風に吹かれ、茶色の髪が束ねられたツインテールが揺れる。
公園で一人、草むらの中を歩き回る彼女は、現世とは少しかけ離れた存在にも見えなくはない。
真剣な表情で何かを探す様は可愛らしさからは想像できない意志の強さも感じる。
彼女の名は『緒方 智絵里』。
俺がスカートをめくるターゲットにしている少女だ。
「髪形って、オシャレを決める重要なファクターだと思いませんか?」
アイドル好きな同僚がオシャレ雑誌を片手に俺に尋ねる。
いやここ職場なんですけど。
そんなものを持ち込んで、怒られはしないだろうか。
「まぁ一理あるな」
どんなオシャレをしても、人はまず頭から見る。
その際髪型が奇抜だと、どれだけ良い格好をしていてもその髪型が印象に残ってしまうものだ。
例えば格好良い着物を着ていたとしても、その髪型がヤドカリが好んで入るような巻貝ヘアーだと、そちらの方に意識を向けられてしまうというものだ。
「にしても君がそんなことを言い出すのは珍しいな」
アイドル一筋でアイドルに関するいろいろな話はよく聞かされる。
だが、自身のオシャレに関してはほとんど無頓着だった男だ。
自身の髪型のカット代をアイドルグッズ収集に回すような男が、自身のオシャレに気を遣うようになったというのはある意味成長したという証だろう。
いや、まだ油断は出来ない。
「ところで、どうして髪型を?」
「いや、今度親戚が甥っ子たちを連れて遊びに来るんですけど、その際にボサボサ髪だと幻滅された目で見られそうで。だから、髪型も服装も整えて、せめて恥ずかしくない姿を見せたいと思うんですよ」
ほう、甥っ子相手にだらしない姿は見せられないと。
アイドルとは一切関係ないその理由は素晴らしい。
「あの……どうしたんすかそんな顔して」
「いや……アイドルのこと以外もちゃんと考えられる男だったんだなぁって妙に感動しているだけだ」
「どういう意味っすか。俺だって身だしなみとか気にしてるところは気にしてるんっすから……って他の皆も!?」
そして俺だけじゃなくて同じ部屋にいた部署の皆も微笑ましそうに彼を見ていた。
どうやら考えることは皆同じらしい。
「まったくもう、心外っすよ」
彼は少し不機嫌になり、自分の席に戻って仕事に戻る。
少しからかいすぎたかな。
今度アイドル談義をするときは少し勢いに乗って話を聞いてあげるとするか。
その時、甥っ子相手にちゃんと良いところを見せられたかどうかも聞き、ちゃんと出来てたら褒めてあげて、失敗したら慰めてあげるとするか。
そんな話をしたその日の夜。
「さてと……今日はこの子にするか」
俺は相も変わらず漫画の世界の中の女の子のスカートをめくりに行くことにした。
同僚にも意外な面があったが、俺のこの面は俺を知る人間の誰が知ったとしても、間違いなく軽蔑の目を向けるだろう。
だから信じてもらえないことだとしても、口に出すことはしない。
それにそもそも、漫画の世界の鉄壁スカートに守られてる可愛い女の子のスカートをめくるのは、俺だけの特権だからな。
誰かにその特権を告げる必要性もないというわけだ。
そしえターゲットにしたのは、髪の毛をツインテールに纏め、とびっきりの笑顔を浮かべているアイドルの女の子だった。
名前を『緒方智絵里』という。
こんな可愛い女の子も当然漫画の世界の中だと鉄壁スカートに守られ、パンチラなど一切縁がない。
そんな女の子のパンティをチラどころかモロに晒す。
その瞬間を想像しただけで……興奮が抑えられない。
おっと、いけない。
まずは漫画の世界に飛び込まないとな。
俺は心をいったん落ち着かせ、漫画の世界の中に飛び込んでいった。
俺が気づいたとき、どこかのトイレの中だった。
今まで色々な場所に飛ばされたことはあったが、まさかこんな場所に飛ばされるとは思っていなかった。
まぁ便器の中に足を突っ込んでいるわけではないだけまだマシだと思おう。
一回、冒険漫画の中に飛び込んだ時、無人島のど真ん中に飛ばされたことがあったからなぁ。
おっと、昔の少し辛かったことを思い出すのはここまでにしておこう。
ターゲットのスカートをめくり、その辛い思い出を癒させてもらうとしよう。
トイレから出ていくと、そこは少し広めの公園だった。
草むらや遊具などがある、休日には子供連れの人が集まり、子供たちが遊ぶのを微笑ましく見守る場所になると思われる場所だ。
だが、そんな場所に今いたのは……水色のワンピースを着て、草むらの中を少しかがみながら見てる少女だけだった。
あのツインテールの髪型。
間違いない。
緒方さんだ。
ターゲットが一人で草むら付近にいるのは好都合だ。
にしても、真剣な顔で草むらで何かを探してる?
「これだけクローバーがあるなら」
クローバー?
確か四つ葉のクローバーは幸せを招くとか、そういう言い伝えがあったな。
幸せがやってくるのを待つだけじゃなく、自力で幸せを引き寄せようとしている。
そのような姿勢が彼女がアイドルとして活躍し人気を集めてる要因なのだろう。
しかし、さすがに彼女が四葉のクローバーを見つけてからスカートをめくるというのは少し可愛そうだ。
幸せを掴んだと思ったら、見知らぬ男にスカートをめくられるなんて不運の極みだろう。
だとしたら、彼女が四葉のクローバーを見つけてしまう前に事を進める必要があるな。
スカートをめくられた後なら、四葉のクローバーを見つけたら変な男にスカートをめくられるという不運の後に幸せがやってくる、という解釈も出来るだろし。
それに今回の俺の姿はこの間見たく小学生ではなく、普通の中年だ。
どう考えても中年が草むらを漁って四葉のクローバーを探すなど無理がありすぎる。
もっとも、女の子のスカートをめくるという時点で不審者を超えてしまってるのだが。
とはいってもターゲットに近寄らなければスカートをめくるという以前の問題だ。
……あれ?
「あ」
俺は思わず草むらに近づいていき、それを見つける。
四葉のクローバーが他のクローバーに紛れて生えていたのだ。
緒方さんが探していたのとはちょっと離れた場所にあった。
どうやら神様は、俺にチャンスを与えてくれるらしい。
「四葉のクローバーだ。懐かしいなぁ」
俺は敢えて彼女に聞こえるぐらいの音量でそう言いつつ、スマホを作動させる。
「凄いですね。お兄さん」
緒方さんはにっこりと笑顔を浮かべながら俺に話しかけてくる。
いやいや、見知らぬ男の人にうっかり話しかけない方がいいと思うが。
だが、今回はその純粋さに期待し、敢えて大きな独り言を言ったのだ。
「凄いって、何が?」
「四葉のクローバーは幸運をもたらすんですよ」
「へぇ……幸運ね」
俺はぽつりと呟き、緒方さんに向き直る。
「幸運ってのはもたらされるのではなく……掴み取るものなんだよなぁ!」
ガバッ!
俺は緒方さんのワンピースのスカートの裾を掴み、一気にめくりあげた。
豪快にめくりあげたおかげで、パンティどころかおへそまで見えた。
スタイルも良い彼女だから、きゅっとしまったお腹にあるおへそも可愛らしい。
さて、肝心のパンティは。
ほーぅ……水色をベースに、白色の花柄が散らばめられたパンティかぁ。
水色と白というお互い映える彩で出来てるパンティは可愛いの一言以外で言い表せられない。
「きゃああああっ!? 何をするんですかぁ!」
緒方さんは慌ててスカートを抑え、顔を赤くしながら俺をじっと見てくる。
「何って、可愛い女の子のスカートをめくってパンティを見たんだよ。俺にとっての幸せはそれだからね」
「そ、そんな……私なんて可愛くないですよぉ」
おっと、それは冗談のつもりかな?
こんなにいいリアクションをして、スカートをめくった男を問答無用で殴ったりせず、ただ顔を赤らめて睨みつけてるだけ。
こんな可愛い反応をするような女の子が可愛くないなんて、アイドルになれないような他の女の子が聞いたらご立腹物だろう。
「いやいや、君はすっごく可愛いよ。そのパンティからもそれが見て取れるからね」
「~っ、もう! エッチ!」
一生懸命ひねり出した罵倒の言葉がそれなのだとしたら、やはり可愛らしい以外他に言葉はない。
俺はそれを聞き、その場を急いで走り去った。
結局追いかけてくることもなく、悠々自適に元の世界に戻ってこれた。
俺が四葉のクローバーを見つけたことで、にこにこと笑顔で近寄ってくる彼女。
幸せをもたらす言い伝えを教えてくれたところで、俺は彼女のワンピースのスカートの裾を掴み一気にめくりあげた。
緒方さんの白い太ももとパンティ、それからおへそも一気に露になる。
少しむっちりとした太ももも可愛らしいし、きゅっとしたお腹にあるおへそも可愛い。
それにパンティも水色パンティに白の花柄を散らばめられたものだ。
そしてスカートをめくられたことでニッコリ笑顔が一気に恥ずかしがる表情となり、顔を赤くする。
そしてスカートを抑え、恥ずかしがりつつもほんのちょっとだけお怒りみたいな顔で俺を睨みつけていた。
……これだけ可愛いが集まっておきながら、自分は可愛くないなどと言う。
いやいやいや、それはやっぱりありえない。
その謙虚さ……アイドルではなく、天使か?
とはいっても、ちゃんとそんな女の子のパンティはスマホで撮影させてもらった。
謙虚な天使の現実味ある可愛いパンティを拝み、俺は俗世に塗れたいつもの行為に励むのであった。