黒と紅のメタラー?志望とバンド少女たち   作:妥協院枠空き

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どうも妥協院枠空きです。さぁ、記念すべき第1話ということで頑張っていきましょう!
時間軸は香澄がまだポピパを結成する前のグリグリのライブの部分からです。そのため前回の資料を見ればわかる通り、霧夜と冴月は高2ということになってます。
さぁ前置きはこの辺にして本編どうぞ!




第1話 猫耳少女が見た物

 

【香澄視点】

 

香澄「なんだろう…」

 

私は今日、有咲やりみりんとSPACEというライブハウスに来ていた。Glitter*Greenのライブを見にやってきたけど、順番が回ってきても出てきたのは別のバンドだった。

 

妙な胸騒ぎがする。

 

私はりみりんの所へ行った。確認してみたら台風で飛行機が遅れてたそうだ。空港は出たが、まだこっちに着いていないと言われた。

 

有咲「ま……間に合わなかったらどうなるの……?」

 

香澄「来るまで待つ……とか?」

 

正直バンドの世界はまだ分からない。だからこういう時もどうなるか分からなかった。だけど答えはすぐに分かった。

 

オーナー「ダメだね」

 

鋭い声が当たりを包んだ。

 

オーナー「何があろうとステージに立つ……客の期待を裏切るようなバンドはダメだ」

 

オーナー「穴を開けたら……2度とうちの敷居はまたがせないよ」

 

緊張が走る。他の人たちも驚いている感じだった。

 

他のバンドの人「う…うちらでできるだけ引き伸ばしてみるから…ゆりさんたちにはとにかく急いでもらって……!!」

 

他の人たちはそれぞれ準備に移っていった。時間が流れが妙に早く感じる……少しでも早くゆりさんたちの到着を願うばかりだった。

 

______________________

 

オーナー「間に合わなかったようだね…」

 

私がその言葉を聞いた時にはもう走り出していた。そしてたどり着いた先は…ステージ…

 

ただゆりさんたちをどうにかライブさせてあげたい。その一心だけで私は立っていた。

 

香澄「きーらーきーらーひーかーるー♪」

 

ザワつく会場。それもそうだろう。なんの楽器の音もなく急に知らない声が聞こえるのだから。

 

有咲「あんのッ………」パクパク

 

香澄「こんにちは……戸山 香澄です…!歌います!」

 

香澄(絶対…間に合わせる…!)

 

______________________

 

私はステージを降りた。時間は少しだけ稼げた。けど、それでも間に合わなかった…。思わず涙が出そうになる。何も出来なかった自分が悔しくて…

 

?「さぁてどうしたもんかねこの状況…グリグリはまだ間に合ってねぇみたいだし他の奴らももうお手上げって感じだな?」

 

?「……何が言いたいんだ?冴月。」

 

声が聞こえた。二人の男の人の声。何か話しているようだけど内容が頭に入ってこない…

 

冴月「決まってんだろ相棒。俺たちも少しだけお手伝いしてやるんだよ。背中にある物使ってな。」

 

霧夜「ハァ…そんなことだろうと思ったよ…今日は客だけのつもりだったんだが…」

 

冴月「そう言うなよ相棒。お前もどうせさっきから弾きたくてウズウズしてるだろうしな?」

 

霧夜「まったく…俺も随分と、お前に見透かされてるようだな…」

 

冴月「…その返答だと…OKってことでいいんだな…?」

 

霧夜「好きにしろ…」

 

冴月「じゃあ…行くぜ!相棒!!」

 

______________________

 

ギターの音が聞こえた。静まったステージを切り裂くように。

 

香澄「誰…だろう……?」

 

もうみんな打つ手は打った。それでも間に合わなかった。でも今の音は…

 

冴月「さぁて…気づいてる客もいるだろうが…やることはわかってんな?相棒?」

 

霧夜「ああ…行くぞ…!」

 

冴月(客席に向かって)「ガールズバンドの聖地SPACE!そんな場所でこのステージに立ってるのは男二人だけだ!

 

男の人の…声…?

 

冴月(客席に向かって)「黒沼 冴月だ!悪いが今から数曲付き合ってもらうぜ!」

 

霧夜(客席に向かって)「金剛 霧夜だ…さぁ俺たちの音、とくと味わってくれよ!」

 

冴月(客席に向かって)「じゃあ行くぜ!《97.9hz》!

 

______________________

 

私はステージに立った二人を見ていた。一人は黒い服でもう一人は紅い服。私みたいにステージに上がって場を繋げて盛り上げようとしてくれている。

 

徐々に観客が盛り上がっていく。私も思わず魅入ってしまうほどに。

 

香澄「すごい…すっごくキラキラしてる…!」

 

胸が高鳴る。ドキドキする!

 

有咲「す、すげぇな…」

 

オーナー「……」

 

二人だけでこのステージ全体を包み込むような、そんな感じがした。たった二人でもこんなことができる。

 

香澄「これが…バンド…!」

 

「おっまたせーーー!」

 

りみ「お姉ちゃん…!」

 

______________________

 

冴月「ん…?ようやく主役のお出ましか…相棒、俺たちの出番はここまでみたいだぜ?」

 

霧夜「そのようだな…じゃあ…」

 

冴月「ああ…とっとと…」

 

霧夜&冴月「ずらかるぜっ!」ダッ!

 

香澄「あれ…?何かあの二人スゴい勢いで片付けてない?」

 

有咲「ん?確かにそうだなって…え…?」

 

冴月(客席に向かって)「ちょっとその辺空けてくれー!」

 

そういうと二人はステージから客席に向かってジャンプした。着地した後はそのままドアの方へ走って行った。

 

霧夜(客席に向かって)「ここからは主役のステージだ。ちゃんと見ていけよ。」

 

ドタドタドタ…バタンッ!

 

有咲「な、なんだったんだあの二人…」

 

香澄「うん…スゴくカッコよかった!」

 

有咲「ハァ!?」

 

香澄「黒沼 冴月くんと金剛 霧夜くんかぁ…」

 

香澄(また会ってみたい!)

 

______________________

 

【霧夜視点】

 

霧夜「ハァ…まったく、だいぶ面倒な事をしちまったな…」

 

そう言いながら俺は冴月と帰路に着いていた。

 

冴月「そう言うなよキリ、どうせお前もノリノリだったんだろ?」

 

霧夜「いやそうじゃない…俺たちは勝手にあんなことしたんだ。あとは言わなくても分かるだろ。」

 

冴月「…あ、もしかして出禁に…」

 

霧夜「なるだろうな。お前のせいでまだ行けるライブハウスが減ったな。」

 

冴月「やっべ…またやっちまった…でもお前も同罪だろそれは。」

 

霧夜「…」

 

冴月「いやなんか言えよ!」

 

…やはりコイツといると何かしら起きるな…

 

冴月「まったくだんまりかよ…っと通知が…って!」

 

霧夜「どうした?」

 

冴月「…ヤバい…さっきの演奏初めからもろ撮られてんのがSNSに上がってる…」

 

霧夜「…は?」

 

SNSの見出し「ライブに乱入!?黒いベーシストと紅いギタリスト!」

 

冴月「いやーこれで有名人だn」

 

霧夜「天翔十字鳳!」

 

冴月「グッハァ!」

 

…やはりコイツといるとろくな目に会ないそうだ…

 

______________________

 

次の日

 

【香澄視点】

 

香澄「いやー、昨日はスゴかったね有咲!まるでずっと夢でも見てたみたいだったよ!」

 

有咲「なんでお前はこんな朝早くから家に来るんだよ!」

 

~登校中~

 

香澄「いやー、ホントにスゴかったね〜!」

 

有咲「もう何回も聞いたわ!」

 

本当に忘れられないぐらいスゴかった。小さい時に見た星々に負けないぐらい。

 

香澄「…私にもできるかなぁ…」

 

ついついそんなことを呟いた。

 

有咲「…ま、まぁそれは香澄の努力次第じゃねーのか?」

 

香澄「…うん、そうだよね!」

 

私は決めた。あの二人みたいにキラキラして、みんなもキラキラドキドキさせたい!

 

香澄「じゃあ有咲ー!これから頑張ろうね!」

 

有咲「あぁ…って!私もかよ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





はい!いかがだったでしょうか!一応見直しとかはしてますが誤字報告あったらお願いします!
ほかにも感想やリクエストも送ってくらたら嬉しいです!

それではまだ次回お会いしましょう!
ばいちゃ!
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