ガールズバンドとシチュ別で関わっていく話   作:れのあ♪♪

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 【リクエストは答えるべきか?】のアンケート、9割以上の方が「好きにしろ」って意見だったので一回好きに書いてみました。
 書きすぎやとは思うんですが、主人公の設定上、リサ姉と友希那さんがやっぱり書きやすいんですよね。まぁ、リクエスト以外の話が久しぶりで、かえって感覚掴めなくて大変でしたが。取り敢えず自己満足でサクッと書いてみました。

 アンケートはまた別のものを貼りました。よかったら答えてください。


34.今井リサと湊友希那を揉みほぐすシチュ

 休日の夕べ、特に部活に行くこともなく、学業の課題を済ませていた頃に姉さんから『今日かなり遅くなる。夕食はこっちで済ますからそっちも適当にやっといて』と連絡が入った。

 夕食を済ますように言われるのは珍しくないが、「遅くなる」ではなく「かなり遅くなる」か。それにメッセージが普段より無機質に感じる。普段ならもう少しご機嫌な文面に「☆」だの「♡」だの「♪」だのが語尾にくっついていたりするのだが・・・。

 

「何かあったのか・・・?」

 

 

 そして簡単に夕食を済ませた後に玄関で靴を並べていると、ちょうど今井家の扉が開かれた。

 

「あ、おかえり姉さん。遅かっ、た・・・な・・・?」

 

 しかし、帰ってきたのはやつれ切った顔でお互いの肩を貸し合って入ってくる姉と幼馴染だった。

 表情は死に、目は虚ろになり、足取りはおぼつかず、心なしか髪も乱れている気がする。満身創痍であることは一目でわかった。

 

「おい!大丈夫か!?何があった!?何だよコレ!誰にやられた!?」

 

 大声で呼びかけているにも関わらず、2人はこちらに見向きもせず玄関を歩く。そして靴も脱がずに姉さんはたった一言。

 

「ぴー、ぶい・・・」(ガクッ)

「姉上ええええぇぇぇぇ!!!!」

 

 それだけを言い残し、姉さんは友希那さん諸共そのまま玄関口へ倒れ込んだ。

 ・・・背に背負ったベースケースを上手く庇いながら。いや、どんなバンドマン根性してんだよ。この女。

 

 

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「それで、その音楽事務所のPV撮影があまりにも長引き過ぎた結果、一人残らず力尽きてこのザマって訳か」

「うん。まぁ、そんなところ」

 

 リビングのソファでうつ伏せになった友希那さんの体をマッサージしながら、俺は座布団を並べただけの簡易ベッドで力尽きてる姉さんに訳を聞いた。

 簡単に言うとPVの撮影で撮り直しをしまくったらしい。誰かがヘマをしたとかではなく、Roseliaメンバーを含む現場の全員がひたすら妥協を許さず、限界まで高いクオリティを同日中に追い求め続けた結果として予定の終了時間を遥かにオーバーしたのだそうだ。

 まったく、いくら何でも無理をし過ぎだ。姉さんはまだ体力がある方だからマシだが、問題は・・・

 

「ゔっ・・・!」

「あ、ごめん」

「レン。もうちょっと優しくしてあげて。友希那痛がってる」

「いや、それは分かってるけど大丈夫なのか?さっきから全然喋ってないぞこの人。帰ってきてからの第一声が「ゔっ!」って」

「まぁ、ただでさえ体力無いからね。スタジオにいた時はアドレナリンもドバドバで平気だったんだけど、終わったらこんな調子でさ。喋る気力も尽きてるんじゃない?」

「そうゆう姉さんもさっきから全然動けてないけど・・・」

「そうだね~。もう足腰立たん☆」

「うん、もうマジでお疲れ。友希那さんのマッサージが終わったらすぐ姉さんの分もやるからな」

「おーう・・・」

 

 姉さんはうつ伏せの体勢を一切変えることなく、ただ力なく右手をひらひら振って答える。

 それにしても友希那さんの体の状態が酷い。肩も背中もバキバキだし。

 

「ふくらはぎの張り方なんか凄いことになってるぞ。マラソンでも走ったのか?」

「どうだろ。冬のマラソンの方が良心的なんじゃないかな?」

「まったく・・・。友希那さん、ちょっと強めに押すぞ。・・・それっ」

「ゔあぁっ・・・!」

「ねぇレン?もうちょっと緩くできないの?アタシ友希那のこんな声聞きたくないよ・・・」

「俺だって歌姫の呻き声なんて聞きたくないよ・・・」

 

 そして俺はしばらく、普段は凛とした声のはずの幼馴染からゾンビのような声を聞き続けることになった。

 

 

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 友希那さんのマッサージも無事に終わり、俺はそのまま姉さんの背中をグリグリしている訳だが、いい加減親指が死にそうだ。さすがに2人連続はキツかったか・・・?

 

「レン、大丈夫?ちょっと辛そうじゃない?」

「どの口で言ってやがる。あんたが一番キツそうだろうが」

「いや、一番は友希那でしょ。キツそうだからマッサージの順番譲ったんだし」

「キツそうじゃなくても姉さんは友希那さんファーストな気がするけど。まぁ、そっちなら大丈夫だろ。ほぼ全身マッサージしたし」

 

 親指で友希那さんを指すと、友希那さんの声が微かに聞こえた。

 

「ミケ・・・タマ・・・マカロン・・・すあま・・・」(チーン)

「ちょっと、大丈夫じゃないかも・・・」

「いやダメじゃん。心失っちゃってるじゃん。年頃の女子高生がうつ伏せでソファに転がされてる上に虚ろな目で虚空見つめてる絵面はもうアウトだよ。絶対に今ネコの幻影見てるよアレ・・・」

「アレでも血の巡りはよくなってる筈だ。そろそろ眠りにつくと思う」

「その眠り、「永遠に」って意味じゃないことを祈るよ」

「友希那さんの心配もいいけど、姉さんの体もかなり悲鳴上げてるんだからな?特にこの辺りとかな・・・それっ」

「痛っ!ちょっ!待あぁっ・・・!おおっ、鬼かあんたは!」

 

 やっぱり肩回りの凝りは友希那さんより酷い。何時間ベースを引っさげていたのだろう。アレ、結構重たかった気がするのだが。しかもこの状態で帰り道も友希那さんに肩を貸し続けたのだと思うと・・・湿布、家の分で足りるだろうか?

 

「ありがとね。今日はレンが家に居てくれて助かったよ」

「まったくだ。俺が居なかったらどうする気だったんだよ」

「どうするも何も。こんな状態じゃ友希那と一緒に玄関で一泊しか無いでしょ。今日は父さんも母さんも居ないんだし」

「ばか」

 

 ヘラヘラ笑って軽く言ってくれてるが、身内がそれを聞いて何も感じないとでも思っているのだろうか?最近はマシになってきたと思っていたが、やっぱりこの人は他人のことばかりで自分に気を遣わない節がある。

 

「本当に大丈夫なのかよ。音楽事務所に所属してからというもの、ずっと忙しそうじゃないか。これからPV撮る度にこんな状態で帰ってくるんだったら嫌だぞ」

「むぅ。今回は色々慣れてなかっただけだもん。事前にどれだけ打ち合わせしてもいざ撮ってみると「違うな」ってことは多いし、撮影中にもっといい見せ方が出たりするし、現場の全員が意見を出し合ってる以上は仕方ないよ。次はもっと上手くやれるから大丈夫。もうレンに迷惑もかけないからさ」

「・・・そうゆうことを言ってるんじゃないんだけど」

「何?」

「なんでもない」

「ふーん?」

 

 相変わらず気にも留めてない態度・・・。

 

「てっきり心配でもしてくれてるのかと思った」

「心配だって言ったらあんたは休むのかよ。数少ないオフにすらバイトのシフト入れてるくせに」

「バイトは楽しいからいいの。音楽は当然大事だけど、音楽以外のことだって、アタシの中にある大事モノだからさ」

「・・・その「大事なモノ」の中に、俺の心配は無いのかよ」

「レン?」

「そもそも俺に迷惑かけないとか、そんな寂しいこと言うなよ」

「それは・・・ごめんなさい?」

「迷惑ぐらいかけろよな。俺は弟だぞ」

 

 姉の背中を親指で押しながら、つい本音を言ってしまう。分かっている。こんなことが言えてしまうのは、姉がこの状態から動けないと分かってるからだ。とても正面切って目と目を合わせながら言えるものじゃない。

 そもそも俺、内心ではこんなこと思ってたのか。事務所への所属が決まったことを聞いた時は普通に応援の感情しか無かった筈なのに。

 

「今の姉さんが活き活きしてるのは分かってる。傍から見てる俺でも幸せそうだって思う。辛いことなんて無いのかもしれない。でも、姉さんが危なっかしいのは嫌だ」

「レン・・・」

「身内が倒れる瞬間って、ホント心臓に悪いんだからな」

「・・・」

「ちょっとぐらい元気に帰って来いよ。バカ姉貴」

 

 そう言った頃に姉さんの全身マッサージも終わり、俺は姉さんから離れた。そしてそのまま湿布を取りに行くべく立ち上がろうとした時、姉さんに袖を掴まれた。

 

「まったく。好き勝手言ってくれちゃってさ・・・」

「おい。まだ寝とけって」

「うっさいな。アタシはお姉ちゃんだぞ。いいからアタシの隣に座る!」

「なんだよいきなり」

 

 そして姉さんの隣に座ると、疲れ切ってるにも関わらず、優しい笑顔で俺の頭を撫で始めた。

 

「お姉ちゃんの「大事なモノ」の中に、弟が入ってない訳ないでしょ。レンのおたんこなす」

「うるさいな・・・」

「でも今日は心配かけ過ぎたかな。ちょっと無神経なこと口走ってたし。だからその点は、ごめんなさい」

「姉さんは謝らなくていいだろ。俺が勝手なこと言っただけだし」

 

 ダメだ。もっと色々と言いたいことがあるのに、こうして頭を撫でられると何も言えなくなってしまう。

 

「ねぇ、レン。じゃあこうしよう」

「何?」

「アタシ今は辛くないけど、やっぱりメジャーの世界だから、そのうち辛くなっちゃうこともあると思うんだ」

「そうか」

「だからさ。その時はまた今日みたいにいっぱい迷惑かけることにする。体が痛くなったらマッサージしてもらうし、寂しくなったら構って欲しいし、泣きたくなったら・・・そっと抱き締めて欲しい」

「姉さん・・・」

「お姉ちゃん失格かも知れないけど、いいよね?迷惑ぐらいかけて欲しいんでしょ?」

「・・・言ったからには、ちゃんとそうしてもらうからな」

「分かってるって。弟相手に取り繕っても仕方ないもん。約束する」

 

 俺の前でぐらい姉という体裁を保ちたいのか、姉さんは基本的に俺に頼ったり甘えたりはしないのだが、姉さんも色々変わったのだろうか。

 

「アタシのこと、ちゃんと甘やかすんだぞ?」

「頭撫でながら言うなよ。なんなら今の流れだと俺が撫でるべきなんじゃないのかよ」

「うるさい。アタシはお姉ちゃんだぞ?」

「約束、する気あるのか?」

「うん。頼りにしてる」

「・・・!」

「好きだぞ」

「ばか・・・」

 

 その後、姉さんはしばらく俺の頭を撫でた後、そのまま俺の膝枕に頭を預けて力尽きた。

 

 Roseliaのメジャーデビューによってただでさえ遠い存在だった姉が更に遠い存在のように思えたりもしたが、そんな姉に「頼りにしてる」とまで言われたのは、なんだか姉に認めてもらえたような気がして嬉しかった。

 

 

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「リサは、寝ちゃったの?」

「あぁ、友希那さん。起こしたか?」

「別に。少し寝て体力が戻っただけ。また眠くなったら寝るわ。体も痛いし」

「そっか」

「あと湿布、貼ってくれてありがとう」

「それ貼ったの姉さんだよ。俺が友希那さんの服まくるのはマズいから最後の力振り絞ってもらったよ」

「別にあなたが勝手にやってくれて良かったのに。どうせ服の中なんて色気の無いキャミソールなんだし」

「見せるな見せるな。いくら腹の部分とは言え男に自分の下着を見せるんじゃない」

「今更気にしないわよ。胸でもないんだし。・・・それにしても、随分面白い光景が広がっているわね」

 

 友希那さんはそう言いながら、俺の膝枕で眠る姉さんを見る。

 

「・・・可愛いわね」

「うん。寝顔だとなんか、ちょっと子供っぽいよな」

「えぇ。リサも疲れていたのね」

 

 友希那さんは労わるように姉さんの頭を撫でる。

 

「リサのこと、よろしくね」

「こっちのセリフだ。あんまり無茶させてくれるなよ?」

「そのつもりだけど、結局それはリサ次第よ」

「だろうな」

 

 まぁRoselia全員で挑戦する無茶なら、喜んで身を粉にするのだろう。姉さんはそうゆう人だし、俺にできることなんて黙って応援することだけだ。

 遠く、遠く、俺の知らない場所へ羽ばたいて、そのまま音楽の頂点に登りつめて、そこから広がる景色が見えたなら、その時は土産話の一つでも聞かせてもらおう。病的に音楽ができない俺に、音楽の頂点の話をして欲しい。

 不思議だ。あんなに姉のことが心配だったくせに、今はRoseliaの成長が、Roseliaの行く先が、楽しみで仕方ない。どう頑張っても頬が緩んでしまう。

 

 ニヤつく自分が変に思われないかは心配だったが、友希那さんも、俺に微笑みを返してくれていたのだった。

 

 

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「あ、そう言えば友希那さん。俺、チャットでは言ったんですけど、直接は言ってなかったことがあるんです」

「何?」

「今更ですけど、メジャーデビューおめでとうございます」

「・・・本当に今更ね」

 

 




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・何か気になったことなど、質問

 気軽に書いて下さい。参考にしたいので。
 感想、一言でも書いてくれたら嬉しいです。待ってます。推薦とかしてくれる神様もいればいいな。

 
 そう言えばこの小説って、なんとなく衝動で突発的に書き始めた者なので、この小説の終わり方とか、まったく考えてなかったんですよね。だから今回のテーマはこれです。
 一応書いとくのですが、今のところは終わらす予定とかは無いです。
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