ガールズバンドとシチュ別で関わっていく話   作:れのあ♪♪

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 今日は10月25日です。

 バンドリが好きな皆さん。この日が何の日か、覚えていますか?


38.【幕間】今井レンが夢を見るシチュ(供養)

 「自分が見ている者は夢である」と自覚できる夢を「明晰夢」というらしいが、今俺が見ているものはまさにそれだ。

 だからといって何が出来るという訳でもなく、俺はただなんとなく、近所の公園への道を、ただぼうっとした思考で歩くのだった。

 

 そして公園に着くと、既にベンチに先客が座っていた。髪を後ろで結んいるが、顔立ちは男性とも女性とも取れる。大学生ぐらいだろうか?見た目は若いように見えるが、メガネをかけたその人の顔は少しやつれているように見えた。

 そしてしばらくその先客を見ていると、その人はベンチから立ち上がり、こちらを向いて大きく手を振ってきた。

 

「待ってたよ」

 

 

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 その人は喜んで俺を隣に座らせた。俺の知り合いにこんな人はいなかったと思うが、不思議と信用はできた。

 

「あの、あなたは?」

「私かぁ。うーん。まぁ、夢の中でしか会えないような、愉快な大学生だとでも思ってくれたらいいよ」

「いや、名前とか、そういうのを聞いてるんだけど」

「あぁ、名前か。えっと・・・『れのあ♪♪』って言ったらわかる?」

「・・・なんとなく?」

「そっか」

 

 聞き覚えも耳馴染みも無い名前だけど、しっくりとはくる。よくわからないけど。

 

「それで、どうして俺を呼んだんだ?」

「そうだね。簡単に言うと、今日が10月25日だから。かな」

「・・・誰かの誕生日とか?」

「お、発想は近い」

 

 10月25日・・・何か因縁を感じるような。

 

「簡単に言うと、どこかの世界のお姉さんから、弟くんが居ないことにされた日だね」

「居ないことに?」

「うん。居るってことにされた後に、しばらくしてやっぱり「居ないよ」ってなった日」

「なんだよ。その訳わかんねえ話」

「そりゃあ私だってそう言いたいよ。まぁ、仕方なかったことだと思うけどさ」

 

 そう言った後、その人は本題を切り出した。

 

「そしてその訳わかんない話こそが、私がこの世界を作ったきっかけなのさ」

「・・・?じゃあ、あんたがさっき言ってたその「弟」って―」

「おーっと。そこまでだよレン君。なんとなくだけど君がそれを直で言っちゃうのはまずい気がする」

「そうか」

「うん。まぁでも、本当に可哀想な奴だったんだよ。その弟くん、ホント一瞬で消えたからね。マフラーの押し付け先も、その弟くんから「周りの人」に変わったわけだし・・・」

 

 なんだろう。やっぱりどこか他人事と思えないものを感じる。

 

「誰かに愛される暇もなく消えた。だから原作とは隔たれた二次創作の世界でぐらい、みんなから愛される権利があったっていいだろう?」

「・・・確かに?」

「うん。なにせ存在すらも拒絶されたぐらいだ。だからその分、ガールズバンドのみんなと関わっていって欲しいと思ったんだ。そりゃあ私は文才がある訳でもないし、「あの子」の弟モノの二次創作なんて、何番煎じだって話だけどさ・・・」

 

 その人は、そう言うと、また少し笑った。

 

「でも私の作品の主人公は想像よりも愛されちゃったみたいでね。更新するとなんだかんだ1000人近くの読者が見に来るし、600人ぐらいの人間がお気に入りまでしてくれている。この間の感想なんて、「面白いキャラしてる」って言われてたんだよ?原作キャラではなく主人公がだ。

 誰からも愛されなかった彼が、曲がりなりにもこんな形で受け入れられている・・・それが思ってたより嬉しくてね」

「・・・そうか」

「あぁ。だからつい、こうして声を掛けちゃったんだ。とんちんかんな話だったろうに、ちゃんと聞いてくれてありがとうね」

「いや、お礼なら、俺も言うべきかもだし・・・」

「別にいいよ。全部全部、私が自己満足で勝手にやったことなんだから」

 

 この人はまた満足そうに笑った。

 

「なぁ、最後に聞いていいか?」

「え、何?エッチなリクエスト?ダメだよ。そりゃあ年頃だろうし気持ちはわかるけどさ・・・」

「「俺が登場するR18書いて下さい」とかじゃないんだよ。なんで最後にあんたまでボケるんだ」

「はは。まぁ冗談はさておき、質問は何?」

 

 ・・・

 

「あんたは・・・これからもその小説を書くのか?」

「さぁね?流石に永遠には書けないよ。飽きたらやめるし、忙しくなったらやめるし、それでも尚、何となく書きたくなったら書く。言ってるだろ?この執筆は自己満足だって。だから更新が止まれば・・・まぁ、つまりそうゆうことだよ」

「そうか」

「まぁ、まだしばらくは書くつもりではあるけど」

「それが聞ければ十分だよ」

 

 それを言ったと同時、姉さんの声が聞こえた気がした。どうやら隣のこの人にもそれが聞こえたらしい。

 

「今更だけど、君ってリサ姉の弟だから、寝坊したらリサ姉が起こしてくれたりもするのか。・・・なんというか、いいご身分だよね」

「うるせえ」

 

 姉の呼び声はさらに大きくなる。そろそろ目覚めの時だ。

 

「また、会えるかな?」

「いや、それはダメでしょ。でも、そうだな。もう会うこともないだろうけど、何か言い残しとかあったら聞くよ?」

 

 俺からこの人へ送る言葉なんて、これといってある訳じゃないけど。

 

「じゃあ、お元気で」

 

 そう言うと、少し驚いたような表情を返されたが、それでもすぐに穏やかな笑顔に戻って・・・

 

「そっちも達者でね。君の道行きが、真夏の太陽のように明るいことを祈るよ」

 

 最後に2人で軽い握手が交わされた後、今井レンは夢の世界から姿を消した。

 

 

「うーん。なるほど。今のレン君とのやり取りで2000文字ちょっとか。この話に関しては見る人もほぼいないだろうけど、ちょっと物足りないな・・・」

 

 

「よし、後書きの部分もここで言っちゃうか。それでは読者の皆さん。「読みにくい」などの感想、意見。参考にしたいので良ければ気軽に感想欄に書いて下さい。もしリクエスト等あれば活動報告のリクエストボックスへのコメントでお願いします。絶対に書けるとは言えませんが、確認はしますので」

 

「あ、それともう1つ、この小説で「〇話のこのシーンが良かった」など、印象の良いシーンやお気に入りの場面があればそれも感想欄にお願いします。読者の皆さんがどんなシーンが好きなのかも参考にしたいので、これも気軽に書いて下さい」

 

「茶番回もいいところですが、お付き合いありがとうございました。それでは皆さん、お元気で」

 




 

 リサ姉の弟くんに、黙祷。


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