黒と紅のメタラー?志望とバンド少女たち   作:妥協院枠空き

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はいどーも妥協院枠空きですー。今回は第2話ということで霧夜くんがポピパと会う話です!今回は霧夜くんメインなので冴月くんは出てきません。ご了承くださいな。

それではどうぞ!




第2話 遭遇!Poppin’Party!

 

【霧夜視点】

 

あのSNS事件から数週間、何とか今のところは普通に過ごせている。まぁあの後冴月とSPACEのオーナーには土下座しに行ったが。

 

霧夜「ふぅ…今日の授業もやっと終わったか…」

 

今はこんな感じで学校でも普通に過ごせている。いつもの日課ならこの後は冴月とライブハウスに行って練習だが今日は珍しく来れないそうなので一人で向かうことにした。そうして俺は行きつけのライブハウスであるCIRCLEへと向かった。

 

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まりな「あ、霧夜くん!いらっしゃーい!」

 

霧夜「どうも、いつもの場所いいですか?」

 

まりな「大丈夫だよ。鍵取ってくるからちょっと待っててね!」

 

もはや作業とも言えるこの会話をして俺はいつも練習をする。だがこの日はいつもとは違うことを帰ってきたまりなさんに言われた。

 

まりな「はいどうぞ!そういえば…SPACEでライブに乱入したってほんと?」

 

霧夜「忘れてください、今すぐに。」

 

あのだいぶ派手な行動のせいでかなりの人に顔を覚えられた。(しかも悪い意味でだろう)音楽関係の知り合いに会うと大体このことを言われるハメとなっている。

 

霧夜「やはり冴月と行動するのは避けたほうがよさそうだな…」

 

まりな「そうかな?二人ともいい腕前してるからCIRCLEでライブしてほしいぐらいだよ!」

 

霧夜「いや二人でライブって…しかもこんな大ガールズバンド時代に…」

 

そう、何を隠そう今は大ガールズバンド時代と言われるぐらいバンドが流行ってる。前のSPACEでのライブでも出演バンドは全部ガールズバンド。しかもSPACEはガールズバンドの聖地と言われるくらい有名な場所だ。そう考えると本当にとんでもない事をしてしまった。オーナーに許してもらえて本当によかった。土下座をしたかいがあったというものだ。まあそもそもあんな事をしないのが一番なのだが。

 

霧夜「まあ…気が向いたら…する…かも?」

 

まりな「その感じだと絶対やらないでしょ!?」

 

霧夜「じゃあそろそろ行きますんで。」

 

まりな「ちょっと逃げないでよー!」

 

いつもより長い世間話を終えて、俺は逃げるように部屋に向かった。別にライブが嫌なわけではない。正直言ってやりたい。だがいるのは俺と冴月だけ。最低でもあとドラムとキーボードはいないと厳しい。かと言ってそんな簡単メンバーが集まるわけでもない。それに自分で言うのもなんだが俺と冴月は演奏技術はかなりた高い。俺たちの演奏についてこれるぐらいの腕前でないとたちまち俺と冴月の音に全て飲み込まれてしまうだろう。まあこんな感じのことをもう二、三年は引きずっているせいでSPACEでのような事をしてしまう。完全に負のループだなこれは。そんな事を考えてモヤモヤした心情を抱えたまま俺は部屋へと辿り着く。

 

霧夜「このモヤついた気分…激しいので吹き飛ばすか…」

 

一人でそう呟きながら俺はもう一人の相棒をケースから取り出してからヘッドフォンを装着し、自分だけの世界へと入り込む。

 

霧夜「行くぜ…《Stick Stickly》」

 

観客もいない、俺だけのライブが始まった。

 

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どれぐらいの時間がたっただろうか。スマホを取り出し、時間を確認すればもう二時間近く経とうとしていた。

 

霧夜「…そろそろ帰るか…」

 

名残惜しい感じがしたが時間は守らないといけない。そう思い片付けを始めるためにヘッドフォンを外しケースを取ろうと降り返ったと同時にドアの開く音がした。そしたら…

 

猫耳?の付いた見覚えのある少女が立っていた。少し沈黙が続き俺は口を開いた。

 

霧夜「お前はたしk…

 

香澄「あーーーーーーーっ!」

 

一瞬にして俺の放とうとした言葉はこの猫耳少女によってかき消された。しかもその声に反応するかのように複数の足音が近づいてくる。いや普通に怖いよ…

 

有咲「おい香澄!お前一人で先行くなって言っただろ!」

 

そうしてまたドアから人が入ってきた。この金髪ツインテールも見覚えがある。さっきの猫耳少女といい、この前SPACEで俺たちの前に勝手にステージに上がってた……ん?どことなく同じようなニオイを感じるな?

 

香澄「ほら見てよ有咲!この人!」

 

有咲「聞けよ!って、あんた確か…SPACEにいた!」

 

霧夜「やっぱそう覚えられてるよな…」

 

りみ「香澄ちゃん!有咲ちゃん!勝手に入ったらダメだよ~!」

 

沙綾「ちょっと香澄ー!まだ私たちの時間じゃないよ~!」

 

たえ「有咲はホントに香澄が好きなんだね。すぐに追いかけていったし。」

 

有咲「ち、ちげーよ!」

 

霧夜「ええ…なにこれ…」

 

気づいたらプラス三人増えた。なんだこの落ち着きのない五人組は。まだ人がいる部屋に押しかけてくるなんてないよ普通…

 

香澄「ねぇ!君って金剛 霧夜くんだよね!」

 

霧夜「そう言うお前は戸山香澄か?」

 

香澄「あれー!なんで私の名前知ってるの!?」

 

霧夜「SPACEの時に自分で名前言ってたしステージの上で勝手に歌い始めてたから印象割と強くてな、覚えていた。」

 

香澄「勝手にステージに上がったのは霧夜くんも同じでしょー!」

 

霧夜「…まあな…」

 

有咲「おい香澄!初対面の人困らせんなよ!」

 

香澄「えぇー!?そんなことしてないよー!」

 

霧夜「とりあえず少し落ち着こうか?」

 

そう、こんな騒がしい感じで俺は香澄のバンドであるPoppin’Partyと出会うこととなった。

 

______________________

 

霧夜「んで?なぜ俺の使ってる部屋に入ってきたんだ?」

 

香澄「前に聞いた音と似てる音が聞こえたからもしかしたら霧夜くんかもしれないと思って入っちゃった!」

 

霧夜「別の人だったらどーすんだよ…」

 

有咲「そう言ったのに聞かなかったんですよコイツ…」

 

まあ自分の音を覚えてもらうのも悪くないな。いや、正直嬉しい。

 

霧夜「それと今日は見慣れない人もいるな、友達か?」

 

香澄「うん!私のバンドメンバーたち!あっ!ちゃんと自己紹介しないと!」

 

霧夜「知らない人もいるからな…頼む。」

 

香澄「戸山香澄だよ!Poppin’Partyってバンドでギターとボーカルやってるんだ!」

 

ギターボーカルか…冴月と同じ感じってことか。にしても元気がいいな。

 

有咲「ちゃんと挨拶してなかったな…市ヶ谷 有咲だ。一応キーボードってことになってる。」

 

キーボードか…弾ける人俺も早く見つけないとな…

 

たえ「花園 たえだよー。ギターやってて、ウサギが好き。ねぇ?花園ランドに興味無い?」

 

ギターがもう一人…バンドのバランス的に安定してそうだな……ん?花園ランドってなんだ?

 

りみ「牛込 りみです…。ベースやってて、沙綾ちゃん家のチョココロネが好きです。」

 

ベースか。これはベーシストとしてぜひ仲良くなりたいな…この子もSPACEで香澄とステージに上がってたな。

 

沙綾「山吹 沙綾です。Poppin’Partyのドラムで家がパン屋やってるんだ。山吹ベーカリーってお店でさ、よかったら覗いてみてね。」

 

縁の下の力持ち…あとなにか母性的なものを感じる…冴月が好きそうなタイプだな

 

こう考えると個性が強いやつもいるがバンドのバランスとはスゴく良さそうだ。みんな仲良さそうだし。

 

香澄「みんな同じ学校の一年生なんだ!」

 

霧夜「なるほど。大方香澄がバンドやりたくてメンバー集めたって感じか?」

 

香澄「そうだよ!みんなで練習するの!すっごく楽しくてキラキラドキドキするの!」

 

キラキラドキドキ?よく分からんがまあ悪い意味ではないだろう。

 

霧夜「さて、俺も改めて自己紹介させてもらおう。金剛 霧夜だ。歳は十六歳で高二。バンドは組んでないが一応ベースボーカルだ。」

 

香澄「え!高二!?じゃあ先輩だ!ちゃんと先輩って付けて呼ばないと!」

 

りみ「五弦ベースなんですね…私まだ上手くないからちょっと憧れるなぁ…」

 

霧夜「まあベース歴はそれなりに長いからな。色んな曲を引くなら五弦の方が使いやすい気がするな。」

 

こうしてPoppin’Partyのメンバーと自己紹介を済まし、軽く会話してたら香澄にお願いがあると言われた。

 

香澄「霧夜先輩!なんか曲聞かせてください!」

 

有咲「香澄!いきなりそんなこと言っても先輩困るだろ!」

 

霧夜「…曲。構わないぞ。」

 

部屋を使える時間はちょうどあと十分ぐらい、一曲弾いたあとすぐ片付ければ迷惑にはならないはずだ。

 

香澄「本当!?」

 

有咲「え?いいんですか?わざわざ香澄のために弾かなくても…」

 

りみ「私もちゃんと聞いてみたいな…あの時はあんまり聞けなかったし…」

 

たえ「うん、私も興味ある。聴いてみたいな。」

 

沙綾「そうだね、香澄がキラキラしてたって言ってたし、私も気になるな。」

 

全員の了解が得られたので俺は再びベースを構え直す。

 

霧夜「よし…一曲だけだからちゃんと聞いてくれよ?行くぜ…《ストラトキャスター シーサイド》」

 

足元のエフェクターを操作し、ベースのアップダウンで始まるこの曲を楽しんだ。

 

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霧夜「どうだ?カッコイイ曲だろ?」

 

香澄「すごーい!霧夜先輩ベースすっごく上手なんですね!」

 

有咲「あぁ…なんつーかすげー痺れたな…」

 

りみ「すごくカッコイイ…私もあんな風にできるようになるかなぁ…」

 

たえ「SPACEで色んな演奏見たけど…吸い込まれるぐらい夢中になっちゃうね。」

 

沙綾「なんかもう次元が違うって感じが…」

 

香澄たちは各々の感想を述べた。まあこの曲のベースラインは本当に難しい。会得するのに何年かかったことやら…まあ楽しんでもらえたようで嬉しい限りだ。

 

霧夜「じゃあ俺はそろそろ時間だから行くよ。次、ここ使うんだろ?」

 

香澄「え!?もう行っちゃうんですか!?私たちの練習も見てってくれませんかー?」

 

有咲「おい香澄!迷惑だろ!ただでさえお前のワガママで一曲弾いてくれたんだぞ!」

 

霧夜「悪いな…この後は用事があるんだ。また次の機会ということにしてくれないか?俺はだいたいいつもこの時間にここにいるんだ。その時にまた声をかけてくれ。」

 

香澄「はい!その時はお願いします!」

 

霧夜「ああ、じゃあな。」

 

こうして俺は部屋を後にした。バンドの練習を見れればなにか得ることが出来るかもしれない。そんなことを考えながら俺はスーパーのタイムセールへと向かった。

 

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おまけ

 

部屋を出る直前

 

霧夜「なあ市ヶ谷。」

 

有咲「なんですか霧夜先輩?」

 

霧夜「あの四人に振り回されてそうだな…平気か?」

 

有咲「え…?なんで分かったんですか?」

 

霧夜「どことなく同じニオイがしたからな。」

 

 





有咲ちは香澄たちに振り回され、霧夜くんは冴月くんに振り回される。似てますよね。たぶん。

ストラトキャスター シーサイド、めちゃくちゃカッコイイ曲なんで是非とも聞いてみてください!

次回は冴月くんメインでアフグロ会を予定してます!
感想やリクエスト、誤字報告お願いします!
それではー!
ばいちゃ!
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