「さて、どこに行ったのかしら」
あたりをきょろきょろと見渡してるのは薄緑色の髪の毛が特徴的な美少女。
だがその表情は美少女にしては少し険し目だ。
「この『聖櫻学園』であろうことか女子生徒にスカートめくりを行う生徒がいるとのこと……実際、さっきも被害に遭った子がいるわ」
参ったな。
せっかく上手いことスカートめくりを決めたのに……
別に目を閉じて意識をなくせばこの世界から逃げられるが。
さて、始まりは数十分前のこと。
今回も趣味の『スカートめくり』に励むため、漫画の世界に飛び込んだ。
今回飛び込んだ世界はついこの間訪れた『聖櫻学園』が存在している世界だ。
前回スカートめくりを2人の女の子に行ったが、他にも可愛らしい女の子が多いため、ターゲットはかなり多くなった。
そして今回ターゲットにしているのは……
「うーん……どうかなぁ」
キャンパスに夢中になり、絵を描いている女の子。
名前は『小日向 いちご』。
美術部であり、色々なフルーツの絵を描いている女の子だ。
彼女の座っている席の少し前には皿に乗せられたブドウがある。
そして彼女は今はブドウの絵を描いているみたいだ。
一生懸命集中している彼女が今回の『スカートめくり』のターゲットだ。
絵を夢中に書いている女の子は集中力が凄いと思われる。
だが、スカートをめくられればその集中力はどうなるだろうか?
そう思って彼女をターゲットにしたのだが……絵を書いてる最中にスカートをめくって、書いてる絵を失敗させるのはさすがに可愛そうだ。
俺自身もやってる仕事を途中で妨害されて台無しにされたら怒る自信しかない。
だからこそ、絵を書き終わるのを待ってからスカートをめくることにした。
しかし、ブドウの絵を書いてるみたいだが……
俺自身は絵に関してはリアルに関しては写真などを撮ればいいのではと思う派だ。
だが、彼女が描いている絵は一心不乱に書いているからか、思わず目を惹かれてしまうほどの一品だ。
「うーん……」
そして何度もキャンパスとにらめっこをして、紫色の絵具を濃く塗ったり、そして一部を薄くさせたり……
その作業をしてる姿はまさに一生懸命だった。
その作業をしてる間、ずっと目を惹かれていた。
絵を描くのを邪魔する気は一切ない。
ただ、絵が完成したその記念には……ふふふ。
そしてしばらくして。
美術室に一人いた彼女は見事にブドウの絵を書き終えた。
「いやったー!」
絵が無事に完成したらしく、絵具を乾かすため日当たりの良い場所へと運んでいく。
日に当てすぎると色褪せしそうだが、それほど長い時間当てるつもりはないのだろう。
「うーん、頑張ったよ」
小日向さんはうーんと背伸びをし、固まった体をほぐしていた。
絵を描いている間、手以外ほとんど動かしていなかった。
なので体も凝っているのだろう。
……さてと、随分と待たされたわけだし。
俺も素晴らしい画を撮らせてもらうとしよう。
スマホを起動させ、俺は美術室に入っていく。
「あっ、こんにちは」
小日向さんは俺を見てにっこりと笑顔で挨拶するが、すぐにキョトンとした顔をする。
「あれ、君はこの学園にいたっけ?」
「んー、数日前に転校してきたばっかりでね」
「そうだったんですか。何か御用ですか?」
小日向さんはすぐに納得し、こちらをじっと見ながら話しかけてくる。
「ん、ちょっと探し物をしててね。美術準備室にあるかなーと思って」
「そうですか。こっちです」
小日向さんは優しく美術準備室に案内してくれる。
そこにあるかもしれない道具で、辱めに遭うことも知らずに……
俺は美術準備室に入り……あ、あった。
まあ別に美術準備室じゃなくてもあるよなぁ。
俺が準備室から取ってきたのはバケツとモップだった。
「あれ、これからお掃除でもするんですか?」
「んー、他の生徒がモップとか使っててさ。だからここなら余ってるのがあるかなーと思ってね」
「そうですか」
彼女はじっと俺の挙動を見ていた。
片手にバケツ、そしてもう片方にモップ。
どう見ても今から掃除をしに行こうとする生徒にしか見えないだろう。
「おっと、ちゃんとブラシと接続されてるかな」
立って様子を見てる小日向さんの近くでモップのブラシの部分を持つ。
「うーん、ちゃんと使えるかな」
そう言いながら柄の部分をこっそりと小日向さんのスカートの下付近に持ってきて。
「スカートめくりにねっ!」
ピラッ。
モップの柄を思いっきり上にあげる。
そしてモップの柄の上にあった小日向さんのスカートはモップの柄が持ちあがると同時にめくりあげられた。
さて、パンティは……ピンクの水玉か。
高校生にしては少々子供っぽい気もするが……可愛いから、よし。
「きゃあああっ!」
小日向さんは慌ててスカートを抑え、露になったパンティを隠す。
そしてうーっと唸りながら俺を睨みつける。
「見つけたぞ、スカートめくり男!」
突然美術室の入口から聞き覚えのある声が響いてきた。
そこにはこの間スカートめくりを行った望月さんが立っていた。
「この学校の美少女を張っていれば、再び君が現れると思ったぞ。こっそりと観察していたが、予想通り小日向ちゃんのスカートをめくっていたな」
そして片手にはカメラが……俺がスカートをめくるまで確信する気はなかったのか。
「さぁ、観念して」
「望月先輩……もしかして、私がスカートをめくられた時、そのカメラで撮影しました?」
小日向さんが望月さんをじっと睨みつける。
「う……その顔も可愛いけど……撮ってないわよ」
「本当ですか?」
望月さんがそっと顔を逸らしたのを見て、小日向さんが追及する。
「いやそれよりも……あれ?」
望月さんも小日向さんもある方向を見る。
美術室の窓が1つ開いており、そこから遠ざかっていく足音が聞こえていた。
「しまった、逃げられちゃった!」
「望月先輩……」
「大丈夫。手は打ってあるわ」
慌てて外へと飛び出し、そのまま意識を落とそうとした。
だが、それと同時に声が聞こえてきた。
「今、外から誰か飛び出てきたよね?」
「確か望月先輩のスカートをめくった犯人が今もこの学園にいるって聞いたけど」
「じゃ、そいつ?」
「女の子ばっかり撮影してる望月先輩だけど……スカートをめくるなんて最低男、捕まえなくっちゃ」
だが、たまたま美術室の外を歩いていた生徒が俺の姿を確認し、追いかけてきた。
ボコボコにされて意識を落としてもいいのだが、下手したらスカートめくりの様子を盗撮していたスマホが見つかり、壊される可能性がある。
今まではスマホが破壊されないまま気絶していたが、集団でリンチされればスマホが壊される可能性だってあるのだ。
「待ちなさーい!」
そして女子生徒数名に追いかけられ、俺は校内へと追い立てられた。
今現在、俺は空き教室に隠れ、息を整えていた。
そんな中、教室の外から声が聞こえてきたのだ。
「この『聖櫻学園』であろうことか女子生徒にスカートめくりを行う生徒がいるとのこと……実際、さっきも被害に遭った子がいるわ」
こっそり様子を伺うと、緑色の髪の毛の女の子が辺りをきょろきょろと探していた。
「篠宮先輩!」
「りさちゃん」
「あら、どうしたの?」
他の女子生徒たちが篠宮、そしてりさと呼ばれた女の子に声をかけ、話をしていた。
どうやら彼女の名前は『篠宮 りさ』というらしい。
「ありがと、ご苦労様」
「いえ、生徒会副会長としてスカートめくりなんてする男、とっちめてくださいね」
「任せて」
どうやら生徒会副会長らしい。
そしてあの女の子たちは、スカートめくりをした男を追いかけ、見失いこそしたが男がまだ校内にいることを伝えていた。
どうやら玄関に数名の生徒を見張らせているらしい。
つまり、生徒会副会長である彼女が他の生徒に俺のことを捜索させているらしい。
……面白い。
ならそんな彼女のスカートを、めくってやろうじゃないか。
しかしさすがに警戒心はMAXだろう。
スカートをめくるどころか、目の前に出たらこの学園の生徒ではない俺は即座にバレるだろう。
正々堂々前に出てスカートをめくることは到底不可能というわけではない。
だが……人海戦術をして追いつめているというのなら、彼女が犠牲に遭った瞬間他の生徒が来るかもしれない。
……よし、一か八かだが。
「あっ、篠宮さん」
篠宮さんは振り返り、男子生徒が立っているのを見る。
茶髪で眼鏡をかけていたが、この生徒がこの学園にいるのは覚えがない。
だが、望月先輩や他の子たちが言っていた男とは見た目が違う。
「……どうかしたの?」
少しだけ警戒しながら篠宮は男子生徒に話しかける。
「はぁ……実はスカートめくりをしてる男がいるって噂になってますけど……それってこの男ですかね?」
男子生徒はスマホの画面を映し、篠宮に確認をさせる。
「この男……間違いない」
男子生徒が見せた画像は望月先輩がこっそりと撮影していた男の顔と一致していた。
「うん、そうだ」
「そうでしたか。実はさっき、どこか隠れるのに便利な場所はないかと聞かれたんですが」
「どう答えたんだ?」
「えっと、そこの使われてない教室が隠れるのにちょうどいいって」
男子生徒が指さしたのは、ここから数m離れただけの教室だった。
「そう、ありがとう」
そして篠宮は男子生徒にお礼を言い、その教室へと向かっていく。
「観念しなさい!」
篠宮が勢いよく空き教室の戸を開けたが、そこには誰もいなかった。
辺りを見回したが、隠れるところもなかった。
「こっそりと逃げたか……?」
篠宮が首を傾げ、教室の中に入っていく。
「いや、スカートめくり男はちゃんとここにいますよ」
バサッ!
後ろから男の声が聞こえ、篠宮のスカートは後ろからめくられた。
薄緑の紐パンと、それに包まれているいい形のお尻が露となる。
「なっ、なななななな……」
慌ててスカートを抑え、振り向いた篠宮は、男の傍に茶髪のカツラと眼鏡が捨てられていたのを確認する。
「ギョロ目を細目にするのって結構大変だったんですよ」
「っ、この変態!」
篠宮さんが慌てて手を振り下ろして男を殴ろうとしたが、その隙を突き、男が篠宮のスカートの下に手を潜り込ませ、勢いよく万歳した。
スカートが盛大にめくりあげられ、白のリボンがついた薄緑の紐パンが今度は前から露となった。
「い、一度ならず二度までも! 待ちなさーいっ!」
顔を赤くし今度はスカートの前を篠宮が抑え、その隙に男がその場から走り去っていった。
そして篠宮が後を追いかけたが、男の姿はまるで煙だったかのように、廊下の角を曲がったところで消えていた。
「な、なんだったの……?」
確かなのは、捕まえようとしていた男にスカートをめくられ、パンティを見られてしまったこと。
その事実を思い返し篠宮が再び顔を赤くし、スカートを抑えた。
「……黙っておきましょう」
さすがに生徒会副会長である自分が捜索していた相手にスカートをめくられたなど格好つかない。
そしてその日、1日中捜索しても『スカートめくりの男』を見つけることは出来なかった。
「……ふぅ」
男は一人、ベッドで横になりスマホを見ていた。
最初のターゲットにした小日向 いちごさん。
俺が掃除道具を持っていく様子をキョトンとして見ていた。
そしてモップの柄で勢いよくスカートがめくられ、ピンクの水玉パンツが露となった、
きょとんとしていた顔がみるみるうちに赤くなっていき、慌ててスカートを抑えてこちらを睨みつける。
その怒り顔もまた可愛らしい物だった。
そして途中でターゲットにした篠宮 りささん。
彼女を誰もいない教室に誘い出し、その後をこっそりとついていく。
彼女が教室の扉を開け、少し中に入り辺りをきょろきょろとしていた。
その隙をつき、俺が両手で彼女のスカートの裾を掴み、盛大にめくりあげた。
彼女の髪の色と同じような薄緑色の紐パンと、それに包まれた形の良いお尻がスマホで綺麗に撮影される。
そして彼女は振り返り、戸惑いと恥ずかしがってるのが混じったいい顔をしていた。
変態と罵りながら手を振り下ろしてきたのでそれを避け、今度は彼女のスカートの下に手を潜らせ万歳した。
手が上がるのと同時にスカートが盛大にめくりあがり、今度は白いリボンがついた薄緑色の紐パンが前から露となった。
そして恥ずかしがった表情で慌ててスカートを抑え、その間に俺は逃げていった。
同じ世界だと俺の存在は認識されるから、念のため変装道具を持って行って良かった。
そして作戦が上手くいったスカートめくりはまた格別の勝利の味というものだ。
そしてその勝利の報酬を見ながら、ベッドで横になるのだった。