おじさんがズレた原作知識で宇宙世紀を生き残るお話 作:ファットン
兵卒B「サバゲの軍拡で今月の給料ねぇ」
兵卒C「ゲーミングパソコン買って今月の給料ねぇ」
給料日前でしょうか?いいえ一週間後
「コーヘーって、なんか大人びたって言うか、おじさんぽいところあるよね」
稼業後の余暇時間、ブーツの手入れをしながら同部屋のホセが話しかけてきた、実際体は18ぐらいだが前世では32年生きている、そりゃ学校の教え子達と同年代の同期から見ればおじさんだ。
「そんなもんなのか?」
「それとなんというか、雰囲気が学校の先生に似てるんだよなぁ。」
そう言ったのはミハエルだ、実際学校の先生やってたのだからよく観ているとしか言いようがない。
「そんな事ねーよ、俺もみんなと同い年のフツーの男だよ。」
そう言って誤魔化すがやっぱうまくいってないんだろうか?最大限の口調を崩したり一人称を俺にしてはみたが不十分なんだろう、もういっそおじさんキャラで素直になった方がいいのかもしれない。
「でも見た目だけならホセの方が年上なんだけどなぁ」
「それは言わない約束でしょーよ」
南米系のホセは彫りの深い顔つきと毛深さから一部の新兵や教官からドンだのダディだのと言われている、内面は普通の若者で、いろんな流行りのものに興じているのだが
「その点俺は、年相応だな、コーヘーは中身はおっさんでも見た目は結構若いからな。」
そう言ったのはミハエルだ、イングランド系の出身で金髪碧眼の見た目は、典型的なムンゾ人で、それなりに顔もいい、女性兵士の教育隊にファンクラブもあると言う。
「ミハエルはいいよなぁ、モテるから。」
ホセは悔しそうにミハエルを見る
「まぁな、本命のあの人には振り向いてもらえねーけど。」
ミハエルのいう本命の、それは女性兵士の教育隊で一際異彩を放つ新兵の事だ。
シーマ・ガラハウ(※1)、190を超える身長にグラマラスなプロモーション、高い戦技能力に明晰な頭脳、その上面倒見の良い姉御肌とくれば夢中にならない道理はない、男女問わず人気があり、陰でシーマのファン達は彼女のことをシーマ様と呼んで崇拝している程だ。
「将来大出世しそうだよね、シーマ様。」
「でも出身がマハルだしなぁ。」
「それを言ったら俺は、身元が怪しい別サイド出身者だぞ。」
マハルコロニー、サイド3のスラムコロニー、住民の殆どがまともな身分も、教育機会もないところであり、蔑視されやすい場所でもある。
「コーヘーは、寧ろよそのサイドからきてまで入営したって事で、教官達からの評価高いよ。」
そう返したのはホセだ。
「なにせヴァルター曹長の推薦もあるしなぁ。」
私を助けてくれたヴァルター氏は、防衛隊が有志の民兵組織だった頃からの古参であり、防衛隊内部で強い影響力を持っている、最も本人はその自覚はないし、影響力を悪用した事はないのだが。
「出世はできるけど、きっと嫌な仕事を押し付けられるんじゃないかな?汚れ仕事専門の特殊部隊の長とかさ。」
そう言った後もしそうなったら、そんな犠牲を払っても、その部隊に入って一緒になるけどなと、ミハエルはつぶやいた。
ある、週末
外出、それは多くの兵士にとって命の次に大事なものであり束縛の多い教育期間中は特に重要な事項である。
そして若くて元気な男の子がいく所といえば勿論。
「やっぱ緊張するもんだな。」
「さっきポン引きと間違われたホセが言うなよ。」
そう言うお店がある所である、若さ故のエネルギーを発散しようにも教育中の生活は忙しく、集団生活である以上自発的な発散には困難が伴のだ。
「なぁ、コーヘー、おすすめの店はどこだ!」
「なんで俺に聞くんだよ。」
「だってコーヘー、俺らと違って経験豊富な感じがするし。」
「そ、そんな事ないわい、前も後ろも童貞じゃい。」
ミハエルが言うように、現世では恋人が居たこともあればその手のお店を使ったこともある、お持ち帰りされた事だってある、それも2丁目で。
その意味では、ミハエルの観察眼は凄い所がある、コイツエスパーかなんかじゃね?確かガンダムにはエスパーの艦長(※2)が居たような。
「この店はどうなんだ?」
早速ホセが店を見繕ってる。
「年齢の表記が掠れている、おそらくこの人は3年ほど23歳をやってるし3年前が23歳とは思えない。」
「この店はどうなんだ?」
「さっき出てきた人が俯いてた、今行くとハズレ引くぞ。」
「「やっぱ詳しいじゃないか!」」
2人のツッコミをよそに良店を探す、文字通り汗水垂らして稼いだお金、どうせなら楽しく使いたい。
するとなんとも言えない雰囲気の店が目に入った
コスチュームプレイ倶楽部「茨の園」
「ヤァヤァそこの若いおにぃさん達!この手の店は初めてかな?うちの店も始めたばかりだ、みんな一緒に来てくれたらサービスするよ!」
恰幅のいい店長がにこやかに語りかけてくる。
「へぇ、サービスかぁ、どんな事してくれるの?」
ホセは乗り気だ
「始めたばかりでお客さんが少なくてねぇ、今ならそんな娘もよりどりみどり、しかも開店セールで2割引、新規のお客さん割引で2割引、防衛隊さん割引で1割引、それに特別サービスでもう1割引、全部合わせて6割引でサービスしちゃうよ!」
その上で値段の表も見せてくれた、元の価格でもそれなりに良心的でさらに6割引とくれば、仮にハズレを引いたとしても、いい話の種になる。
「決めたここにしようぜ!俺はお尻の大きい娘がいい!多少太めでもかまわねぇ!」
ホセが元気よく叫ぶ。
「お、俺は、身長が高くて、グラマーで、そ、そのお姉さんタイプの人。」
要は、シーマ様タイプだな、ミカエルのやつ、かわいい所があるじゃないか。
「愛嬌のある妹系。」
お姉さん系で被ると外れる可能性が出てくる、あえて2人と違うタイプをお願いする。
「どんなプレイがいいかは、女の子と交渉してくれよ。」
そしてそれぞれの部屋に案内され素敵な時間を過ごした。
ホセがその店にはまって、休みの日に食費削減のため余ったレーションを食べるようになるのは、もう少し先のお話
(※1) シーマ様の年齢を考えると、この頃入営しているのかなという設定、ちなみに主人公はスターダストメモリーを宇宙世紀作品とキチンと認識していないので、シーマ様も同名の人がいるぐらいの認識です、知識の元になった人がヒロイン!ヒロイン!言うのでもっと小柄で可愛らしいキャラだと勘違いしてます。
(※2)“エイパー”シナプス艦長の事、因みに主人公のニュータイプ観は、「なんかパーンとなって強くなる人(SEEDとごっちゃ)」
主人公も開戦頃に30オーバーになります、軍事知識のないチート薄めの転生主人公を活躍させるとなると、教育期間が必要だし多少はね?