とある鎮守府の戦争~運命の海戦編~   作:秋月雪風

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プロローグ(霞む景色は赤黒い世界)

・・・この二年間でいろいろあった。

 

1981年4月、鎮守府名変更。

 

秋風鎮守府から秋雪(しゅうせつ)鎮守府に変更。

 

1981年10月、諜報課設立。

 

諜報妖精による活動開始。

 

1982年4月、秋雨が着任してから2年目が経った。

 

この二年間で秋風島は大きく変わった。

 

鎮守府では新型装備を全艦娘が装備し、他の鎮守府より技術力が上だった。

 

秋風村も発展し、人口は3万人を超え秋風市になった。

 

支持率も着任時とは違い100%にまで上がっていた。

 

しかし、あの海戦、いや、運命の海戦で全てが変わってしまった・・・

 

1982年6月

 

秋雪鎮守府近海

 

・・・ここは、元々きれいな海だった。

 

一面青く、雲は海面に反射してきれいで潮の匂いが漂っていた場所だった。

 

しかし、今この場所は地獄になっている。

 

一面死体と血が漂い所々水柱と煙が立っていた。

 

臭いも火薬と血と煙の臭いが一面に漂っていて立っているのも辛い場所。

 

そんな中一人、電は浮いていた。

 

電「お、お姉ちゃん。みんな、どこいっ・・・うっ」

 

電はその臭いに耐えれずその場に座り込んでしまった。

 

全身血まみれになり涙を流した。

 

手に持っている無線からは誰かの声が聞こえる。

 

???「・・・こちら・・・かんた・・・ひ・・・撤退を・・・あっ」

 

???「きこ・・・てきは・・・ただち・・・せよ・・・」

 

無線からとぎれとぎれに聞こえる声はなんて言っているか電には分からない。

 

電「(あれ、しかい、が・・・)」

 

急に座っていた体が前に倒れた。

 

海水の生ぬるさが肌に感じた。

 

電「(あぁ、私、死んじゃうんだ・・・)」

 

視界がぼやけ、ほとんど見えてなかった。

 

電が死を覚悟した瞬間目の前でなにか動いているのが見えた。

 

???「・・・まだ・・・がある・・・」

 

???「ほ・・・だ!じゃ・・・って!」

 

電の両肩を誰かが支え、もう一人が誰かと話していた。

 

電「(だれ?でも、なんだがきいたことが・・・あれ?急にねむく・・・)」

 

???「・・・ま?電!しっかり!」

 

???「た、大変!提督!電が・・・」

 

そして目の前が真っ暗になった。

 

1982年6月、秋雪鎮守府に深海棲艦が攻めてきた。

 

深海棲艦の戦力は水上艦約1000隻、潜水艦約200隻、航空機約10万機の大戦力を動員、総攻撃を行った。

 

たいして秋雪鎮守府の戦力は水上艦娘130体、潜水艦艦娘12体、航空機1万2000機で10倍の戦力差があり秋雪鎮守府側の勝利は絶望的な状態だった。

 

しかし、諜報妖精によるスパイ活動により事前に知っていた秋雪鎮守府は各艦隊旗艦及び各担当部長妖精、そして秋風市長を集め作戦会議を行い防衛作戦を立案。

 

また、基地近くでの戦闘のおかげで要塞砲、航空機の支援攻撃、諜報妖精による妨害工作、そして各艦隊の優秀な指揮で互角の戦いをした。

 

その結果、水上艦約980潜水艦約200航空機約9万5000撃破の大戦果をとげ深海棲艦は撤退し、この防衛戦争を勝利した。

 

しかし、秋雪鎮守府側の損害も酷く、航空機は全機墜落、街に被害は無いものの基地は防衛兵器は全滅、各施設の被害は80%を超えた。

 

そして艦娘は戦死124名、不明15名の犠牲をだし、基地に帰ってきたのはたったの3名しかいなかった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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