「まったく、あんたはいつもいつも」
黒く綺麗な髪を揺らす彼女は不満げに唇を尖らせ、横にいる男子生徒に文句を言う。
それを聞く男子生徒は苦笑しつつも彼女を優し気に見つめる。
まぁ彼女が少々口調はきついながらも自分のことを大事に思ってくれていると分かってるからこそ優し気な目つきになっているのだろう。
彼女の名は『上条 るい』。
俺がスカートめくりのターゲットに定めた少女である。
「報告はちゃんと素直に行うように。下手に隠し立てしちゃダメよ」
ウチの部署の女上司はいつものように他の部下に接している。
それを聞いてる同僚は何度もこくこくと頷く。
「分かってるの?」
「もちろんです!」
「ならいいわ」
上司が話を終わらせると、同僚はぺこりと頭を下げ元の席へと戻っていく。
「今日も厳しいっすね」
「だな」
アイドル好きの後輩がこっそりと俺に話しかけ、俺は同意する。
とはいえあくまで注意喚起の段階であり、まだ本気で怒鳴ってはいない。
かつて俺の部署に、他の部署から来た上司が数人部下を貸してほしいと言ってきたことがある。
なんでも、そちらの部署のミスを補わせるために人員が欲しいというものだった。
その時、俺も後輩もその上司に頼むよと言われたことがある。
他の部署の人間とは言え、あくまで上司。
断ろうかどうか頭を悩ませていると、女上司がきっぱりと「ダメです。彼らは私の大事な部下。あなたたちの尻ぬぐいのためにいるわけではないのです」と言ってくれた。
当然、そう言われた上司は女上司に反発し「女の癖に」「黙って部下を貸せばいいのだ」と抜かし、それに更に反発し女上司も「ふざけないでください!」と怒鳴り声をあげていた。
結局、社長にもこの騒動は耳に入り、他の部署の上司がやらかしたミスも同時に伝わったため、そちらの上司が叱責され、こちらの部署はおとがめなしという結果に終わった。
その時の女上司の怒りっぷりは俺も後輩も、いや、この部署のメンバーは全員忘れていないだろう。
仕事に関しては本当に真面目で頼れる人だ。
だからこそ仕事途中で困りごとや気になったことをわざわざ俺に尋ねてくる癖をなくしてほしいと思う。
真剣な悩みの時は俺もちゃんと聞くが、大抵はくだらないことだからこそどう答えるか困ったりもするのだ。
まぁ、ここ最近は仕事も忙しいこともあり、そういった絡みはないから安心しているのだが。
っと、そろそろ外回りの時間か。
「じゃ外回り行ってきますね」
「分かったわ。君もちゃんと報告書を上げるのよ」
「分かりました」
女上司にびしっと指さされ、俺は力いっぱい頷き部屋から出ていった。
そして今日の営業も無事終わり、会社に戻って報告書を上げる。
なんだかんだでこの会社で働いていることもあり、だいぶ報告書の書き方も慣れてきたものだ。
そして会社を後にし、アパートに到着する。
「さてと……」
今日は『聖櫻学園』へと出向く。
この間は生徒会の女の子たちのスカートをめくったので少しチェックが厳しくなってるだろうと思い、行くのを少し控えていた。
しかし、個人的に面白い性格の子を見つけた。
その子こそが『上条 るい』
聖櫻学園の弓道部に所属しており、彼氏持ちである。
だが、その彼氏に対して素直に接することが出来ない、いわゆるツンデレ系だ。
そんな彼女が見知らぬ男にスカートをめくられたらどういう反応をするか、興味がわくというものだ。
思い立ったが吉日。
早速聖櫻学園の世界へと向かうことにした。
というわけで学園に到着し、こっそりと校舎内へと潜入する。
生徒会主要メンバーの2人がスカートめくりの被害にあったということで、なおさら学園内の警備は厳しくなってると思われたからだ。
そんな中で上条さんを探すのは少し大変だったが、廊下で彼氏と思わしき男の人と一緒に仲良く歩いているのを発見できた。
しかし、彼氏がいるのは少し邪魔だな。
なるべくならスカートめくりで見るパンティとリアクションは独り占めしたいものだが……いや、待てよ。
頭の中でとある考えがよぎり、そのまま2人の後を付いていく。
しかし、他の生徒も数人か同じ方へと歩いていく。
向かってる先は玄関……もしかして、下校時間にやってきてしまったのだろうか。
となると、なおさらチャンスは逃せない。
そして彼氏と上条さんは別のクラスらしく、それぞれ別の下駄箱へと向かっていく。
上条さんは手慣れた手つきで内履きから靴を履き替える。
その間に彼氏の方が先に靴を履き替え終わったらしく、上条さんのいる下駄箱へと向かってくる。
「あ、まだ靴履き替えてた?」
「もう、焦らせないでよ」
彼氏さんの言葉に対して上条さんが少しだけむっとした感じで呟く。
「じゃ、お待たせしたお詫びにいいもの見せてあげる」
「へ?」
後ろから俺の声を聴き、上条さんが思わず抜けた声を上げる。
その隙に俺の両手が上条さんのスカートの前と後ろのひだを掴み。
ぺろんっ。
前からも後ろからもパンティが丸見えになるようにスカートをめくりあげる。
彼氏は前から、俺はお尻側から上条さんのパンティを見ることが出来る。
さて……ほぅ、水色と白色のギンガムチェックのパンティか。
そして弓道部をやってるからか、きゅっと引き締まったお尻のラインがパンティから浮き上がっててお尻の形がよくわかる。
先ほどまでニーソックスのおかげで出来上がっていた絶対領域の上の禁断の領域を俺と彼氏で分かち合う形になった。
「な、な、な、なにするのよおおっ!?」
上条さんが怒鳴り声と同時に慌ててスカートを両手で抑え、禁断の領域は再び封印されてしまった。
「ま、待てっ!」
彼氏の方も上条さんのパンティを見れたからか顔を赤くし慌てて俺の方に手を伸ばす。
だが俺が再び校内の方へと走っていき、すでに靴を履き替えていた2人に追いかけることは出来なかった。
「くそっ、逃がしたか」
変質者を逃がしてしまい、彼氏の方は悔しそうな顔をする。
だが、自分の可愛い彼女である上条のパンティを思わぬ形で見てしまい、顔を赤くしていた。
「……見た?」
スカートを抑えその場でへたり込んでしまっていた彼女がぽつりと呟く。
彼女は彼氏以上に顔を真っ赤にしており、見知らぬ男、そして何より彼氏に今日のパンティを見られてしまったことで羞恥心MAXになっていた。
しかし、それでももしかしたら目を背けていてくれてたかもしれない。
その思いを元に呟いたのだろう。
しかし、彼氏が顔をほんのり赤くしていたことでやっぱりパンティを見られたことが分かり、むーっと頬を膨らませる。
「もう、私があんな変質者にスカートをめくられたのに、パンティを見てるなんて、エッチ!」
「ご、ごめんって」
そんなやり取りを校内で聞き耳を立てる。
逃げる際、下駄箱の上に小型レコーダーを置いてきたのだ。
おそらく騒ぎのせいで玄関に人が集まり、レコーダーは回収できないだろう。
レコーダーだってタダではないから少し高くついてしまった。
だけども、彼氏にパンティを見られた素直になれない女の子とラッキースケベで彼女のパンティを見てしまった彼氏との会話を聞くことが出来た。
それを聞きながら先ほどのスカートめくりの様子をスマホで再生する。
ちゃんと上条さんのニーソックスと太もも、そして水色と白色のギンガムチェックのパンティがスマホにばっちりと映し出された。
そしてスカートを抑え振り返った上条さんの涙目混じりで恥じらいMAXの真っ赤な顔。
うん、これはアパートに戻っていつもの行為をするのを更に楽しめそうだ。
そう思いながら、俺はこの世界を後にするのであった。