とある鎮守府の戦争~運命の海戦編~   作:秋月雪風

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防衛作戦から数日後、基地は瓦礫の山と化していた・・・


第一章(大きな傷痕)

2日後

 

秋雪鎮守府医務室

 

電「・・・っ!お姉ちゃん!!」

 

ガバッ

 

電「ハーッハーッ・・・どこ?」

 

勢いよく跳ね起きた電は部屋ではないことにきずき戸惑った。

 

隣を見ると驚いた顔のまま固まっている少女が座っていた。

 

頭と腕には包帯が巻いてありこちらを見ている。

 

電「えっと・・・」

 

???「あ、すみません。急に叫んだのでびっくりしちゃって・・・」

 

電「あの、あの後私はどうやってここに?初霜」

 

初霜「!!。よかった。その様子だと記憶喪失にはなってないね」

 

初霜はそう言って少し微笑んだ。

 

しばらくして廊下の方から足音が聞こえきて、医務室のドアが開き誰かが入ってきた。

 

秋雨「初霜い、る・・・」

 

初霜「あ、提督」

 

電「・・・あっ」

 

秋雨「い、電・・・」

 

秋雨は電の姿を見るとおもいっきり抱き締めた。

 

電「わわっ!!て、提督?」

 

秋雨「よかった。よかったよー!!」

 

電「うぅ、私も提督が、無事で、よかった・・・」

 

互いに無事が分かり、二人とも泣き始めた。

 

初霜「あ、あの・・・(いや、今は二人だけにしてた方がいいわね)」

 

そう思うと初霜は部屋を出た。

 

初霜「うーん、ふぅ。さて、あの子を呼んでこよ」

 

扉の前で背伸びをして初霜はあるところに向かった。

 

諜報課管理室前

 

見張り妖精「あ、初霜さん。なにか御用ですか?」

 

初霜「うん。あの子を呼びにね・・・」

 

見張り妖精「・・・分かりました。でも気をつけてください。だいぶ精神にきてるようで・・・」

 

そう忠告してから妖精は扉を開けて初霜は中に入っていった。

 

部屋の中は暗かったが一部だけパソコンの光で明るかった。

 

初霜はそこに向かうと一人の少女がパソコンをみていた。

 

???「・・・なに?忙しいんだけど。用がないなら出ていって」

 

その少女は初霜を睨みながら話した。

 

初霜「なにって、たまには休んだらどう?呼んできたら替わってあげるのに・・・」

 

???「・・・いい。お姉ちゃん達は私が見つけるから、しんぱ、い・・・」

 

椅子から立とうとしてバランスを崩し倒れそうになったのを初霜が受け止める。

 

初霜「姉妹のことがよっぽど好きだったのね、三日月」

 

三日月「うん。お姉ちゃん達も、妹達とももっといっしょに居たかった。でも、もう、私だけ・・・」

 

三日月は初霜の胸で泣き出した。

 

初霜「三日月・・・そうだよね、寂しいもんね」

 

気づけば初霜の目からも涙が流れていた。

 

三日月「・・・ねぇ、初霜のこと、お姉ちゃんって呼んでいい?」

 

初霜「え?どうして?」

 

三日月「だって、初霜のことお姉ちゃん見たいに思っていたから。それに・・・」

 

初霜「それに?」

 

三日月「・・・いや、なんでもない。それでお姉ちゃんって呼んじゃだめ、かな?」

 

初霜「うん、いいよ。私もあなた達を妹見たいに思っていたから」

 

三日月「ありがとう。お姉ちゃん」

 

先ほどまで泣いていた三日月は顔を上げた時には笑顔になっていた。

 

しかし頬は涙が流れた跡が残っていた。

 

初霜「いつでも甘えていいからね」

 

三日月「うん!」

 

すっかり元気になった三日月を見て初霜は微笑んだ。

 

初霜「ふふ、あ!そうだった。電が目覚めたから三日月を呼びに来たんだった」

 

三日月「えっ!そうなの。じゃあ早く行こ!」

 

初霜「そうだね」

 

そう言って二人は管理室からでて医務室に向かった。

 

コンコン

 

初霜「失礼します」

 

初霜と三日月が入ると秋雨と電が雑談していた。

 

秋雨「あ、やっと来た」

 

三日月「電・・・よかった、無事で」

 

電が無事だと分かり三日月はほっとした。

 

電「提督から聞きました。2人で私をここまで運んだって。ありがとうなのです。2人は命の恩人なのです」

 

初霜「そんな、私は達は助けただけです。それに、助けられなかった子もたくさんいたから・・・」

 

初霜は少し顔を下げて泣くのを堪えた。

 

電「そうなのですか・・・」

 

三日月「それで提督、これからどうします?」

 

秋雨「うーん、航空機は0防衛砲をほとんど使えない、まとな戦力はここにいるメンバーだけ・・・まずは生き残りを見つけよう」

 

電「それが一番なのです」

 

秋雨「よし、三日月は諜報課で敵陣地にいる妖精達に捕虜がいないか調べさせて。疲れたら妖精達とか俺達に伝えて」

 

三日月「了解しました!」

 

秋雨「初霜は基地周辺の哨戒して。一人しかいないから必要になったら輸送挺も使って」

 

初霜「分かりました!」

 

秋雨「電、動ける?」

 

電「はい!どんな指令でも頑張るのです!」

 

秋雨「じゃあ基地の修理の指揮をとって。開発研究棟と工場優先して補給修理を行えるようにして」

 

電「了解なのです!」

 

秋雨「俺は本部に報告の連絡や各雑務や設計図の作成などを行う。用があったら無線で知らせて」

 

それぞれの役割を伝えた秋雨は電達を見渡した。

 

三人はそれに答えるかのようにうなずいた。

 

秋雨「頼んだよ、皆!頑張ろー!!」

 

一同「おー!!」

 

次の日から捕虜の所在と基地復興が本格的に始まった。

 

諜報妖精は三日月からの指示通り捕虜がいないかの調査を開始した。

 

基地の防衛は初霜と一式小型輸送挺が行った。

 

この一式輸送挺は物資搭載部に電探とソナーを搭載し、索敵型として活動した。

 

基地の復興は建築妖精と電が手配した秋風市の建築会社の作業員であたった。

 

そのお陰で数日で工場と開発研究棟の修理が終わり、開発、研究、製造、補給、修理が可能となった。

 

そして秋雨からの報告を受けた本部は秋雪鎮守府に物資の派遣、及びこの結果を各鎮守府に放送した。

 

しかし多くの鎮守府はこの機をチャンスだと考え制圧作戦を考え始めた。

 

5日後

 

諜報課管理室

 

三日月「ん?はい。・・・ほんと!?分かった、もう少し調査を続けて」

 

三日月に入った緊急の連絡はすぐに秋雨に報告され緊急の会議が行われた。

 

秋雪鎮守府作戦会議室内

 

秋雨「全員いる?」

 

電「はい!揃ってます」

 

秋雨「よし、それで三日月、ついに見つけたの?」

 

三日月「はい。場所は我々が岩影島と呼んでいる敵前線基地に一名、捕虜がいるとのことです」

 

秋雨「なるほど。それだったら輸送挺の航続距離だから行けるな。それで誰が行く?俺は行くが・・・」

 

三日月「提督、私をこの作戦に入れてください」

 

秋雨「三日月・・・」

 

三日月「もしかしたらお姉ちゃん達かもしれない、そう思うと一刻も早く助けないとと思ってしまい・・・すみません、我が儘すぎましたね」

 

秋雨「三日月・・・分かった。他の2人はここを守ってくれ」

 

電、初霜「はい!」

 

秋雨「三日月、今日の5時出発だ。それまでに準備と休憩をしてて」

 

三日月「はい!分かりました!」

 

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