おじさんがズレた原作知識で宇宙世紀を生き残るお話   作:ファットン

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課業後ティータイム

 (まさかの下っ端一人ぼっちですか!)

 懇親会開始早々いきなりのトラブルが発生した、懇親会に参加する下っ端は飯田1人なのである、理由としてはお偉いさんが来るということで取り敢えず偉い人を充てがった事、若いのはあまりマナーがいい人が少ないのでどの中隊も出し渋った事が原因である。

 (確かに私が本当に18の時ならこんな会食呼ばれなかったよなぁ)

 中身はそれなりにおっさんなお陰で落ち着いていてしっかりしていると周りに思われてる飯田のみ若手兵士(中身はおっさん)として参加したのである。

 その上

 「貴様がイイダか、コンスコンから話は聞いている、士官学校の件、よろしく頼むぞ!」

 「は、はいぃ!」

 サスロだけでなくドズルまで会食に参加しているのである。

 「ドズルよ、この小僧を知っているのか?」

 「サスロの兄貴!こいつは俺の作ろうとしている士官学校の戦史教官候補生なんだ、歴史の知識もあって、その上勉強熱心で教え方もうまい、まるでプロ級だと評価されてるんだぞ!」

 実際プロ(高校教師)やってたのだから当然ではあるが、褒められて嫌な気にはならない。

 「つまり貴様はドズルのお気に入りというわけか、イイダ一等兵。」

 「光栄であります!」

 大声で返事をする。

 「ならばイイダ戦史教官、我々ザビ家が負けるとして、後の世で我々の敗因をなんだと学生に教えるかね?」

 「えぇ、え?」

 「あ、兄貴、何を」

 急な質問に会場はざわめき、頭は真っ白になる。

 「いいから答えろ!どんな答えでも怒ったりせん!」

 サスロの低い声が会場に響く。

 「そ、それぞれは素晴らしい能力を持っていたが、兄弟仲が悪く、喧嘩が理由で負けてしまった。」

 これはガノタの同僚の受け売りだが思わず言ってしまった。

 周りのお偉方の顔が青ざめ、自分自身も全身から血の気が引いていくのがわかった。

 「我々の兄弟仲がそんなに悪く見えるかね?」

 「そりゃそうだ兄貴、ギレンの兄貴ともギクシャクしてるし、キシリアとも口論ばっかりするし、こんな若い子が心配するぐらいなんだ、もっとみんなと仲良くするべきだ。」

 そう言ったのはドズルだった、恐らく場の空気を変えようとしたのだろう、本音もあるとは思うが。

 「それにしても兄貴、急に俺たちが負けた後の話をしろなんて、イイダ一等兵が可哀想じゃないか!」

 「素直に今のザビ家が何が問題か、外の人間、それも若い子の話を聞きたいと言っても素直に答えないだろう。」

 「だからってあの質問はないだろよ、兄貴!」

 どうやら自分の意見は率直な意見として概ね好意的に受け入れられたようだ、少しちびったがどうやら明日も朝を迎えられるようだ。

 「兄弟仲か、そうは言っても納得できん事は納得できん!」

 「納得できない事は仕方がないにしても兄貴はもう少し怒りを抑えるべきだ、アンガーマネジメントの教育でも受けたほうがいい。」

 「お前がそういうなら、そうしてやろう、それとイイダ一等兵、怖がらせたのならすまなかったな。」

 「い、いいぇ恐縮ですぅ。」

 思わず声が上ずる。

 その後の会食は概ね穏やかに進んだ、サスロが時折とんでもない切り口の質問をして、参加者のザビ家への不満や不安を聞き出し、それで周りがヒヤヒヤしながら眺めていたことをのぞけばだが。

 その後サスロ氏は、あまり怒りっぽくはなくなったという、そしてニュースではザビ家兄弟が仲良さそうに過ごしている姿が少しずつだが出回るようになった、最も素直な笑顔はガルマだけで、頑張って周りをギスギスをどうにかしようと変な顔になるドズルと、残りの三人のあからさまな作り笑顔の姿だが。




 サスロは国民の意見を吸い上げるのが上手かった(ギレン暗殺計画より)との事で人の本音を聞き出す手腕があったのではないかと考察しました。
次は勿論1年戦争前の重大イベントの一つが出てきます
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