ガールズバンドとシチュ別で関わっていく話   作:れのあ♪♪

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 リクエストのチュチュとお出かけのシチュですが調子出なかったです!また迷走しました。ごめんなさい。

 で、この間のアンケートの結果
【この小説の終わり方の理想】

1.いきなり終わっていい 16% 
2.特大のイチャつきを… 29%
3.主人公を成長させよう 12%
4.誰かと付き合わそう! 42%

 「付き合わす」が一番ではありましたが、結構票が割れましたね。
 


35.月島まりなと一緒にチュチュを散歩に連れ出すシチュ

 ライブハウスCiRCLEは俺のバイト先だ。今日も今日とて朝から与えられた仕事をサクサクとこなし、今は午後の3時頃。スタジオの掃除も終えて受付の近くまで戻ってきた訳だが。

 

「まりなさーん。スタジオの掃除終わり・・・何やってるんですか?」

「あぁ、レン君。お疲れ様。ちょっと、声のボリュームだけ下げて欲しいんだけど」

「Zzz…」

 

 俺の目に飛び込んで来たのはラウンジの長椅子に座るまりなさんと、その隣でまりなさんの肩に寄りかかって眠るチュチュの姿だった。

 

「まりなさん、いつからそんなに仲良くなったんですか?」

「いや、これは偶然だよ。座って寝落ちしてるのを偶々私が見つけて、心配で声かけようと思ったらそのまま寄りかかられちゃって・・・。自主練で疲れちゃったのかな?」

「すぐ傍にチュチュが買ったと思われる飲みかけのスポドリが置かれてるのを見るに、本人は軽く休憩するだけのつもりだったんでしょうね」

「やっぱり起こした方がいいかな?結局起こすタイミング掴めなかったんだよね。疲れてそうだから無理に起こすのも申し訳ないし、あとチュチュちゃんの寝顔、結構可愛いし」

「絶対に後者が本音でしょ。・・・写真でも撮ります?」

「あ、いいね。それ撮ったらチュチュちゃんにも送ろうよ。私に寄りかかってる自分の寝顔見たらどんな反応するかな?」

「いいですね。ちょっと面白そう」

 

 そして俺はまりなさんとチュチュのツーショットを撮り、そのままチュチュを起こすべく、しばらく人指し指で彼女の頬っぺたをつついたのだった。

 にしてもこいつの頬っぺた・・・

 

「まりなさん緊急事態です。すげープニプニ」

「レン君、起こしてあげなって・・・」

 

 

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「Sorry.起こしてもらって悪いわね。ふあぁ・・・」

 

 チュチュは少し声をかけたらすぐに起きたが、まだ少し眠そうに眉間を抑えている。なんだかやつれているような気もするし、よく見たら目元にはクマも見える。

 

「チュチュちゃん、寝不足?体調は大丈夫なの?」

「問題は無いけど、でも昨日は作曲が捗り過ぎたせいで殆ど寝てないのよね。そのせいか寝起きなのにちょっと頭痛いし・・・」

「裸眼のくせにブルーライト見過ぎなんだよ。しかも作曲の時、ほとんどPCの前から動かないんだろ?お前」

「そうね。一応食事はしてたけど、しばらく作業に没頭して気付いたらもう夜明け。そして久しぶりに外へ出てみたらずっとこんな調子」

「久しぶりって・・・もしかしてずっと外出してなかったの?ダメだよ。ちょっとはお日様の光浴びなきゃ・・・」

「余計なお世話よ。ワタシ、そろそろ練習にも、ど・・・」

「危ない!」

 

 練習に戻ろうと立ち上がったのもつかの間、チュチュはすぐにバランスを崩した。今回はなんとか俺が支えられたが、このまま放っておくとさらに練習で負担をかけそうだ。

 

「ったく、急に立ち上がったりするからだぞ。ほら、いったん座れ」

「もう。なんで立ち眩みなんか・・・」

 

 いや、でもどうしよう。本人の意思にガン無視決め込む訳にもいかないし、だからといってこのまま練習してもダメな気がする。

 そう考えている時、まりなさんが立ち上がった。

 

「よし、チュチュちゃん。今からお姉さんとお出かけしよっか」

「はぁ!?なんでそんないきなり!ワタシ今から練習・・・」

「ダメです。練習も作曲も禁止。これ以上の無理はさせません!」

「ちょっと!」

「レン君、チュチュちゃんの荷物、スタジオから持ってきてもらいたいんだけど、いいかな?」

「あ、はい。でも、いいんですか?」

「いいの!自分のことも大切に出来ない人にスタジオは貸せません!」

「ちょっとマリナ!何をそんなに怒ってるのよ!」

「私、チュチュちゃんと外で待ってるから、荷物持ったらそのまま来て」

「マリナ!もう、分かったから引っ張らないでー!」

 

 それだけを言い残し、まりなさんはチュチュを連れて行ってしまった。

 

「え?もしかして俺も参加するの?」

 

 

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 チュチュの荷物を持って外へ出ると、そのまま3人で近くの川沿いを散歩することになった。まりなさんは体を伸ばしながら気持ちよさそうに俺たちの先頭を歩いている。

 

「んーっ!風が気持ちいいね。気温もちょうどいいし」

「そうね・・・」

「そう、ですね・・・」

「あれ?テンション低くない?大丈夫?こんなにお散歩日和なのに」

「いやだって、俺バイト勝手に抜けてますし、まりなさんまでここにいるし・・・」

「事情は別のスタッフの子に話したから大丈夫。今日はお客さんも多くないし」

「それならいいですけど・・・」

 

 まぁ、俺のことは別にいい。これで誰かに咎められたりする心配は無さそうだ。問題は・・・

 

「おいチュチュ、いい加減に俺を盾にしてまりなさんから距離を取るのを止めろ。まりなさん凹んでるから」

「イヤよ。今日のマリナ、なんか怖い」

「ふぐっ・・・!」

「おいやめろって。まりなさん傷ついちゃうから」

 

 先頭を歩くまりなさんの顔は見えてないが、なんとなく泣きそうになってるのはわかる。

 

「でも、まりなさんもまりなさんですよ。あんな強引に連れ出すなんて、まりなさんらしくないです」

「そうだね。珍しく怒っちゃったかも・・・」

「マリナ・・・」

「なんて言うかさ。自分を追い込んで練習する子っていっぱいいるんだけど、そうゆう子は大抵次の日には体調崩したりするし、それが原因でバンド内の仲がもつれちゃうことが多いんだ。仕事柄、そんな場面をいくつも見てきたの」

「まりなさん・・・」

「口で止めても振り切られちゃうし、立場上、無理やり練習をやめさせたりもできないんだけど、チュチュちゃんの立ち眩みを見てから我慢の限界が来ちゃって」

「余計なお世話よ。本気で挑戦してることを死ぬ気で頑張るのは当然でしょ」

「うん。チュチュちゃんの言い分も正しいと思う。でも、世の中には「死ぬ気で頑張る」って言って、本当に死ぬまで頑張っちゃう子もいるんだよ」

「「・・・」」

「まぁ、そこまで悲しいことは私の周りで起きてないけど。でもメンバーの一人だけが無理した後って、必ず悲しいことが起こるんだ。

 自分でもどうしてかわからないけど、チュチュちゃんがそうなるって考えると、なんだか凄く嫌になって・・・気付いたら無理やり連れてきちゃった」

 

 理由を聞くと、さっきのまりなさんの行動も納得ができる。頑張り過ぎてしまう知り合いを心配してしまう気持ちは痛いほどわかる。

 

「マリナ。その、ごめんなさい。さっきは考えが足りなかった・・・」

「いや、私もアレは強引過ぎた。本当にごめんなさい!」

 

 頭を下げるチュチュに、さらに深く頭を下げるまりなさん。別にケンカしてたって訳でもないが、仲直りはできたようだ。

 

「よし。せっかくだし、歩きながらあの屋台のクレープでも食べようか。お金なら私が出すし」

「いいの?」

「うん。元はと言えば私が無理やり連れ出したわけだしね。レン君もどう?」

「良いんですか?俺の分まで」

「うん。巻き込んじゃったお詫びだし。たまにはね」

 

 場の雰囲気も和やかになった。愉快な甘みを加えて散歩は続く。

 

 

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「太陽の光、なんか久しぶりに浴びた気がするわね。ちょっと気持ちいいかも」

「そう言えばチュチュちゃん、ずっと部屋で作曲してたんだよね?」

「えぇ。パレオにも心配かけてたし、いい気分転換になりそう」

「もー!私も心配してたんだけど!」

「わかってるわよ。ありがと」

 

 クレープを食べながらチュチュとまりなさんはかなり打ち解けている。そんな仲良しの2人を横目に、俺は川の上流の方を眺める。

 わざわざ2人の会話に割って入ったりはせず、歩を進め、クレープを頬張り、仲良し2人の会話を聞き流す。木漏れ日は温かいが、吹き抜ける風は涼しい。

 のどかで、どこまでも穏やかな時間が流れる。

 

「今思うとワタシ、ちょっと焦ってたのかも」

「焦るってチュチュちゃんが?」

「えぇ。前にハロハピと共演した時に色々刺激を受けてね・・・」

「ハロハピなぁ。確かに刺激には事欠かない連中だけど・・・それで、焦り?」

「そうよ。演奏やそれ以外のポテンシャルも含めて、ハロハピには目を見張るものがあったわ。特にミサキ・オクサワ、着ぐるみを着た状態でステージ上の熱気に当てられ続けている状態にも関わらずDJをこなして、尚且つ前で踊って、ボーカルとのめちゃくちゃなパフォーマンスまでこなす・・・正気じゃないわ」

「正気じゃないとか言ってやるなよ。あいつが一番正気なんだから」

「そもそも頭おかしいのよアイツら。会議中に隙あらば「空飛びたい」とか言い出すし、そもそもDJを前で躍らすんじゃないわよ・・・」

 

 苦労してんな・・・。

 

「まぁ、それでRASに無いものを持ってるハロハピを見て不安になったりもしたけど、それもスッキリしたわ。連れ出してくれたことは感謝しないとね」

「まぁ、他のバンドから刺激を受けるのも悪いことじゃないけどね。いっそのことハロハピを全力で真似てみるのもいいかもだよ?」

「あ、それいいですね!おいチュチュ、今度ライブの時に前で踊れよ。絶対盛り上がるぜ!」

「却下」

「レン君、最初でそれはハードル高いよ。まずは風船配りから・・・」

「始めるわけないでしょ!」

「じゃあ、ワイヤー使って客席の上をカッ飛んだり・・・」

「しないから!」

「じゃあ、巨大バズーカで大量のクッキーを客席にブチまけるアレはどうかな?」

「無理に決まってるでしょ!」

「なんだよ。なんでもかんでも無理とか言いやがって。それでもDJかよ!」

「そうだよ。DJなんだからブッ飛んだパフォーマンスは基本でしょ?」

「あんた達ミッシェルに毒され過ぎなのよ!!」

 

 その後も、俺とまりなさんによるパフォーマンスの案は全て却下され続けたのだった。

 

 そしてこの日以降、チュチュとは少しだけ仲良くなったのだった。

 

 

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 外も暗くなり、仕事が残ってるまりなさんとCiRCLEで別れ、チュチュを無事にマンションまで送り届けた後、帰宅。

 疲れた体を休め、部屋でくつろぎながら俺はチュチュにある画像を送信した。

 ・・・返事は早かった。

 

『これワタシの寝顔じゃない!いつ隠し撮りしたのよ!!よりにもよってマリナにもたれかかってる瞬間を!!』

『可愛かった』

『そんなことは聞いてない!』

 




 対戦ありがとうございました。


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・何か、気になったことなどの質問

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 感想、一言でも書いてくれたら嬉しいです。待ってます。推薦とかしてくれる神様もいればいいな。
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 今回のアンケートはこんな感じで。前にもやったけど、話数も読者もあの頃より増えたのでもう一回やってみます。
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