原点回帰してボリュームはあっさりめ。最近は気持ちガッツリめで書いてたからね。
感想、待ってます。
普段から忙しくしてる割に付き合いはいいことで定評のある俺にも、1人で目的も無くフラフラと散歩に興じることはある。
休日、土曜日の昼下がり。今回は偶然目についた公園のベンチで一休みしてる訳だが、俺以外に人の気配はない。最近は公園で遊ぶ子供も少なくなったのかもしれないが、俺にとっては好都合だ。
今日は晴天、気温は少し肌寒いが、日差しは温かい。・・・そう昼寝には丁度いい環境なのだ。
普段から忙しなく活動してる方だし、今日も少し歩いて体力も消費しているから、体のコンディションも完璧、寧ろこれで昼寝をしない奴の方がありえないだろう。日差しの温かさに、目蓋も重くなってきた。
そして、俺は気持ちよく眠りに・・・
「えいっ」
落ちることはなく、聞き慣れた声と共に頬を突く感覚が襲ってきた。
「んぇ?つぐみ?」
「こんなところで寝たら風邪引くよ?」
「・・・」
「どうしたの・・・?」
「おう、ありがとな」
あと少しで眠れたのに・・・!
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本日の昼寝タイムは、つぐみとの雑談タイムとなった。つぐみも今日は予定が無くなり、目的なしで1人で散歩を決行していたらしい。
「お父さんったら酷いの。わたしがいつも通り手伝いに入ろうとしたら「つぐみは家を手伝い過ぎだ。もっと学生らしく外で遊んで来なさい」とか言ってわたしのことオフにしたんだよ?」
「娘が親孝行過ぎるのも考え物だな」
「レン君、お母さんと同じこと言ってる・・・」
「そもそも「手伝い過ぎ」って言われて追い出される娘なんてお前ぐらいのもんだろ」
大した話題は話さない。
だが、それでいい。寧ろそれがいい。今日のこの場所は、そんな空気な気がする。
「そう言えば、レン君の仕事は大丈夫なの?」
「来週の記事ならきっちり仕上げたよ。今日は完全にフリー」
「ふーん。女の子とデートする約束も?」
「別にないって。俺がそんなにモテるように見えるか?」
「モテるモテないはともかく、女の子に誘われること自体は多いんじゃないの?取材の時とかも含めると、ほぼ毎日ぐらいのペースで会ってるよね?」
「毎日って、そんな大げさな・・・」
「じゃあ、明日の予定もフリーなの?」
「いや、バイト終わった後、あことゲーセン行く」
「明後日は?」
「放課後に、美咲と話し合うことが・・・」
「明々後日は?」
「放課後に、ますきのラーメン屋に取材」
「ほぼ毎日のペースで会ってるよね?」
「・・・会ってますねぇ」
取材での交流に加え、姉譲りの付き合いの良さ、知り合いが言うには、話やすくて、誘いやすくて、変に気を遣わないで済む性格、なんて要素が重なっているせいか、確かに振り返ってみるとガールズバンドの連中との予定でスケジュールの大半が埋まることもザラだ。
・・・俺も忙しい生活してるな。
「わたし、もしかして悪いことしたかな?」
「なんで?」
「だって、せっかくの貴重なプライベートを、わたしに使わせちゃって」
「つぐみと話すのは楽しいからいいんだよ」
「でも、1人の時間とか、欲しいんじゃないの?」
「1人の時間・・・か」
確かに、そんな時間も人間には必要なのかもしれない。でも・・・
「そんなもん、随分前に飽きるほど楽しんだよ」
「そう?」
「寧ろ最近は、友人が良い奴らばっかりなせいで、1人だとすぐ寂しくなる。孤独の辛さを知ってるから、2度目の孤独に遭うのは一層怖い。最近はRoseliaが忙しくなってきたから、姉さんや友希那さんとも満足に過ごせてないし・・・」
「リサさんが忙しいのは、寂しい?」
「ちょっとだけな・・・。あっ、このこと、姉さんには絶対に言うなよ!?というか、姉さんに関しては、ただ家に騒がしさが消えて相対的にそう感じるだけだし!」
「(本人がいない時ぐらい、素直になればいいのに・・・)」
だから、俺は忙しいことに不満は無い。寧ろ、忙しくなくなった時の方が俺にとって一大事だ。
「ふーむ」
「つぐみ?」
「いや、今思うと、わたしは普段予約でいっぱいのレン君を、こうして独り占めしてるんだなって思って・・・」
「独り占めもなにも、俺は公共物になった覚えはないぞ?」
「でも、こうしてお仕事抜きのプライベートなレン君とのんびりできるなんて、やっぱり貴重だよ」
「そんなこと言ったら、つぐみだってプライベート少なくて貴重だろうが」
よく考えたら、似たもの同士だったり・・・?
「レン君。ちょっとだけ、くっついてもいいかな?」
「いいけど、なんで?」
「うーん。今はなんとなく、甘えたい気分?」
「珍し」
断る理由も無いので少しつぐみに寄ってやると、俺の肩につぐみの頭が乗せられた。
軽い感触が伝わってくる。
「優しいね」
「普通だよ」
「なんか安心する」
「・・・よく言われる」
「ふぅん?」
・・・
「女たらし」
「ひでぇ言い草だ」
「でも、その子たちの気持ちはわかるかな。本当に落ち着くし、なんでも受け止めてくれそう」
「その感覚は、よく分からないけど・・・」
「じゃあ、もう少し甘えてもいい?」
「・・・いいけど」
「ほら。受け止めてくれた」
つぐみに言われて受け止めない奴の方がいないだろ。
しかし、そう言い返すよりも先に、つぐみは俺の服の裾を掴んでいた。
「レン君」
「何?」
「今日は、何も予定無いんだよね?」
「そうだけど」
「なんだろ。しばらく、こうしていたいかな。なんか、離れたくないっていうか・・・」
「つぐみ・・・」
どうやら、俺は想像よりもつぐみに安心感を与えられているらしい。
当然、いつまでも公園にいる訳にはいかないし、しばらくしたら別れて帰ることにはなるが、一緒に居るときぐらい、不安なことなんて考えずに安らいで欲しい。
「つぐみ」
「んー?」
「俺も、寄りかかっていいか?」
「お好きにどうぞ?」
体重を預けると、女の子特有のいい匂いがした。
「こんな時間の過ごし方も、たまにはいいね」
「あぁ。丁度いい天気の中、公園で美少女とのんびりする・・・なかなか味わえない贅沢だ」
「こういう場面でサラッとわたしを『美少女』って言っちゃうあたり、ホント口が上手いよね」
「別にいいだろ。本当に美少女なんだし」
「ありがと。でも、予約殺到中のレン君とこんなことして、更に美少女扱いされるなんて。レン君を狙ってる女の子に嫉妬されないといいけど・・・」
「ははっ。無い無い」
本当なら、ここでもう少し軽口を返して、小気味よく会話を弾ませる算段を建てたりもするのだが、それをすることが出来るほど、俺の頭は働いていなかった。
流れゆく雲のように
寄せては返す波のように
温かく穏やかな陽だまりを浴びて、優しく吹き抜ける風を感じ、隣に寄り添う人肌の温もりを感じていると、細かいことなんて考えられなくて当然だ。
2人でしばらく何もせずにいると、女の子の可愛らしい話し声も聞こえなくなっていた。
「すぅ・・・」
「そりゃあ、眠たくなるよなぁ。お前も普段は頑張ってるんだし」
返事は無く、環境音と1人分の寝息だけが聞こえる。
「起こさないでやるか。俺も眠たいし・・・」
・・・
「・・・」
・・・
「「・・・」」
・・・
「「Zzz・・・」」
最近は1話に4000文字近く使ったり、10000字ぐらいを(上)と(下)で分けるみたいなことを続けてたので、なんか物足りなさとかあって不安になりますが、それでも私を投稿に導くのは「自己満足でやってるだけやからな」という理念があってこそ。
それにしても、リクエストを見てると思いますが、女の子に甘えられたり、甘やかしたりしたい人、多くないですか?もしくは逆に甘えに行くシチュを望む人がいたり・・・。
私の「甘える」の引き出しも、尽きてきそうな勢いです。
もしかして、この作品の読者様、人肌の温もりに飢えてる人が多いのか・・・?
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