ただただシロナさんとまったり過ごすだけの話   作:職業病

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カルネさん来訪



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ありがとうございます


45話 コトブキシティ

コトブキシティ空港

 

 シロナとカイムは空港出口で人を待っていた。周囲には似たように多くの人が往来している。普通なら、飛行機から降りてきた人々の中から目的の人物を見つけ出すのは本来なら困難だろう。

 しかし、今回は見つけるのは容易だろう。何故なら、これから来る人は世界的な有名人。いるだけで、多少周辺の人がざわつくような人物なのだから。

 

「あ!カルネさーん!」

 

 人混みの中から、目的の人物をシロナは見つけ出す。黒髪ショートのシロナとは真逆の見た目をしている女性…カルネはシロナの姿を見つけると、パッと表情を明るくして駆け寄ってきた。

 

「シロナちゃん!久しぶり〜!」

「久しぶり!相変わらず見つけやすくて助かるわ」

「あら、それはお互い様じゃないかしら」

「うふふ、そうかも」

 

 そう言って二人は笑う。異なる地方のチャンピオン同士だが、二人は以前から非常に仲の良い友人。お互い忙しく、遠い地方に住むためなかなか会うことはできないが、会えた時はこうしてはしゃいでしまうほどの仲だった。

 こんなやりとりをしているだけで、二人の存在に気づいた一般人が集まり始めていた。シンオウ地方では絶大な知名度を誇るシロナに、世界的大女優のカルネ。人だかりができないはずがなかった。

 

「再会を喜ぶのもいいっすけど、移動しないと人集まりますよ」

「あ、カイム君。元気そうね、よかったわ」

「ども」

 

 シロナの付き添いで来たカイムを見たカルネは、再び表情をパッと変えてカイムに手を振る。淡白な返答だが、カルネは気を悪くすることなく笑顔で答えた。

 

「とりあえず移動しません?人、そろそろヤバそうなんで」

「ふふ、そうね。じゃあカルネさん、行きましょう」

「ええ。シンオウ地方、すっごく楽しみにしてたから楽しむわよ!」

 

 長時間移動してきたのに、やたら元気なカルネに苦笑しながらカイムはポケットから車のキーと取り出してくるくると回すのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どこに向かっているの?」

 

 カイムの運転する車に乗り込み、後部座席に座ったカルネはカイムに問いかけた。

 

「とりあえず、コトブキシティ周辺っすね。用事があるんすよね。そんで用事の前に確か行きたいスイーツ店があるって聞いてるんすけど」

「そうなの。シロナちゃんに教えてもらったお店、ずっと行きたかったの」

「私も知り合いに教えてもらって、それで知ったの。すっごく美味しかったからスイーツ好きなカルネさんも気に入ると思うわ」

 

 シロナも相当のアイス好きだが、カルネも同様にかなりのスイーツ好きだった。撮影の合間にお忍びで限定スイーツを買いに行くことや、オフの日にスイーツ店巡りをするなどしているらしい。

 そこで以前、シロナがバレンタインチョコ作りをメリッサに教えてもらもらっている時にその店を知ったのだとか。そこで食べたケーキの写真を見せたところ、カルネが強く興味を持ったらしい。

 

「ふふ、楽しみだわ」

「本当にスイーツ好きよねカルネさん」

「あら、シロナちゃんだってそうじゃない。カイム君に聞いたわよ?アイス決めるのに一時間かけたとか」

「えっ⁈カイム言ったの⁈」

 

 ハンドルを握るカイムはシロナの言葉に肩を竦めるだけだが、それが肯定の意味を示していることをシロナは感じ取り、カイムの肩を叩く。

 

「もう!」

「うふふ、アイス決めるのに時間かけることは知ってたけど、そんなにかけるとはわたしも思わなかったわ」

「せっかく食べるんだし…後悔しないようにしたいでしょ?」

「だとしても一時間はかけすぎだ阿呆」

 

 呆れたように言うカイムだが、一時間かけたというエピソードを聞くに、カイムがそのアイス決めの時間に付き合ったことは明白。シロナも大概だが、そんな長い時間付き添うカイムもあまり人のことは言えない。

 

「それくらい好きなのよね」

「そうよ。だからいーの」

「……何がいいんだか」

「そう言うカイム君は何かないの?こう、つい時間かけちゃうこととか」

「あ、あるわよ。カイムね、ポケモン達の寝顔ずっと見てるの」

「やめろ、いらんこと言うな」

「えっ、そうなの?カイム君らしいじゃない」

 

 カイムはよく、眠るポケモン達の寝顔を眺めている。その寝顔はブラッキーとバシャーモをはじめとし、自身の手持ちポケモンだけでなくシロナの手持ちポケモンの寝顔ですらずっと眺めているほどだった。カイムのスマートフォンの写真は、ポケモン達の寝顔が多かったりするのだが、それを知っているのはシロナくらいであった。

 

「…いいだろ別に」

「悪いとは言ってないわよ。ただ、可愛いなって」

「でしょ?カルネさんもそう思うわよね!カイムって時折可愛いところがあるのよ」

「……やめてくれ」

 

 恥ずかしいのかげんなりしながら言うカイムに、シロナはくすくすと笑う。そしてこの一瞬でとても糖度の高いやりとりをを見せられながらも、カルネは笑みを絶やさなかった。

 

(二人とも前より素直になったわね。前はこんなやりとり、二人の時しかやらなかったんだろうけど)

 

 チャンピオンズトーナメントの時は戦闘モードだったこともあり、シロナとカイムのやりとりは完全にトレーナーとサポーターのものだった。そのため、あまり恋人同士らしいやりとりは見なかったが、オフの今は恋人オーラがかなり漏れている。これからスイーツを食べにいくというのに、すでに甘いものを口にした気分だった。

 ダイゴやカトレアなら、ここでブラックコーヒーを必要としただろう。だが芸能界という凄まじく精神力を必要とする業界で生きてきたカルネは、この程度のやり取りで遠い目をすることはない。むしろもっとみたいと思ってしまう。カルネの周辺でここまで甘ったるい空気を平然と出すカップルはいない。しかもカルネは役者。こういった特殊な人々は役者の糧にできる、という精神の持ち主だった。

 

「ふふふ、二人ともいい顔してるわ」

「はあ?」

「どういうこと?」

「んー?仲良しだなって」

 

 カルネの言葉の意味がよくわからずシロナはカイムの方を見るが、視線に気づいたカイムもよくわからず肩を竦めるだけだった。

 

 

 

 

 

 

ーーー

 

 

 

 

 

 

 一行はスイーツ店に到着すると、店の奥にある席に通された。席は他の客からは見えにくく、シンオウ地方の中でもトップクラスで知名度が高いシロナがいるのにも関わらず、客からの視線はほとんどない。

 

「ここ、店の奥の席だとほぼ個室みたいな感じだって情報があったんだ。席ごと予約しといて良かった」

「相変わらずの情報収集力ね」

「この程度、ネット使えりゃ誰でもわかる」

「サポーターとしては本当に能力高いわよね。情報収集能力に他者のポケモンからも好かれるし」

「遊ばれてるの間違いっすよ」

 

 それだけでなく、カイムはポケモン達へのケアも非常に高いクオリティで仕上げる。ポケモン達の好みや性格に合わせてケアの方法も変える。シロナだけでもある程度のケアはできるが、それでも八割程度の仕上がりだった。そんな状態でもリーグを優勝できるのはシロナ自身の実力とポケモンの能力の高さ故だろうが、その強さをより盤石にしたのはカイムのサポートのおかげだろう。

 

「シロナちゃんはサポーター付けてるの公開してたっけ?」

「聞かれたら答えてるけど、公に聞かれたことはないから言ってないに等しいかしら」

「カイム君はサポーターしてること言ってる?」

「一部に。知り合いには言ってます」

「じゃあ二人のトレーナーとしての関係はほぼ未公開なのね」

「一応シロナの弟子ってことは言ってますけどね」

 

 ミオジムにいるトレーナー達も、カイムがシロナの弟子であることは公表している。以前にダイゴを連れてきた際にその事実を公表したのだが、あくまでジムの中だけ。話が広まるまではもう少し時間がかかるだろう。

 

「わたし、トレーナーは今の一人でやるスタイルが気に入ってるけど、サポートしてくれる人がいるのもいいわよね」

「女優の方はマネージャーさんがいるのよね」

「ええ。女優の方のスケジュール管理とかオファー管理とか…そういうのをやってもらってるの」

「じゃあカイムと少し違う形ね」

「サポーターとマネージャーは違う。サポートする形対象が違う以上、当たり前っちゃ当たり前だがな」

「ま、わたしの場合ポケスタの写真撮ってもらったりしてるから、二人みたいな恋人兼サポーターっていうより、マネージャー兼友達って感じかしら」

 

 カルネは世界的大女優であることもあり、SNSの Pockestagramのフォロワー数も相当多い。頻繁に更新していることもあり、よくネットニュースなどで話題になることもある。当然シロナも相互フォローしており、過去に一度だけカルネのアカウントに出てきた時はかなり話題になったらしい。

 

「カルネさんのポケスタ、いつも見てるわ。写真の撮り方綺麗よね」

「ふふ、実はね…ジムリーダーのビオラさんに少しだけ教えてもらったりしてるの。可愛いスイーツとかは綺麗に撮りたいじゃない?」

「わかる!時々上手く撮れるんだけど、安定しなくて…」

「スイーツの撮り方なら教えられるわ。すぐにできると思うから、今日やってみましょ」

「嬉しいわ!教えて!」

 

 写真の撮り方に盛り上がり始める二人を尻目に、カイムはパラパラとメニューをめくる。メニューはランチメニューからスイーツまであり、カフェのメニューとしてはオーソドックスだが、どのメニューもおしゃれで女性ウケしそうなものばかりだった。料理をよく作るカイムとしても見応えのある盛り付けばかりであり、今度何かの時の参考にしようと考えた。

 そこで二人はカイムが少々退屈そうにしていることに気づく。女性トークについて来られないカイムの存在を思い出し、目を見合わせて苦笑した。

 

「ごめんごめんカイム、置いてけぼりにしちゃったわね」

「ん、ああいや…気にせんでいい。皮肉とかではなく、もう少し続けてくれて構わんぞ」

「いいのよ。まずは注文しないとね。カルネさんは何にする?」

「そうね…どれも美味しそうだから迷っちゃいそうだから、ある程度候補絞ってきたんだけど…」

「どれに絞ったの?」

「このあまい香りチョコケーキと、プリンのプリンアラモードのどっちかにしたいなって」

「この前きた時、私プリンアラモード食べたわ。じゃあ私があまい香りチョコケーキ頼むから、プリンアラモードにしたらどうかしら。そしたらシェアできるわよ」

「いいの?じゃあ決まり!ドリンクは…ひのこのジンジャーティーで」

「ドリンクは…私はデトックスティーで」

 

 思っていたよりも早く注目が決まったことを意外に思いつつ、カイムは店員を呼ぼうと視線を巡らせる。だがそんなカイムの視界をシロナが差し出してきたメニューで塞がれた。

 

「カイムは何を頼むの?」

「あ?俺はブレンドコーヒーだけで別に…」

 

 それを聞いた瞬間、シロナとカルネの笑顔の圧力が増した。

 

「どれにするの?」

「いや…だから…」

「カイム君」

「はい?」

「どれにする?」

「あの……だから…」

 

 二人と比べてスイーツへの思い入れの少ないカイムは別段何かを頼むつもりはなかった。コーヒーでも飲みながら楽しむ二人を眺めていようと考えていたのだが、シロナ達はそれを許さない。笑顔の圧力でカイムの意思を削いでいく。

 

「ほら見て。これとか美味しそうじゃない?」

「こっちも良さそうよカイム君。何にする?」

 

 相変わらず圧力の強い笑顔でこちらを見てくる。シロナ単体ならともかく、カルネも加わるとなるとカイムの心も挫けそうになってしまう。

 

(なんで美人の笑顔ってこんなに圧力強えんだよ…)

 

 それなりに強者とのバトルを経験してきたはずのカイムだが、そのカイムですら圧力に屈してしまうほどだった。この圧力はもはや覇気に届くほどの強さを持っており、何故ここまでほ圧を向けられねばならないのかとカイムは内心でげんなりした。

 

「さ、カイム君。どれにする?」

「………じゃあ、この願い事アップルパイで」

「ドリンクは?」

「……………クラフトサイコソーダ」

「決まりね。すいませーん!」

 

 楽しそうに店員を呼ぶシロナに恨めしそうに視線を向けつつ、カイムは大きくため息を吐く。

 

(こりゃ疲れる数日になりそうだ)

 

 そう思いつつ、少しだけ楽しみにしている自分がいることにカイムが気づくことはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美味しかった〜」

「気に入ったかしら?」

「ええ!シンオウ地方のスイーツも美味しいわね!」

 

 ご機嫌でコトブキシティ内を散策する二人をいつも通りの無表情でカイムはついていく。楽しそうにする二人は普段の服装ではなく、帽子にサングラスというお忍びスタイルだった。二人とも相当知名度の高い存在であることに加え、容姿もかなり目立つ。そのまま行けば間違いなく人だかりができてしまうが、こうして顔を隠すことで人だかりの発生を未然に防いでいた。シロナの場合、髪だけで目立つため髪を纏めていたりするのだが、それをカイムがやらされたのは言うまでもない。加えてどうやっているのかはわからないが、二人とも普通にしているのに人目につかないように気配を抑えているらしい。

 

(波導が覚醒してるシロナはともかく、なんでカルネさんまで気配薄くできんだよ)

 

 波導を抑えることで気配は薄くなる。波導を扱えるシロナがそれをできるのは不思議ではないが、波導を扱えないカルネまで同じことができるのかがカイムには理解できなかった。芸能人である以上、こうして気配を消すことが必須スキルなのだろうと、カイムは勝手に納得して考えることを辞めた。

 

「それで?どこに向かってるんすか」

「え?テレビコトブキ」

 

 この瞬間、カイムは宇宙の真理を理解したニャオハのような顔になる。

 

「は?」

「テレビコトブキよ。知ってるでしょ?」

「いや……なんで?」

「カルネさんとの対談インタビューがあるの。言ったでしょ?」

「え?それ明日じゃ…」

「今日よ。昨日言ったでしょ」

 

 そう言われてカイムは昨晩の記憶を遡る。昨夜はプラターヌ博士からの論文修正に集中しており、あまり記憶がない。だが夕食の際シロナがそんなことを言っていた記憶があるような気もした。

 

「……言われた気がするようなしないような…」

「昨日、論文に集中しすぎて私の話ほとんど聞いてなかったでしょ」

「そんな、こと…は……」

「あるでしょ」

「……………」

 

 顔を思いっきり顰めているカイムに、シロナは楽しそうに笑う。

 

「…じゃあ二人で行ってきてくれ。俺みたいなパンピーには縁のない場所だからな」

「え?」

「……ん?」

「カイムも来るのよ」

「なんでたよ。俺用ねえだろ」

「あるわよ。カイムへのインタビューオファーが検討されてるの」

 

 初耳の情報にカイムは再び宇宙の真理を理解させられたニャオハのような顔になるカイム。

 

「聞いてねぇぞ」

「そりゃそうよ。言ってないもの」

「いや…なんで俺のインタビューオファーがシロナに行くんだよ。俺本人に来てねぇぞ」

「ふふ、それはね…今回の対談のディレクターがポロッと私たちに言ったのよ。ジムリーダーのインタビューもしたいって」

「そうなの。打ち合わせの時はわたしも居たからよく覚えてるわ。それでシロナちゃんがカイム君のことを推薦したの。今回のインタビューでカイム君連れて行くから、その時に検討してみたらどうかって言ったのよ。どうやらちょうどインタビューのいい理由になる別件(・・)もあるみたいだし」

「………は?」

 

 一気に情報を叩き込まれたカイムの脳は情報処理が追いつかずフリーズしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本日はお越しくださりありがとうございます」

 

 シロナとカルネが対談の撮影をしている間、カイムはインタビューの検討について担当のディレクターと話をしていた。今回はあくまで検討ということで、インタビューそのものはない。だがこういった経験がほぼないカイムからしたら未知の領域ゆえに、内心で冷や汗だらけになっていた。

 

「…どうも。お願いします」

「いやまさか本当に来てくださるとは思いませんでした。シロナさんから連れてくる旨は伝えられてましたが、こちらからカイムさん本人にご連絡はしてなかったので」

「…多分、シロナから伝えなくていい的なこと言われたんじゃないんすか?」

「ええ、その通りです。私から伝えておくのでと」

「……はぁ。いや、まあいいんすけど…時々悪ノリするんすよ、あいつ」

「確かシロナさんがバトルの師匠なんですよね」

「ええ」

 

 時折悪ノリで動くシロナに内心で呆れつつ、カイムは話を進めて行く。バトルの師匠がシロナであることは公表しているため、特に隠すことなく肯定した。

 

「今回、ポケモンリーグと連携して公認トレーナー達へのインタビューを行おうと思っているんです。そこでまずジムリーダーとしては新入りのカイムさんからインタビューしようと思っているのですが…」

「ふむ…どういった内容のインタビューをしようと考えていますか?」

「現時点の企画書はこちらです」

 

 そう言ってディレクターはカイムに企画書をカイムに手渡す。企画書には『年末イベント(仮)事前インタビュー』と記されていた。

 

「…年末イベント?」

「ええ。ポケモンリーグの方で企画してまして、そちらの事前インタビューになります。正式なお知らせはまだだと思いますが、参加者(・・・)には事前インタビューをしたらどうかというお話です」

(参加者…なるほど、他のジムリーダーには連絡行ってるけど、俺はシロナにストップされてたか)

 

 ポケモンリーグのイベントである以上、バトル関連だろう。そして公認トレーナーという言葉が出たのなら、ジムリーダー、四天王あたりが対象となると考えられる。もしかしたらフロンティアブレーンあたりも関係するかもしれないが、そこは運営からの通知を待つしかない。

 

「端的に言えば大会っすか」

「そうなります」

「……ちなみにこれ、断ったらどうなります?」

「直接のインタビューはNGということで、質問表に答えていただく形になります」

(………ふむ)

 

 カイムは数秒思考する。そして数瞬の後、いつもの無表情をやや疲れたようにしながら頷いた。

 

「…わかりました。インタビューの形で構いません」

「ありがとうございます。ではインタビュー形式で進めていきますね」

「お願いします。スケジュールは…」

「他の参加者との兼ね合いもありますので、そこは後々お知らせいたしますね」

「了解しました」

「しかし…苦労されてますね」

 

 ディレクターにそう言われてカイムは一瞬目を丸くするが、苦笑しながら頷く。

 

シロナ(あいつ)は…普段常識人なんすけど、時折無茶振りしたりするんで」

「チャンピオンの無茶振りは、なかなか厳しそうですね」

「………そうっすね」

(あっ、この人結構苦労してそう)

 

 チャンピオンという規格外の肩書きだけでなく、考古学者としても名を馳せている存在。そんな存在から振られる無茶振りは、かなりハイレベルなものであることはディレクターも想像できる。パルデア地方のアオキのように四天王まで兼業しろとは言われないが、それでも厳しいことなのは変わりがない。今回のイベントについても、まず間違いなく何かしらの課題が与えられるだろう。現時点で内容が決まっているのなら、恐らく開催は年末年始あたり。その時にはもう論文の執筆も終わっているだろうが、学会での発表もある。それを考えると、イベントの準備はそれなりに大変だろう。普段のジムリーダー業務に加えて準備を考えると、その期間は激務になるだろうなとカイムは内心で苦笑した。

 

「…ま、無茶振りは今更っす。チャンピオンみたいな規格外の奴らとつるむってのは、そういうことなんで」

「はは…」

「んで、インタビューについてですけど…イベントのためにわざわざやるなんて随分と珍しいっすね」

「そうですね。ポケモンリーグとしても、かなり異例のイベントらしくて。それで今回は参加者にもフォーカスしたいのだとか」

「へえ…(異例のイベント?シロナが企画してたアレか?初めての試み的なこと言ってた気もするし…多分そうだろうな。つかあいつ、なんで俺にだけ情報ストップしてやがんだ)」

 

 近いうちに解禁されるだろうが、だとしてもカイムにだけ詳細が知らされないのは企画者であるシロナの意向だろう。このディレクターも詳しいことを言わないのは、彼自身がまだイベントの全容を知らないこととシロナから何かしら言われたからだろうとカイムは予想した。

 

「インタビュー内容についてはそちらの企画書に記載してあります。これで本決定というわけではないので内容が変わる際は連絡いたしますので」

「よろしくお願いします」

「では今回の打ち合わせは以上です。シロナさん達のインタビューは恐らくまだ続いていますが…良ければ見ていきますか?」

「…他にやることもないんで、少し見ていきます」

「はい。ではこちらへ」

 

 ディレクターに連れられ、カイムはミーティングルームを出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しばらくスタジオで対談の様子をカイムは眺めていた。非常に優雅な会話をする二人を前に、先程までのはしゃいでいた様子は一切感じられなかった。

 

(…どっちの面もある意味二人にとって素の表情なんだろう。シロナは見慣れていたし、カルネさんもまぁ関わりあったから見ているが…ここまで変わるのは流石としか言えん)

 

 外行きの顔、とでも言えばいいのか、シロナもカルネも先程までのスイーツにはしゃいでいた人と同一人物とは思えないほどしっかりした対応だった。カイム自身、仕事中は普段と比べてかなり態度は異なる。故に二人の変わり身もわかるが、かなり極端に変化しているように見えた。しかしどちらも無理をしている様子は一切感じられない。うまく隠しているわけでも無さそうであるため、どちらも彼女達にとっては素の顔に近いのだろう。ただ、オンオフの顔がそれだというだけだ。

 

「ありがとうございました。それでは本日の対談は以上となります。またよろしくお願いします」

「ええ、ありがとうございました」

「また呼んでくださいね」

(うまーく猫被るもんだ。カルネさんはともかく、シロナも)

 

 二人の変わり身に若干ドン引きしつつ、スタジオから歩いてくる二人を出迎える。

 

「あらカイム。そっちも終わったのね」

「俺ぁ大した用じゃねえから」

「本当かしら?」

「ここで言うことじゃねぇよ。文句は帰ってからだ」

「うふふ。カイム君、面白そうなこと話してたのね?」

「面白い…かどうかはわからんっす。とりあえず、用事終わったんだし帰りましょうや」

「はーい」

 

 普通に有名人二人と会話するカイムを見て、共にスタジオに来たディレクターはカイムもなんだかんだでこういう空気に慣れてるんだな、と考える。あまり大会に出てないと聞いているが、やはりジムリーダーなだけあり、バトルの修羅場を潜った経験があるのかもしれない。

 それはそれとして、超有名人の美女二人と会話しているのに一切動揺がないあたり、やはりカイムがシロナと親しい関係だという噂は本当なのかも、とも考えた。弟子であることを考慮したらそう不思議ではないが、なんというかこう…それ以上の関係に見えなくもない。

 

「じゃ、お疲れした」

「あ、はい。また連絡しますので」

「よろしくお願いします」

 

 一切表情を変えず、カイムはシロナ達と共に帰っていった。その後ろ姿がどことなく楽しそうに見えたのは気のせいだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、ポケモンコンテストを観戦しにいき、カルネにコトブキシティを案内した。一通り案内し終え、ミオシティに戻ってきた頃には日は沈んでいたが、まだ夏の暑さは健在であった。エアコンの効いた車から降りると、じんわりと汗が滲む。

 

「北国のシンオウでも夏は暑いわね〜」

「他と比べたら多少涼しいかもしれないけど、それでも暑いわよね」

「確かカイム君はホウエン出身よね。ホウエンの夏はもっと暑いの?」

「ああ、まあ。シンオウ(こっち)よりは暑いっすね。ただその分冬はマシですけど。雪ほとんど降らないし」

「シンオウの冬は厳しいからね」

 

 カロス地方にも雪は降る。しかしシンオウ地方のように天変地異かと錯覚するほどの雪はそう降らない。知識として知ってはいても、実際目の当たりにするとその雪量は圧巻だったことをカイムは思い出した。今でこそ多少慣れたものの、毎年雪の多さには圧倒されている。

 そんなことを考えながら、カイムはトランクに積まれているカルネのスーツケースを取り出す。カルネが自分で運ぶと言いながら手を差し出してくるが、肩を竦めてそのまま家に入っていった。

 

「マネージャー気質なのよ」

「本当ね。でも正直助かるわ。やっぱり長時間移動は疲れるから」

「カロスから来たんだもの。仕方ないわ。一応、今回の来訪はお仕事のついでなのよね?」

「半々かしら。リーグ後のバカンスも兼ねてるから、一週間は完全にオフなの。一応ホテル取ろうと思ってたんだけど…泊めてくれるっていうから、少しの間お世話になるわね」

 

 一週間ずっといるかは決めていないが、カルネとしても友人と共に過ごせるのは嬉しい。何日かはお世話になる予定となっていた。

 

「ええ、大歓迎よ。カイムもああ見えて、カルネさんが来てくれるの喜んでたの」

「あらそうなの?もう、言ってくれればいいのに」

「彼はそう言うの言わないわよ。照れ屋だから」

「そう。カイム君らしいわね」

 

 カイムに続いてシロナとカルネはシロナ宅へと上がる。

 カルネは初めて来訪したが、想定以上に綺麗な一軒家だった。カロスの住宅とはかなり異なる形であり、カルネにとっては新鮮な空間だと言える。

 

(思っていた以上に…普通というか、なんというか)

 

 カルネは女優とチャンピオンという二足草鞋を履き、シロナ同様に稼ぎは非常に多い。それ故に家はそこそこいいところに住んでいたりするのだが、二人の家は思っていたよりも普通だった。比較的大きめの一軒家ではあるが、内装や雰囲気は一般家庭のそれと大差ない。シロナの稼ぎを考えれば、質素な方だろう。

 

(多分、シロナちゃんの方針ね)

 

 シロナ自身は一般家庭出身。それ故か、あまりいい場所に住むのが落ち着かないのだろうとカルネは考え、実際それは当たっていた。

 

(…この広さなら、子供ができても住めそうよね)

 

 まだ結婚していないという意味不明な現状の二人だが、もし二人に子供ができたとしてもこの広さなら問題ないだろう。そこまで考えているとは思いづらいが、カルネは二人の今後が楽しみになってきたりしていた。

 

 カイムは荷物をカルネが泊まる部屋に置き、リビングへと降りる。すると二人は互いのポケモンを庭に出し、思い思い過ごしていた。

 

「カルネさんのサーナイトはどういう育て方をしているの?」

「やっぱり特攻が強みの子だし、性格的にもアタッカー気質だから特攻メインよ。でもやっぱりエースとして研究されるから、耐久力やサブウェポンの扱いもしっかりしてるわ。あとはメガシンカね。メガシンカの力の使い方も重点を置いているの。強力な反面、みんな対策してくるから」

「メガシンカの使い方だと、私よりも一日の長があるものね。メガシンカの切り時とかはいつもどう判断してるの?」

 

 早速ポケモン談義を始める二人を見て、やや呆れたような視線を向ける。二人とも女優や考古学者であると同時に、チャンピオン。お互いのポケモンのことは気になるのだろう。

 カイムもカルネのポケモン達に目を向ける。早速組み手を始める者やシロナのポケモン達とじゃれ合う者、まったりと探している者など様々だったが、やはり相当鍛えられていることが一目でわかるほどだった。

 

(…強えな。覇気の強さが尋常じゃねえ。オフの状態でこれってどうなってやがる)

 

 オフの状態で戦闘の意思などないはずのポケモン達からですら、強い覇気を感じる。シロナという強敵を目の前にしているが故なのかもしれないが、全開ではない。だというのに、肌で感じる覇気の強さはシロナのポケモン達となんら遜色がない。シロナやダイゴとはまた違う強さを持っていることをカイムは感じ取った。

 

「話の腰を折って悪いが、ちといいですかい」

「あらカイム君。荷物ありがとう」

「いえ。そんで、今いいすか」

「どうしたの?」

「晩飯のリクエストあります?今から作るんで少し遅くなりますが、何かあれば可能な範囲で応えます」

「えっ⁈いいの⁈やった、嬉しいわ」

 

 以前からカイムの料理は絶品だとシロナから(散々)聞かされていた。そのためいつか食べてみたいと思っていたが、まさかリクエストまで聞いてくれると思わなかったカルネは思わず声を上げる。

 

「そんなリアクションするほどですかねぇ」

「するほどよ。どれだけ聞かされたと思ってるの」

「はぁ…」

 

 呆れた目をシロナに向けるが、シロナはまるで気にしていないように笑顔を向けてくるだけ。大したものではないだろうに、と内心でぼやきつつも、そう言われること自体は嬉しい。シロナへ文句を言うことなく、カルネへと視線を戻した。

 

「そうねぇ…具体的に言うと材料が無い可能性もあるわよね」

「そっすね。その場合、待ち時間がちと長くなります」

「さすがにそれは申し訳ないし、ジャンルだけ出すことにするわ。リクエストは、パルデア料理で」

「パルデア料理…ふむ」

「どう?今ある材料だけで作れそう?」

「あんま作らないジャンルっすけど、問題ないです。とりあえずメインは決めました」

「何作るの?」

 

 カイムの料理は気持ち和食が多い。無論洋食や中華も作るが、なんとなく和食のイメージが強かった。そのためパルデア料理と言われてカイムが何を作るのかシロナはパッと出てこなく、カイムに問いかけた。

 

「アヒージョ。カルネさん、ニンニク大丈夫っすか?」

「ええ、大丈夫。今日この後外に出る予定もないしね」

「了解っす。バゲットは…サンドウィッチ用があるし、他の材料もあるしなんとかなるか。これだけじゃ足りねえし…サラダとスープ追加だな。よし」

 

 頭の中でなんとなくレシピを組み立てたカイムは、組み手の休憩をしているルカリオを呼び、キッチンへと向かう。カイムとルカリオにブラッキーがついていき、ルカリオの頭によじよじと登り、むふーっと満足そうに息を吐いていた。

 

「じゃあ、晩御飯できるまで待ちましょうか」

「ええ。楽しみだわ。シロナちゃんがあそこまで褒める料理だもん」

「うふふ。カイムは何作っても美味しくできるから楽しみにしてて」

 

 楽しそうに笑いながら、二人はウッドデッキに腰掛ける。庭で思い思いに過ごすポケモン達を眺めながら、雑談に華を咲かせるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ」

「いい匂いしてきたわね」

 

 暫しポケモン達と戯れていると、いい匂いが漂ってくるのを感じる。そろそろできただろうか、と室内に入ると、ルカリオがサラダを食卓に運んできたところだった。

 

「いいタイミングだった?」

「ああ」

 

 ルカリオに続いてカイムがスープを運んでくる。コンソメスープからは湯気が立ち上り、食欲を増すような香りが広がっていた。続いてルカリオがメインとなるアヒージョを運んでくる。オリーブオイルとニンニクのいい匂いがしてきた。それに続いて、カットされたバゲットが皿に並べられる。そして集まってきたポケモン達にも、カイムが用意したフードを与えていき、カルネのポケモンも含めて全員にフードが行き渡ったのを確認すると食卓に戻ってきた。

 

「あら美味しそう。さすがカイム君ね」

「どーも」

「じゃ、さっそくいただきましょ」

「いただきます」

 

 オリーブオイルに浸したバゲットと共に、シーフードを口に入れる。オリーブオイルとニンニクの旨み、シーフードの味が口に広がり、カルネは思わず笑顔になった。

 

「美味しい…!とっても香りが豊かだし、オリーブオイルに旨みが溶け込んでるわ!」

「でしょ?カイムは何作っても美味しくできるの」

「なんもしてねぇシロナがドヤってどうすんだよ」

「いいの。私が嬉しいから」

「何言ってやがる」

「それでカイム君。このアヒージョ、普通のより香りが豊かな気がするんだけど…」

「オリーブオイル2種類使ってます。加熱するのにいい種類と、後で追加するためのオイルの2種類です。あとはニンニクの加熱の仕方も少し変えてみました」

「そうなのね。今度やってみるわ。それにしても、さすが主夫…」

「誰が主夫っすか」

「うふふ、ごめんごめん」

 

 楽しそうにアヒージョを口にするカルネと、いつも通り無表情で声のトーンが変わらないカイムを見て、シロナも食事を口に運ぶ。友人のカルネがこうして加わるだけで、普段の食卓がより賑やかになったことがシロナとしても嬉しかった。それに詳しい料理の話になると、カイムも受け答えのために口数がやや多くなる。普段より少しだけ楽しそうに感じられるカイムを見て、シロナも楽しそうに笑った。

 

(二人のご飯もいいけど、たまにはこういう時間もいいわね)

 

 そんなことを考えながら、シロナは二人の会話に混ざりにいくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 洗い物を終えて水が滴る皿を布巾で拭き取る。側にいるルカリオも同じように布巾で皿を拭い、隣にいるバシャーモが皿を食器棚に戻していく。全ての皿を戻してリビングに向かうと、シロナとカルネがポケモンと共に戯れていた。

 

「あ、ありがとうカイム」

「ごめんね全部やらせちゃって」

「いいっすよ。客にやらせるわけにゃいきません。それにいつものことだし、シロナにやらせるとやること倍増するんで」

「ちょっと?」

「事実だろ」

「最近はちょっとできるようになったわよ」

「ポケモン達に手伝ってもらってギリ、な」

「もー!」

 

 むすっと表情を顰めながらシロナはカイムの肩を叩く。叩かれたカイムは呆れたように肩を竦め、側にいたムクホークのトサカをふかふかと撫でた。

 

「ふふ、仲がいいわね」

 

 まるでコントのようなやり取りをする二人を前に、カルネは楽しそうに笑う。今のやり取りのどこに仲良し要素があったのかよくわからず、シロナとカイムは目を見合わせて首を傾げる。糖度は高くないものの、今のやり取りでわからないあたり何故この二人はよくわからないところで頭が溶けているんだな、とカルネは内心で苦笑した。

 

「ま、今更ね」

「?」

「いーの。二人はそのままでいてね」

「???」

「それより!一個聞きたいことがあるの」

「何?」

「あのタマゴよ」

 

 カルネはリビングの隅にあるカゴを指さした。カゴはガブリアスが守るように見ている。その姿はまるで母親のようだった。

 

「ああ、あのタマゴね」

「ガブリアスが守ってるように見えるわよね。もしかして、ガブリアスのタマゴだったりするの?」

「いや、そうじゃないわ」

「じゃあ誰のタマゴなの?」

「わかんねーんすよ。知り合いに託されたタマゴなんで」

 

 あのタマゴは、先日カイムとシロナがホウエン地方に出向いた際に巻き込まれた事件…その首謀者というに相違ない存在であるヒガナから託されたもの。現在ヒガナは、自らの行いを悔い、贖罪のために奔走している。その贖罪にこのタマゴを巻き込みたくない、という思いから、ヒガナはタマゴをカイムに託した。それからずっと温めているのだが、こうしてガブリアスが時折側にいることがあった。ここ最近は特にその時間が多くなってきたように感じる。

 

「そんで?このタマゴがどうかしたんすか」

「さっきからサーナイトがこのタマゴのことを気にしてるみたいなのよ」

「サーナイトが?」

 

 カルネの相棒であるポケモン、サーナイト。現在はガブリアスと共になにやらタマゴをまじまじと見つめており、その姿は非常に優雅で美しい。だがやはりチャンピオンの相棒ということもあり、オフモードでも強者として纏う空気はガブリアスのものに近い。チャンピオンズトーナメントでダンデのリザードンのキョダイマックスに正面から撃ち合えるほどの力を有している以上、当たり前でもあるが。

 

「ええ。理由はわからないけど、サーナイトが気にかけてるの」

「確かにそうね。私のガブリアスもよく気にかけてるし、何か感じるのかしら」

「ちょっと前から時々動くようになってたんすよ。それ関連ですかね」

 

 ポケモンのタマゴはどこからともなく現れるものだが、その成長過程はわかりやすい。初期段階ではほとんど動くこともなく、ただそこにあるだけ。だが成長が進んでくると時折動くようになり、そして直前は中から音が聞こえてくるらしい。

 現在カイムが面倒を見ているタマゴは時折動く状態まで来ている。もしかしたらその状態がサーナイトにとって気になるものなのかもしれない。

 

「じゃあもう少ししたら産まれるのかもしれないのね」

「多分?もうちょい時間必要かもしれませんけど」

 

 そう話していると、サーナイトがカルネの側に戻ってくる。そしてカルネに何か耳打ちするように声を発すると、カルネはタマゴに目を向けた。

 

「サーナイトはなんて?」

「タマゴから音が聞こえたらしいわ」

「タマゴから?じゃあもうすぐ産まれそうなのね!」

「へえ、もうそんなに成長したんか」

 

 ヒガナからタマゴを託されて、そこまで長い時間は経っていない。タマゴが産まれるまでの平均時間がどれくらいなのかはカイムも把握していない(というか、種族ごとに産まれるまでの時間が違いすぎるためわからない)ためどれくらい時間が必要なのかはわからなかったが、音が聞こえたということはもうそろそろ産まれるのだろう。

 

「思ってたよりも早いな」

「ガブリアスが温めたりしてくれたおかげかしらね」

「ああ、ありそう」

 

 シロナも理由はわからないが、何故かガブリアスはあのタマゴのことをやたら気にしている。よく温めるような仕草をしていたり、守るようにしている姿を見ていた。普段は毛布にくるんでいるが、ガブリアスが温めたおかげで成長が早まった可能性は多いにあるだろう。

 

「……何のタマゴなんだろうな」

 

 ぽつりと呟くカイムにシロナは問いかける。

 

「何か思うところでも?」

「…いやぁ、俺…ポケモンのタマゴ初めてでさ。産まれてくる奴に、どう接すればいいかイマイチイメージつかなくてよ」

「特別何かする必要はないわ。多少気を使うところは増えるけど、産まれてくるのはポケモンよ。いつも通りのカイム君でいいと思う」

「そうよ。貴方があの子の育て親になるんだから、貴方の素直な心を伝えればいいの」

「…いじっぱりなやつだったらどうしよ」

 

 どう考えても今心配することではない呟きにシロナとカルネは笑ってしまう。どことなくズレた感想ではあるが、カイムなら間違いなくこのタマゴから産まれてくるポケモンを大切に育てるだろうと考えていた。

 

「カイム君なら心配いらないわよ」

「そうよ。だって貴方のポケモンはみんないい子に育っているじゃない。貴方のおかげよ?」

「………そうかい」

 

 そうだぞ、とでも言うようにバシャーモが肩を組んでくる。ルカリオも胸に手を当てながら頷いてくる姿を見て、カイムは照れ臭いのか表情をむすっと歪めた。

 

「ま、そういうことにしておく」

「一番のいじっぱりは貴方じゃない」

「やかましい」

 

 シロナとカルネの笑い声がリビングに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お布団貸してくれてありがとうね、シロナちゃん」

「ええ、気にしないで」

 

 寝室にベッドを並べて二人は横になる。普段はシロナとカイム、そしてポケモン達が眠る部屋だが、今日はカルネのためにカイムは部屋を空けていた。カルネが横になるのは普段シロナが眠るベッドで、シロナが横になるのは(一応)カイムが眠るベッド。一応この部屋には二つベッドがあるが、シロナとカイムは普段寄り添って眠るため一つのベッドしか使っていない。カルネが横になるベッドはポケモンがいることが多い。

 

「カイム君は?」

「今はお風呂。寝るのは隣の部屋よ」

「そう。気を遣わせちゃったわね」

「気にしないでいいのよ。カイムも特に気にしてないから」

「うふふ、そう。通じ合ってるって感じでいいわね」

「出会って四年以上経つもの。考えてることくらいある程度わかるわ」

 

 平然と惚気てくるシロナに内心で苦笑しつつ、側にいるシロナに目を向ける。キャミソールと薄手のパーカーという出たちのシロナには、カルネとはジャンルが違う美しさがあった。着ているパーカーはシロナにはややサイズが大きいようにも思えるし、何より見たところ男物だ。聞くまでもないだろうが、敢えてカルネは問いかける。

 

「シロナちゃん、そのパーカー…カイム君のでしょ」

「え、わかる?」

「わかるわよ。シロナちゃんの好みと似てるけど、ちょっと好みと違うように見えたの。そもそもそれ男物っぽいから」

「よく見てるわね…」

「役者だもん。人の細かい癖や好みまで観察するのが職業病みたいなものよ」

 

 芝居とは、他者を演じること。他者の好みや傾向、価値観などを細かく観察することで、芝居の糧にする癖がカルネにはあった。その癖がポケモンバトルにもうまく応用され、チャンピオンにまで上り詰めた。そこまで上り詰められるほど、カルネの観察眼は鋭く、的確。シロナの着ているものの傾向もほぼ完全に把握されている以上、カイムの部屋着など着ていたら違うものだとカルネからすればすぐにわかるものだった。

 

「これは彼パーカーというやつかしら?」

「多分ね。私が勝手に持って行ってるだけだけど」

「ふふふ、カイム君が小言言ってそうね」

「いーの。私がしたいことだから」

「許しちゃうのが甘いところよねぇ」

 

 前は二人の関係を揶揄うだけで顔を真っ赤にしていたというのに、この変わり様に思わず感心してしまう。

 

「もう一年?」

「あ、ええ。この前のリーグでちょうど一年よ」

「はやいわね。私に相談してきたのが…一年半前かしら?去年の初めくらいだったし」

「ちょ、やめてよ…」

「あの時はまだカイム君がどう考えてるかわからなかったのよね」

「…そうね、恋愛に関しては全く理解できてなかったから…というか、なんで急に恋バナになるのよ」

「友達との夜は恋バナじゃない?」

「もう、学生じゃないんだから」

 

 そう言いながらも、シロナは楽しそうにカルネの方を向く。

 

「そういうカルネさんは何かないの?」

「わたし?今はないわ。バトルとお芝居で忙しいからね…って、それはシロナちゃんも同じか」

 

 シロナはカルネとは違って女優ではないが、学者。カルネとは異なるベクトルで忙しいことに変わりはない。

 

「今はいいかなって。わたしにとって素敵だと思える人もいないしね」

「そっか。まあでもそういうものよね。私もカイムいなかったらそうだったと思うし」

「でしょ?結局、自分にとって素敵だと思える人が近くにいるかどうかだもの」

 

 そう言って伸びをするカルネの姿は、どことなく大人びているように見える。シロナと変わらない年齢のはずだが、どことなく自分よりも大人に見えるのは生きてきた世界の違いからだろうか。

 

「カルネさんって…結婚願望あるの?」

「結婚?あるにはあるけど…絶対したい!ってほどではないわ。シロナちゃんみたいにいい人がいればしたいわね〜」

「わ、私は別に何も言ってないわよ!」

「え〜?でも、今ここで結婚願望(その話)が出たってことは、そういうことでしょ?」

「………」

「ほら図星」

 

 顔を赤くするシロナに、カルネはけらけらと笑った。

 普段の大人びていて優雅なカルネとは違う、一人の女性としての一面を見せるカルネに、シロナは敵わないなと考えながら口を開く。

 

「……そうよ。私は、その願望がある」

「お互い意識する年齢だものね。シロナちゃんは相手がいるし、余計意識するか。プロポーズしないの?」

「…本当はね、すぐにでもしたい。彼と本当の家族になりたいと思ってるの」

「何か理由があるのね」

 

 頬を赤く染めながらシロナは頷く。

 

「付き合う時ね、私から彼に告白したの」

「そう言ってたわね」

「あの時ね、実はカイムも同じことを考えてたらしいの」

 

 ただカイムは、リーグが終わってひと段落したら伝えようと考えていたらしく、すぐに伝えることは考慮していなかったらしいが。

 

「どっちから伝えるかとか、私にとっては正直どっちでもいいと思ってるわ。でも、カイムは違ったみたい。今までたくさんもらってきたから、これくらいでしか返せないって言うの。私がどれだけ彼からたくさんもらっているのか、わかってないから」

「カイム君らしいわね」

 

 カイムはいつも自分がやってきたことを過小評価する。最近でこそ多少マシになったが、その傾向は未だに残っていた。シロナに与えてもらったものばかり数えて、自身がシロナに与えたものを数えない。

 

「欲しがるばかりではいつか何ももらえなくなる。そう言って色々やってくれてるのに、自分は何もできてないって思ってるの。だからこの大切な節目は自分が私に精一杯を伝えたいんだって」

「誠実で素敵ね。シロナちゃんはその意思を尊重したいんだ」

「…うん。私としては、今すぐにでもしたい(・・・)んだけど、でも彼の意思も尊重したい。ならここは私が待とうって決めたの」

 

 シロナとしては、今すぐにでもカイムと本当の家族になりたい。きっとカイムはそれを受け入れるだろうが、シロナは二人とも納得できる形で家族になりたかった。だからシロナはカイムがジムリーダーになったあの日、一瞬の躊躇もなく待つことを決めた。

 

「そんな風に待とうって思える人がいるの、いいわね。少しだけ羨ましいわ」

「……うん」

「でもいつまで待つの?さすがに限度はあるでしょ」

「カイムが論文発表が終わったらって言ってたの。だからとりあえずその時までは待つわ。論文書き上げるだけなら多分あと2ヶ月かからないけど、冬に学会があるからそれの後くらいかしら」

「そうなると、今年いっぱいって感じね。結婚式はやるの?」

「えっ⁈そ、それは…まだ結婚もしてないのに…」

「やるかどうかはともかく、シロナちゃんがやりたいかはまた別じゃない」

 

 にやにやと笑いながら言ってくるカルネに、シロナは顔を半分布団に埋めながら小さく頷いた。

 

「…したい」

「うふふふふふ」

「な、なによ!」

「ん〜〜?これは結婚式行くの楽しみになってきたな〜って」

「……………いじわる!」

「かわいいー!」

 

 わいわいと騒ぎ始める二人を、ガブリアスとサーナイトはふっと楽しそうに笑った。

 

「ふざけんな。何言ってんだお前」

 

 暫しわいわいと騒いでいると、突然扉の外からカイムのものと思われる声が響く。どことなく怒りの感情がこもっていそうな珍しい声に、思わず二人は目を見合わせた。

 

「カイム…よね」

「多分。他に人いないでしょ」

「そうね。どうしたのかしら」

 

 シロナは布団から抜け出すと、扉を開いて下にいるであろうカイムの元へと歩いていく。カイムはプライベート用のスマートフォンを耳に当てて、どことなくイラついたような表情をしながら通話をしているらしい。

 

「急にんなこと言われても対応できるか」

『まあ急な話だからね。悪いとは思ってる』

 

 通話の声を聞いた感じ、通話の相手はダイゴだろう。だがダイゴ相手にここまでイラついたような声を上げるのは珍しい。

 

「つか、なんで俺なんだ。ホウエン(そっち)にも適任探しゃいるだろうが。俺である必要ねぇだろ。それこそお前でも十分対応できるはずだ」

『かもね。でも、ボクはキミ以上の適任はいないと思ってるよ』

「はあ?なんでだよ」

『キミは、挫折の経験がある。そして()()()()()()()()()()()()ことを知っているだろう』

「…………」

『ボク視点、キミ以上の適任はいない。とはいえ、これはボクが勝手に頼んでいるだけ。キミには断る権利がある。本当に無理なら、食い下がる気はないよ』

 

 ダイゴの言葉にカイムは暫し考える。自身のスケジュールやその他諸々を考慮し、ダイゴの申し出の答えを出した。

 

「…いいだろう。受けてやる」

『さすが。そう言ってくれると思っていたよ』

「だが、条件がある」

『なんだい?』

「ある程度は面倒見てやる。だが、指導方法はこっちで決める。それで合わなくても文句言うなよ」

『勿論さ。舐めた態度でキミが気に食わなかったら、交通費持たせて叩き返してくれていい』

 

 そこまで譲歩されたら、カイムも立場上断ることはできない。正直不承不承といった感じではあるが、断る理由はほぼなくなった。それはそれとして、交通費のところにカイムは苦笑した。

 

「交通費は持たせるのかよ」

『そりゃね。向こうは未成年だから』

「ま、いいだろう。あと、そいつのこの一年のバトルレコード用意しろ。公式戦の残ってる奴だけでいい。明日までにな」

『キミじゃないんだからそんなすぐ集まらないよ…わかった、なんとかしてみる』

「じゃ、データ用意したらまた連絡してくれ。それ見てどうするか考えてみる」

『わかった。急な申し出なのにありがとう』

「貸しだからな」

『はは、わかった。じゃあまた』

「ああ、またな」

 

 そう言って電話を切ったカイムは、疲れたように息を吐いた。そんなカイムを心配してか、ルカリオがカイムのことを見上げる。なんでもない、とでも言うようにカイムはルカリオの頭を撫で、振り返らないままシロナに声をかけた。

 

「何してんだ」

「あ、ごめん。声が聞こえたから」

「…悪い。うるさかったな」

「うるさくはなかったけど、珍しいなって。貴方、そんな声を荒げることないでしょ。それに相手ダイゴ君よね?どうしたの」

 

 小言を言うならともかく、あそこまで声を荒げることはそうない。しかも相手は親友のダイゴ。いつもの軽いどつき合いとは訳が違う。

 

「…ダイゴに、トレーナーの指導を頼まれた」

「トレーナーの?それだけ?」

「それだけならあんなキレねぇよ。俺がキレてんのは、あいつが頼んできた奴のことだ」

「知ってる人なの?」

「名前だけな。ホウエンリーグ本戦出場者だから、名前だけ把握してたんだ」

 

 どうしてその人のことを指導するのが嫌なのか。シロナはそれがわからず首を傾げる。それに気づいたカイムは息を吐くと、シロナにタブレットを手渡した。そこに映されていたのは、今年のホウエンリーグ本戦一回戦の試合だった。

 

「今年のホウエンリーグ?ミクリさんのバトルね。ミクリさんの指導するわけないし、相手が依頼された人?」

「ああ」

「リーグ本戦に出られるなら、かなり強いわね。でも見たところ若いし、カイムが指導できるところもあると思うけど…そんな怒るところある?」

 

 ざっと試合の流れを見たが、このトレーナーのバトルにおかしい所はない。バッドマナーだったりするのかと思ったが、そういうわけでもない。なら何にカイムが怒っているのか、シロナは理解できなかった。

 

「………悪い、言葉が足らなかったな。俺がキレてんのは、そいつを指導するためにダイゴが頼んできた内容だ」

「ダイゴ君が?なんて頼んだの?」

「端的に言えば、そいつの心を折れ、だとさ」

 

 苛立たしげに言うカイムに、シロナは思わず目を見開いた。シロナはダイゴとの交流は深くないが、カイムの親友なだけあり、礼節をわきまえ、他者に気遣うことができる男性だと把握している。そのダイゴが、まだ年若いこのトレーナーの心を折れとカイムに頼んできたという事実はにわかに信じがたいものだった。

 

「心を折れって…」

「言葉通りだ。んな重役(・・)いきなり押し付けてきやがったんだぞあいつ。そらキレるわ」

「でも、受けたんだ」

 

 怒りながらも受けた。つまり、カイムもそれが必要だと判断したからこそ受けたということなのだろう。それに、ダイゴも断る権利をカイムに与えていた。ざっとしか見ていない以上、シロナには判断できないが、カイムがその権利を与えられたうえで受けたのなら、きっと必要なことなのだろう。

 

「必要ではある。それはわかるからな。ただ、いきなりそんなこと押し付けてきたんだ。いきなり頼むんじゃなくて、事前に相談しろっての」

「あら、前に相談しようとせず悪夢に潜ろうとしたのは誰だったかしら?」

「………………すんませんでした」

 

 ブーメラン発言に頭を抱えるカイムの肩をルカリオが優しく叩く。そんなカイムに優しく笑いかけながら、シロナはカイムの隣に腰を下ろした。

 

「それで?具体的にどうするの?」

「…一応、ミオジムで預かる。正直、本戦出られるくらいの奴を今更指導することなんてねぇと思うが…まぁ、頼まれた以上やることはやるさ。だが、メインのことを考えるとどうするか決めかねてる」

「心を折るってやつよね」

「ああ。全く…趣味が悪いことこの上ねぇよ」

 

 かつて己が経験したことを他者に味合わせる。それも、己の手で。かつて通った道だからか、彼の状態、必要なことをある程度理解できてしまっていた。

 

「でもやるんだ」

「…このままだと、確実に間違った方向にいく。完全に潰れる前に、折らないと(・・・・・)

「ジムリーダーとしての責務ね」

「運が良かっただけの俺がここまで来てんだ。同じような奴は、できるだけ手を差し伸べるって決めてる」

「いい心がけね」

 

 そう言ってシロナはカイムの肩に頭を乗せる。

 

「何か手伝えることがあれば、なんでも言ってね」

「ああ」

 

 淡白な答え。だがその一言に、心からの信頼を感じたシロナは嬉しそうにカイムの首元に埋めた。

 

「頑張って」

「善処しよう」

 

 二人の側で、ブラッキーがグレイシアを抱き枕にしながら嬉しそうに喉を鳴らす。抱き枕にされているグレイシアはドギマギしながらも、二人の甘さに呆れたようにため息を吐く。

 そんな二人を陰からカルネは楽しそうにみており、『なんで結婚してないの?』とでも言いたげなサーナイトに「しーっ」と口に指を当てるのだった。

 

 




カルネさんはもう少しいます。



Q.シロナとカイムは結婚してますか?
A.していません。

Q.なんで結婚してないんですか?あのイチャつき具合で結婚してないのは無理がある。
A.カイムがプロポーズしてないからです。

Q.なんでプロポーズしないんですか?
A.準備まで手が回らないからです。

Q.カイムは普段比較的常識人なのに、シロナと話す時は頭溶けるのなぜなのですか?
A.惚れた弱みというやつです。

Q.いい夫婦の日というのがありますが、その日に合わせて番外編とか投稿しないんですか?
A.この二人まだ夫婦ではありません。

Q.カイムってポケモンとどう組み手してるんですか?
A.バシャーモやルカリオとカイムがストリートファイターしてると考えてください。無論バシャーモは縛りをつけて組み手してます。速度と威力でゴリ押すのではなく、技術だけで一本を取らないとならないという縛りです。

Q.なんでカイムはポケモンと殴り合えるんですか?
A.スモモとトレーニングしたからです。スモモがポケモンと殴り合えるので、スモモの身体能力に対抗するために必死に鍛えたらこうなりました。でもスーパーマサラ人には及びません。あんな脅威的跳躍力や異常な怪力、水生ポケモン並みの肺活量はありません。

Q.パルデア料理ってどんな料理ですか?
A.スペイン料理だと思ってください。原作だとサンドウィッチしか出てきませんが、アヒージョやトルティーヤあたりです。

Q.サイトウとカイムが殴り合ったらどちらが勝ちますか?
A.6:4でサイトウです。ただルール無し武器無しの場合はカイムが勝ちます。仲間の思いを背負ったビワ姉には多分勝てません。

Q.カイムならスグリ君を救えますか?
A.会うタイミングによります。完全に闇堕ちする前なら救えますが、完全に堕ちた後では不可能です。単純に勝てないから。シロナさんなら救えます。


ブラッキーって冬毛になったりするんですかね。


シロナ
早く結婚しろ。

カイム
早くプロポーズしろ。私の身が保たない。

カルネ
数少ない砂糖耐性マックスの人。人間としてはほぼ唯一無二の砂糖耐性マックスの人であるため、二人の会話(という名の惚気)を嬉々として聞きにいく剛の者。シロナとカイムは所謂推しカプポジらしい。

サザレさん(高校生時代)出したい。



後編はシロナパとカイムパを足して2で割ったようなメンツでした。
ガブリアス
ブラッキー
バシャーモ
メタグロス
トリトドン
ミロカロス

スグリ君が最後まで可哀想だった。
そして他地方の大会に無理やり出場させられるアオキさんが原作で出てきてしまいビビり散らかしていました。
二人の子供がブルーベリー学園へSV主人公と一緒に留学して、イッシュ地方ジムリーダー(多分ヤーコン)の娘タロちゃんに「君の親もジムリーダーなの?」的な話してほしい。ただ年齢的なこと考えると、多少設定弄る必要が出てくることに頭を抱えています。

スグリ「よくも……今!ここで!!鬼さまさ!!出せたよな⁈」
ハルト「本気で来いって言ったのはお前だろスグリ!」
スグリ「ああああぁ!ハルトォ!」
ハルト「難癖つけてんじゃねえぞデコ助野郎!」

こんなシーン見たかった。

年内にもう1話更新予定。できなかったらすみません。


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