計を持ったウサギが走っていく。

 

「待って~!」

 

そして、そんなウサギを追いかけて水色のドレスみたいな服を着た、金色の髪が目を引く少女が走っていく。

あの少女が、今回のターゲットだ。

 

 

始まりは数時間前にさかのぼる。

 

「ありがとう、お兄ちゃん」

「はっはっは、いやなぁに」

 

今日は会社の後輩に依頼され、近くの図書館で本の読み聞かせのイベントに参加していた。

子供の相手は別に嫌いじゃないし、このイベントが終わったら後輩が昼食をおごってくれるらしい。

一人暮らしである俺にとってはタダ飯というのは魅力的なものだ。

 

「ねぇ、この本を読んで」

「うん、任せて」

 

小さな女の子が絵本を持ってきたので、俺はその絵本を受け取り本を読んであげることにした。

中身は『不思議の国のアリス』。

アリスと呼ばれる少女がウサギを見つけ、様々な摩訶不思議な生命と出会っていく、といった感じのお話だったはず。

 

「では、早速」

 

そして最近の絵本は萌え絵師が関わることもあったのか、アリスが凄く可愛らしい女の子で描かれ、昔のイメージで見ていた俺の偏見があっさりと消えていった。

 

そしてアリスはウサギを追いかけ色々な場所へと出向く。

お茶会の会場に紛れ込んだり、横暴な女王の場所にたどり着いたり。

読んでいてその摩訶不思議な冒険に俺も思わず心を奪われていた。

 

「ありがとう、おじさん」

 

……俺、おじさんって呼ばれる年なのか。

まあ相手は小学一年生。

20代後半でも十分おじさんと呼ばれる年齢だろう。

 

……ということにしておかないと、心が折れそうだ。

 

そして他の男の子や女の子たちにも色々なお話を読み聞かせてあげた。

桃太郎や浦島太郎、そしてなぜか置いてあった『三国志』などなど。

普段漫画ばかり読んでいたが、たまには童心に帰ってこういう童話などを読むのも悪くはないだろう。

 

 

そして読み聞かせ会も無事に終わった。

 

「今日は、どうもありがとうございました!」

 

純粋な笑顔を浮かべた子供たちにお礼を言われ、ほっこりとした気分になった。

 

「今日はありがとうございました、先輩」

 

後輩の女の子がぺこりと頭を下げる。

まあ最初はタダ飯目当てだったけど、やってみたら童心に帰ったみたいでなかなか楽しかったよ。

 

「というわけでお昼ご飯おごりますね。何がいいですか?」

「そうだなぁ……せっかくだし、この付近に出来たトンカツ屋でも行かないか?」

「わ、いいですね。では早速行きましょうか」

 

子供たちが全員帰っていったのを見て、俺と後輩、そして後輩が他にも誘っていた男女皆でトンカツ屋へと出向いた。

 

 

そしておいしくトンカツをいただき、お腹が大満足していた。

トンカツそのものもおいしいのだが、自分で用意しない&タダの飯ほど心もお腹も大満足する食事は世界に存在していないのではないだろうか。

 

そしてせっかくだったので……図書館で借りてきた『不思議の国のアリス』の本を広げた。

萌え絵師が書くアリス……長いスカートの下に隠されてるのは、一体なんだろうか。

せっかく童心に帰ったことだし、可愛い女の子のスカートめくりと不思議の国を一杯堪能してくるとしよう。

 

 

というわけで俺はこの不思議な空間に訪れていたのだった。

そして俺が天井などを見上げている間にウサギもアリスも部屋からいなくなっていた。

 

確か喋るドアノブがいて、薬を飲んだりしたら大きくなったり小さくなったり、というのがあったはず。

と思いきや、近くのベッドの横に穴が空いていた。

ここは机の上に置いてある薬を飲んで……おお、小さくなっていく。

 

小さくなったことで見る光景は色々と新鮮だ。

普段見慣れてるはずの椅子とかですから、大きくなると迫力があって見ごたえが違う。

 

そしてこの薬が現実世界でも持って帰れたら……食事の面積が大きくなって、どんな食事でも腹いっぱい食べられるんだろうなぁ。

そしてこの薬を他の漫画世界に持ち込んでいければ、スカートの中を覗き放題……いや、スカートめくりをすることで得られるリアクションの方が嬉しいのだ。

 

とりあえず変なことを考えず、穴を通って横の部屋へ……

 

 

穴の向こうは部屋でも何でもなく、キノコや植物が生えている森だった。

さすがは不思議の国。

というかただ単にあの穴が外へと通じていただけ……いやそれじゃ夢がない。

事実、穴がある壁は家の壁ではなく、植物が覆い茂っていたし。

 

 

「うわぁ」

 

そうやって呆然としていた俺の横を白い蝶々が飛んでいく。

体が小さければ普段見慣れてる虫も巨大化している。

さすがにびっくりしていると、カチカチと何かが鳴る音がした。

後ろをは確か穴……いや、ムカデだああああああああああ!

 

 

全速力で走り出す。

普段会社でデスクワークばかりしているが、命がかかれば全力で走るしかない。

こういうのを確か火事場の馬鹿力というのだろう。

 

全速力でムカデから逃げ切り、足を抑える。

明日は間違いなく筋肉痛確定だろう。

 

「およよ、大丈夫かい?」

 

そしてそんな俺を見て話しかけてくるのは……首だけの猫?

ああ、確か『チェシャ猫』って言ったっけ。

この不思議の国のことを何でも知ってるけども、何でも知らないみたいに話す猫……だったかな?

 

「まあなんとかね」

「おお、物おじしないとはさすがさすが。さっきここを通っていったアリスって女の子も好奇心いっぱいの様子でここを通っていったよ」

「この先に一体何が?」

「それは自分の目で確かめる~。言葉を述べたところで、正確に通じる事なんて何もない。そもそも猫と人間じゃ元々言葉も通じようがないんだから」

 

そう言い残し、チェシャ猫が消えていった。

まあこの先に何があるのか。

 

意を決してこの先へと向かう。

 

 

「~」

 

俺が先へ進むと、楽しそうにお茶を飲んでいる帽子を被った男がいた。

確か、『マッドハッター』……だったっけ?

でも、イカレ帽子屋はお茶会を楽しむ男だったっけか?

うーん、俺の中の常識が通用しない。

 

「おやぁ? なかなかいい男。さっきお茶を飲んでいった女の子とはまた別。どうだい、このわ・た・しとお茶・会を楽しまないかい?」

 

走り疲れてお茶を飲みたい気持ちはあるが……正直、目が怖い。

なんというか、カエルを睨むヘビみたいな……

 

「いえ、大丈夫です。この先には一体何が?」

「この先は……さぁ、一体何があるだろうね? 答えを知りたきゃお茶をどうぞ」

 

……このイカレ帽子屋め。

 

「いいえ、先へと行かせてもらいます」

「うーむ、残念」

 

そしてイカレ帽子屋は……口からではなく、帽子にお茶を流し込んでいった。

……もう、色々と考えるのはよそう。

 

 

そして先へと進むと。

赤や白いバラなどで囲まれた迷路となっていた。

 

不思議の国のアリスにこんな迷路ってあっただろうか?

子供にこの絵本のお話を読み聞かせたとき、こんな迷路はなかったはずだが。

 

もしかしたら、読むときに絵本の内容とは違う世界が構築されている?

うーん、本当に摩訶不思議な世界だ。

 

とはいっても、さすがはバラの迷路。

バラの花から香るいい匂いが疲れを癒してく。

 

ある意味アロマセラピーの一種なのだろう。

今度会社の後輩の女子にでもアロマセラピーのやり方でも聞いてみるか。

 

「うーん……ここ、どこかしら?」

 

迷路の壁の向こうから、女の子の声が聞こえてきた。

おそらくはアリスだろう。

 

「ウサギさんを追いかけて森に入ったり帽子を被った人にお茶を飲まされたり……このバラの道はどこまで続くのかしら」

 

どうやらアリスもこのバラの迷路で迷子になっているらしい。

正直な話、走り疲れて足が結構プルプル震えている。

どうにかしてアリスを見つけて、スカートをめくってその様子をスマホで撮影して帰るとしよう。

 

だが、迷路はやはり迷路であり、アリスの姿を見つける以前に正しい道を見つけるのが大変だった。

バラの種類が変わるたびに匂いも変わるのだが、見た目がほとんど変わらないだけにちゃんと正しい道を進めているのかどうかが分からない。

にしてもこの迷路を正確に抜けたウサギは相当凄いのかもしれない。

このバラの迷路に先にクイーン・オブ・ハート、もといハートの女王がいるのか。

 

そしてバラの迷路を歩いていると、誰かが前からやってきそうな足音が聞こえてきた。

慌てて通路に隠れると、水色のドレスを着た金髪の少女……アリスが少々不安そうな顔をしながら歩いてきた。

 

「……よし」

 

迷路で散々迷子になり、ようやくターゲットが見つかった。

失敗は、許されない。

スマホを作動させ……よし、準備完了。

 

通路からすっと出ていくと、アリスが俺の姿を確認し、ぱっと顔を明るくする。

 

「あのー!」

 

アリスは笑顔でこちらに近寄ってくる。

どうやら男ではあるとはいえ真っ当な人間、それに同じ迷路で迷子になってる、いわゆる仲間だと思われているのだろう。

 

「どうかした?」

 

俺は近寄ってきたアリスに話しかける。

 

「私、ウサギさんを追いかけてきてこの迷路に迷い込んじゃって……ウサギを見つけませんでしたか?」

 

どうやらまだウサギを探しているらしい。

 

「ああ、ウサギでしたらこちらを走っていきましたよ」

「本当!? ありがとう」

 

そしてアリスはぺこりと頭を下げ、俺の横を通り過ぎ先へと向かおうとする。

…………まあ、嘘なんだがな。

 

即座にアリスの後を追い、少し小走りする。

 

アリスに教えた道の先は……行き止まり。

事実、アリスはそこで立ち止まる。

 

「あ、あれ?」

 

アリスは困惑して振り返る。

そして俺の姿を見つけると、じっと俺の顔をのぞき込む。

 

「あの、確かこの先にウサギさんがいるんじゃなかったのかしら?」

 

俺の目的は、逃げることが出来ない行き止まりへとアリスを追いつめること。

 

「いやいや、あ……いましたよ」

 

そして俺は少しかがみこみ、両手でアリスのスカートの裾を掴む。

 

 

「君のスカートの中にねぇ!」

 

 

ぶわさぁ!

 

アリスのスカートはロングなので、いつもよりも勢いをつけてめくりあげる。

白のニーソックスの絶対領域の上のパンツは……あれぇ、水色のチェックパンツ!?

確かこの時代の人はドロワーズを履いてるはずなんだが……時代が違うと、下着も現代に近づくのだろうか?

 

「きゃああああああああっ!?」

 

アリスが顔を真っ赤にし、慌ててロングスカートを抑える。

スカートが長いとスカートの裾の方が勢いよく揺れる。

 

「あれぇ、いませんでしたね?」

「こんなところにいるわけないでしょう、スケベぇ!」

 

アリスは顔を赤くし涙目になりながら俺を殴りかかろうとするが、俺はバックステップでアリスの攻撃をかわす。

 

「じゃ、俺はこれで~」

 

そしてアリスが俺を追いかけようと走ったが、俺が適当な通路に入ったところで目を閉じ、眠りに着いた。

 

 

「……はぁ」

 

なんとか無事に不思議の国から脱出できた。

ムカデに追いかけられて全力疾走したり、マッドハッターに同色の目を向けられたり大変だったが……無事にアリスの可愛らしいパンツを撮影することが出来た。

 

アリスと最初に出会った時、ウサギの情報を得られてニコニコと笑顔になっていた。

そして足取り軽く迷路を進んでいくが、たどり着いた先は行き止まり。

俺に尋ねるとき、少し困惑していた顔になっていた。

そして俺がそんなアリスのスカートをめくったとき、顔を赤くし羞恥に染まる。

水色のドレスと白色のニーソックス、そして水色のチェックパンツ。

白と水色がアリスの好みの色なのだろう。

 

なんにせよ、苦労に見合った成果、スカートめくりされるアリスのリアクションを撮影できたから良しとしよう。

 

「……いてぇ」

 

早速いつもの行為を……と思ったが、何度か全力疾走したから足が結構痛んでいた。

だがまぁ、スカートめくりの一部始終はすでに動画に納めた。

いつでも閲覧できるのだから……むしろ、焦らしでさっき以上に興奮できるのではないだろうか?

 

そんなことを考えながら、俺は足をマッサージしながら昼寝をすることにした。

 

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