おじさんがズレた原作知識で宇宙世紀を生き残るお話 作:ファットン
~地球連邦の歴史教科書の一文~
将来歴史を教えるために歴史に立ち会わせてやる!
ドズル閣下にそういわれて連れていかれたコロニーにおいて私はなぜか連邦の戦車に乗せられた、いったい何が始まるのだろうか?
そう考えているうちに、何かよくいわからないロボットが出てきた。
「ドズル大佐が見ているぞ!負けるな!」
兵士の怒号が響きロボットが接近してくる。
とりあえず小型ミサイルを撃つ、シールドではじかれて致命傷には至らない。
「主砲発射!」
「発射!」
主砲は見事に躱されマニュピレーターでぶん殴られ車両が大破する。
「た、助けてくださいドズルたいさぁ!」
大破した車両のコクピットで叫ぶ。
「どうだランバ!これがわが軍の新兵器の威力だ!」
「これは凄い!しかしあの戦車のパイロットを助けた方がよいのでは?」
「そうだな、戦史教官殿を救助してやれ。」
(戦史教官になんて事させてるんだ)
ランバ・ラルは心の中でそう突っこみながらも新たな兵器の輝きに目を奪われていた。
モビルワーカー、月資源採掘を目的とした工作機械であるが兵器転用が可能な新機軸の機械であり、のちのモビルスーツとなるのである。
飯田は撃破されるという役回りながら宇宙世紀の歴史的な場面に立ち会ったのである、最も本人にその自覚はなかったのだが。
数日後、ガーディアン・バンチにおいて飯田は教鞭をとっていた
「このように旧世紀におけるアメリカ内戦初期においては、銃火器の発展に対し戦術面での進歩が不十分ではなく、相互に強力な火力を持つ敵部隊に対し戦列を組んで戦うことにより、大きな損耗をこうむったのです。」
生徒の様子は、寝ているのが3割、一応話をきいて単位を取ることを企図しているのが5割、積極的に聞いているのが2割といったところだった。
(コロニーや宇宙空間でのドンパチには地球での紛争はあんまり参考にならんからなぁ)
戦術面での基本基礎や戦略面での事項は十分に教訓として活用できるがどうしてもほかの科目に比べれば学生の熱意は低減するのは仕方がない、そもそも軍隊の戦史教育は過去の戦例によって戦術、戦略的な能力を育てるだけでなく、先人たちの戦いを知ることで愛国心を育てることも重要な目的であり、組織的な武力をもって戦った先人が不在である以上、その目的での教育は困難だ、旧世紀の軍人の例をもって軍人としての一般的な愛国心や誇りを教育せねばならず、それはそれぞれの候補生や軍人たちによく言えば多様性のある、悪く言えばまとまりのない”理想のジオン軍人像”を持たせることになった。#2
特に現役仕官向けの短期戦史教育コースを受講した二ムバス少尉やガトー少尉については武士道や騎士道を強く理想化することでなかなか癖が強い軍人になってしまった気がする、もともと癖が強いので私のせいではないがな。
それにしても戦史教育のカリキュラムもより一層改善していかなければならない、来年度にはザビ家の末息子のガルマ・ザビの入学を控えていることから教育システムの全面的な改定を控えており、ここで成果を残せば戦史教官としての地位はますます安泰だろう。
しかしそれはとらぬ狸の皮算用、大きな問題がのちに控えていることは、ガンダムオタクなら知ってても彼は知らなかったのである。
#1 オリジンのあのシーン、たぶんあれ無人機だけどこの世界線では有人機で
#2 たいして歴史のないジオン軍に誇りって何?って思ったので各人が過去の軍人や
史をもとにそれぞれの理想の軍人像を作っていてそれがみんなのいうジオン軍人の誇りになってるのでは?という妄想
遅れて申し訳ない、馬にはまってしまってですねぇ(意志弱し)