艶があり、紫色に近い髪の毛が風に揺れる。
その歩きに、一切の無駄な動作無し。
もし現代日本に大和撫子と呼ばれる少女がいたとなれば、彼女にその称号が贈られても不思議ではない。
彼女の名は『巴珠緒』
そんな彼女に対し、俺はスカートめくりを行おうという所存だ。
「いやー、楽しかったっすね」
「……そうだな」
会社の休日。
アイドル好きの同僚が取ってきたアイドルのライブのチケットを渡され、俺はアイドルのライブに足を運んだ。
アイドルたちは一生懸命歌う。
その歌う姿をファンが応援する。
その場はお互いが放つ熱い想いに包まれ、盛り上がっていた。
その盛り上がり方は別に嫌いというわけじゃない。
「楽しかったっすね」
「そうだな」
そんな同僚との帰り道。
楽しそうに話をする同僚に俺も相槌を打つ。
別に全然わからないというわけじゃない。
ただ、本気のアイドル好きの彼とはこうなったときの熱量が違いすぎるのだ。
なんとか彼と熱量を合わせようにも、やはり彼の熱量は違いすぎる。
「それとさ、やっぱりあの動き」
「あの、すみません」
後ろから声を掛けられ、振り返ると着物姿の女性が立っていた。
声をかけられるような覚えはない。
普段漫画の世界に潜ったとき、俺のスカートをめくられる女性も同じようなことを思ってるんだろうかと感じてると、女性がすっと袋に入った何かを差し伸べる。
「これ、落としましたよ」
「あ、これは!」
アイドル好きの同僚が女性から慌てて何かを受け取る。
その何かは……物販で売っていたキーホルダーだ。
このライブでアイドルが着ていた限定衣装のキーホルダーであり、このライブ限定の品だ。
「ありがとうございます!」
「どういたしまして。では、失礼します」
その女性は無駄な動き一切なくその場から去っていく。
着物を着ているから、というわけではなく、本当に無駄一つない綺麗な動きだ。
「……いやー、いるもんですね」
「何が?」
「大和撫子って。俺、絶滅危惧種だと思ってました」
アイドル好きの同僚は着物姿の女性を見送る。
確かに綺麗な動作で、しかも化粧はおしろいだけという慎ましさ。
確かに大和撫子というのはああいう女性のことを言うのかもしれない。
「ああいう大和撫子がアイドルになったら、どんな歌とか歌ったりするのかな?」
そして彼はやはりそんな感想を述べる。
なんというか、その芯はぶれてないんだなと妙に感心してしまった。
そして俺が帰りの電車に乗るまで、同僚の話に付き合うのだった。
「ふぃー」
熱気に当てられ興奮したからか、疲れつつも妙な充実感に満たされていた。
そんな充実感を更に上げるため、今日も女の子のスカートをめくりに行くとしよう。
「この子がいいかな」
俺は漫画本を見て、ターゲットを見定める。
同僚に影響され、大和撫子とまではいかないが品のある少女のスカートをめくろうと思い立った。
エッチな事とは縁がなさそうな子がスカートをめくられたらどういう反応をするのか。
人は興味を持ったら、即座に行動する生き物だ。
俺はやる気を満たし、漫画の世界へと飛び込んでいった。
そして今回、ターゲットである彼女を見つけたわけだが。
セーラー服を着ており、ちゃんとスカートを履いている。
そして歩く姿にも優美さを感じられる。
そんな子がスカートをめくられたらどんな反応をするか、楽しみだ。
さて、彼女の後を付いていってるわけだが。
歩く姿は優美だが、その動作には隙がないわけではない。
おそらく後ろからこっそりと近づけば、スカートをめくってパンティを丸見えにさせることが出来るだろう。
だが、それでは大和撫子がスカートをめくられた時、どんな反応をするのかを正面から確認できない。
あまりにも隙が無い、もしくはお尻が立派な女の子は後ろからスカートをめくるが。
珠緒さんの場合は隙がないわけじゃないし、スタイルも悪くはないがお尻の主張はそれほどなさそうだ。
となると、正面から堂々とスカートをめくることにしよう。
世の中にはこっそりとスカートの下にスマホを忍び込ませて盗撮する輩もいる。
だが、それはパンティだけにしか興味がないつまらない男の所業だ。
真の男なら、気になった女の子のパンティはこっそりと覗くのではなく、堂々とめくってパンティをしっかりと確認し、反応も楽しむべきだ。
それこそが鉄壁スカートにより守られた二次元の女の子に対する作法というものだ。
「とはいったものの」
珠緒さんは良いところのお嬢様っぽいし、見知らぬ男に話しかけられて警戒されないかと言われたら間違いなくされるだろう。
警戒心が高くない純粋系な女の子はそこら辺は楽なのだが。
とりあえずまずは彼女の後を付けて……ん?
今、彼女が何かを落としたような?
彼女がその場を歩き去ってから彼女が落とした何かの元へと行く。
「ハンカチ?」
彼女が落としたのは、どうやらハンカチみたいだ。
普通、ハンカチはポケットなどに入れてて落としたらすぐに気づきそうなものだが。
でも、アイドル好きの同僚もキーホルダーをカバンから落としたとき、気づいてはいなかった。
いやでもカバンから落としたわけじゃないみたいだし……うーむ。
この世界が漫画の世界の中だから、という理論で片づけようにもあれだし。
だけども、せっかく訪れた貴重な接触のチャンス。
チャンスの神様は前髪しか生えていないという。
だから掴んだチャンスは絶対に逃がしてはいけない。
「あのー、すみません」
俺はスマホを起動させてからハンカチを手に前を歩いていた珠緒さんに話しかける。
珠緒さんは振り返り、キョトンとした顔で俺を見る。
見たことがない男にいきなり話しかけられたら警戒すると俺は思っていた。
だが、彼女は不思議そうな顔をしており、警戒そのものはまったくしていなさそうだった。
意外と育ちが良すぎるのは警戒心がないものなのだろうか。
だが、それはそれで利用させてもらう。
「このハンカチが落ちたのを見たんですが」
「あら……それ、私のお友達のものです」
珠緒さんは俺が差し出したハンカチを見て、申し訳なさそうな顔をする。
「お友達の?」
「はい、実は今日所用があって、私のお友達からハンカチを借りる機会があったのですが……そのハンカチを返しそびれてました」
ああ、なるほど。
ハンカチを返し忘れ、今日はハンカチなんて持ってきてないと心が認識していたから、ハンカチを落としても気づかなったというわけか。
でもハンカチって借りてすぐに返しそうなものだが。
「拾っていただきありがとうございます。明日、そのハンカチは洗って返しますわ」
珠緒さんは俺が差し出したハンカチを受け取る。
そしてぺこりと頭を下げてその場を去ろうとする。
「あ、どういたしまして」
その動作があまりにも綺麗だったものだから俺は思わずそれ以上の行動をし忘れそうになった。
危ないところだった。
もうちょっと紳士的に対応しようかと思ったが、雰囲気に流されないために。
「ちょっと待ってください、スカートにゴミが」
振り向こうとした彼女をそう呼び止める。
「え、どこですか?」
彼女はスカートの方に目を向ける。
だから気づいていただろう。
俺の手がすでに珠緒さんのスカートを掴んでいたことを。
「今、掃い落としますね」
バサッ、バサッ!
彼女のスカートを何回か軽くめくり、最後に勢いよくめくりあげた。
最後に勢いよくめくられたことでパンティどころかブラウスの裾も丸見えとなる。
パンティは……白をベースにしたピンクの水玉パンティ。
育ちが良いお嬢様だからこそ派手なパンティではなく、年相応かそれよりも下ぐらいのパンティを家内が選んだのだろうか。
どちらにしろ大和撫子な彼女に対してパンティが少し子供っぽいというギャップがなおよい。
「あ……ああ」
そして彼女は顔を真っ赤にしわなわな震えながらスカートを両手で抑えた。
おそらく今までエッチな目に遭わされたことがないところにスカートめくりなんて辱めを受けたせいで思考が恥ずかしさのあまりショートしそうになってるのだろう。
「ちゃんとゴミは取れたよ。安心していいよ」
それだけ言い残し、俺はその場から去っていった。
「ふぅ」
今回は特に急いで逃げることもなく元の世界に戻ってこれた。
しかし恥ずかしさのあまりリアクションが取れなかったとは。
それもまた新鮮な反応で良きかな。
さっそくその新鮮な反応を見返すとしよう。
ハンカチを拾ってもらい、ぺこりと頭を下げてお礼を言う珠緒さん。
その動作があまりにも綺麗で、育ちが良いというのがその動作から見て取れた。
俺はそこで思わず動きを止め、彼女が振り返るのを見送りそうになってしまった。
だが、俺がスカートにゴミがついてるといったところで動きを止め、目線を下に向ける。
その隙をつき、俺がスカートを両手で掴む。
そして、何回かスカートを軽くめくる。
この時点でパンティがほんのちょっと見えるがすぐにスカートが降りて隠されるの繰り返し。
これだけでもなかなかそそるが、最後に勢いよくめくられパンティとブラウスの裾が御開帳された。
パンティは白をベースにピンクの水玉がついた可愛らしいパンティ。
育ちがよさそうな大和撫子な彼女にしては少し子供っぽそうなパンティだったが、ギャップがまた可愛さを増長させる。
珠緒さんはスカートをめくられたことで恥ずかしさのあまり思考をショートさせてしまい、反射的にスカートを抑えた後は羞恥心たっぷりの顔で動きを止めていた。
今までそういったエッチなことをされたことがなく初心な彼女には、スカートめくりは刺激が強すぎたのだろう。
もし彼女がこれから想いを添い遂げる殿方が出来たとして、スカートめくり以上の過激な行為をされるとき、どんなリアクションをするのだろうか。
そんな風に彼女の事を思いつつも、今までにない新鮮な反応もとれた。
これだからスカートめくりはやめられない。
というわけで、俺も新鮮な気持ちに戻り何度かチラチラ見えていたパンティが最後に丸見えにされる様子を何度も繰り返し見て、初心な彼女の反応を楽しんでいた。