「じゃ、お兄ちゃん、行ってきまーす」
「おぅ、いってらっしゃい」
茶髪で身長が高い兄に見送られ、同じく茶髪で活発そうな少女が黒い屋根の家から飛び出していく。
大好きなお兄さんに見送られ、楽しさ百倍といったところだろうか。
そんな少女の様子から見ても、彼女がお兄さんのことが大好きなのがよくわかる。
彼女の名は『楠 千冬』。
俺が今回のスカートめくりに選んだターゲットだ。
「兄弟同士で恋愛感情に発展すれば、それはもはやBLと読んでも過言ではないと思うわ」
会社の休み時間。
俺が給湯室の前を通りがかったとき、そんな女性社員の声が聞こえてきた。
「いや、過言よ」
そして相方と思われし女性社員の少し呆れたような声も聞こえてきた。
俺とアイドル好きの同僚にBL疑惑を抱いてる女性社員とその相方が給湯室にいるのだろう。
別に立ち止まって話を聞く義務もないが、なんとなく足を止めてしまった。
「それに兄弟同士なら、それは家族愛というものじゃない?」
「はーぁ。これだから常識に縛られてる人は」
……なんだろう。
相方らしき女性社員の『なんで私呆れられてるんだろう』という理不尽な目に遭ってる顔が想像できてしまう。
「第一、家族愛だって『愛』には変わらない、即ちボーイズ『ラブ』という条件に立派に当てはまるわ」
『ああ言えばこう言う』という言葉はこの瞬間のために産まれたのだろうと思えてしまうぐらい、無理やりな理論だ。
まぁそれぐらい強引な意思がなければ自身の趣味を理解してもらおうなんて思えないのだろうが。
「まったく……」
やはり女性社員の呆れた声が聞こえてきた。
「あっ、そうだ。私、お茶に合いそうな和菓子があったの思い出した。取ってくるね」
「うん」
おっと、俺に対してBL疑惑を持ってる女性社員が出ていきそうだ。
慌てて戻ろうとした瞬間いきなり扉が開く。
「あっ」
「おっと、ごめんなさい」
女性社員は驚いたような声を出し、そして俺はさもたまたま通りがかったように振舞いつつ驚かせてしまったことを謝罪する。
女性社員はその演技を信じてくれたのか、特に何も言うこともなくそのまま部屋から出ていった。
まぁ何もしないのもあれなので、給湯室に入り湯呑を取る。
「あ、私入れましょうか?」
「いや、いいよ別に」
日本茶が入った茶葉を入れ、そのままお湯を入れるだけ。
大した手間じゃないし、こういう手間は別に嫌いではない。
というかこういう手間を嫌う人間が、漫画の世界の中で面倒な手間を踏んで可愛い女の子のスカートめくりをしたりはしないだろう。
お茶の和風な良い香りが広がっていき、一口飲む。
少々熱いが、喉を潤すのには冷たい飲み物よりも熱い飲み物の方が湯気から発せられる水蒸気が喉に張り付くので最適なのだ。
そして飲み終わって俺は部屋から出ていく。
この女性社員はおそらくBL好きの女性社員が戻ってくるのを待ってるのだろう。
お茶に合う和菓子に興味がなくはないが、それだと俺が部屋の外で話が聞いていたのがバレてしまう。
「……家族愛がラブに当てはまるのなら、私のあの子を思うこの気持ちだってラブに当てはまるよね」
なんか給湯室の中から少し来たに弾んだような声が聞こえてきたが……まぁ聞かなかったことにしておこう。
そしてお茶で喉を潤したことで午後からの仕事は結構順調に進んだ気がする。
いわゆるプラシーボ効果に似たようなもんだが、こういうのは気分の問題だ。
そしてそのままアパートに帰り、一息つく。
そしていい気分のまま趣味を行うのも当然の流れだろう。
というわけで、今日は……この子にするか。
兄に対しては好意を向けるが、それ以外の人には不愛想な子。
兄が大好きな子が、兄以外の男の人にスカートをめくられたら、どれだけ怒るリアクションをするのだろうか。
そんな風に興味が湧き、俺は早速漫画の世界に飛び込んでいった。
楠さんはまだ中学生だが、その将来有望性のある体を見込まれているらしい。
この漫画の世界がモデルを目指したりする少女たちの物語だからそういう設定なのだろう。
篠田さんとか東雲さんとかがこの漫画の世界の登場人物でもある。
彼女たちは元気にやってるだろうか。
また機会があったらスカートをめくってやりたいと思うが、まぁ今回の目的は楠さんのスカートをめくること。
今日は休日ということで、楠さんは黒のプリーツスカートに上は紺色のカーディガンという格好だ。
元気いっぱいな彼女には良く似合ってる。
スカートの下にスパッツを履いてる可能性もあるが、それならそれでスパッツだけ脱がしてしまえばいいし。
うっかりパンティまで脱がしてしまわないよう力の加減は必要ではあるが。
そんな楠さんは少し大き目な公園に行く。
こんなところで何をするのだろうかと訝し気に思う。
「えっと……」
と思ったら、単に自販機で飲み物を買いに来たみたいだった。
今この自販機でどれを買おうか迷ってる最中にスカートをめくるのは容易い。
だが、あの子はお尻はきゅっとした小柄そうだし、今回は前から堂々とめくることに決めている。
なのでここは我慢だ。
そうやって焦らされれば焦らされるほど、めくったときの快感は大きいというものだ。
「よし、これにしよっと」
彼女が選んだのはレモンの炭酸系飲料。
シュワッと弾けと美味しい飲み物だと思われる。
楠さんがペットボトルを片手に歩いてくる。
どことなく楽しそうなその顔が、今から辱しめられてどのように変わるかな?
ちょうどおあつらえ向き物もあるし。
楠さんがペットボトルのジュースを歩きながら飲み終わる、ごみ箱に捨てる。
そしてこちらに向かって歩いてくるのを見計らい、スマホのスイッチを入れる。
俺は道に落ちてる落ち葉をたまたま落ちてた箒で払いのける。
そしてその道を楠さんが歩いてくる。
そして楠さんと俺の距離が近くなってきて……今だっ!
クイっ。
箒の絵を歩いてくる楠さんのスカートの下に潜り込ませ、勢いよく持ち上げる。
箒の柄が上に向くのに合わせ、スカートも勢いよくめくりあがる。
「きゃあっ!?」
オレンジの花柄パンティが露になり、楠さんは顔を赤くして慌ててスカートを抑える。
元気いっぱいな中学生である彼女に良く似合ってるパンティだ。
「ちょっと、いきなり何するのよ!」
そして当然楠さんは怒りと恥ずかしさが混じった赤らめ顔で俺に詰め寄る。
「ごめん、掃除してたらたまたま箒の柄が」
「そんなわけないでしょう! 絶対わざと!」
まぁ実際箒など、棒を使ってスカートをめくるのは漫画的表現でよくある描写だとは思うが、ラッキースケベを装うには無理があるよなぁ。
「いやいや、わざとじゃないんだって!」
「お兄ちゃんに見られるならまだしも、こんな見も知らぬ男に……」
いやいや。
お兄ちゃんなら別に見られてもいいのか。
別の意味でこの子のお兄ちゃんに対する愛が心配になってきた。
「本当ごめんって」
謝罪しつつ、俺はその場から全力で駆け出す。
「こらー、待ちなさーい!」
楠さんもぷんすか怒りながら追いかけてくるが、今まで数多くの女の子のスカートをめくり、全力ダッシュで逃げてきたのだ。
その積み重ねで鍛えられたこの足にたかが中学生が追いつけると思うなよっと。
ふぅ。
この大き目の公園が意外と入り組んでる散歩道があったのが幸いだ。
なんとか楠さんを撒けた。
まぁ諦めなければ戻ってくるかもだから、元の世界に……おや?
あそこで読書してるのは……篠田さんだ。
公園で静かに本を読んでるあの様は絵になる。
まぁ彼女もモデルに相応しい容姿をしてるから当然と言えば当然か。
せっかく会ったことだし、彼女のスカートも……おや?
そんな篠田さんの元に、篠田さんを守ろうとしてた男の子が近づいてきた。
「こ、こんにちは」
「あっ……こんにちは」
男の子がドギマギしながら挨拶すると、篠田さんは本を閉じて、にっこりと笑顔で挨拶する。
その笑顔を見て男の子が更に顔を赤くしていく。
ははーん、やはりあの男の子……篠田さんに好意を寄せてるな。
よし、ならばここは俺があの男の子のためもかねて一肌脱ぐとするか。
スマホを起動させてっと。
「私に何か用かな?」
「あ、あの、その……ご」
「ご?」
「ご、ごめんなさいっ!」
バサッ!
男の子は謝罪の言葉と同時に篠田さんのスカートめがけて手を振り上げる。
スカートは手の勢いに押され、思いっきりめくれ上がる。
薄緑色のパンティが露になり、男の子はそれを見てる。
「ちょ、ちょっと」
篠田さんは一瞬キョトンとしていたが、すぐに何をされたか理解し顔を赤らめスカートを抑える。
これは小学生男子が好きな女の子の気を引こうとして、ちょっかいをかける行為。
あの男の子の場合、俺がスカートをめくり篠田さんを辱しめたのを見てそれが一番気を引ける行為だと思ったのだろう。
なんにせよ、少年の成長の第一歩をスマホに収めることが出来て何よりだ。
「もう、謝るぐらい悪いことだって分かってるならやっちゃダメだよ」
だが篠田さんは恥ずかしさで顔を赤くしつつ、少年を嗜める。
「うん、分かった。ごめんなさい」
そして篠田さんが少年を抱きしめ、頭を撫でる。
「分かってくれたならいいよ。いい子いい子」
「こ、子供扱いしないでよ」
篠田さんの胸が顔に当たり、優しく抱きしめられてることで男の子の方が篠田さんよりも顔が真っ赤になっている。
さてと、予期せぬ良い物を見られたことだし、元の世界に戻るとしますか。
箒の絵を使い楠さんのスカートをめくり、オレンジ色の花柄パンティを露にしたこと。
そして、男の子が少しためらいつつも最後は勢いよく篠田さんのスカートをめくりあげ、薄緑色のパンティを露にしたこと。
それらを見つつ、いつもの行為に励みつつ考える。
兄が大好きでそれ以外の男にエッチな目に遭わされたら激怒した楠さん。
そして男の子のまだたどたどしい好きという感情を受け止め、恥ずかしがりつつも微笑ましい顔で許した篠田さん。
好きという感情は、どんな感情にもつながる万能な感情ではないのだろうか。
……なんてね。
そんな哲学的めいたことを考えていたら、いつもの行為も楽しめないしなぁ。
2人の女の子のそれぞれのリアクションの違いとパンティを楽しみつつ、改めていつもの行為に励むのであった。